「アプリ」カテゴリーアーカイブ

シリーズのアプリや使い方、サイトに関して

V1.8.7 リリース

issue #77 #76 #73 #63 に対応しました。

  • 編みかたでも「集計対象外」が指定できるようになりました。
  • 追加品の長さ参照で、目標寸法が選べるようになりました。

バンドの種類で「本幅の幅」が設定可能に

[バンドの種類]の設定画面に、「本幅の幅」という項目が増えました。

このボタンをクリックすると「何本幅ごとの幅」という画面が開きます。

何本幅ごとの幅

従来は、本幅数に対する幅は、等分値で固定でした。
これが、本幅ごとに個別に設定可能になりました。
変更したい本幅にだけ値をセットします。空白箇所は等分幅となります。

あるバンドの種類に対して「何本幅ごとの幅」をセットすると、そのバンドの種類を参照しているデータ、すべてが影響を受けます。使用にはご注意ください。

CraftBandMesh の展開時の何本幅が変更可能に

CraftBandMesh についても、SquareやHexagonのように、何本幅が変更可能になりました。

既存のデータを使う時には、一度、保存操作を行ってください。

展開時には、縦ひも・横ひもタブ側の何本幅値が優先されるため、底(縦横) で本幅値を変更しても縦ひも・横ひもタブ側は変わりません。合わせたい場合は、追加した[展開本幅の同期]ボタンを使ってください。

短い横ひもについては、(底(縦横)で短い横ひもの本幅をゼロにすると、無し、つまり長い横ひもの間にひもを置かない状態になります。1以上だと有りで、すべての長い横ひもの間にひもを置きます。幅は変えられますが、個別に有無を変えることはできません。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.7 のリリース

更新インストールの操作については、1.8.6 を参考にしてください。
(サンプル設定ファイルの更新はありません。)

『フリーソフトを使って竹細工のかごの図面を作ろう』令和6年度前期りぶら講座

講座は終了しました。ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

講座の案内はこちら。


講座で使用したパワーポイントです

同内容のPDFファイルです

セットアップと準備

ダウンロードとインストールについては「起動するまで」を参照。

インストールが完了すると、デスクトップに、シリーズ5点のアプリのアイコンが作られます。各アプリは対応するアイコンをダブルクリックして起動します。

① いずれのアプリも、最初に1回だけ「設定ファイルの場所と名前」の入力を求められます。これが、自分にとってのデータベースとなるファイルです。

  • ドキュメントなど、読み書きが可能で、自分が把握できる場所を指定する
    (直接操作するファイルではないので、デスクトップは避けた方が無難)
  • 5点のアプリ、それぞれに対して、同じ場所の同じファイルを指定する
    (今回はCraftBandKnotは使いませんが、初回起動だけはしておきましょう)

② 次のファイルをダウンロードしてください。いずれかのアプリで[設定]メニューの[基本設定]画面を開き、[インポート]ボタンをクリックし、ダウンロードしたファイルを指定して、上書きの問い合わせには[はい]としてください。1回だけでよいです。
参考動画: 2点ダウンロードしている例ですが、最初の1点と同じ操作です
これにより、[ひも上下]から、様々な網代模様が呼び出せるようになります。

③ 各アプリ、[編集]メニューの[バンドの種類選択]画面で「出力時の寸法単位」をcm にしておきましょう。参考「[編集]-[バンドの種類選択]

シリーズ共通の画面操作を知りましょう

こちらに、CraftBandSquareの冊子形式マニュアルPDFが掲載されています。基本画面の操作についてなので、もう少し説明が欲しい、という方はどうぞ。

まずは一通り触ってみましょう

実は、残念ながら、サンプルのデータベースには、竹細工用の情報はほとんど含まれていません。でも、データベースへの登録については後にして、まずは、触ってみましょう。縁の始末や編みかたには、とりあえず、ある中から適当に流用してください。

以下投稿に、動画付き・簡単使用例のマニュアルがあります。順にやってみましょう。

ただし、いずれも最初に「バンドの種類」を選ぶところで「竹ひご(1幅1ミリ)」を選んでください。基本のひも幅は1~12から選択してください(1ミリ~12ミリ相当です)。

サイズもお好きな数値で、ドロップダウンの選択肢からも、好きに選んで試してみてください。本数も、Up/Downでいろいろ変えてみてください。

1分で計算シリーズ、いずれも「縦横展開」なしの簡易モードですが、アプリの操作イメージはつかめたでしょうか。

データベースがあると便利ですよね?

触ってみていかがでしたか?難しい?
でも、慣れたら、結構簡単にデータが作れるようになるかも、と思いませんでしたか?

もし思われたとしたら、その理由は「ドロップダウンから選んで組み合わせるだけで、そこそこ形になる」からじゃないでしょうか。

メイン画面の[設定]メニューから、[バンドの種類][編みかた]などの画面を開くことができます。各画面を開いて見てください。登録されているそれぞれの名前、ドロップダウンを操作した時に見かけたものはありませんか?

