「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

『斜め編みでかわいいプラかごを作ろう』手順書

初めてでも、子どもでも作ることができたプラかご作りの体験会、参加にあたって、持参してもらったものは、以下4点です。

  • はさみ
  • セロテープ
  • 定規
  • 洗濯バサミ5個

主催側で用意したのは、

  • PPバンド各色
  • 輪ゴム
  • 型紙(CraftBandSquare45で作成・両面テープつき)
  • ヘアピン

そして、手順書。パワーポイントのファイルをこのページにつけていますが、プレビュー用にビデオ化したのがこちら。

ポイントは、

型紙を使ったこと長さを測ってカットすること、指定順に配置すること、が容易になります。準備もPPバンドを用意するだけなので簡単です。
ヘアピンで底を留めたこと底が崩れないので、後から側面の間違いに気づいても、何度でもやり直しができます。
輪ゴムで折り位置をマーク斜めに組まれているためわかりにくい折り位置が、わかりやすくなります。外れ止めを兼ねており、中にそのまま折り込めます。

使用したひもの長さは、3.6メートル~5.6メートル。折り長も計算されているので、最後のカットもほんの少しで済みます。1個分でこんな感じ。

手芸用の扱いやすいPPバンドで、100メートルで500円~650円くらいなので、材料費は1個50円もかかりません。アンケートでは、もっとやりたい、という方が多かったのですが、まだ沢山残っているので、十分いけそうです。

作成した型紙のCraftBandSquare45のデータはこちら。型紙は複数作成しましたが、同じデータの四角数のみ変更して画像を一時生成しました。

パワーポイントの手順書はこちら。

『斜め編みでかわいいプラかごを作ろう』園児からシニアまで楽しめました

初心者にはちょっと難しい斜め編みですが、型紙を使えばかなり簡単に作れるようになります。子どもでもできるのか、初めてでもどのくらいの時間で完成できるのか、Y.S.Cの皆さんのご協力のもと、試してみることができました。

用意した型紙は、A3に収まるサイズのもの、4×4×2.5~3×2×3の5種6枚です。
結果としては、大人で平均1時間、小学校4年生くらいから一人で作ることができました。

体験会の様子

のべ約20人ほどの参加でしたので、順次型紙を使い回しましたが、その時間差で、先に作った方が後の方に教えるなど、皆で楽しく作ることができました。脳トレみたいで難しいと言いながらも、その分、出来た時の達成感が大きかったとのこと。

PPバンドは10色+ストライプ2色を用意したのですが、みんな違う配色。最初の色選び、そして斜めに折ると想定外の模様に変わるところも、楽しんでいただけたようです。

小さい子はお母さんと一緒に作りましたが、色を選んで、型紙に合わせてハサミで切ったり、折った端を最後に差し込むところはできましたので、自分のかごができた、と嬉しそうでした。

順次で入れ替わりがあったため、全員ではありませんが、15名ほどの方に記入していただいたアンケート結果です。

感想欄にいただいたコメントです。

  • 1時間半、集中しました。
  • すごく興味深かったです。頭の体操になりました。
  • 色を自分で選べるのもすごく楽しそうでした。折り曲げるのは少し力がいりましたが、完成するとうれしいです!! ご指導ありがとうございました
  • 上下のくりかえしがこんらんする。でも、たのしかった。ありがとうございました。
  • 集中できて楽しかったです。ありがとうございました。
  • 難しかったけど集中して楽しくできました。ありがとうございました。
  • できあがるとすごく嬉しいです!!息子も先生にご指導いただき、やり切っていて、嬉しそうでした(^-^)
  • たのしかった。(娘と一緒にできてすごく楽しかったです。ありがとうございました・母)
  • 色選びから楽しくさせていただきました。今回は息子色でしたので、次回は私色で作りたいです^_^ ありがとうございます
  • たのしかったです
  • すきまをうめることがむずかしかった。
  • たのしかった

Y.S.Cの皆さま、ありがとうございました。

アンケートのエクセルを添付しておきます。

斜め組み編み2色のドット模様の作り方

斜め組み編み2色のドット模様の作り方です。

CraftBandSquare45のプレビュー図に色塗りしました。側面の模様を同じにするためには、底は単純な交互ではなく、底の中央線で切り替えが必要でした。
次の図は、底の外側から見たものになります。

