「マニュアル」カテゴリーアーカイブ

ソフトウェアの説明書

[設定]-[付属品]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューから[付属品]をクリックすると、[付属品]画面が開きます。

ここには、いろいろな付属品の名前、その付属品で使うひもの種類や本数、長さ計算のパラメータなどを登録します。付属品は、各アプリの[追加品]タブで、その「かご」に取り付ける部品やその材料を指定するもので、実部品だけではなく、画像に表示するだけの描画パーツも登録できます。

この画面は、いずれのアプリから開いても共通です。

[付属品]画面

「付属品名」が同じ行が、ひとつの付属品となります。複数行ある場合は「ひも番号」は登録順の連番(1,2,3.. )とし、各行「付属品名」で区別します。上図の赤枠は、2行から構成されている例です。ひも番号2以降は、背景色グレーで表示されます。

「かご」のデータを作る際に、各「付属品名」がタブのドロップダウンの選択肢に表示されるのは、対応アプリ名のチェックボックス(オレンジの枠)にチェックが入っているもののみです。使用しない付属品は、削除しても良いですが、チェックを外した状態で残しておくこともできます。

「付属品」を追加するには

画面下部の「付属品名」のテキストボックスに、新しい付属品の名前を入力し、[ひも追加]ボタンをクリックします。追加確認ダイアログが表示されたら[OK]としてください。

その名前の付属品が追加されると、グリッドに行が追加されます。

グリッド表示は付属品名でソートされていますので、行が追加される位置は最後とは限りませんが、青く選択されているので識別できるでしょう。

おなじ「付属品」に属する’付属品ひも’を追加するには

画面下部「付属品名」に追加した名前が表示されている状態で[ひも追加]ボタンをクリックしてください。確認メッセージが表示されますので、[OK]としていただくと、その付属品名に、付属品ひもを追加することができます。

付属品ひもは、何点でも任意数、追加することができます。試しに、4点追加してみると、こんな感じになります。

付属品ひも名その他、グリッドに表示されている内容は、行を追加した後、各セルをクリックすると編集することができます。

「付属品」を削除するには

1点の付属品に属する複数の付属品ひものうち、最初の行(ひも番号1の行)が選択された状態で、画面下部の[削除]ボタンをクリックしてください。

確認メッセージが表示されますので[OK]としていただくと、その付属品名を持つ行、全てが削除されます。

登録内容

付属品の各項目の登録内容です。

付属品の参照

付属品は、いずれのアプリにおいても、[追加品]タブから参照します。選択肢に付属品名が表示されますので、使用したい付属品名を選んで[追加]ボタンをクリックすると、その付属品名に属する付属品ひもが、セットでデータに追加されます。

例えば、上の赤枠「2重巻きの輪」をMesh で追加したとしましょう。

選択肢の中から、使いたい付属品名を選び、長さと点数を入力し、[追加]ボタンをクリックすると、

その付属品名で登録されている付属品ひも一式、例では2行がデータに追加されます。

これらの行は、付属品に登録した初期値がセットされた状態になっています。ひも番号1の「長さ」は上の②の入力値ですが、ひも番号2以降の「長さ」は付属品に登録した係数をもとに計算した値です。

セットされる長さ = ひも番号1の長さ × 長さ比率対ひも1 + 長さ加減対ひも1

初期値としてセットされた値は、後から[追加品]タブ上で変更することもできますが、適切な初期値がセットされていると操作が簡単になります。

各アプリは、何本幅や長さをもとに必要なひもの本数やひも長を計算し、ひもリストに出力します。「集計対象外」がONであれば、記号は付されず、集計から除外されます。

ひも長の計算

ひも長は、付属品が複数の付属品ひもから構成されていたとしても、付属品ひも(行)ごとに、入力された「長さ」から算出します。

計算方法は「巻きひも」のチェックがONの場合とOFFの場合で異なります。
チェックがONの巻きひもの場合は、その前のひもを芯ひもとして計算します。

ひも長 = 長さ(*1) × ひも長比率対長さ(*2) + ひも長加算(*3)

出力ひも長 = ひも長 + ひも長加算(*4)

