「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンドの六つ目かご

CraftBandHexagon 、PPバンドでも試してみました。シンプルな六つ目のかごバッグです。

ベースはそのままの幅でできるだけ詰める設定にしましたが、六つ目の高さは3センチ強になり、ひも1本違うと大きさがすごく変わるのです。横ひもを形状的に最小の4本にして、そのサイズに他を合わせました。

実は、こんなに穴が大きくてかごになるのかしらと疑っていたのですが、意外としっかりまとまりました。竹では広く作られている形ですから、できて当たり前だったのでしょう。やってみるものですね。

縁に置いたひもに、斜めひもを2回巻き付けると、ちょうど反対方向の斜めひもに重なります。内側と外側に縁ひもを重ね、巻いた部分を通しました。持ち手は1/3幅で細めに作り、内外の縁ひも間に留めました。

PPバンドの六つ目かご

編み図です。巻いて重ねる分、斜めひもは長くなっています。

データです。縁の始末に、追加した編みかた「縁ひもを置き2回巻き付けて差し込む」を使っていますので、その設定データも添付しておきます。

PPバンド・スパイダー模様の小かご

Ver1.7.5で差しひもに同位置を指定できるようになりましたが、合わせて、側面に18度・72度・108度・162度の差しひもを使えるようにしました。45度・135度が四角数1-1方向の斜めとすると、1-3/3-1方向の斜めです。

これら全部の角度を使って、かごを作ってみました。ベースを赤にしたかったのですが残りがなかったのでピンクで代替し、縦横の差しひもだけ赤にしました。

くもの巣模様のかご

全部の角度が使えるのは側面だけなので、底はシンプルです。

くもの巣模様のかごの底

展開図です。白の差しひもだと見えないため、線に変えています。横の面からの差しひもは、全長の図になっていますが、実際は前後の面の中心まででカットしました。

データです。縁の始末は八つ目のかごと同じ「内向き折り編みひもに重ねて残りも内に折る(PPバンド)」です。

PPバンド・八つ目のかご

クラフトバンド/紙バンドで八つ目のかごを作ってみましたが、同じ編み方をPPバンドでも試してみました。

15ミリ幅で詰めて編むと八つ目のサイズは√2倍の21.2ミリ、それを2本+「無描画色」1本の3本で構成すると、すき間は(21.2-15)/3で2.07ミリ、余裕をみて2.2ミリ、に設定しました。

底です。井桁になっているひもの真ん中で立ち上げました。

PPバンドの八つ目のかごの底

四つ目崩しの時は、等間隔のすき間を作るのが大変で形も崩れやすかったのですが、それに比べると八つ目は編みやすいということがわかりました。井桁の2本による格子がどれだけ歪でも、斜めの差しひもを通すことで、等サイズの八つ目になる。合わせなくても自然に、全体としてきれいな四角になるのです。

そして、できたかごも、かなりしっかりしていて揺らぎがない。持った感じ、2つ飛びの網代編みより丈夫です。水濡れOKのPPバンドですから、水はけ・空気の通りがいいかごが必要なシーンでは、使える編み方だと思いました。

図面です。全体のサイズを合わせた上で、井桁部分は詰めてください。差しひもは枠線だけしか描かれていませんが、縦横と同じバンドを使います。

データです。CraftBandSquare で開いていただくと、八つ目の箇所に縦横各1本、「無描画色」のバンドが入っていることがわかるでしょう。

縁の始末は「内向き折り編みひもに重ねて残りも内に折る(PPバンド)」です。このタイプは今までも使っており、「外向き折り編みひもに重ねて残りも内に折る(PPバンド)」で代用していたのですが、結構使うことが多いので、編みかたに追加しました。追加分の設定ファイルも添付しておきます。

PPバンド・斜め編みの崩し縞のかご

先に作った崩し縞のかご、同じ模様を斜め組み編みで編んでみました。同じひもの並び(編み方)をCraftBandSquare45に設定しました。

斜め編みの崩し縞のかご

底です。斜め組みで模様がつながる条件に適合します。

斜め編みの崩し縞のかごの底

A4までしか印刷できないプリンターなので、こんな感じで型紙を作りました。縦横同じ長さなので、用紙節約のため上下を少し外しています。

印刷して貼り合わせる手間と、色ごと長さを測って並べる手間を比較して、前者を選びました。正確な長さで作れますので、残り少ない白のバンド(しかも2種)を使い切ることができました。持ち手が1色なのは、実はもう残りがなかったからなのです。

