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手作りについて

メッシュワーク・斜め網代編みのスマホケース

布のパッチワークを試してみました。2色の網代編みですが、ペタンコ形状なので色がつながります。先は横方向でしたが、今回は縦方向です。

布といっても合皮の端切れなので、カッターでカットしただけ。貼付けは「強力布用両面テープ」です。念のため、Dカンの取り付け箇所など少しだけ縫いました。

底の角の編み目が外れてしまいました。編んだ後に所々を貼り付けたのですが、少なくとも底は、最初から貼り付けて作れば良かったと思いました。

プレビューの底編み図です。各側面を模様にするため、底の辺で合わせています。

プレビュー2です。模様のつながりが確認できます。

データです。

メッシュワーク・3軸織のクリスマスカード

2軸のメッシュワークの次は3軸です。A5サイズでツリーを作ってみました。CraftBandHexagonの鉄線(3軸織)、合わせ位置をずらせて六角形の形を変えました。

メッシュワーク3軸織りのツリー

すき間なく埋めてしまうと星が大きすぎるかな?と思い、少しすき間を空けました。幅が不均一ですが良いのです。ハンドメイドなんですから。

A4画用紙を2つ折りにしてカードとし、片側に、線のみにした画像を印刷して台紙にしました。こんなです。絵に合わせてカットした折り紙を貼り付けました。

カードの台紙

先の織紙を片側に貼り付けて、クリスマス飾りにしてみました。二つ折りのカードにするには表紙に置いた方が良いのでしょうけれど、立てて飾るには、両側が見えた方がいい。シールも貼ってみました。

クリスマスカード

データです。先と同じくバンドの種類は「汎用(1幅1ミリ)」です。

用紙に画像を配置するのには、wordを使いました。このファイルも添付しておきます。

追記
織りミスがありました。間違い探し、見つけてみてください。

メッシュワーク・紙織り#69516

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、模様 #69516です。

Handweaving.net: Weaving Draft Tieup: Pg-113-No-51, Threading: p113-51, Mušterske bukve Jožef Bernik, Slovenia, 1878, #69516

もうひとつ、ペーパークラフトを試してみました。A5に収まるサイズ、3ミリ幅です。緑色の画用紙に、細く切った折り紙を差し込んだのは先と同じ。でも、セットに1枚しか入っていない、貴重な金色です。プリントアウトでは無理でしょう。紙バンドのフレームもつけました。

裏側に画像を印刷し、裏側を上にして差し込みました。正しく差せれば黄色のボックスは折り紙の下に隠れます。

CraftBandSquare のデータです。[ひも上下]には、模様の1単位、46×46が入っています。飛び数の最大は5なので、かごにも使えるかもしれません。

バンドの種類は、同じく「汎用(1幅1ミリ)」を使っています。必要であれば、先の設定ファイルをインポートしてください。

メッシュワーク・紙織り#68201

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、模様 #68201です。

Handweaving.net: Weaving Draft Tieup: p25-1-Nro-41, Threading: p1-1-(point), Treadling: p1-1-(point), Modelbuch for Tobias Arnold, Germany/USA?, 1825, #68201

飛び数の最大が10なので、PPバンドはもとよりクラフトバンド/紙バンドでも難しそうですが、ペーパークラフトならいけるかな?ということで、試してみました。

A4の白画用紙に「うら」の画像を印刷しました。下の図です。余白を残して縦線をスリット状にカットし、5ミリ幅に切った折り紙を差し込みました。今まで、バンドを編むときは、編み図を見ながらだったのですが、この場合は不要でした。印刷した絵が、そのまま図案になっているからです。

薄い紙なので、すき間ゼロの5ミリ方眼に作ったのですが、平編みが続く箇所は詰め切れず、所々、5ミリより少し狭くして調整しました。不均一だし、もっと丁寧にきちんと測って作らないとダメか、、と思いつつ作業していたところ、

「なんでそんな面倒な。カラープリントすればいいだけじゃん」

とのコメントが。いやいやいや、この不均一さこそがハンドメイドの味でしょ、印刷では作れませんから!