2色のドット模様の底組み

交互にするには、斜め網代編みの時と同様、2色のバンドを重ねる必要があります。

  • 赤で囲った場所…左右の色の切り替え箇所
  • 緑で囲った箇所…上下の色の切り替え箇所

です。それぞれのバンドの中央を切り替え箇所としました。重ね方については、

  • 横のバンドの切り替えは、縦のバンドの裏になる位置
  • 縦のバンドの切り替えは、横のバンドの裏になる位置

そして、今回は、次のように重ねました。

  • ブラウンを上、こげ茶を下にする
  • 重なる位置の裏は、こげ茶とする
  • ブラウンのバンドは、表になる四角の隣まで
  • こげ茶のバンドは、表になるブラウンの四角1個分、余分に重ねる

これにより、バンド4本分+α程度、重ねることができます。
あとの作り方は、斜め網代編みと同様です。

作って分かったことは、

  • 中央部付近では、4枚が重なることになり、PPバンドとはいえ厚みがでてくる
  • 縦横1目ごとに組んでいるので、厚いところはずれやすい

また、上の図の裏側(かごの内側の底)は、四角3つ分連続してこげ茶になっています。置いて使うかごで、内側の底の方を目にするような場合は、模様を内側にした方がよいかもしれません。

底と側面が交差する4辺の模様は、斜め網代編みと同じです。つまり、側面が網代編みであってもドット模様であっても、同じ底の組み方から作れるということです。
ひもが重ねやすく、表・裏ともきれいな模様の底に組むことができたら、側面は網代編みにでもドット模様にでも作れる、ということですね。

では、正方形ではなく長方形だとどうでしょう。例として、横の四角数10個・縦の四角数5個のデータを作って、同様に色を塗ってみました。赤・緑で囲った場所は上と同様です。

長方形の場合

間にある、横の四角数10-縦の四角数5=5個に相当する部分は、切り替えなしでいけることがわかります。ライン模様の場合は切り替えなしは正方形のみでしたが、ドット模様の場合は正方形がいちばん切り替えが多くなるんですね。

10×5のデータをつけておきます。色の切り替えは含まれませんが。

斜め組み編み2色のドット模様

ライン模様を作ったのであれば、ドット模様も試してみましょう。

同じく、四角数6×6、斜め網代編みライン模様と同サイズ、ブラウンとこげ茶の2色です。

ドット模様

底です。

ドット模様の底

内側です。

ドット模様の内側

もとにしたデータをつけておきます。データをもとに、手作業で色を塗り、組み合わせて作りました。作り方については次回

斜め組み編み2色のライン模様

縦横とも同じ2色を交互に編んだ場合、模様としては線になります。
でも、斜め組み編みの場合は、角のところで縦横の方向が変わるため、すべてのバンドをそのまま交互にすると、縦横の切り替えが発生します。

