「マニュアル」カテゴリーアーカイブ

ソフトウェアの説明、仕様や設定、操作方法など

四つ畳み編み・Knotの基本動作

Ver.1.9.4で、CraftBandKnot の斜め編み機能が改良されました。
従来の「縦横立ち上げ」と、新たに加わった「斜め立ち上げ」の動作を、改めて見てみましょう。

設定画面

メイン画面、左側が縦横立ち上げ、右側が斜め立ち上げです。画面上の丸数字は、以降の説明に対応します。

メイン画面、左側が縦横立ち上げ、右側が斜め立ち上げ
メイン画面、左側が縦横立ち上げ、右側が斜め立ち上げ

[編集]メニューから[バンドの種類選択]を開いたところ

バンドの種類選択画面
バンドの種類選択画面

全体の設定

① コマ上側の縦ひも … ひもを結ぶ際の鏡像関係にある2つの編み方ですが、メイン画面における設定は、

  • どちらでも … データには設定なし。ユーザーごとに保持される側(a)
  • 左側 … データとして左側(左綾)を設定。ユーザー保持値によらず
  • 右側 … データとして右側(右綾)を設定。ユーザー保持値によらず

計算方法は同じですが、プレビューで表示される画像に反映されます。
特に指定がなければ、デフォルトの「どちらでも」のままでよいと思います。

② コマ間のすき間 … ゼロより大きな数をセットすると、1コマあたりの計算において、コマ要尺・コマ寸法ともにその数をプラスします。意図的にすき間を空けて編むための設定です。編み癖で、すき間が空く場合は「コマ間のすき間」ではなく、ゲージの「コマ寸法実測値」「コマ要尺実測値」に反映させてください。

③ ひも長加算(縦横端) … 縦ひも、横ひもの一端に加える長さです。計算通りに編んだとしたら、縁の上に残るひもの長さです。

コマ要尺とコマ寸法について

コマ要尺は、1コマ編むのに必要な長さです。コマ寸法は、1コマが占有する長さです。
使用する「バンドの種類」ごと・本幅ごとに、実測値をセットできますし、係数から計算させることもできます。

左側の時のコマの状態
左側(左綾)の時
右側の時のコマの状態
右側(右綾)の時

1コマは、縦ひもと横ひもが直交し、各、おおよそ1/3の位置、2箇所で折って組み合わされています。各長さは、上図のような関係にあります。ひも幅をゲージにして編み、要尺が6倍強ですから、各2倍強が折り位置です。

1本のひもについて見ると、1コマにつきコマ要尺分のひもが編みこまれ、それがコマ数分連なっている、ということになります。要尺にずれがなければ、端に残る編み残りの長さも、ひも長加算として設定した値です。

※四つ畳み編みの基本技能は、1個のコマを編むこと、そしてその隣のコマを編めること、とします。1本のひもの、離れた2箇所のコマを編むことは、要尺の倍数分の距離を正確に空けるという条件をつけたとしても、通常は行いません。

コマ数とサイズ

⑤ 作りたい形状は、縦横立ち上げと斜め立ち上げ、ともに、横のコマ・縦のコマ・高さのコマ・折り返しの各コマ数で指定します。斜め立ち上げの場合は、直方体の辺に対して、コマが対角線方向に並びます。

横・縦・高さ・折り返しのコマ数がともに、7・5・4・1の例です。折り返しは長さ計算だけで、図には表示されません。以下は「右側」の図ですが「左側」でも同様です。

縦横立ち上げのコマ数とサイズ
縦横立ち上げのコマ数とサイズ
斜め立ち上げのコマ数とサイズ
斜め立ち上げのコマ数とサイズ

[側面と縁]タブの設定(c)

「縁の編みかた名」から、登録されている名前を選択して[追加]すると、それに必要なひもを計算に加えられます。縦ひも・横ひもに加える長さは「垂直ひも長」として表示されます。