  • バンドの種類の選択肢は、[バンドの種類]画面にあります。
  • 縁の始末の選択肢は、[編みかた]で「縁専用」のチェックがONのものです。
    Meshの編みかたの選択肢は、「縁専用」のチェックがOFFのものです。
  • 追加品の選択肢は、[付属品]画面にあります。
  • バンドの「」の選択肢は、[描画色]画面にあります。

それぞれが、表形式のデータベースです。ここに含まれているデータは、固定のものではなく、ユーザーが自由に追加したり、変更したり、不要なら削除もできます。今入っているデータは、単なるサンプルと思っていただいて結構です。(サイトで公開している各かごのデータは、これで作られています)

そして、これらのデータベースは、個々の「かご」を作る時には常に、共通に参照されます。データベースに登録する時には、使い回しができるように、を考えてみてください。毎回作るのではなく、次に使う時には部品として選ぶだけで済むような。データベースには、それぞれのユーザーのノウハウが蓄積されていくのです。

竹細工用のデータを加えてみましょう

竹工芸資料室「佐々工房」というサイトがあります。竹工芸の専門家で、何冊かの著書も出版されている方が、ご自身の作品の他、竹関係の資料関連情報を集めて公開されています。

その中で「テキスト」として公開されているゴザ目編みとしずく巻きの練習作品』を、データベースと合わせて、CraftBandMesh のデータにしてみましょう。(佐々工房の佐々木様には、使用のご許可をいただいています。ありがとうございます。)

データベースには、こんな登録が要りそうです。

登録対象登録したいこと要検討点
バンドの種類使用する竹ひごの幅は、
4mm, 2.5mm, 10mm(ふち)
・本幅数と幅の組み合わせを何にするか
・3点が選べて、わかりやすく、次からも使いまわせること
・絶対その数値が必要か、多少変えてもよいのか
編みかた【底】籐による二本縄編み、
上からと下から
・名前と表記、二本/ 2本, 縄/なわ、どうする?
・籐を、本幅値で扱うこと
・「上から」「下から」をひとつにするか、ふたつに分けるか
編みかた【胴】ゴザ目編み・ゴザ目?ござ目?
・3周目まで/4周目~6周目/7周目以降、編みかたや、厚さの違いの扱いは?
・重ねつなぎをどう扱うか
・半周ずれて開始することを、どう扱うか
・2本セットにするか、1本ごとにするか
編みかた【縁】しずく巻き・どこまでを「しずく巻き」として扱うか
・縁の口に置く、籐を巻いた輪は、しずく巻きの一部にするか、付属品として分離するか
付属品縁に置く、籐を巻いた輪
(分離した場合)
・名前は?わかりやすく、類似品と区別できること
・籐専用?他の素材で使うこともある?

次に、その登録をもとに、CraftBandMesh のデータを作ってみましょう。

※実際のところは、CraftBandMesh のデータを作りながら、必要になった時点でデータベースに登録したり、使ってみて不備に気付いたら登録内容を修正したり、だと思います。既に参照している編みかたや付属品のデータベース内容を、後から修正した時には、

  1. 底(楕円)・側面・追記品から、修正した登録を参照している行を、一旦削除する
  2. ドロップダウンから、改めて追加する

としてください。

※講座のパワーポイントに一例を載せています。ご自分の作成結果と比較してみてください。

設定データファイルについて

初回起動時に1回だけ指定したファイル、それが「設定ファイル」です。2回目以降は常にそのファイルを使っています。[設定]メニューで呼び出される各画面のデータベース、すべてがこのひとつのファイルに保存されています。
標準的な、XMLと呼ばれる形式で作られたテキストファイルです。

データができたら

ファイルに名前をつけて、保存しておきましょう。
どのアプリで作ったか、わかる名前にしておきましょう。

「縦横展開」ありで表示されるタブの操作も、いろいろ試してみましょう。
サンプルをダウンロードして、データの中を見てみましょう。
既存データをアレンジしてみましょう。

過去に、自分が作った作品を、データ化してみましょう。
教室のテキストの掲載作品を、データ化してみましょう。
これから作りたい作品のデータを作ってみましょう。

データベースを、充実させていきましょう。
ひな型として、使い回しができるデータを、貯めていきましょう。

アプリのどの部分が便利なのか、自分なりの使い方を見つけましょう。
他の方と、使い方のノウハウや、データを交換しましょう。

  • 実寸で印刷するには→「型紙の実寸印刷
  • サイトにある試作例を参考にする→「SiteMap」データが添付されています
    (参考になったページがあったら是非「いいね♡」をクリックしてください)
  • 講座でよくわからなかった点、質問点、ご要望などは→ユーザーズフォーラム

追記

講座に、クラフトバンドで作品を作っている、という方が参加されていました。竹細工では使わないので省きましたが、四つ畳み編みのアプリ、CraftBandKnot 関連リンクを以下につけておきます。

