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斜め網代編みの色つき小かご

複数色のバンドを使った場合、斜め組み編みの模様では、単位となる色の組み合わせが左右対称であれば、模様としてつながっていました。

クラフトバンド/紙バンドの斜め網代編みでは、この条件ではどうなるでしょうか。試してみました。

斜め網代編みの色つき小かご

底から見るとこんなです。「斜め網代編みの底の組み方」のパターンそのままです。

斜め網代編みの色つき小かごの底

余りひもを利用したので4色が少しづつ、そのためか模様として見えるほどにはなっていないようです。PPバンドでは1目づつ縦横にできますが、クラフトバンド/紙バンドでは厚みもあって難しいので、少なくとも2つ飛び。色との組み合わせが難しいのですね。それでもよく見ると、各側面が同じパターンになっているのがわかります。

作りは…まだまだですね。「斜め網代編みの小かご」ではすき間を1mmにして大きすぎたので、0.2mmにしたのですがこんどは小さすぎ。最初に横ひもを並べるのは良かったのですが、縦ひもを差し込んで同様に詰めることができず、歪んでしまいました。適切なすき間、重要です。

データです。

2色のヘリンボーン編みの手さげかご

斜め網代編み、クラフトバンドで2色を試してみました。ヘリンボーン編みの手さげかごです。出典は次の本。

『改訂版 エコクラフト1巻き(5m)でちっちゃなかごを作りましょ』
桑折 智美
ブティック社 2017年

55~56ページに作り方が書かれており、青色とクリーム色の2色で編まれた底の組図が載っています。CraftBandSquare45 で画像を作り、横側面はそのまま、縦側面になる部分は青色とクリーム色を入れ替えました。切り替え箇所は、PPバンドでは重ねましたがクラフトバンドはボンドで貼りました。

2色のへリンボーン編みの手さげかご

全然詰められていません。下手ですみません。
3つ飛びの網代編みの方が2つ飛びより詰めやすいんじゃないかと思いますが、それなのに全然です。上手に編まれる方を尊敬してしまいます。試作ということで、お許しください。

本だと出来上がりの高さ9cmなのですが、11cm近くあります。あと2割ほど詰めないといけないわけです。本来の高さに押しつぶしてみました。

2色のへリンボーン編みの手さげかごの本来の高さ

網代編みは、ひもが90度に交差するはずですので、確かに、こちらの方が90度に近い。持ち手とのバランスも合っています。ここまで詰めないといけなかったのですね。斜め網代編み、難しいです。2色にしたことで、隙間が更に目立ってしまっています。

底から角度を変えてみると、多少は隙間が隠れたりして、、

2色のへリンボーン編みの手さげかごの底

アコーディオンのように伸び縮みできるかご..なんてどうでしょう(笑)
ぷっくりした縦縞、カボチャなんかに作ったらいいかもですよ。

斜め網代編みの2色の小かごの作り方

斜め網代編みの2色の小かごの作り方です。

まず、CraftBandSquare45でデータを作り、プレビューでできた図に色塗りしました。

斜め網代編みの2色の小かごの底の組み方

作り方のポイントは、

底で2色のバンドを重ねる

です。そもそもPPバンドは、貼り合わせではなく重ねて始末しますし、厚みもありません。ではどこで重ねるか、ですが、

  • 横ひもは、縦ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひもは、横ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひも・横ひもが同時に重なることは避ける

上の絵では、赤の四角は横ひもを重ねた場所、緑の四角は縦ひもを重ねた場所です。重なりがわかりやすいように、同じ色のひもに対して、縦と横で少し色を変えています。

4隅の四角1個になる箇所以外は、網代編みなので四角2個分の余裕、そして裏に隠れる分を合わせるとおおよそ3幅分くらい重ねることができそうです。

この図を等倍にプリントアウトして型紙にし、両面テープを貼って、型紙に合わせてPPバンドをカットしながら貼っていきました。(プリントアウトには縁処理分を加えていないので、カット時に各端4cm加えています。)
2色が重なる場所はPPバンド同士を1.5幅分ほど、両面テープで止めました。

横を貼ったところ

まず横にPPバンドを貼り、PPバンドの片側をマスキングテープで固定し、めくりながら縦のPPバンドを貼りました。

縦横を貼ったところ

底が組めたところで、更に上からマスキングテープでしっかり固定し、ひっくり返して型紙ごと折りました。型紙の裏側には、あらかじめ、底の位置を転記しています。

側面を立ち上げ

後は側面を網代編み。型紙にPPバンドが貼りついていますので、そのまま外さずに編むと編みやすいです。

試作なので、重ねる位置や重ね方など検討すべき点はいろいろありますが、PPバンドを使った作り方としてはこういうのもあり、じゃないでしょうか。

斜め網代編みの2色の小かご

斜め網代編みの底の編み図の色塗りをしながら思いました。縦ひもの上と下を2色で塗っているわけだけれど、2色のひもでできないのかなと。

で、試しに作ってみました。PPバンドです。

斜め網代編みの2色の小かご

作り方はまだまだ改良の余地ありですが、2色。素敵でしょ?
底はこんなです。

斜め網代編みの2色の小かごの底

そして、内側です。

斜め網代編みの2色の小かごの内側

もとになったデータをつけておきます。この通りじゃなくて、ちょっと手を加えているのですが、それについては次回説明します。

斜め網代編みの小かご

底の作り方がわかったところで、実際に作ってみました。
12本幅のクラフトバンドを6本幅に割いて使い、横8・縦10・高さ4.5個の斜め網代編み、縁の始末は「カットして縁ひもを貼る」としました。

このサイズにした理由は、12本幅のバンドが5.8mほど残っていたからです。ひもリストに集計値が出てくるのですが、6本だとほぼ「面積長」で行けますから、四角の数をUP/DOWNして、ちょうと収まるくらいの数にしました。

集計値

重なる部分しか塗りつぶしていませんが、底の組図はこんなです。

8-10

北欧編みの時と同様の手順で、等倍のプリントアウトを型紙にして作りました。型紙に合わせてひもをカットし、ひもを並べた片側を両面テープとマスキングテーブで固定。端から順に、縦ひもを差し込んでいきました。塗った色が横ひもで隠れてしまいましたが、湿らせて柔らかくしているので、順にめくって持ち上げ、白だったらそのまま縦ひもをはさめばOK。

型紙の上に並べたところ

当初、型紙どおりにひもをカットしていたのですが、上下に波打つような感じで組んでいくと、組みあがったときには少しひもが短くなりました。30cmのひもで、0.5cmくらいかな。メイン画面の「ひも長係数」は、1.02くらい必要ということですね。

できあがりです。ふちかがりを加えました。(CraftBandSquare45用に、この縁の始末方法を、編みかたに加えた方がいいですね)。

斜め網代編みの小かご

底はこんなです。

網代編みの小かごの底

北欧編みではすき間を2mmに設定したので、今回は1mmに設定しました。そのすき間が不均一になってしまっています。硬いひもなので、私のテクでは無理、と日和ってしまったのです。網代編みなのだから、ゼロでも良かった…のかもしれません。

でも、オリジナルサイズを・しろうとが・初めてでも作れたんです。カットして並べるのも、型紙に合わせるだけだから全然難しくないし、時間もそうかからない。小学生でもできるんじゃないかな。CraftBandSquare45を使えばね。

データです。