縦横立ち上げの場合は、側面の編みひもが表示されています。「ひも長加算」値は初期値はゼロですが、ここに値をセットすれば、その編みひもを長くすることもできます。

[横ひも][縦ひも]タブの設定(d)

④「縦横側面を展開する」チェックボックスをONにすることで、[横ひも][縦ひも]タブを表示させることができます。

これらのタブでは、構成するそれぞれのひもに、色や、個別に加算する長さを指定することができます。

横ひもに対しては「ひも長加算(左)」「ひも長加算(右)」、
縦ひもに対しては「ひも長加算(上)」「ひも長加算(下)」を
それぞれ個別にセットできます。初期値はゼロです。

ひも長の計算

各ひも長は、以下の式で計算します。斜め立ち上げの場合は、ひもの本数やコマ数の計算は変わりますが、ひも方向に対する長さの計算式は同じです。

縦ひもの長さ = (そのひもで編むコマ数) × (コマ要尺  + ②コマ間のすき間)
+ 2 × (垂直ひも長 + ③ひも長加算(縦横端))
+ ひも長加算(上) + ひも長加算(下)

横ひもの長さ = (そのひもで編むコマ数) × (コマ要尺 + ②コマ間のすき間)
+ 2 × (垂直ひも長 + ③ひも長加算(縦横端))
+ ひも長加算(左) + ひも長加算(右)

<縦横立ち上げの場合のみ>
編みひもの長さ = (そのひもで編むコマ数) × (コマ要尺 + ②コマ間のすき間)
+ ⑥ひも長加算(側面)
+ ひも長加算

(b)マイひも長係数に、1以外の値がセットされていたら、各ひも長に、マイひも長係数を乗算します。同じコマ寸法に対して、要尺だけを増やすことができます。

※底や辺を折り曲げることで増える長さについては、各、ひも長加算(縦横端)やひも長加算(側面)に含まれるものとします。

底編みと開始位置

底編みは、立ち上げて立体化する前に、平らに編める最大の領域で、全ての横ひもと縦ひもが交差する位置に、コマが編まれた状態です。各ひもの本数は画面⑦に表示されますが、以下のような数値です。

<縦横立ち上げの場合>
横ひもの本数 = 縦のコマ数
縦ひもの本数 = 横のコマ数

<斜め立ち上げの場合>
横ひもの本数 = 縦のコマ数 + 横のコマ数
縦ひもの本数 = 縦のコマ数 + 横のコマ数

底編み領域には、縦ひもの本数 × 横ひもの本数 個のコマが並びます。これらのコマのうち、最初に編みたいコマの位置を「⑧開始位置」として指定することができます。⑧開始位置は、左から何番目・上から何番目、の値として、「1~ひもの本数」間の任意の値をセットできます。いずれかをゼロにすると、開始位置は表示されません。

開始位置は、[プレビュー]タブで「底編み」と「開始位置」のチェックをONにすると、赤枠で、以下のように表示されます。(以下は、コマがわかりやすいように「コマ枠」にもチェックを入れた、図の一部です)

底編みと開始位置、左が縦横立ち上げ・右が斜め立ち上げ
底編みと開始位置、左が縦横立ち上げ・右が斜め立ち上げ

開始位置のコマ

「開始位置」のチェックがONの時、プレビュー図下部には、開始位置のコマの図が表示されます。図では、縦ひも・横ひもそれぞれについて、コマから端まで・折り位置から端までの長さを表示しており、ひものどの位置にコマが編まれるかを示します。

各箇所の長さを全部表示させていますが、実質的には、縦ひも・横ひもともに、1点が確定すれば他は全て追随します。自分の編み方に合わせて、どれかひとつ、この数字、というのを見つけて頂いて、以降はその数値のみを見ていただければ良いかと思います。

右側(右綾)の時

左側(左綾)の時

開始ライン

「底編み」と「開始位置」に加えて、更に「開始ライン」のチェックをONにすると、[プレビュー]の表示は、以下のように、「開始位置」のコマを含む1行&1列の表示に変わります。