ユーザーズフォーラム

ユーザーズフォーラムを公開しました。
こちらです。メニューの「情報共有」からも入れます。

サイトで公開しているアプリですが、使い方のノウハウやコツは、サイトではなくユーザーの皆さんにあります。シェアすることで、お互いによりよい使い方ができるようになりましょう。

また、アプリの設定ファイル情報(バンドの種類・編みかた・付属品などの共通のデータベース)をシェアしましょう。同じ名前が登録されている同じ設定であれば、それを参照したデータも共有できるようになります。

どなたでも、ニックネームで参加可能です。
是非、ご参加ください。

V1.8.6 リリース

issue#63に対応しました。

設定の付属品データベース、ならびにそれを参照した追加品の機能が増えました。全てのアプリ共通です。

集計対象外の追加品

今まで、[追加品]のタブでデータに追加品を登録した場合、それらは全て、本幅のバンドの一環として記号が振られ、集計されてカットリストに出力されていました。

これを、追加品のタブで、「集計対象外」のチェックボックスをオンにすることで、集計対象から外せるようになりました。1つの付属品が複数のパーツで構成される場合は、各パーツごとに指定できます。

記号が振られず、集計されませんが、リストの「追加品」欄には長さとともに出力されます。金具やチューブなど、よく使う部品を付属品に登録しておけば、簡単に再利用できるようになります。

追加品の描画

追加品が画像に表示されるのは、CraftBandMesh だけでした。これを、追加品ごと「描画」のチェックボックスをオン/オフすることで、いずれのアプリにおいても、表示/非表示を選択できるようにしました。

また、表示する図も、今までは長さのバンドの図だけでしたが、円や半円の表示も可能になりました。どんな図を対応させるかは付属品データベースで指定します。

CraftBandMesh の画像例です。左側図の下部、従来はバンドのみの表示でしたが、右のように、円や半円の絵も指定できるようになりました。

CraftBandMesh の画像例

付属品データベースで設定可能な形状は今のところ以下です。

  • 横バンド/横四角
  • 正方形(辺)/長方形(横)/円(径)/楕円(横径)/半円(径)
  • 正方形(周)/長方形(周)/円(周)/楕円(周)/半円(周)
  • 横線/縦線

追加品の長さ参照

各追加品をデータに加える時には「長さ」を入力します。その「長さ」に必要なひも長は、付属品データベースに設定した係数と加算で算出するしくみです。例えば係数に3.14をセットすれば「長さ」として直径を入力し、周長をひも長にすることができます。

この「長さ」ですが、従来は数値を直接入力するだけでした。そのため、例えばデータを再利用してサイズを変えるような場合、追加品のサイズも手動で合わせる必要がありました。

これを「長さ参照」可能にしました。アプリごと、下部の計算寸法として表示されている数値から、縦・横・高さ・周を参照できるようになりました。

長さを「長さ参照」で「入力値」以外にセットしておくと、ベースとなる本数や間隔が変わった際には、その結果の計算寸法が自動的に反映されます。長さに対する適切な係数と加算を設定することで、データの再利用を効率化することができます。

なお、既存データの値は「入力値」即ちそのままの長さとなります。

補助線の描画

「集計対象外」の応用として、実物に対応のない、プレビュー図に描くだけの図形を「補助線」として登録することができます。V1.8.6のサンプル設定ファイルには、次のような補助線を登録しています。

CraftBandHexagonで、この補助線を図に加えた例を作ってみました。緑の線です。長さ参照機能を使って、縦や周を参照した長さにしていますので、斜めひもの本数を変更しても、追随した図になります。

データには、他の補助線も登録していますので、「描画」にチェックを入れて、効果を試してみてください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.6 のリリース

更新インストールの操作例です。
※新規インストールの場合は「起動するまで」のページをご覧ください。

V1.8.5 リリース

#issue対応、何点かの修正です。

CraftBandHexagon の差しひもで、平行方向かつ底の六角形の角位置を通る場合は、Y字になるよう修正しました。左側がV1.8.4 の時で、同じデータに対してV1.8.5では右図のようになります。

差しひもはY字に分岐するのですが、データ的には、他のひもと同じ並びで 1本の扱いです。ひもリストには、次のように、メモ欄に分岐情報を追記します。

また、添付のサンプル設定ファイルに、deep色一式を追加しました。

既存色の「透明度」値は50~100で、かなり透過的です。deep色は「透明度」値180で、ベタ塗りに近い色になっています。差しひもの重なりを見るには、上の2枚の図のように、deep色の方がわかりやすいと思います。必要に応じて使い分けてください。

サンプル設定ファイルですが、更新インストールの場合は、[設定]メニューの[基本設定]画面、[インポート]ボタンから「C:\Program Files\Labo\CraftBand\CraftBandMesh.XML」を読み取ってください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.5 のリリース