5メートルくらい離れて見れば、色もきれいだしね。額装まではしませんが、A4のカードケースに入れました。

CraftBandSquare のデータです。[ひも上下]には、模様の1単位、46×46が入っています。

バンドの種類として「汎用(1幅1ミリ)」を使いましたので、これも添付しておきます。

フルオーダーのオペレーション

ではそのオーダー・オペレーション、どのように進めたのでしょうか。振り返ってみました。

最初に決めていただいたのは、色と、かごのタイプです。サイトの試作例、足りなければネットでも雑誌でも実物でも見ていただいて……で、ご指定は、

色は、ピンク・紫・白
タイプは、斜め編み

次はサイズです。斜め編みの場合は、繰り返し模様にするのであれば、幅・奥行き・高さとも単位の整数倍になりますので、まずは候補3点をあげました。

7本ベースのサイズに決まりました。つまり、

四角数は、横14個・縦7個・高さ14個
縦ひも・横ひもは各21本

次は、バンドの配置です。手持ちのバンドから、ピンク・紫・白の3色を使うとして、まずそれらバンドの実物に近い色を描画色に登録するとともに、バンドの種類「PPバンド」を複製して「PPバンド(指定色)」を作りました。

繰り返し模様の条件は対称に並べることですので、3色ないしは2色を対称に並べ、異なるパターンになるよう、色を入れ替えながら、[プレビュー2]の画像を作りました。とりあえず、12点。こんなです。

パッと見て気に入ったのは、最後の「F」
だけど、もっとカラフルがいいので、白を黄色に変えたらどうかな?

バンドをカットしているわけではないし、黄色は手持ちにありますので、変更は問題ありません。白と黄色が最終候補になりました。

色の並びは
ピンク・ピンク・紫・白・紫・ピンク・ピンク
もしくは
ピンク・ピンク・紫・イエロー・紫・ピンク・ピンク

2候補に絞られましたので、3Dモデルにしてファイル化し、フリーの3Dモデル共有サイトに登録しました。

https://skfb.ly/prB77
https://skfb.ly/prB7n

リンクを送れば、スマホでも見ることができます。
黄色に決まりました。

底編み図

型紙に合わせてカットし、立ち上げて本体を編みました。

次は、持ち手です。できた本体に、荷造り用の白いひもを、お好きな位置に・お好きな長さで、クリップで留めていただきました。計ると、35cmでした。

色は、四つ編みなので、1色~4色。本体色に限らずどんな色でも可能ですが、ご指定は、

紫2本・ピンク1本・黄色1本(四つ編み)
持ち手の長さは35cm

留め具については、書類用クリップで仮止めしてみたのですが、金色がカワイイのでそれでOKということになりました。

ということで、すべてご指定通り。オペレーターとしては、私情を交えず機械的に、可能な選択肢を呈示したつもり。ですので、このかごは、Nさんにしか作れない、Nさんのオリジナルデザインなのです。Nさんのお友達は、かごを見て「Nさんらしい」「Nさんに合ってる」と評されていました。


底はこんなです。

データと、色・バンドの種類の設定ファイルをつけておきます。

PPバンド・斜め編みのかご・フルオーダー

CraftBandMeshシリーズは、かごをデザインするアプリです。では、誰が使うかごを、誰がデザインし、誰が作るのか?“ハンドメイド”ですから、まずは、自分が使いたいかごを、自分でデザインし、自分で作る、でしょう。

使う人・デザインする人・作る人。アプリが想定しているユーザーは、デザインして・作る人、です。作り方は教えてくれませんが、作るために必要なデザインをサポートしてくれます。使いたい人が、作り方を習って、作ろうとした時に役立つのです。

使う人・デザインする人・作る人。でも、この中の主役は、そのかごと一番長く付き合っていく使う人でしょう。そして、使う人、皆が作れるわけではありませんから、多くの場合は、誰かがデザインして作った中から選ぶだけになっているのだと思います。

ハンドメイドでは、オーダーで、カスタマイズが可能なところもあります。でも、SMLのサイズ指定だったり、模様の色変更だったりで、ベース部分は既存から選ぶケースが多いようです。バンドの長さや本数・色や配置・模様の出方などを、毎回手計算して試作していたら、時間がかかってしまうからでしょう。

でも、アプリを使えば、サイズや本数計算は即時、模様もパソコン上で簡単に見ることができます。そして、従来の[プレビュー]図は作る人向けのものでしたが、Ver1.8.8からの[プレビュー2]であれば、使う人が見てもわかるのではないでしょうか。

ということで、試してみたのは「使う人が・デザインする」です。

テスターとしてご協力いただいたのは、Nさん。ピンクが好き♡カラフルが好き♡と言われる、おしゃれな方です。haruはオペレーターに徹し、すべてをNさんに決めていただいた、Nさんデザインのかご、それがこちらです。

斜め編み・フルオーダーのかご

作りはしましたけれど、この発想、haruには不可能です。使う人の欲しいってすごい、って作りながら驚きました。

そして、作ることについては素人の見真似ですから、すき間があったり、持ち手のカバーや留め具もありません。データをお渡しするから、プロの方が上手に作ってくれるといいなあ、と思ったのでした。

