交色ますあじろ/裏桝網代(うらますあじろ)編みのかご

名称裏桝 網代 編み
交色桝 網代 編み
名称(読み)うらます あじろ あみ
こうしょく ますあじろ あみ
模様タイプ中心からの4象限
単位各象限 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
水平・垂直とも、中心B色・3本ごとB色
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

先の文献
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993
54ページに、図3・17 交色によるますあじろの変化 が掲載されており、次のような記述があります。

図3・17(a)のますあじろも、交色すること(3本のうち1本を)により、図(b)のように同じ編み方とは思えない模様が現れる。

ここに書かれている (a)ますあじろ は、先に作ったかごです。そして次に、同図 (b)交色ますあじろ でかごを作ってみました。

裏桝網代

先のますあじろは網代編みが菱形になっていましたが、これをX字型(開き網代)にし、上下交換(裏返し)すると(b)図の模様になりました。

先のかごと同じく、写真で見えている2つの側面は、元図、および[上下交換]した2パターンとなります。裏表で、中央が十字/中央が点 の模様が入れ替わっています。

底は菱形のますあじろです。X字型にせず、そのまま交色した時の模様(交色開き網代)になります。

中央から、水平・垂直とも3本ごとに茶・茶・白と色を変えて、1本目の茶で終わる数(27本)にして、各面の模様をつなげました。

裏桝網代の底

編み図です。実際には、右側面と下側面を入れ替えて編みました。

なお、名称ですが、記載されている「交色ますあじろ」だけでは広すぎますし、そもそも他のかごも、水平と垂直を交色で作っています。そのため、こちらの文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
70ページ「12 裏桝網代編み」の名称を併記しました。こんな図です。

説明に次のように記述されていますので、同じ編み方と判断しました。

桝網代編み(P.64)の編み方を、たて芯とよこ芯を共に3本おきに色を変えると、同じものとは思えない模様が現れます。配色の変化による模様のひとつです。

前者は1,3,5 飛び、こちらは1,2,3,4,5,6,7,9 飛びと細部は異なるので、「裏桝網代編み」にもいくつか亜種があるのでしょう。

データです。

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