(*1)… 追加品に入力した「長さ」の値
(*2)… 付属品の設定値(1をイコールとする係数)
(*3)… 付属品の設定値(ミリ単位の数値)
(*4)… 追加品に入力した「ひも長加算」の値

ひと巻きの長さ = 2 × (芯ひもの「何本幅」の幅(*1) + 巻きの厚み(*2) )

巻き数 = ( 長さ(*3) / 巻きひもの「何本幅」の幅(*4) ) × 巻き回数比率(*5)

ひも長 = ひと巻きの長さ × 巻き数  + ひも長加算(*6)

(*1)… 芯ひもの「何本幅」値とバンドの種類から求めたバンドの幅
(*2)… 付属品の設定値(ミリ単位の数値)
(*3)… 追加品に入力した「長さ」の値
(*4)… 巻きひもの「何本幅」値とバンドの種類から求めたバンドの幅
(*5)… 付属品の設定値(1を100%とする係数)
(*6)… 追加品に入力した「ひも長加算」の値

プレビュー画像への描画

追加品で参照している付属品の登録で「描画位置」が’なし’以外に設定されており、かつ追加品の「描画」のチェックがONであれば、プレビュー画像には「描画形状」の図が描かれます。描画される場所は、

  • 描画位置が’左下’であれば、かご本体の図の左下
  • 描画位置が’中心’であれば、かご本体の図の中心

描画のベースとなる長さは、

  • 「集計対象外」がONであれば、ひも長として「長さ」から計算された値
  • 「集計対象外」がOFFであれば、「長さ」として入力した値

描画される図形

[設定]-[編みかた]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューから[編みかた]をクリックすると、[編みかた]画面が開きます。

ここには、いろいろな編みかたの名前、その編みかたで使うひもの種類や本数、長さ計算のパラメータなどを登録します。この画面は、いずれのアプリから開いても共通です。

[編みかた]画面

「編みかた名」が同じ行が、ひとつの編みかたとなります。複数行ある場合は「ひも番号」は登録順の連番(1,2,3.. )とし、各行「編みひも名」で区別します。上図の赤枠は、2行から構成されている例です。ひも番号2以降は、背景色グレーで表示されます。

「かご」のデータを作る際に、各「編みかた名」がタブのドロップダウンの選択肢に表示されるのは、対応アプリ名のチェックボックス(オレンジの枠)にチェックが入っているもののみです。使用しない編みかたは、削除しても良いですが、チェックを外した状態で残しておくこともできます。

青枠、「縁専用」のチェックボックスは、
 オン…縁の始末で使われる編みかた、全てのアプリで参照される
 オフ…縁の始末以外で使われる編みかた、参照されるのは今のところ Mesh のみ

緑枠、「底使用」のチェックボックスは、Mesh でのみ参照します。
 オン…[底(楕円)]と[側面]のタブ、両方で使用する
 オフ…[側面]のタブでのみ使用する

「編みかた」を追加するには

画面下部の「編みかた名」のテキストボックスに、新しい編みかたの名前を入力し、[ひも追加]ボタンをクリックします。追加確認ダイアログが表示されたら[OK]としてください。

その名前の編みかたが追加されると、グリッドに行が追加されます。

グリッド表示は編みかた名でソートされていますので、行が追加される位置は最後とは限りませんが、青く選択されているので識別できるでしょう。

同じ「編みかた」に属する ‘編みひも’ を追加するには

画面下部「編みかた名」に追加した名前が表示されている状態で[ひも追加]ボタンをクリックしてください。確認メッセージが表示されますので、[OK]としていただくと、その編みかた名に、編みひもを追加することができます。

編みひもは、何点でも任意数、追加することができます。試しに、4点追加してみると、こんな感じになります。

編みひも名その他、グリッドに表示されている内容は、行を追加した後、各セルをクリックすると編集することができます。

「編みかた」を削除するには

1点の編みかたに属する複数の編みひものうち、最初の行(ひも番号1の行)が選択された状態で、画面下部の[削除]ボタンをクリックしてください。

確認メッセージが表示されますので[OK]としていただくと、その編みかた名を持つ行、全てが削除されます。

登録内容

編みかたの各項目の登録内容です。

編みかたの参照

編みかたを参照する箇所では、編みかた名が選択肢に表示されます。使用したい編みかた名を選んで[追加]ボタンをクリックすると、その編みかた名に属する編みひもが、セットでデータに追加されます。