その1行&1列の各ひもについては、コマ端からひもの端までの長さを表示しますので、ひものどの位置にコマを編むかがわかります。(折り位置からなどの詳細は[ひもリスト]に出力)

開始ラインのプレビュー図
左が縦横立ち上げ・右が斜め立ち上げ
開始ラインのプレビュー図、左が縦横立ち上げ・右が斜め立ち上げ

底編みは、全ての横ひもと縦ひもの交差ですから、いずれか1行&1列のコマが編まれた時点で、他の全てのコマの、ひもにおける編み位置が決まります。

ひもリスト出力

設定したコマ数のかごを編むために必要な各数値は、[ひもリスト]ボタンからリストとして取得することができます。

リストを見れば、底のひもの配置・計算寸法・開始位置・集計値などがわかりますし、カットリストを見れば、どんなひもを何本用意すればよいかがわかります。

『ステッチパターン図鑑』ver1.1

ステッチパターン図鑑に、しおり(ブックマーク)情報を追加しました。

pdfファイルの目次を表示させると、ブックマークからすぐに特定のページを開けます。先にはいったん「目次」ページに戻る必要がありましたので、移動操作が楽になります。

※内容自体は先のバージョンと同じですので、印刷して使われている方は更新不要です。

ステッチパターン図鑑に目次が追加されました
ステッチパターン図鑑に目次が追加されました

ダウンロードはこちら。(先のページ内容を更新しています。)


デジタル図鑑ならではの「着せ替え」はこんな感じで操作できます。

印刷版であれば、QRコードからシミュレーターが開きます。

色だけでなく、バンド幅を1/3幅に変えたり、無くしたり。またコード自体を変えて、模様の変化を見ることもできます。

巻末のバリエーション表にもリンクがついています。スマホやパソコンの画面で模様を確認できます。

ステッチパターン図鑑

さて、ここまで見てきたステッチですが、レベル1の縦横・レベル2のクロスについては、最小単位の組合せに限定しても、非常に多くの組合せがあり、それぞれに異なる模様が生まれることがわかりました。

そして、それらをカテゴリーとして分類し、代表的な模様を順に見てきました。分類自体も試行錯誤からスタートしたものですが、ようやく全カテゴリーを網羅することができました。

そこで、ひとつの区切りとして、試作した42点のかごをパターン図鑑としてまとめました。1冊のPDFにすることで、個別の模様だけではなく、全体を通したバリエーションの多様さを一覧していただけるのではないでしょうか。

図鑑の表紙
図鑑の表紙

レベル1のページ例
レベル1のページ例
目次ページ
目次ページ
レベル2のページ例
レベル2のページ例

AIによるおすすめカラーバリエーションは、見るだけではなく着せ替えて楽しむこともできます。印刷でもデジタルファイルでも利用できるよう、QRコードとリンクを掲載しています。

  • 全組み合わせを眺める模様カタログとして。
  • あの模様はどう配置するんだっけ、というときのリマインダーに。
  • オリジナルデザインのためのテストツールとして。

様々にご活用いただければ幸いです。自由にご利用いただけます。

軽量版(17M)はこちらからダウンロードできます。デジタルファイルを参照される方におすすめです。

劣化のない印刷版(39M)はgitHubにあります。stitch_catalog_ver1.1.pdfをダウンロードしてください。

💡 全52ページですが、A5サイズで両面印刷すれば13枚に収まります。「冊子(ブックレット)印刷」機能を使えば、そのまま半分に折るだけで冊子になるようにページ配置してくれるので便利です。

📖もちろん、A4サイズのまま印刷して、メモ欄に色や組み合わせのアイデアを書き込みながら、自分だけのデザインノートとして育てていただくのもおすすめです。

🤖 PDFをAIに登録すると、自分専用のステッチ・パートナーにできるかも。何ができるか、AIに聞いてみて下さい。


🔄更新履歴(このページには最新版を載せています。過去ver.はgitHubにあります)