CrafBandSquare45のデータです。

縞のPPバンドのかご#10744

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、プラかごを作ってみました。#10744で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/10744/plate-71-figure-9-dictionary-of-weaves-part-i-by-e-a-posselt-united-states-1914?page=0&keyword=10744

ストライプのPPバンドの残りを使ったのは先と同じです。先に登録した「緑ライン」「オレンジライン」をそのまま使いました。

手織り模様のかご#10744

1×1が多いからそのままの幅で作れるかと思いましたが、四方網代箇所はちょっと難しい。緩いと浮いてしまうし詰めすぎると他部分まで狭くなるし、位置が偏在しているので歪みやすい、ということがわかりました。

底です。

手織り模様のかご#10744の底

編み図です。

データです。[ひも上下]の側面に、8×8の1単位が入っています。

PPバンド・鶴模様のかご

クラフトバンド/紙バンドで作った鶴模様のかご、PPバンドでも作ってみました。

次のように、PPバンドの特性に合わせた、底・側面ともに8×8単位の繰り返しです。

  • 3つ飛びは粗すぎるので、2つ飛びの網代編みで
  • 幅を細かく変えられないので、全幅と1/2幅の2種で

できたかごがこちら。

鶴というより、カエルのような。。でもまあ、PPバンドの場合は、サイコロの四や五でも千鳥なんですから、これだって鶴模様、ということにしましょう。

底からみたところ。

鶴模様のかごの底

外側からの編み図です。編み方自体は2つ飛び網代なので、色と幅を合わせてしまえば、編み図は見なくてもいけます。

CraftBandSquare のデータです。色と幅合わせて8本セット、上下4×4の網代編み。底はサイズに合わせて展開し、横中央で切り替えて各対応する側面と模様を合わせました。

PPバンド・水玉模様のかご

演習3・STEP4で、差しひもを加えることで、赤と白のチェック柄を花柄に変えました。
花模様のかごは以前に作ったので、赤と白ではなく全て赤の差しひもにして、水玉模様のかごを作ってみました。少し小さくしましたがベースは同じです。

水玉模様のかご

演習では「PPバンド(4本幅扱い)」を使いましたが、1/3に割いたPPバンドも使ったので「PPバンド(12本幅)」を追加登録して、両方が扱えるようにしました。

底です。斜めの差しひもは、側面に合わせるため、短辺側は少しずらせています。

水玉模様のかごの底

展開図です。全面に対する斜めの差しひもが、開始位置を2としたため、45度と135度、各1本少なくなってしまいました。側面の差しひもとして加えていますが、全面につなげて作っています。

水玉模様のかご

データです。

「PPバンド(12本幅)」の設定データもつけておきます。

PPバンド・組み合わせ模様のかご

演習1・STEP4で操作例として作った繰り返し模様のかごですが、若干の修正を加え、試作してみました。

  • 1/2幅をベースとする
  • 側面高さ分に展開し、上下に平編みを加える(演習2STEP3の操作)
  • 側面の平編み部分は、色と幅を部分的に変える
  • 底は2つ飛び網代編みにする

メインの模様は #34196
https://www.handweaving.net/draft-detail/34196/figure-589-a-handbook-of-weaves-by-g-h-oelsner-germany-1915?page=0&keyword=34196.
ですが、平編みと2つ飛び網代編みとの組み合わせです。

組み合わせ模様のかご

底は網代編みにすることで、隙間なく詰めました。

組み合わせ模様のかごの底

先に#34196 のかごを作った時は、繰り返し模様の単位をデータ化することを優先したため、浮いた感じがありました。今回は、上下を平編みで押さえたため、実用的になったと思います。サイズに合わせたデータですので、再利用はしにくいですが。

『カラフルなプラかごをデザインしよう』令和5年度後期りぶら講座

※講座は無事終了しました。ご参加、ならびにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

講座の案内はこちら。

参加者特典

上下図模様の設定データです。追加で40パターンが使えるようになります。

×× 配布は終了しました××

紺屋商事株式会社様のご許可をいただいて、PPバンド「プラカゴテープ」「KCNB_PPバンド手仕事用 15mm×100m」「KCNB_PPバンド手仕事用 15mm×50m」の暫定版データを作成しました。21色が追加で使えるようになります。

××配布は終了しました××

※インストール完了に、使用したいファイルをダウンロードしていただき、設定メニューから[基本設定]画面を開いて「インポート」ボタン、上書き「はい」で取り込んでください。(参考: 演習1の最初の動画、STEP1の後)