例えば、上の赤枠「あぜ編み」をMesh で追加したとしましょう。

選択肢の中から、使いたい編みかた名を選び、周数を入力し、[追加]ボタンをクリックすると、

その編みかた名で登録されている編みひも一式、例では2行がデータに追加されます。

そのデータでは、選択した「何本幅」のひもが、「周数」として入力した回数分、その編みかたで繰り返されるという計算を行います。ただし、縁の始末の場合は、常に1周です。

編みひもとひも数

ひとつの編みかたに対して、複数の編みひもを使う場合の登録は、

  • 同じ幅・同じ編みのひもを複数本使うなら、「編みひも」は1行・「ひも数」にその本数 (サンプルでは、3本なわ編みや追いかけ編みが相当)
  • 異なる幅や異なる編みを組み合わせるるなら、「編みひも」はその行数・「ひも数」は各1本 (サンプルでは、あぜ編みや菱かがりが相当)

とします。組み合わせですから、「編みひも」「ひも数」ともに複数となるケースもあり得ます。

垂直方向(高さ方向)の計算

選択された編みかたに対する垂直方向の計算は以下です。複数の編みひもを持つ場合はそれらすべてを加算します。

高さ = 「何本幅」の幅(*1) × 「高さ比率対ひも幅」(*2) × 周数(*3)

垂直ひも長 = 「何本幅」の幅(*1) × 「高さ比率対ひも幅」(*4) × 周数(*3)

(*1) … データ側でセットした「何本幅」値と、バンドの種類から求めたバンドの幅
(*2)… 編みかたの設定値(1をイコールとする係数)
(*3)… データ側でセットした「周数」値
(*4)… 編みかたの設定値(1をイコールとする係数)

高さと垂直ひも長は、編みひもについては通常同じですが、縁の始末で折り返すような場合は垂直ひも長が長くなります。

水平方向(編みひもの周)の計算

選択された編みかたに対する水平方向、つまり、周をグルグルと巻くのに必要な長さの計算は以下。複数の編みひもを持つ場合は、編みひもごとに計算します。

1周のひも長 = 底の周長(*1) × 周長比率対底の周(*2) × ひも長比率対周長(*3) 
    + (垂直ひも数
(*4) × ひも長加算1目あたり(*5))
    + (ひも番号1の幅
(*6) × 垂直ひも数(*4) × ひも1幅係数1目あたり(*7))
    + ひも長加算1周あたり
(*8)

設定周数のひも長 = ( 1周のひも長 × 周数(*10) ) + ひも長加算ひもあたり(*9)

最終的なひも長 = 設定周数のひも長 + ひも長加算(*11)

(*1)… データ側で計算した底の周の長さ
(*2)… MeshとHexagonはデータ側で入力した値。他は固定値で1
(*3)… 編みかたの設定値(1をイコールとする係数)
(*4)… データ側で設定した垂直ひも数(計算寸法に表示)
(*5)… 編みかたの設定値(ミリ単位の数値)
(*6)… データ側で入力した、同じ編みかたのひも番号1の幅
(*7)… 編みかたの設定値(1をイコールとする係数)
(*8)… 編みかたの設定値(ミリ単位の数値)
(*9)… 編みかたの設定値(ミリ単位の数値)
(*10)… データ側で入力した周数
(*11)… データ側で入力したひも長加算値

Mesh で[底(楕円)]および[側面]には、それぞれの編みひもに対して「周連続」「次周連続」のチェックボックスがあります。ここにチェックを入れると、

「周連続」… 設定した複数周ぶんを、1本の連続したひもで編むとして計算
「次周連続」… 同じ編みかたが次行に続く場合も、連続したひもで編むとして計算

[設定]-[バンドの種類]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューの最初にある[バンドの種類]をクリックすると、[バンドの種類]画面が開きます。

