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手作りについて

フルオーダーのオペレーション

ではそのオーダー・オペレーション、どのように進めたのでしょうか。振り返ってみました。

最初に決めていただいたのは、色と、かごのタイプです。サイトの試作例、足りなければネットでも雑誌でも実物でも見ていただいて……で、ご指定は、

色は、ピンク・紫・白
タイプは、斜め編み

次はサイズです。斜め編みの場合は、繰り返し模様にするのであれば、幅・奥行き・高さとも単位の整数倍になりますので、まずは候補3点をあげました。

7本ベースのサイズに決まりました。つまり、

四角数は、横14個・縦7個・高さ14個
縦ひも・横ひもは各21本

次は、バンドの配置です。手持ちのバンドから、ピンク・紫・白の3色を使うとして、まずそれらバンドの実物に近い色を描画色に登録するとともに、バンドの種類「PPバンド」を複製して「PPバンド(指定色)」を作りました。

繰り返し模様の条件は対称に並べることですので、3色ないしは2色を対称に並べ、異なるパターンになるよう、色を入れ替えながら、[プレビュー2]の画像を作りました。とりあえず、12点。こんなです。

パッと見て気に入ったのは、最後の「F」
だけど、もっとカラフルがいいので、白を黄色に変えたらどうかな?

バンドをカットしているわけではないし、黄色は手持ちにありますので、変更は問題ありません。白と黄色が最終候補になりました。

色の並びは
ピンク・ピンク・紫・白・紫・ピンク・ピンク
もしくは
ピンク・ピンク・紫・イエロー・紫・ピンク・ピンク

2候補に絞られましたので、3Dモデルにしてファイル化し、フリーの3Dモデル共有サイトに登録しました。

https://skfb.ly/prB77
https://skfb.ly/prB7n

リンクを送れば、スマホでも見ることができます。
黄色に決まりました。

底編み図

型紙に合わせてカットし、立ち上げて本体を編みました。

次は、持ち手です。できた本体に、荷造り用の白いひもを、お好きな位置に・お好きな長さで、クリップで留めていただきました。計ると、35cmでした。

色は、四つ編みなので、1色~4色。本体色に限らずどんな色でも可能ですが、ご指定は、

紫2本・ピンク1本・黄色1本(四つ編み)
持ち手の長さは35cm

留め具については、書類用クリップで仮止めしてみたのですが、金色がカワイイのでそれでOKということになりました。

ということで、すべてご指定通り。オペレーターとしては、私情を交えず機械的に、可能な選択肢を呈示したつもり。ですので、このかごは、Nさんにしか作れない、Nさんのオリジナルデザインなのです。Nさんのお友達は、かごを見て「Nさんらしい」「Nさんに合ってる」と評されていました。


底はこんなです。

データと、色・バンドの種類の設定ファイルをつけておきます。

PPバンド・斜め編みのかご・フルオーダー

CraftBandMeshシリーズは、かごをデザインするアプリです。では、誰が使うかごを、誰がデザインし、誰が作るのか?“ハンドメイド”ですから、まずは、自分が使いたいかごを、自分でデザインし、自分で作る、でしょう。

使う人・デザインする人・作る人。アプリが想定しているユーザーは、デザインして・作る人、です。作り方は教えてくれませんが、作るために必要なデザインをサポートしてくれます。使いたい人が、作り方を習って、作ろうとした時に役立つのです。

使う人・デザインする人・作る人。でも、この中の主役は、そのかごと一番長く付き合っていく使う人でしょう。そして、使う人、皆が作れるわけではありませんから、多くの場合は、誰かがデザインして作った中から選ぶだけになっているのだと思います。

ハンドメイドでは、オーダーで、カスタマイズが可能なところもあります。でも、SMLのサイズ指定だったり、模様の色変更だったりで、ベース部分は既存から選ぶケースが多いようです。バンドの長さや本数・色や配置・模様の出方などを、毎回手計算して試作していたら、時間がかかってしまうからでしょう。

でも、アプリを使えば、サイズや本数計算は即時、模様もパソコン上で簡単に見ることができます。そして、従来の[プレビュー]図は作る人向けのものでしたが、Ver1.8.8からの[プレビュー2]であれば、使う人が見てもわかるのではないでしょうか。

ということで、試してみたのは「使う人が・デザインする」です。

テスターとしてご協力いただいたのは、Nさん。ピンクが好き♡カラフルが好き♡と言われる、おしゃれな方です。haruはオペレーターに徹し、すべてをNさんに決めていただいた、Nさんデザインのかご、それがこちらです。

斜め編み・フルオーダーのかご

作りはしましたけれど、この発想、haruには不可能です。使う人の欲しいってすごい、って作りながら驚きました。

そして、作ることについては素人の見真似ですから、すき間があったり、持ち手のカバーや留め具もありません。データをお渡しするから、プロの方が上手に作ってくれるといいなあ、と思ったのでした。

どのようにデザインしていただいたのかは次稿で。

スタッキング・ボックス

紙バンドでつながる仲間たち「なないろnaクラフト」の第11回作品展示会が開催されます。

  • 日時 2024年6月28日(金)~30日(日) 11:00~17:00(最終日は15時まで)
  • 場所 BUNROKU(文禄堤薩摩英国館) 大阪府守口市本町2-4-15

こちらに、ずっと以前に作った作品ですが、展示させていただくことにしました。最初に作ったアプリCraftBandMeshで、紙バンドのいろいろな編み方を試しながら、テストしていた頃のものです。

その頃の拙い作品ですが、展示させていただけたら記念になるかなと思いました。片づけてあったのを取り出し、改めて積み上げてみました。

スタッキング・ボックス

またこの機会に、紙バンドを使われている皆さんに、アプリについてもご意見を伺えればとお願いしたところ、デモのお時間をいただけることになりました。ご興味のある方個別に、CraftBandMeshシリーズいずれでも、動作しているところを見ていただければと思います。

  • 6月29日(土) 15:00~17:00 上記会場の片隅にて

パソコン持参で待機予定です。お待ちしています。

材料費はいくら?

昨日の講座には、プラかご作り自体初めてという方も参加されており、質疑応答、というより雑談かな、いくらかかるの?という話になりました。

市内の手芸用品店にはないので、ネット通販。早いところは1日で届く。100m巻きで、メーカーにもよるけれど、800円くらい。

かごを作るのに必要な長さは、CraftBandSquareにサイズをセットすれば、ワンクリックで出てきます。小さめのかごバッグで40mくらい、大きめだと60mくらいです。

その前に、長さと重さの換算機能の説明をしていたので、既にできたかごがあるなら、その重さを測れば、おおよその長さがすぐにわかる、ということもすぐに理解していただけました。

「長さと重さ」には、例えば「100m=340g」のように単位もセットで入力します。なので、「800円=340g」や「100m=800円」と入力することもできます。
そうすると、40mのかごだと、こんなふうに[→]ボタンで 320 円と出てきます。

1色だと寂しいから2色、送料もかかるね、でも100mだったらお友達とシェアできるね…

それより、無駄に余らせないこと。集計値を見ながら本数を増減して、持ちひもの長さに合わせて作りましょう。

バンドの種類や描画色の登録方法についても説明しかけたのですが、「買えない色を作っても意味ないじゃん」というコメントが入り、それもそうだね、メーカーさんが正式にデータを出してくれたらいいのにね、にうなずき合ったのでした。