haru のすべての投稿

鱗崩し華編みの小かご

CraftBandHexagon の差しひもは、対象面として、底面・側面・全面が選べます。今まで全面ベースで試してきましたが、こんどは、側面と底面を選んでみました。

以下文献114ページ、鱗崩し華編み(うろこくずしはなあみ)として掲載されている模様で、六つ目の中に、直角方向2本のひもで小さい六つ目が作られます。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

側面の模様がメインなので、段を多くしてみました。

鱗崩し華編みの小かご

作ってから、3方向で色を変えればよかった、と思いました。全面の差しひもは立ち上げで配置が変わるため同色にしていたのですが、側面だと3方向は個別だからです。

底です。広めの横ひもを置いています。

鱗崩し華編みの小かごの底

この本数だと、底が小さく重なり部分が少ないので差しひもの配置がわかりにくいですが、そういう場合は斜めひも本数を一時的に増やしてみるとよいです。増減は簡単ですから。

データです。図示されませんが、内側、横の補強ひもで側面の差しひもをカバーしました。

大雪小雪模様編みの小かご

ここまで2本ごとの差しひもでしたが、3本ごとになる模様を試してみました。文献は、

『NHK婦人百科 続・籐工芸』岡千鶴、日本放送出版協会、1983

79ページ、「花編み模様」として掲載されている写真のうち「大雪小雪模様編み」です。平行方向は1本ごとですが、直角方向が3本ごとになっています。同じ模様を側面に続けるために、各方向3の倍数である6本で作りました。

大雪小雪模様編みの小かご

大雪小雪模様編みの小かごの底

差しひもで埋められていないせいか、そんなに大変でもなく、模様になっていくのが楽しく作れました。

データです。ナチュラル色のひもは、おもてに表示していますが、三角の重なり部分はうらを通ります。

浮菊華編みの小かご

次は、平行方向と直角方向、両方の差しひもの組み合わせを試してみました。
以下文献110ページに、浮菊華編み(うきぎくはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

浮菊華編みの小かご

底が模様です。

浮菊華編みの小かごの底

白ひもは、おもて・うら両方を通るため、細線で表示させてみました。

ナチュラル色のひもは五角形位置でY字分岐です。直角方向の白ひもには車華編みの投稿で図示したような若干の余分が生じます。

データです。

亀甲華編みの小かご

Ver1.8.5 で修正した 平行方向の差しひもを使ってみました。

以下文献116ページに、亀甲華編み(きっこうはなあみ)として掲載されている模様で、平行方向に異なる2種のひもを交互に差しています。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

亀甲華編みの小かご

外側から見た図で作っていますので、底が模様です。

亀甲華編みの小かごの底

こげ茶のひもは角にはきませんので分岐なし。ナチュラル色に分岐が発生しています。

データです。

V1.8.5 リリース

#issue対応、何点かの修正です。

CraftBandHexagon の差しひもで、平行方向かつ底の六角形の角位置を通る場合は、Y字になるよう修正しました。左側がV1.8.4 の時で、同じデータに対してV1.8.5では右図のようになります。

差しひもはY字に分岐するのですが、データ的には、他のひもと同じ並びで 1本の扱いです。ひもリストには、次のように、メモ欄に分岐情報を追記します。

また、添付のサンプル設定ファイルに、deep色一式を追加しました。

既存色の「透明度」値は50~100で、かなり透過的です。deep色は「透明度」値180で、ベタ塗りに近い色になっています。差しひもの重なりを見るには、上の2枚の図のように、deep色の方がわかりやすいと思います。必要に応じて使い分けてください。

サンプル設定ファイルですが、更新インストールの場合は、[設定]メニューの[基本設定]画面、[インポート]ボタンから「C:\Program Files\Labo\CraftBand\CraftBandMesh.XML」を読み取ってください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.5 のリリース