シリーズのアプリは、バンド・テープ形状の幅のある素材を対象としますが、その素材に任意の名前をつけて登録しておく画面です。

[バンドの種類]画面

「バンドの種類」の内容を変更するには

画面上部が行と列のグリッドになっています。
ひとつの行が、1点のバンドの種類に対応します。「バンドの種類名」がキーです。
変更したいセルをクリックして選択すると、そのセルの内容を編集できます。

「色編集」ボタンでをクリックすると、[描画色]に登録した色の中から、そのバンドの種類で使いたい色を変更することができます。結果は「色リスト」のセルの文字列として保存されます。

「バンドの種類」を追加するには

下部の「バンドの種類名」のテキストボックスに、新たな名前を入力してください。

[追加]ボタンをクリックすると、新たなバンドの種類名として、初期値の行が追加されます。
[複製]ボタンをクリックすると、現在の選択行(青く選択されたセルがある・冒頭に▼表示がある行)の複製に、新たな名前が付された行が追加されます。

行が追加されたら、それぞれのセルに値を入力してください。

「バンドの種類」を削除するには

削除したいバンドの種類の行ラベルをクリックすると、その行が青く選択された状態になります。

行が選択された状態で、Delete キーを押すと、そのバンドの種類が削除されます。

※バンドの種類を削除すると、そのバンドの種類を参照しているデータ全てが使えなくなる可能性がありますので、留意してください。

ボタン操作

ボタン名機能説明
長さと重さ長さと重さの換算画面を開く長さと重さの換算」参照
複製既存の行を複製する上述
追加新たな行を追加する上述
OK変更を確定して画面を閉じる追加や変更が保存されます
キャンセルキャンセルして画面を閉じる追加や変更は破棄されます

登録内容

バンドの種類の各設定値と、それがアプリごと、どのように使われるかを表にしました。

緑の箇所はアプリ共通、黄色の箇所は初期値として、白の箇所は実行時に参照、グレーはそのアプリでは参照しない値です。

参照値は、バンドの種類とともに切り替わりますので、そのバンドの種類の特性に合わせた値を設定しておくことで、計算結果も切り替わります。

「本幅」と「バンド幅」

ひとつの「かご」のデータを作る時には、ひとつのバンドの種類のみが選択できます。複数のバンドの種類を組み合わせることはできません。複数の幅を組み合わせたい場合は、本幅のしくみを使ってください。

各バンドの種類の最初に「本幅」と「バンド幅」を入力するセルがあります。ここに設定した値が、幅選択の基本となります。

例えば、サンプル冒頭の「クラフトバンド」は、12本幅・14.74mmです。これは実際には次のような幅のバンドが使えることを意味します。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
11.2
22.5
33.7
1113.5
1214.7

サンプルの「竹ひご(1幅1ミリ)」は、15本幅・15mmですから、次のようになります。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
11
22
33
1414
1515

ひとつの「かご」に、2.5ミリ・4ミリ・10ミリの竹ひごを使いたいとしましょう。名前・本幅値・バンド幅は、任意に登録することができますので、例えば、次のように登録すれば、使いたい幅が選択可能になります。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
10.5
21.0
31.5
199.5
2010
本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
10.1
20.2
30.3
999.9
10010

バンドの種類は、一度登録しておけば、以降は選択するだけで済みます。個々のデータではなく、作りたい様々な「かご」で共通に使えるような設定にしておくのがポイントです。例の竹ひごA, 竹ひごB どちらの登録方法が良いのか、また別の登録方法が良いのかは使う方次第です。

  • 最大値として使える幅は、上記2例はいずれも10ミリですが、「40本幅・20mm」「200本幅・20mm」にしておけば、同じ幅て20ミリまで選べるようになります。
  • 「中線幅」を指定した描画色を選ぶと、画像生成時に本幅に応じた線が表示されます。あまり細かくしても意味がないので、中線を使うか使わないかも考慮対象です。