亀甲崩し模様の縦長ケース

「ひらりカラー」でもうひとつ、鉄線編みの平たいケースを作ってみました。

亀甲崩し模様の縦長ケース

クッション封筒といった趣きです。中も同じような模様になっています。

模様の「亀甲崩し」ですが、この名前の編み方があった訳ではなく、以下の条件で試してみた結果です。

  • 3色あるので、3色同じくらい使いたい
  • 両側面の模様を合わせるため、斜めひもについては左右対称に
  • 3の倍数ベース、6点を繰り返す
  • 側面についても、斜めひもと同じ色の並びで

いくつか試して、まず色の並びを決めました。その並びでは、合わせ目の位置を変えることで、次のような2パターンが作られました。シックススター崩しと、亀甲崩し、とでもいいましょうか。右側の方が良いかな、ということで作ってみたのが上の写真です。

でも、作ってみてわかったのは、合わせ目を移動する時には要注意、ということです。底の角はスターの中心に置くというルールは、ペタンコタイプでも適用されるのです。合わせ目をずらしたことでルールから外れてしまったため、封筒の両側面の辺は、続きではなくちょっとイレギュラーになってしまいました。

データです。先と同じ設定ファイルを使ってください。

鉄線編みのタブレットケース

「ひらりカラー」という紙ひもがあります。手が痛くなりにくいそうなので、CraftBandKnotにいいかもと思い購入したのですが、ゲージをとった後そのまま置いてありました。

薄手なので、平たいケースに向いているかもと気づき、メッシュワークを試してみることにしました。手持ちの色は3色、ネットのカタログからRGB値を拾って色を合わせたものです。

鉄線編みのタブレットケース

平たい形状の場合、実際にベビーブロックも可能ということが確認できました。
縁は裏に折り込みました。中も同じ模様です。

鉄線編みのタブレットケースの中

フェルトほど厚くはないけれど、タブレットなどを入れるのにちょうどいいクッションです。

型紙に貼り付けたまま、折って台紙にすればいいということがわかりましたので、今回は、最初からそのための切り込みを入れました。

編みひもにはフェルトと同様、ひも通しを使いました。今回は最後にまとめて始末しましたが、編みながら貼り付けていったのでよさそうです。

データです。

「ひらりカラー」の設定ファイルもつけておきます。

追記

『みんなの紙バンド雑貨』vol.13 ブティック社 2024年,
98ページ「こんな作品作りました!」に掲載していただきました♪

スタッキング・ボックス

紙バンドでつながる仲間たち「なないろnaクラフト」の第11回作品展示会が開催されます。

  • 日時 2024年6月28日(金)~30日(日) 11:00~17:00(最終日は15時まで)
  • 場所 BUNROKU(文禄堤薩摩英国館) 大阪府守口市本町2-4-15

こちらに、ずっと以前に作った作品ですが、展示させていただくことにしました。最初に作ったアプリCraftBandMeshで、紙バンドのいろいろな編み方を試しながら、テストしていた頃のものです。

その頃の拙い作品ですが、展示させていただけたら記念になるかなと思いました。片づけてあったのを取り出し、改めて積み上げてみました。

スタッキング・ボックス

またこの機会に、紙バンドを使われている皆さんに、アプリについてもご意見を伺えればとお願いしたところ、デモのお時間をいただけることになりました。ご興味のある方個別に、CraftBandMeshシリーズいずれでも、動作しているところを見ていただければと思います。

  • 6月29日(土) 15:00~17:00 上記会場の片隅にて

パソコン持参で待機予定です。お待ちしています。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

フェルトのメッシュワークでもうひとつ、ポシェットを作ってみました。3層の厚手は、スマホを入れるのにいいかも、と思ったからです。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

今回は、脇に縫い目があるので、裏地をつけて、そのまま表に返して縁にしました。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

模様のdancing stars (踊る星) は、先の文献

「HEX WEAVE & MAD WEAVE」An Introduction to Triaxial Weaving,
Elizabeth Lang-Harris & Charlene St. John, 2014, Schiffer Publishing ,
ISBN: 978-0-7643-4465-7

81~82ページに掲載されています。3色6本の繰り返しです。CraftBandHexagon位置合わせに対応させると:

位置横ひも斜め60度斜め120度
-3C色B色C色
-2C色B色C色
-1A色A色A色
+1A色A色A色
+2B色C色B色
+3B色C色B色

横ひも数ゼロそのままのポーチでは作れる模様に制限があることがわかったので、上側面のみを使ったのです。これで、左右対称・上下対称も不要、どんな組み合わせにも作れます。こんな感じ。

すべて型紙に貼り付けて作れたため、先よりは少し模様のサイズが揃いました。布はPPバンドより間を通しやすく、この細かさの模様がそう手間もかからずに、縫わずに作れるというのは価値ありかもしれません。

データです。側面の上半分が dancing stars の模様になっています。バンドの種類、フェルトは先と同じです。