バンドの種類

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バンドの種類を登録しておくことで、様々な属性を持ったバンドを切り替えて使用することができます。データが本幅数で設定されていれば、長さやサイズは自動で再計算されますし、その際適用されるパラメータも同時に切り替わります。

バンドの種類

クラフトバンド/紙バンドの場合

バンド幅は、例えば、

  • おおよその値、15mmを設定
  • 実際に測った値、14.7mmを設定

では、2%の差になります。50cmで1cmの差です。おおよその値でも、値は算出できますが、より正確なサイズを得たければ実測値を設定することをお勧めします。ここに設定する値で精度が決まるのです。

実際、日本の製造技術においては、同じメーカーの同じ頃のバンドであれば、ほぼ同じ値を得ることができるでしょう。手計算には15mmが楽かもしれませんが、コンピュータにとっては小数以下3桁であっても難易度は変わりません。

微妙に幅が異なる2種類のバンドを使うから平均値にしておきたい? それより「バンドの種類」を2点作りましょう。データは本幅数ベースで作りますので、同じデータで、バンドの種類を切り替えるだけで、都度、最適な数値に再計算されます。

実寸の型紙として使う場合も、すき間や印刷倍率で調整はできますが、バンド幅を合わせておく方が簡単だと思います。

なお、実測にあたっては、1本ではなく、例えば10本を隙間なく敷き詰めた幅を測って10で割るなど、誤差が少なくなるように測ってください。小数点以下の数値が出てきますが、数十倍して使う値ですから、整数では精度が足りないと思います。

PPバンドの場合

PPバンドは、クラフトバンド/紙バンドのように、詰めて敷き詰めたり、本幅を細かく指定して割いて使うということはほぼありません。そのままの幅の倍数、かつ偶数・奇数の縛りもありますから、そもそもが、前後で希望に近いサイズということになります。計算においては、編むときのバンド間のすき間の影響の方が大きく、サイズのベースは「バンド幅+すき間値」となります。

ですので、バンド幅の登録は公称値レベルで問題ないようです。すき間値は各自の編み方ですので、初期値を「ひも間のすき間の初期値」「ひも長係数の初期値」として保持するとともに、データごと個別に設定する値で調整してください。

各数値はマウスのUp/Downで容易に調整できますので、計算結果の値(&プレビュー図)を見ながら、最適値を探すとよいでしょう。

その他の素材

バンドやテープなど、幅を持った素材であれば、任意に登録して使うことができます。例えば、竹ひごやリボン、布やフェルトなど。幅が決まっている場合は、その幅で登録すればよいですし、同じ素材でいろいろな幅を扱いたい場合は「本幅」の仕組みを使うと便利です。

例えば「15ミリ・15本幅」として登録すると、同じデータの中で、1本幅~15本幅を選択することで、実質1ミリ~15ミリのバンドを組み合わせて使えることになります。

また、描画色についても、各バンドの種類に対して、そのバンドで使いたい任意の色を作成して対応づけることができます。たくさんの色を使う場合は、色をカテゴライズしてバンドの種類に対応付けておくとよいでしょう。

「長さと重さ」の設定と換算機能についてはこちら。合わせて設定しておくと、地道に便利です。購入したら、使う前にまず重さを測っておきましょう。

現在の情報

インストール用のセットアップファイルに同梱している、CraftBandMesh.XML に含まれる[バンドの種類]は以下です。更新日: 2025/5/17 V1.8.13サンプル値

バンドの種類名本幅バンド幅底の厚さ基本のひも幅(バンドの種類)(対象・使い分けなど)(数値の由来など)
クラフトバンド1214.743.5クラフトバンド/紙バンド12本幅の紙バンド、標準的、狭め実測値
クラフトバンド131315.343.5クラフトバンド/紙バンド13本幅の紙バンド実測値
クラフトバンド121215.93.5クラフトバンド/紙バンド12本幅の紙バンド、標準的、広め実測値
エコクラフト12150クラフトバンド/紙バンド書籍で一般的に使われている値書籍記載値
PPバンド2151PPバンドそのままの幅と、
1/2幅で使う場合
公称値
PPバンド(4本幅扱い)4151PPバンドそのままの幅と、
1/2幅・1/4幅で使う場合
公称値
PPバンド(3本幅扱い)3151PPバンドそのままの幅と、
1/3幅で使う場合
公称値
竹ひご(1幅1ミリ)151555竹ひご4ミリの竹ひご→4幅
5ミリの竹ひご→5幅
など。15ミリまで可
ミリ単位値
汎用(1幅1ミリ)5050010紙や布などミリ単位で指定、50ミリまで可ミリ単位値
PPバンド(W幅)4301PPバンド倍の幅、2幅はPPバンド相当公称値

製品情報

お手元にバンド製品がある場合は、上述のように、幅を測って色を登録すれば素材として使えるようになります。でも、既製品で、既に入力されたデータがあるなら、シェアするのが簡単です。購入前に製品データを入手すれば、色合わせや必要な長さの計算ができますし、パッケージの製品長に合わせてデザインを調整することも可能になります。

製品情報が記載された「設定ファイル」を、[設定]メニューの基本設定から[インポート]してください。いずれかのアプリで、1回だけでOKです。以降は、バンドの種類の選択肢が増え、本幅と色が選べ、ひもリストにはパッケージ情報が出力されるようになります。


設定ファイル名CraftBandMesh-hirari-2025-05.XML
製品名ひらりS, ひらりカラー
メーカー秋山工業株式会社
バンドの種類名「ひらりカラー」 (色合わせに便利)
「ひらりカラー(線表示)」 (デザインに便利)
データ作成日2025年5月19日
コメント秋山工業株式会社様に情報提供ならびにご確認いただいた2タイプ11色のデータです。

※データについては、作成日現在の時期・ロット製品の実測値をベースとしたものであり、随時、更新の可能性があります。保証された値ではないことをご理解の上でご利用ください。

情報をお寄せください

お手元で情報を追加した設定ファイル(CraftBandMesh.XML)等をお送りいただければ、固有部分の情報のみ、必要な方がインポートできるように、編集し公開させていただきます。「お問い合わせ」よりご連絡ください。詳細はメール等で打ち合わせさせていたたきます。