バンドの種類の切り替え

「かご」の各データに保持されているのは「本幅」の数値であり、実際の幅は、その時選択されている[バンドの種類]をもとに都度計算します。

例えば、ある「かご」のデータが、上記「竹ひごA」で作られていたとしましょう。
データが完成した後、バンドの種類を「竹ひごB」に変更すると、どうなるのでしょうか。

本幅値(データに保持)実際の幅(計算値)
5本幅2.5ミリ
8本幅4ミリ
20本幅10ミリ
本幅値(データに保持)実際の幅(計算値)
5本幅0.5ミリ
8本幅0.8ミリ
20本幅2ミリ

データ全体が比例的に再計算されます。この例だとAとBの差が大きすぎますのでミニチュアになってしまいますが、登録方法によっては便利に使えるでしょう。

追記

Ver1.8.7 で「本幅の幅」が設定可能になりました。例えば上述の、2.5ミリ・4ミリ・10ミリの竹ひごを使う場合の選択肢として、次のような設定も可能になります。

本幅数等分値変更幅
11.00
22.00
33.002.5
1010.00
10本幅10ミリで、3幅のみ変更

本幅数等分値変更幅
13.332.5
26.674
310.00
3本幅10ミリで、すべて変更幅を指定

[設定]-[基本設定]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューの最下にある[基本設定]をクリックすると、[基本設定]画面が開きます。

ここでは「設定ファイル」というファイルを操作します。

設定ファイル」というのは、[バンドの種類]や[編みかた]など[設定]メニューから呼び出される各データベース、すべてが保存されているひとつのファイルです。個々のデータは、ここに登録されている[バンドの種類]や[編みかた]を参照します。参照のキーは、最初のカラムの「~名」に設定した文字列です。

ここに、アプリを使う上で共通となるデータを登録しておくことで、個々のデータが簡単に作れるようになります。再利用可能なパーツとして、名前や構成をどのように登録するかが、アプリを使う上でのポイントとなります。

[基本設定]画面

設定時の寸法単位

各種設定における長さの単位です。既存の設定ファイルを使う時は、その設定ファイルの数値の単位が表示されます。新たに空から設定ファイルを作る時には、数値単位を設定することができます。

既存の設定ファイルに対して、後から寸法単位を変えても数値は自動的には調整されませんので、変更には留意してください。

※既定値はmmです。この後の説明においては、mm設定されているという前提で例示します。

設定データの保存先

現在、そのアプリが参照している設定データファイルの場所と名前が表示されています。

ファイル名右側の[…]ボタンで、別の既存ファイルに切り替えたり、新たにゼロから作ったりすることができます。

アプリ個別に指定できるので、各アプリ別々の設定ファイルを使う、といったことも可能ですが、慣れないうちは、全アプリ共通で同じ設定ファイルを使うことをお勧めします。

ボタン操作

ボタン名機能説明
インポート別の設定を選択し、その情報をインポートする別の設定ファイルの情報を、現在の設定ファイルに追加で読み取ります
同名があった場合、上書きするかしないかを一括指定します
エクスポート指定した場所に、新たな設定ファイルを作成して、情報をエクスポートする書き出す情報は、現在作成中ののデータが参照しているバンドの種類・編みかた・付属品・描画色だけです
OK変更を確定して画面を閉じる寸法単位や保存先の変更を確定します
キャンセルキャンセルして画面を閉じる寸法単位や保存先を変更したとしても、なかったことにします

型紙の実寸印刷

型紙になる画像ファイルが作れたら、等倍になるように印刷しましょう。

シリーズのアプリ、いずれにおいても、画像ファイルの左上には、画像サイズのスケールが表示されます。スケールは「出力時の寸法単位」として設定した刻みになっていますので、等倍になるよう印刷すれば、実寸の型紙になるのです。

Acrobat Reader には、倍率を指定して印刷する機能があります。また、Windows は標準で、PDFに印刷出力できます。これらを組み合わせれば、等倍に印刷することができます。以前にもご紹介しましたが、改めてまとめてみました。

