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模様データが含まれるかご

PPバンド・八つ目のかご

クラフトバンド/紙バンドで八つ目のかごを作ってみましたが、同じ編み方をPPバンドでも試してみました。

15ミリ幅で詰めて編むと八つ目のサイズは√2倍の21.2ミリ、それを2本+「無描画色」1本の3本で構成すると、すき間は(21.2-15)/3で2.07ミリ、余裕をみて2.2ミリ、に設定しました。

底です。井桁になっているひもの真ん中で立ち上げました。

PPバンドの八つ目のかごの底

四つ目崩しの時は、等間隔のすき間を作るのが大変で形も崩れやすかったのですが、それに比べると八つ目は編みやすいということがわかりました。井桁の2本による格子がどれだけ歪でも、斜めの差しひもを通すことで、等サイズの八つ目になる。合わせなくても自然に、全体としてきれいな四角になるのです。

そして、できたかごも、かなりしっかりしていて揺らぎがない。持った感じ、2つ飛びの網代編みより丈夫です。水濡れOKのPPバンドですから、水はけ・空気の通りがいいかごが必要なシーンでは、使える編み方だと思いました。

図面です。全体のサイズを合わせた上で、井桁部分は詰めてください。差しひもは枠線だけしか描かれていませんが、縦横と同じバンドを使います。

データです。CraftBandSquare で開いていただくと、八つ目の箇所に縦横各1本、「無描画色」のバンドが入っていることがわかるでしょう。

縁の始末は「内向き折り編みひもに重ねて残りも内に折る(PPバンド)」です。このタイプは今までも使っており、「外向き折り編みひもに重ねて残りも内に折る(PPバンド)」で代用していたのですが、結構使うことが多いので、編みかたに追加しました。追加分の設定ファイルも添付しておきます。

八つ目の浅かご

V1.7.5 で加わった機能を使って、八つ目のかごを作ってみました。

八つ目の浅かご

以前作った八つ目のかごは、斜めの差しひも1本を2本に読み替える必要があったため、図とカットリストが別データになっていました。Ver.Upで、斜めの差しひもについても位置を変えて作図できるようになりましたが、今回は「無描画色」を使ってみました。

下図、左側で細い線で描かれているひもを「無描画色」に変えたのが右図です。仕様上、斜めの差しひもを加えるには縦ひも・横ひもとも基本のひも幅にする必要があるため、各2本分のスペースを置いて作りました。

プリントアウトして、型紙にして作りました。こんな感じ。

差しひもについては上下の編み方を指定できないため、「編み図」ではなく「図面」もしくは「型紙」ということになりますが、うまく組み合わせるといろいろな図面を描けるのではないでしょうか。

データです。

縞のPPバンドのかご#10744

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、プラかごを作ってみました。#10744で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/10744/plate-71-figure-9-dictionary-of-weaves-part-i-by-e-a-posselt-united-states-1914?page=0&keyword=10744

ストライプのPPバンドの残りを使ったのは先と同じです。先に登録した「緑ライン」「オレンジライン」をそのまま使いました。

手織り模様のかご#10744

1×1が多いからそのままの幅で作れるかと思いましたが、四方網代箇所はちょっと難しい。緩いと浮いてしまうし詰めすぎると他部分まで狭くなるし、位置が偏在しているので歪みやすい、ということがわかりました。

底です。

手織り模様のかご#10744の底

編み図です。

データです。[ひも上下]の側面に、8×8の1単位が入っています。

PPバンド・鶴模様のかご

クラフトバンド/紙バンドで作った鶴模様のかご、PPバンドでも作ってみました。

次のように、PPバンドの特性に合わせた、底・側面ともに8×8単位の繰り返しです。

  • 3つ飛びは粗すぎるので、2つ飛びの網代編みで
  • 幅を細かく変えられないので、全幅と1/2幅の2種で

できたかごがこちら。

鶴というより、カエルのような。。でもまあ、PPバンドの場合は、サイコロの四や五でも千鳥なんですから、これだって鶴模様、ということにしましょう。

底からみたところ。

鶴模様のかごの底

外側からの編み図です。編み方自体は2つ飛び網代なので、色と幅を合わせてしまえば、編み図は見なくてもいけます。

CraftBandSquare のデータです。色と幅合わせて8本セット、上下4×4の網代編み。底はサイズに合わせて展開し、横中央で切り替えて各対応する側面と模様を合わせました。

波網代の鶴模様のかご

縦ひも・横ひもともに、2色を複数本ずつ交互にし、網代編み(PPバンドの場合は平編みも含む)で編むと、千鳥格子と呼ばれる模様になります。

それに波網代を加えて、千鳥をスリム化するとになります。
四方網代底をベースとし、鶴模様のボックスを作ってみました。

波網代の鶴模様のかご

連なって見えるように模様の数は多くしたい、けれどサイズは20センチまでに収めたい、ということで、波網代については、6幅・4幅・3幅・2幅・2幅・2幅・3幅・4幅・6幅の9点を単位とし、縦・横の四角数は各3単位27個としました。

今までの波網代は1~2セットで作ってきましたので、3つ飛び6×6との関係はあまり考慮しませんでした。でも、今回は繰り返しが入ります。6では波にならないし、12では大きくなりすぎる、間をとったのが9点です。9と6の最小公倍数は18ですから、各方向少し異なる2種類の鶴が組み合わさった形状になっています。

