「ボックス」カテゴリーアーカイブ

箱型のかご

『このサイズ』貼りかごボックス

箱型のトレイが欲しいとの要望がありました。本棚のすきまに入れたいとのこと。サイズは、

幅18センチ(スペース)、奥行き25センチ(収納)、高さ8センチ(スペース)

貼りかごで作れば、より正確に作れそう、ということで試してみました。

貼りかごボックス
紙バンドを貼り付けて作ったボックス
貼りかごボックス

すき間を空けた貼りかごの場合、均一に作るためには型紙が必須で、どこまできちんと合わせるかで精度が決まります。この例はちょっと甘いですが、それでも、外形寸法は、ほぼ型紙通りになりました。

すき間は5ミリほどにしたのですが、わかったことは、すき間があれば、バンド幅が多少データと異なるバンドであっても配置できる、ということです。もちろん、バンド幅を合わせて設計するのがベストですが、すき間で調整すれば型紙通りのサイズで作れるのです。

短辺側全体をフラップにして、三重に重ねました。持ち手を付けて引き出すので、補強にもなります。組み立てた後に、縁を内外に貼り付けて全体を固定しました。ちょっとシャドウボックス風です。

内側と底です。

貼りかごボックスの内側
貼りかごボックスの内側
貼りかごボックスの底
貼りかごボックスの底

垂直ひもから端の目の分が少しはみ出ています。型紙通りにしたのですが、カットすれば良かったと思いました。

フラップ部分については、手動で、下図の細線部分を加えて作りました。

作成の展開図
プレビュー図に手動で追加
作成の展開図

データです。フラップ部分は長さ分のみを、側面のひも長加算・追加品として加えています。

墨流し模様のかご

先に使った墨流しのひもですが、素材の墨流し模様がもうすこし広く見えるように作ったら、どうなるでしょう。2-1の網代模様で作ってみました。

墨流し模様のかご

和紙だけだとやわらかくなるので、12本幅の白の紙バンドを芯にして、開いた顔墨ひらりと和紙とを巻きました。硬い箱になりました。

底と内側です。

平編みではなく、2-1ベースのちょっとイレギュラーな網代編みです。型紙は使わず、完成した底編み図を見ながら、中心から外に組んでいったのですが、上下が混乱してしまいました。バンドを加えるごとに色パターンが変わってしまうからです。端から順に並べるなら簡単なのですが。

ということで、作る時には、こんな図を並べておくと便利です。Ver1.9.1 の機能(表示順画像生成)を使えば、ワンクリックでこの7枚が作れます。

そして、底を折って立ち上げた後は、以下の図を表示させ、実物と方向を合わせながら側面を編みました。その後、高さ3で折りカラー編みです。

データです。表示順番号も入っていますので、機能のテストにどうぞ。

幅で色を変えた貼りかご

幅を変えた貼りかごと同じ型で、縦横・側面ともに、6本幅のバンド色を白に変えてみました。横ラインです。

幅で色を変えた貼りかご

上に重なる縦ラインの色はそのまま、下はすき間から見えるだけですから、外側は交互色の横ライン、内側は交互色の縦ラインです。でも、縦横ともに色が変わっていると、上に重なるバンド同士より、上と下であっても同色のバンド同士の方のつながりが見えてくるのが面白いです。

このかごも、フラップ部分の重なりを3本として、それら全体を貼り合わせました。内側が縦ラインなので、貼り合わせ箇所があまり目立ちません。

底も、幅ごとの2色になっています。

幅で色を変えた貼りかごの底

さて、ここまでいくつか貼りかごを作ってみて思ったのは、同じ紙バンドで同じサイズのかごを作れるけれど、編みかごとは全く違うカテゴリーにあるということです

広く平らな作業台に、正確な貼り付け作業。ゆらぎのある凹凸ではなく、シャープに揃った幾何学的な平面。

できたかごは、厚紙の箱とは違い通気性があって、強度が高い紙バンド材なので、しなやかで軽い。そして、バンドは色や幅を変えることができますから、その組み合わせとなると無限大です。

これも紙バンドという素材の活用方法であり、編むことが苦手な人でも、子どもでも、紙工作感覚で作れるでしょう。個人的には、シャドウボックス風が面白いと思いました。精度を出すための手間を考えると、作るのは躊躇してしまいますけれど。

プレビュー図です。

データです。

縦横で色を変えた貼りかご

幅を変えた貼りかごと同じ型で、側面のバンド色を白に変えてみました。

縦横で色を変えた貼りかご

上に重なる縦ラインの色はそのまま、下はすき間から見えるだけです。内側は全面、白のラインになりました。編みかごであれば交互色になるところ、完全分離という貼りかごならではの模様になりました。

フラップ部分の重なりを3本として、それら全体を貼り合わせて薄く重なるようにしました。底は縦横ともに同じ色です。

縦横で色を変えた貼りかごの底

プレビュー図です。

データです。

幅を変えた貼りかご

貼りかごもあり、ということで違うサイズで作ってみました。12本幅と6本幅を交互にした縦ラインです。きれいに目を空けるのは、編みかごでは難しいでしょう。

幅を変えた貼りかご

フラップ部分を外側にして重なった個所を貼り付けました。写真では、左側の側面です。間に1~2ミリ空いているので、真正面だと目が重なるのですが、斜めからだとバンドが重なって見えます。シャドウボックスのような立体感も面白いのですが、貼りかごらしいのは、すっきり薄い右側の側面でしょうか。

底です。

幅を変えた貼りかごの底

データです。