折りカラー編み(OriColorWeave)は、このサイトで公開している新たな技法です。
技法の内容
編み方自体は簡単です。
底編みから側面を立ち上げて作るかご編みにおいて、側面を折り返して縁を形成する際に、従来短くカットして始末していたのを、カットせずそのまま底まで編み重ねるだけ。
これによって、以下のような、構造と色彩の効果が得られます。
- 縁が一体化し、側面の強度が増します
- 側面の模様は、最初に編んだ色と、折り返し色の組み合わせになります
- その側に折り返しがなければ、最初の色のまま
- その側に折り返しが重なれば、上に重なるバンドの色(裏面)
最もシンプルな適用例は、斜め45度立ち上げの2色のかごです。このタイプについては、
- 縦・横・高さ
- 底のバンドの配置
- 内側・外側、どちらに折り返すか
の組み合わせで、従来難しかった、格子模様(交色)やストライプ模様が作れることがわかっています。
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技法の革新性
現代の素材特性を活かし、従来は「隠すもの」だった要素を「デザインの要素」に変えました。
- デザインの拡張と自由度
- 折り返したバンドの裏面の色を、意図的に模様の一部として活用します。従来の「表側」のみのデザインから解放され、折り返しの重ね方で「色を変える/残す」ことを選べるため、色彩と模様の自由度が格段に向上しました。
- 折り返したバンドの裏面の色を、意図的に模様の一部として活用します。従来の「表側」のみのデザインから解放され、折り返しの重ね方で「色を変える/残す」ことを選べるため、色彩と模様の自由度が格段に向上しました。
- 構造の強化と一体感
- 縁の処理でバンドをカットせず、底から伸びたバンドをそのまま折り返して編み重ねることで、後からの差し色に頼らず、作品の縁に構造的な一体感が生まれ、強度が増します。
- 縁の処理でバンドをカットせず、底から伸びたバンドをそのまま折り返して編み重ねることで、後からの差し色に頼らず、作品の縁に構造的な一体感が生まれ、強度が増します。
- 伝統的な「作り方」の制約からの解放
- 縫製や編み物など手仕事全般で厳密に守られてきた「裏表の区別」という制約に対し、裏表が同色で均一な工業材料の特性を最大限に利用しています。これにより、折り返しが「隠す処理」ではなく「新しい編み地を出現させる操作」となり、かご編みの可能性を広げました。
- 縫製や編み物など手仕事全般で厳密に守られてきた「裏表の区別」という制約に対し、裏表が同色で均一な工業材料の特性を最大限に利用しています。これにより、折り返しが「隠す処理」ではなく「新しい編み地を出現させる操作」となり、かご編みの可能性を広げました。
活用とお願い
「折りカラー編み」の技法が、皆さまのクリエイティブな活動を通じて発展していくことを心から願っています。
この技法が新たなアイデアの基礎となり、さらなる活用方法やテクニックを生み出すことを期待し、以下の利用を推奨します。
1. ご自由にご利用ください
この技法は、以下の活動において、営利・非営利を問わず、自由かつ積極的にご活用いただけます。
- ハンドメイドの通常手法として: 個人の趣味、ご家族への贈答など、日常の制作活動全般。
- 教育・普及活動の基盤として: 教室、ワークショップ、書籍、メディアなどでの技法解説、指導、普及活動。
- 小規模な商業利用として: 個人の作家活動として、ハンドメイド作品を販売することは、創作活動の応援として歓迎いたします。
2. 制限事項とご相談のお願い
この技法は、個人の創造性から生まれる新たな作品の種となることを目的としており、工業的な大量生産・販売は想定しておりません。
個人の手作業の範囲を明らかに超える規模での量産につきましては、事前にご相談をお願いいたします。
3. 名称の利用についてのお願い
「折りカラー編み」という名称は、誰もが気軽にこの技法を指し示し、情報交換ができるよう、商標登録をしておりません。
この名称を共有の財産として維持するため、個人・法人を問わず、「折りカラー編み」または「OriColorWeave」の商標登録を行うことはご遠慮ください。