底の重ね位置

折りカラー編みでは、側面で折り返したバンドを底まで編み重ねますが、底の中はどこまで重ねたらよいのでしょう。今まで、各辺からのバンドは、とりあえず底の中央線までとしていましたが、改めて、位置を変えて比べてみました。

縦横の四角数は5と6、最初の配置や折り返しは同じで、底の中でどこまで重ねるか、を変えた3種、格子(ドット)模様です。

左から、A:底の辺、B:中間位置、C:底の中央線、まで重ねたときのパターンです。長辺側が重なっている例となります。

折りカラー編みの底の模様

同様に、左から、A:底の辺、B:中間位置、C:底の中央線、まで重ねたときのパターンです。短辺側が重なっている例となります。

折りカラー編みの底の模様

まず、それぞれの数を数えてみました。辺にかかる部分を除いてカウントした値に、辺上のカウントをカッコ付きで加えています。

同じ色が連続する四角数の最大

C:底の中央線では最大2で、大きく連続することはない。辺に近づくほど連続した領域が大きくなっていきます。

同色領域数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の最大数1392
外側・赤の最大数122
内側・黒の最大数1172
内側・赤の最大数122

バンドごと、同色2点が並ぶ数

C:底の中央線まで重ねたパターンが、2個並び数が一番少なくなっています。2個並び数が少ないほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

2個並び数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・横ひも・黒12106
外側・横ひも・赤024
外側・縦ひも・黒12106
外側・縦ひも・赤024
外側・2個並び数合計242410
内側・横ひも・黒1086
内側・横ひも・赤024
内側・縦ひも・黒1086
内側・縦ひも・赤024
内側・2個並び数合計202010

同じ色が並ばない、独立した四角の数

重なり位置が、中央から遠いほど、独立した四角の数が増えています。一番多いのは、A:底の辺のパターンです。独立した四角数が多いほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

独立四角数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の独立四角数15 (+6)5 (+14)6 (+14)
外側・赤の独立四角数241813
外側の独立四角数39 (+6)23 (+14)19 (+14)
内側・黒の独立四角数16 (+8)8 (+14)6 (+14)
内側・赤の独立四角数201913
内側の独立四角数36 (+8)27 (+14)19 (+14)

同じ色が連続する領域の数

同じ色が一続きになっている領域を1と数えます。最小の独立四角、最大の同色領域、いずれも1です。
A:底の辺が一番多く、次いでC:底の中央線、B:中間位置の順です。領域数が多いほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

同色領域数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の同色領域数17 (+6)7 (+18)12 (+18)
外側・赤の同色領域数242221
外側の同色領域数41 (+6)29 (+18)33 (+18)
内側・黒の同色領域数18 (+8)10 (+18)12 (+18)
内側・赤の同色領域数202321
内側の同色領域数38 (+8)33 (+18)33 (+18)

その他の指標

指標A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
バンドの使用量◎ 少ない〇 少し多い△ 多い
底の丈夫さ△ 二重〇 二重/四重◎ 四重
編む手間◎ 少ない〇 少し多い△ 多い
切り替え位置◎ わかりやすい△ わかりにくい〇 慣れればわかる

まとめ

比べてみると、どの点から見てもベスト、というパターンはありません。用途、サイズ、色、模様、素材、手間その他を総合的に勘案して、何を選ぶかでしょう。

なお、選択にあたっては、赤のバンドと黒のバンドは交換可能ですし、長辺側/短辺側は折り返し方向を変えれば入れ替えられます。また、A/B/C については内側と外側は同じである必要はなく、例えば外側はA:底の辺・内側はB:中間位置などとすることもできます。

縦横の四角数は5と6という、あくまで一例ではありますが、代表的なパターンとその傾向として、判断材料になればと思います。

データです。3点とも同じです。Ver1.9 からの .cbmesh ファイルですが、旧Verでもそのままドラッグすれば開けます。