1.windows (Microsoft) の印刷機能でPDFファイルを作る

2.作成されたPDFファイルの倍率を調べる

大きく印刷するには、「ポスター」の機能を使います。まず、試しに1枚だけ、倍率100%でプリントアウトします。

1枚目にスケールがありますから、10センチ(100ミリ)が、何ミリでプリントアウトされたかを測定します。

3.逆数の倍率をセットしてプリントアウトする

上記例では、100ミリが52.4ミリになっていますから、
100/52.4 = 1.908

ポスター印刷の倍率を、191パーセントに変更して、最終的な印刷を行います。

こんな感じで、のりしろ付きでプリントアウトされます。タイルマークとラベルも指定したので、各プリントの左上にはファイル名・配置位置も合わせて印字されています。

4.貼り合わせる

重なるのりしろ部分をカットする・裏に折るなどして、画像部分をつなぎ合わせれば完成です。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る六つ目かご&型紙

CraftBandHexagon のテストが一段落したので、1分でサイズ計算シリーズを作ってみました。一番シンプルな六つ目のかごです。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る六つ目かご

pdfファイルです。

wordのファイルです。

V1.8.6 リリース

issue#63に対応しました。

設定の付属品データベース、ならびにそれを参照した追加品の機能が増えました。全てのアプリ共通です。

集計対象外の追加品

今まで、[追加品]のタブでデータに追加品を登録した場合、それらは全て、本幅のバンドの一環として記号が振られ、集計されてカットリストに出力されていました。

これを、追加品のタブで、「集計対象外」のチェックボックスをオンにすることで、集計対象から外せるようになりました。1つの付属品が複数のパーツで構成される場合は、各パーツごとに指定できます。

記号が振られず、集計されませんが、リストの「追加品」欄には長さとともに出力されます。金具やチューブなど、よく使う部品を付属品に登録しておけば、簡単に再利用できるようになります。

追加品の描画

追加品が画像に表示されるのは、CraftBandMesh だけでした。これを、追加品ごと「描画」のチェックボックスをオン/オフすることで、いずれのアプリにおいても、表示/非表示を選択できるようにしました。

また、表示する図も、今までは長さのバンドの図だけでしたが、円や半円の表示も可能になりました。どんな図を対応させるかは付属品データベースで指定します。

CraftBandMesh の画像例です。左側図の下部、従来はバンドのみの表示でしたが、右のように、円や半円の絵も指定できるようになりました。

CraftBandMesh の画像例

付属品データベースで設定可能な形状は今のところ以下です。

  • 横バンド/横四角
  • 正方形(辺)/長方形(横)/円(径)/楕円(横径)/半円(径)
  • 正方形(周)/長方形(周)/円(周)/楕円(周)/半円(周)
  • 横線/縦線

追加品の長さ参照

各追加品をデータに加える時には「長さ」を入力します。その「長さ」に必要なひも長は、付属品データベースに設定した係数と加算で算出するしくみです。例えば係数に3.14をセットすれば「長さ」として直径を入力し、周長をひも長にすることができます。

この「長さ」ですが、従来は数値を直接入力するだけでした。そのため、例えばデータを再利用してサイズを変えるような場合、追加品のサイズも手動で合わせる必要がありました。

これを「長さ参照」可能にしました。アプリごと、下部の計算寸法として表示されている数値から、縦・横・高さ・周を参照できるようになりました。

長さを「長さ参照」で「入力値」以外にセットしておくと、ベースとなる本数や間隔が変わった際には、その結果の計算寸法が自動的に反映されます。長さに対する適切な係数と加算を設定することで、データの再利用を効率化することができます。

なお、既存データの値は「入力値」即ちそのままの長さとなります。

補助線の描画

「集計対象外」の応用として、実物に対応のない、プレビュー図に描くだけの図形を「補助線」として登録することができます。V1.8.6のサンプル設定ファイルには、次のような補助線を登録しています。

CraftBandHexagonで、この補助線を図に加えた例を作ってみました。緑の線です。長さ参照機能を使って、縦や周を参照した長さにしていますので、斜めひもの本数を変更しても、追随した図になります。

データには、他の補助線も登録していますので、「描画」にチェックを入れて、効果を試してみてください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.6 のリリース

