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飾りひもで縁編み

縁の始末の編みかた「内外に折り飾りひもで縁編み」ですが、出力される縁編みひもの長さが、「周長2倍のかご」の時はほぼ合っていたのですが「荷物かご」では、100センチほど差がありました。

編みかたの設定で「内外に折り飾りひもで縁編み」 のひもの長さに影響する設定は、今は次のようになっています。

ひも番号編みひも名ひも長比率対周長ひも長加算1目あたりひも長加算1周あたりひも長加算ひもあたり
1くるまれる編みひも1000
2縁編みひも41400

ひも番号2の’縁編みひも’の長さは、縁は1周なので、次のような計算式で出しています。

周長 × <ひも長比率対周長>
+
目の数 × <ひも長加算1目あたり>
+
1周 × <ひも長加算1周あたり>
+ <ひも長加算ひもあたり>

ここに、[側面]で設定した「ひも長加算」を加えた長さとなります。
ちなみに、目の数は、’垂直ひも数’として表示されている値です。

「周長2倍のかご」と「荷物かご」 の縁編み部分を並べてみると

上が 「周長2倍のかご」
下が「荷物かご」

縁編みひもはともに5本幅ですが、目の間隔(長さに対する目の数)と、ひも番号1の’くるまれる編みひも’の幅が異なっています。
目の数が多いほどひもが長くなる、という設定にするには、
<ひも長加算1目あたり>を大きくし、
その分 <ひも長比率対周長> を小さくすればよいのです。
今の実際のひもの長さにあてはめると、

<ひも長比率対周長> = 1.5
<ひも長加算1目あたり> = 90
くらいになるでしょうか。ただし、この値も、別のパターンに合うかどうかは不明です。 計算のもとになるデータが、まだ少ないのです。

アプリを使われた方、こんな設定値で使ったらいいよ、とか、こんな編みかたの設定値を追加したらいいよとか、おすすめありましたら、是非コメントお願いします!

また、もうひとつの相違である、 ひも番号1の’くるまれる編みひも’の幅 ですが、

「周長2倍のかご」 は、5本幅
「荷物かご」 は、7本幅

となっています。 ‘くるまれる編みひも’ のまわりに何度も巻きつけて編むので、
ひも番号1 の幅」もひも番号2の ‘縁編みひも’の長さに影響すると思われます。が、今のところ、計算式にはこのパラメータは入っていません。

[追加品]の設定では「巻きひも」にチェックが入っていると、 ひも番号2 以降の長さ計算に「ひも番号1 の幅」 が算入されます。縁編みひもの場合も同様に、 「ひも番号1 の幅」 が 増えると、 ひも番号2 も長くなるような設定ができるとよいかと思います。

なお、編みかたや付属品の設定ですが、
どんな幅や長さに対しても正しく計算される
とは想定していません。
使用者が通常使用する、特定の組み合わせにおいて、そこそこの値が出力される
レベルであれば良し、という想定です。例えば、同じ編みかたに対しても、ゆるく編んだ時用・きつく編んだ時用・細幅用・太幅用など、いくつか登録して、使い分ければよい、ということです。

縁の始末の編みかた修正

側面の編みかたを指定するとき、[縁の始末]にチェックを入れた時に出てくる編みかたのデータを若干修正します。
これは、[設定]メニューから[編みかた]画面を開き、登録されている編みかたのうち、「縁専用」にチェックが入っているものです。

ボックスタイプで使っていた、折ったり貼ったりのタイプとしては、以下が登録されています。

  • カットして縁ひもを貼る
  • 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る
  • 内に折ってくるみ下から出して横に折る
  • 内外に折って差し込むだけ
  • 内外に折り縁ひもを貼る
  • 内外に折り内と外に縁ひもを貼る

このうち、最後の2点である「内外に折り縁ひもを貼る」「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については、同じ編みかたなので 「内外に折り縁ひもを貼る」 を削除しました。
残った「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については 、厚さが「0」だったのを「7」にしました。

芯となるひもを編んで、垂直ひもを内外に折って編み目に差し込み、その周りを編んだりかがったりするタイプとしては以下3点が登録されています。(カッコ内は備考です)