※両方使いたい方は、2回インポートしてください。

(準備)インストール

パソコンに、CraftBandMeshシリーズをインストールしましょう。
セットアップ用のファイルをダウンロードして、実行してください

初回インストールの場合は、追加で、Microsoftのドットネットモジュールのインストールが要求されますが、指示に従いインストールしてください。
インストール後、初回起動で、設定ファイルを指定してください。

更新インストールの場合は、サンプル設定ファイルに追加された(かもしれない)、追加の設定をインポートしておきましょう。

(前回のおさらい)共通操作

前回の講習会の報告ページはこちら

STEP1: 基本の操作を確認しましょう

  • アプリの起動と終了
  • バンドの種類の選択
  • データファイルの操作
    新規作成、開く、保存、名前をつけて保存
  • 目標寸法・基本のひも幅の設定、概算
  • ひも本数・すき間の確認と変更
  • 計算寸法の確認
  • 基本色
  • 縦横の展開
  • 色、ひも長加算
  • 縁の始末、付属品の指定
  • プレビュー、ブラウザ表示と画像ファイル出力
  • ひもリスト、メモ帳やエクセルに取り出す

STEP2: かごのベースを作りましょう

使用するバンドの種類が決まり、縦ひも・横ひも・側面の編みひもの本数に、ゼロより大きい数値がセットされた状態です。

目標寸法からの[概算]でも、直接本数を入力しても作れます。
プレビューで、サイズ感を確認しておきましょう。

※「側面の編みひも」の下、「高さの目の数」の右側に、「最下段」の設定があります。底と側面のすき間が設定できるのですが、今回はこの「最下段」の値はゼロにして使ってください。

対象物サイズ備考
A4の用紙210mm × 297mm
B5の用紙182mm × 257mm
ペットボトル(2L)80mm × 80mm × 300mmおおよそ
食パン100mm × 120mm × 120mmおおよそ
レジかご500mm × 350mm × 250mmスーパーの標準的な買い物かご
サイズの目安

STEP3: 名前をつけて保存しましょう

[名前をつけて保存]とすると、サイズベースの仮の名前がつけられますが、よりわかりやすい、日本語の名前に変更しましょう。データを作り始めるとファイルが増えていきます。後から見て何のデータだったかすぐにわかるような名前にしておきましょう。

サイズごとの「ひな形」になるファイルをあらかじめ作っておくのも効率的でしょう。使う時には、「ひな形」を開いて別の名前に「名前をつけて保存」すれば良いのです。
《応用: 「既定値保存」しておけば、[既定値]のワンクリックで呼び出せます》

参考「1分でサイズ計算・PPバンドで作る色模様プラかごバッグ」(動画あり)

CraftBandSquare基本マニュアル

ここまでの部分、準備編・基本編をマニュアルにしてみました。ダウンロードして参照・印刷するなど、演習とともにご利用ください。

演習

(演習1)片側同色

ひもの方向ごとに色を設定するタイプです。上下の組み方がそのまま模様になります。特典ファイルに含まれるたくさんの模様を試してみましょう。

(演習2)交互2色

各方向、同じ2色が交互になるタイプです。縦横複数色の最もシンプルなパターンを押さえておきましょう。

(演習3)差しひも

ベースとなるかごに、バンドを重ねることができます。幅と色、方向(水平/垂直/斜め)、何本ごとかなど、重ね方を試してみましょう。

(演習4)組み合わせ

複数色の組み合わせを試してみましょう。また、組み合わせの単位に合わせた「ひも上下」を作ってみましょう。

参考サイト

組み合わせ方
編み図がたくさん公開されています。2色交互など、色と編み方の組み合わせで作られる模様です。幅広のひもで作られていますので、大柄な模様が多く、かごに合いそうです。
Piglet’s Potholder Patterns – A priceless portfolio of weaving charts for loop potholders.
色の並べ方
カラフルな色の並びの組み合わせ、複数セットによる様々なパターンを簡単に試すことができます。試作したデザインのひも(ループと呼ばれます)は、そのまま買い物かごに入れられます。
Potholder Design Wizard – Friendly Loom
たくさんの模様
手織り情報の集積サイトです。8万種近くの模様、文書、各種ツールを網羅した総合サイトです。
このサイトでも、ここに掲載された模様から何点か、かごに作って報告しています。
Handweaving.net: Weaving Draft and Documents Archive

講座で使用したパワーポイントのファイルです。