更新インストールの操作例です。
※新規インストールの場合は「起動するまで」のページをご覧ください。

V1.8.5 リリース

#issue対応、何点かの修正です。

CraftBandHexagon の差しひもで、平行方向かつ底の六角形の角位置を通る場合は、Y字になるよう修正しました。左側がV1.8.4 の時で、同じデータに対してV1.8.5では右図のようになります。

差しひもはY字に分岐するのですが、データ的には、他のひもと同じ並びで 1本の扱いです。ひもリストには、次のように、メモ欄に分岐情報を追記します。

また、添付のサンプル設定ファイルに、deep色一式を追加しました。

既存色の「透明度」値は50~100で、かなり透過的です。deep色は「透明度」値180で、ベタ塗りに近い色になっています。差しひもの重なりを見るには、上の2枚の図のように、deep色の方がわかりやすいと思います。必要に応じて使い分けてください。

サンプル設定ファイルですが、更新インストールの場合は、[設定]メニューの[基本設定]画面、[インポート]ボタンから「C:\Program Files\Labo\CraftBand\CraftBandMesh.XML」を読み取ってください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.5 のリリース

色の編集機能

編集中のデータで使用している色は、それぞれのタブで、各バンドに対応した行から個別に設定・変更しますが、まとめて設定・変更したいこともあります。[編集]メニューには、そのために使える2つの機能が用意されています。

色の変更機能

同じ色全てを、別の同じ色に変えたい時に便利です。
手動で呼び出しますが、バンドの種類を変更するなど使える色が変わった時には自動で表示されます。仮の色でテンプレートを用意しておき、都度、好きな色に置き変えて使うなどの応用ができます。

色の繰り返し機能

色の並びの繰り返しを作りたい時に便利です。
「縦横(側面)を展開する」ことにより、“何本幅”を変更可能なアプリであれば、同じ画面で、本幅の繰り返しを指定することもできます。

色の変更

[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の変更画面を呼び出してください。

最初は、そのデータで使われている全色がリストアップされています。
表示・変更対象は、上部にあるチェックボックスで限定することができます。下図は、CraftBandSquare ですが、色が使える「側面と縁」「差しひも」「追加品」「縦ひも」「横ひも」の各タブのうち、任意のタブを対象に指定できます。

例えば、「縦ひも」と「横ひも」だけ色を表示・変更したければ、その2点にチェックを入れ、[使用色]ボタンをクリックすると、縦ひもと横ひもで使われている色のみがリストされます。

先のデータで、縦ひもと横ひもの色を変更してみましょう。
現在の色それぞれに対して、何に変更したいかを指定してから、[変更実行]ボタンをクリックしてください。

変更結果のメッセージが表示されたら、色の変更画面を閉じて、指定通り変わっているかどうか確認しましょう。

色の繰り返し

[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の繰り返し画面を呼び出してください。

変更対象は、追加品や差しひもを除いたベースとなるバンドです。[色の変更]と同様に、上部にあるチェックボックスで操作対象を限定することができます。
下図は、CraftBandSquare ですが、ベースとなるバンドは「側面と縁」「縦ひも」「横ひも」となります。

何点を繰り返すのかは、行数で指定します。1行だけであれば、すべてのバンド行が対象になります。2行であれば2点の繰り返し、3行であれば3点の繰り返しです。必要数の行を [追加]ボタンで追加してください。

テスト用に、CraftBandSquareの概算機能で、ひもの本数のみをセットしたデータを作りましょう。「縦横側面を展開する」にチェックを入れると、横ひも・縦ひも・側面の編みひもそれぞれに色を設定できるようになります。

テストデータが作れたら、縦ひもを、4色の繰り返しに設定してみましょう。

4行を作り、繰り返したい色の並びを順に設定します。[変更実行]ボタンをクリックし、結果のメッセージが表示されたら完了です。[閉じる]ボタンで画面を閉じ、メイン画面に戻って結果を見てみましょう。

変更対象として指定した[縦ひも]タブを見ると、最初は空だったところに、色が入りました。上から、ひも番号の順に、4点セットが繰り返されています。

描画色の作成

既存にない色を登録する方法です。既成のバンドだけではなく、フェルトや布など個別に色を合わせて画像を作ったり、長さをリストしたい、という使い方にも応用できるでしょう。