底です。四方網代がベースなので、十字ラインができていますが、模様はそこそこつながっています。

波網代の鶴模様のかごの底

編み図の底の部分だけ拡大したのが下図です。左側が四方網代編みそのままで、右側が上で作ったもの。赤の中心線の両脇で数点、模様を見ながら、重なって編みにくい箇所をつぶしたのですが、差がわかるでしょうか。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

波網代のヘリンボーン編みのかご

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目最後の「波網代(1,3,5,7)」をベースにしたかごを作ってみました。 オリジナルの「波網代(1,3,5,7)」で使っている竹ひごの幅は、縦横とも1幅・3幅・5幅・7幅の4種、各3点ずつ、

1,1,1,3,3,3,5,5,5,7,7,7,5,5,5,3,3,3

の繰り返しで、3つ飛びです。これを、3幅・4幅・6幅・8幅の4種、2点/3点で作ってみました。中の四角のへリンボーン編み、各辺1単位の正方形です。

波網代のヘリンボーン編みのかご

底から見たところ。

波網代のヘリンボーン編みのかごの底

外側からの図です。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

「色々な網代編み」に掲載されている21種の網代編み模様、これでコンプリートです!
佐倉竹芸保存会様、ありがとうございました。

波網代の長桝網代のかご

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目の「波網代(1,3,5)」をベースにしたかごを作ってみました。オリジナルの「波網代(1,3,5)」で使っている竹ひごの幅は、縦横とも1幅・3幅・5幅の3種を各3点ずつ使った

1,1,1,3,3,3,5,5,5,3,3,3

の繰り返しで3つ飛びです。波網代編みは7点単位でも試していますが、こちらが正統な感じがします。1,3,5ですから!

これを、12本幅クラフトバンド/紙バンドで、3幅・4幅・6幅の3種、各3点で作ってみました。ただし、対称にするため奇数となるよう中心の6幅は4点とした13本を単位とし、横に1単位、縦に2単位とした長桝網代編みです。V1.7.4 で可能になった幅変更機能を使ってみました。

底です。

波網代の長桝網代のかごの底

外側からの図です。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

組み換え長桝四方網代編みのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様長桝四方ベースのテストパターンの亜種です。追加条件4.の改善を目指し、4単位をひとつにして、うち2点の方向を井桁状に変えてみました。

組み換え長桝四方模様のベース

この模様で、かごを作ってみました。ほぼ同様のかご、2点目になりますので、部分的にひもの色を変えて、方向をわかりやくしてみました。

組み換え長桝四方網代編みのかご

底から見たところ。

組み換え長桝四方のかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的縦横組み合わせの模様として
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさちょっと微妙ですが。。

追加条件の評価があがってきたので、使える(かもしれない)模様として「組み換え長桝四方網代編み」と命名しました✌

編み図です。

データです。[ひも上下]には模様の1単位、12×12が入っています。長桝四方と同サイズなのです。

さて、立ち上げ可能な繰り返し模様、試したのは底編み系中の四角という安易なパターンです。最近作った中から使えそうなものを選んでみました、レベルの安直さ

でも、3つ飛びなら他にも上の四角・下の四角・端の四角、2つ飛び、方向、様々な組み合わせがあり得ます。本来はもっとアルゴリズム的な作り方があるのでしょう。
幾何問題でしょうか、数学な方、是非作ってみてください。

テストパターン:長桝四方ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様として、長桝網代の正方形パターンも試してみました。これも「中の四角」の位置です。

四角数6×6をベースとして、かごを作ってみました。中が3つ飛びの長方形で、できるだけ小さいサイズです。

長桝四方ベースのかご

底から見たところ。

長桝四方ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的△〇一方は縦・一方は横ですが、高さ位置で揃うので
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさ模様らしくなってきましたが、単位が大きくなったからかも

左側が、ベースとした四角数6×6の底の図です。右側は、それを2単位×3単位とした、四角数12×18の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の菱形です。繰り返しの1単位は、右側の図の青点線部分の12×12です。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には12×12の1単位が入っています。

テストパターン:長桝ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様、縦横同サイズではありませんが、辺ごと方向が変わる長桝網代編みも、側面をつなげられるパターンでしょう。側面の辺は、先と同様「中の四角」の位置としておきます。

四角数3×5をベースとして、かごを作ってみました。単位としては最小に近いと思います。四方ベースのパターンより後退とも言えそうですが、長方形のバリエーションの方が圧倒的に多いので、基本的条件が満たせることの確認とでもいいましょうか。

長桝ベースのかご

底から見たところ。

長桝ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的あまりつながっている感じはしない
5. 編みやすさ長桝ベースなので四方網代より編みやすい
6. 美しさ模様と言えるかな?

左側が、ベースとした四角数3×5の底の図です。右側は、それを3単位×3単位とした、四角数 9×15の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の平行四辺形です。

右側の図、四角数 9×15ですから、縦ひもと横ひもで作られる底のサイズは24×24です。でも、繰り返し単位の1単位はそれより大きい30×30となります。平行四辺形という斜めの図形なので、縦横に一巡して同位置になるところが、1単位になるからです。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には30×30の1単位が入っています。

同じ単位を使って、サイズを変えた編み図を作ってみました。基本的な条件 2. の確認です。

上図のデータです。