線としてつながるように作ってみました。四角数6×6、斜め網代編みと同サイズ、使った色は同じくブラウンとこげ茶です。

線がつながる

内側はこんな感じ。

線がつながる例の底

このかごの底組み図を見ると、底の角4点それぞれ、同じこげ茶のバンドが2本になっています。底の角を中心として、縦・横のバンドの方向が90度変わるため、例えば

  • 横のバンドがブラウンであれば → 角を挟む縦の2本のバンドはともにこげ茶

でないと、それぞれの側面において、ブラウンと交互になりません。

6×6の底組図

上の赤丸に示す、上の角で縦のこげ茶が2本になるとすると、こげ茶2本が下の角になる必要がありますから、縦の四角数と横の四角数は同数、つまり正方形が条件になります。

また、この例では、縦・横の四角数が6個、つまり偶数ですから、左の角と右の角となる縦バンドの色はブラウン、従って左右の角をはさむ横バンドはこげ茶2本となります。

では、縦・横の四角数が奇数の場合はどうなるか。左右の角となる縦バンドの色はこげ茶になりますので、左右の角をはさむ横バンドはブラウン2本となります。

縦の四角数・横の四角数が奇数(7個)の例です(縦横入れ替わっていますが)。この場合も、立ち上げて組んだ時、線がつながることがわかるかと思います。

7×7の底組図

結論

線がつながるように作れるのは、縦横同数、つまり正方形の時のみ。
中心に同じ色を重ねるようにバンドを配置しますが、

  • 四角数が偶数の場合は、重なる色は、縦・横とも同じ
  • 四角数が奇数の場合は、重なる色は、縦・横で異なる

ようにすれば、線がつながる、ということです。

上のかごのデータです。

参考に、7×7(奇数)パターンのデータもつけておきます。

PPバンドの斜め組み編みの模様

最初に作ったPPバンドのかごのパターンで、斜め組み編みのバッグ、プラかごを作ってみました。

斜め組みのプラかご

このパターンだと、模様がきれいにつながります。底から見ても

斜め組みのプラかごの底

縁の処理は対角線に折っているのですが、折って重ねるバンドの色も同じになりました。

斜め組みにした時の模様は、斜め網代編みの底の組み方でみたように角で縦と横が入れ替わります。色との組み合わせでは2色の小かごのように途中でバンドの色を変える必要がありました。

でも、このパターンだとOK。2色以上でOKになる条件を考えてみました。

作り方条件このかごの例他の例
単位となるバンドの数3以上73や4や5など
単位となるバンドの色左右対称の並びであること深緑・ブラウン・こげ茶・ブラウン・こげ茶・ブラウン・深緑赤・白・赤など
横の側面単位の整数倍×2×3や×4
縦の側面単位の整数倍×1×2や×3

高さについても、単位の2倍となっているため、折って重ねるバンドも同じ色になったのですね。透明色を使うような場合、同じ色が重なった方がいいですよね。

データです。色もそのままです。

斜め網代編みの2色の小かごの作り方

斜め網代編みの2色の小かごの作り方です。

まず、CraftBandSquare45でデータを作り、プレビューでできた図に色塗りしました。

斜め網代編みの2色の小かごの底の組み方

作り方のポイントは、

底で2色のバンドを重ねる

です。そもそもPPバンドは、貼り合わせではなく重ねて始末しますし、厚みもありません。ではどこで重ねるか、ですが、

  • 横ひもは、縦ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひもは、横ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひも・横ひもが同時に重なることは避ける

上の絵では、赤の四角は横ひもを重ねた場所、緑の四角は縦ひもを重ねた場所です。重なりがわかりやすいように、同じ色のひもに対して、縦と横で少し色を変えています。

4隅の四角1個になる箇所以外は、網代編みなので四角2個分の余裕、そして裏に隠れる分を合わせるとおおよそ3幅分くらい重ねることができそうです。

この図を等倍にプリントアウトして型紙にし、両面テープを貼って、型紙に合わせてPPバンドをカットしながら貼っていきました。(プリントアウトには縁処理分を加えていないので、カット時に各端4cm加えています。)
2色が重なる場所はPPバンド同士を1.5幅分ほど、両面テープで止めました。