次のようなステップで試してみます。

  1. 新たなバンドを登録する
  2. 画像ファイルからRGB値を読み取る
  3. RGB値を描画色として登録する
  4. バンドに描画色を割り当てる
  5. 作成した色を使ってみる

1~4.については、CraftBandMeshシリーズのどのアプリからでも登録することができますし、登録したバンドや描画色は別のアプリからも使えるようになります。(同じ設定ファイルを使っていれば)

1.新たなバンドを登録する

描画色登録用に、「バンドの種類」に「汎用(1幅1ミリ)」を登録しましょう。

CraftBandMeshシリーズのいずれかのアプリを開き、[設定]メニューの[バンドの種類]をクリックします。
[バンドの種類]画面が表示されたら「汎用(1幅1ミリ)」を追加してください。

バンドの種類「汎用(1幅1ミリ)」の行が追加されたら、本幅に「20」、バンド幅に「20」を入力してください。

他の値はとりあえずそのままにしておきます。(新規作成時の加算値や立ち上げ時にプラスされる値など、そのバンド用の値をセットできます)

[OK]ボタンで画面を閉じてください。これで、1幅につき1ミリ、1~20本幅(1~20ミリ)で使える新たなバンド「汎用(1幅1ミリ)」が追加されました。

CraftBandMeshシリーズのアプリも、ここで一旦閉じてください。

2.画像ファイルからRGB値を読み取る

色はRGB値で作成します。

取り込みたい色が表示された写真のjpgファイルを、ペイントソフトで開きます。
(ペイントはWindows標準のソフトです。画像を右クリックして[編集]としてもOK)

画像から、ペイントの「色の選択」機能でRGB値を読み取ることができます。

0~255までの整数値で、R,G,B が赤,緑,青 に対応します。

読み取りたい色の箇所、それぞれについて、赤,緑,青 の三つの数値をメモしておいてください。ディスプレイが大きければ、次の「3.RGB値を描画色として登録する」操作は、メモではなくウィンドウを並べて読み取った値を転記、でもOKです。

3.RGB値を描画色として登録する

CraftBandMeshシリーズのアプリを開き、[設定]メニューの[描画色]をクリックします。

[描画色]画面が表示されたら、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドに対して、2.で読み取った各色に好きな名前をつけて登録します。まず「あじさい(薄い青)」という名前で、メモした赤,緑,青 の値を入力し、[更新/追加]ボタンで追加してみましょう。

他の色についても同様です。
ここでは、次のように、全部で6色を追加登録しました。

登録出来たら、[OK]ボタンで描画色の画面を閉じてください。

4.バンドに描画色を割り当てる

アプリの[設定]メニューから、再度[バンドの種類]をクリックして、バンドの種類画面を開いてください。

先に登録した「汎用(1幅1ミリ)」のバンドの[色選択]ボタンをクリックすると、登録されている色のリストが表示されます。ここから、このバンドで使いたい色にチェックを入れてください。追加した色だけではなく、既存の標準色も合わせて表示されますので、使いたければチェックを入れてください。

色を選んだら[OK]ボタンで閉じ、更に[バンドの種類]画面も[OK]ボタンで閉じてください。これで、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドを選択した時に、リストに表示される色が選べました。

ここまで登録出来たら、登録に使ったアプリも一旦終了させてください。(終了させることで、設定ファイルが保存されます)

5.作成した色を使ってみる

登録した色を使いたいアプリを起動してください。

[編集]メニューから[バンドの種類選択]をクリックし、バンドの種類選択画面から、バンドの種類として「汎用(1幅1ミリ)」を選択します。

バンドの種類選択画面を閉じると、色選択の各箇所は、4.でチェックを入れた色のリストになっています。

必要なバンドの本数を設定し、「縦横(側面)を展開する」にチェックを入れて、個別のバンドに色を設定してください。

[プレビュー]タブで画像を表示させると、作成した描画色で表示されます。

CraftBandSquare で使った例
CraftBandKnotで使った例

例のデータファイルです。

作成した色を含む設定ファイルです。例のデータファイルと合わせて使ってください。