横を貼ったところ

まず横にPPバンドを貼り、PPバンドの片側をマスキングテープで固定し、めくりながら縦のPPバンドを貼りました。

縦横を貼ったところ

底が組めたところで、更に上からマスキングテープでしっかり固定し、ひっくり返して型紙ごと折りました。型紙の裏側には、あらかじめ、底の位置を転記しています。

側面を立ち上げ

後は側面を網代編み。型紙にPPバンドが貼りついていますので、そのまま外さずに編むと編みやすいです。

試作なので、重ねる位置や重ね方など検討すべき点はいろいろありますが、PPバンドを使った作り方としてはこういうのもあり、じゃないでしょうか。

斜め網代編みの2色の小かご

斜め網代編みの底の編み図の色塗りをしながら思いました。縦ひもの上と下を2色で塗っているわけだけれど、2色のひもでできないのかなと。

で、試しに作ってみました。PPバンドです。

斜め網代編みの2色の小かご

作り方はまだまだ改良の余地ありですが、2色。素敵でしょ?
底はこんなです。

斜め網代編みの2色の小かごの底

そして、内側です。

斜め網代編みの2色の小かごの内側

もとになったデータをつけておきます。この通りじゃなくて、ちょっと手を加えているのですが、それについては次回説明します。

PPバンドの斜め組みトレイ

斜め組み小かごと同様にして、トレイを作ってみました。四角数は、横16・縦12・高さ2.5個。縁の始末は「対角線に折って差し込む」です。

PPバンドのトレイ

実寸の型紙をプリントアウトし、両面テープを貼って、その上にひもを並べて作りました。ちなみに、実寸に印刷する手順は、

  1. A2/A1など、サイズの大きい1枚のPDFファイルとして印刷させる
  2. Acrobatの印刷ダイアログで「すべてのページを分割」指定して、既定の倍率100%でいったん印刷する。
  3. 1枚目がプリントアウトされたら、プリントを中止する。
  4. 1枚目には、1cm単位のスケール(出力単位をcmにした時)が印字されているので、10cmの目盛が、実際に何ミリで印刷されたかを測る。
  5. 2.の印刷ダイアログで、倍率に4.の逆数パーセントを指定して印刷する。(例えば、10cmが71ミリで小さくプリントされていれば 100/71=141%を指定、10cmが136ミリで大きくプリントされていれば、100/136=73.5%にする)
  6. この時合わせて「タイルマーク」・「ラベル」を指定すると、貼り合わせ用のマークと、各ページが何枚目かがのりしろに印字されます。
acrobat
  • プリントアウトができたら、マークを合わせて貼り合わせる。(この際「貼ってはがせるステックのり」使うととても便利。最初両面テープを使ってみたのですが、強力すぎ。貼る箇所が多いので、まず貼り合わせてから、最後に必要箇所をメンディングテープで固定する方法に落ち着きました)
  • 大きすぎて扱いづらい場合は、四隅の三角の余白をカットする

やってみてわかったことは、実寸の型紙があれば、

  • PPバンドを、あらかじめカットしておかなくても、サイズに合わせてカットしながら貼り付けて作れる
  • 順に並べなくても、どこから置いても良い。例えば、最初に深緑、次にブラウン、残りをこげ茶、みたいに貼っていくことができます
  • 配置ずれを想定した余裕を加えなくていい。そのため、普通は縁の始末時に長さを合わせながらカットして差し込みますが、余裕を適切にセットできれば、カット不要で差し込むだけ、にもできそうです。

今回もクリアファイルの上に両面テープを貼ったので、たちあげの時にはいったん外す必要がありました。そのせいか、側面がちょっと広がってしまいました。

そこでまた考えました。
何度も作るわけじゃないので、型紙は使い捨てでいい。
→クリアファイルを置かなくても、直接型紙に両面テープを貼ればいい。
→立ち上げ時には、両面テープから外さなくても、型紙ごと折ればいい
→型紙の裏面に、あらかじめ、表側の底の線を転記しておけばいい。

データです。

PPバンドの斜め組み小かご

CraftBandSquare45 を使ってみます。

まずは、小さいかご。四角の数で、横4個・縦3個・高さ2.5個です。縦横は1個、高さは0.5個単位で設定します。

「縦横を展開する」とすると、それぞれのひもの色を設定できるので、先のPPバンドのかごに合わせてみました。縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」です。

プレビュータブに表示された画像を[ブラウザ]ボタンで開き、ブラウザの機能で印刷しました。画像は、画面の解像度・実寸で作られています。実寸で印刷できれば、そのまま型紙にできるはずなのです。

でも、使用しているプリンターはA4までしか印刷できないので、A2のPDFファイルを作り、Acrobatの印刷機能で「すべてのページ分割」して印刷し貼り合わせたのですが、測ってみると実寸の89%になっていました。

ぴったりとは置けませんが、そこそこの目安にはなります。とりあえず作ってみることにしました。

クリアファイルをプリントアウトの上に置いて、両面テープを貼って、PPバンドを絵に合わせて並べました。色や長さもわかりますので、真ん中から置く必要もなく、端から順に組むことができました。

実寸で印刷できれば、絵にあわせてカットしながら組んでいく、なんてこともできそうです。ブラウザの印刷機能もPDFの印刷機能も、拡大縮小をパーセント指定できますので、印刷手順を試してみようと思います。

データです。