  • 内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
  • 内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
  • 内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)

ここに「内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)」を追加しました。

内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)
内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)

かがりひも/縁編みひもの長さについては、今までの実例をもとに、

  • ひも長比率対周長 … 周の長さの何倍か
  • ひも長加算1目あたり … 1目あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算1周あたり … 1周あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算ひもあたり … (1つの番号の編みかた) 1点あたりどれだけ加えるか

をセットしていますが、ひも幅や締め方で変わりますので、適宜追加登録値を変えたり、登録を追加するなどして使っていただければと思います。

参考に、修正したデータを貼り付けました。
同名ファイルを上書きするか、もしくは[設定]メニューの[基本設定]から「設定データの保存先」として選択していただければ、差し替えることができます。

追記
縁編みひもの長さを算出するための係数には、その後「ひも1幅係数1目あたり」が追加されました。仕様については「[設定]-[編みかた]画面」をご覧ください。

再・菱編みの小さめのかご

最初に作った「菱編みの小さめのかご」ですが、12本幅のバンドで作っています。この時のデータに対して、使用するバンドを13本幅に変えてみました。

先のデータを開き、[編集]メニューの[バンドの種類選択]から、対象バンドの種類名を「クラフトバンド13」に変更します。

寸法を直接設定している箇所はそのままの値ですが、何本幅かで設定している箇所は、選択したバンド幅に合わせて寸法が再計算されます。
今の場合、1本あたりの幅は、12本幅は1.23mm 13本幅は1.18mmなので、全体的に少し小さめのかごになるようです。

外側の計算寸法12本幅13本幅
横寸法18.3cm17.9cm
縦寸法15.3cm14.7cm
高さ寸法7.4cm7.1cm

作ってみました。左が12本幅、右が13本幅。ほぼ、寸法通り、かな。

並べてみると

底の横ひもの間隔が狭くなっているので、持ち手の間隔も狭くなっています。
そこに、同じ長さの持ち手をつけたので、結果的に高さが高くなりました。

ひもリストで出力されるひもの長さは寸法に合わせて再計算されるので、そのままのデータで作ることはできます。でも、バランスが少し変わるので、許容できない場合は設定値の調整が必要ですね。

ボックスのふた

13本幅のバンドで、ボックスのふたを作りました。
200ミリにかぶせるので210ミリ、高さは1/3の70ミリ目安です。

かぶせるので、縁は貼るのではなく、折り込むことにしました。
1. 垂直ひもの半分で、縁ひもをくるむように外に折りこむ。
2. 更に縁ひもを置いて、残りの垂直ひもを外に折り込む。

[編みかた]に、追加で登録しました。
「 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る 」です。

外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る

[縁使用]にチェックを入れ、「くるまれる編みひも」と「外側におくひも」の2点を追加します。「くるまれる編みひも」の「高さ比率対ひも幅」は1、「垂直ひも長比率対ひも幅」は5としました。

側面を編む時の 「高さ比率対ひも幅」と「垂直ひも長比率対ひも幅」 は同じでよいのですが、縁ひもの場合は異なります。

「高さ」と「垂直ひも長」

折り返して差し込む分を合わせ、ひも幅の5倍の長さぶん、垂直ひもを使う、という意味の「5」です。

できたふたは、こんな感じ。 13本幅のバンド設定で作りましたから、 サイズ的にはピッタリかぶさるんですが、

ふた

デザインの差たるや。合わなさがすごいです。
普通に作ったら、絶対にあり得ない組み合わせです。

13本幅のバンドを登録

今まで12本幅のクラフトバンドを使ってきたのですが、ボックスを作っていたら手持ちが尽きてしまいました。それで、こんどは13本幅のバンドを購入してみました。色や手触りは似たような感じですが、幅は異なります。6本並べて約92mmだったので、バンド幅は15.34mmとします。

アプリの[設定]メニューの[バンドの種類]で、使用するバンドを登録することができます。ここに「クラフトバンド13」という名前で、13本幅、バンド幅15.34mmを登録しました。他の値はとりあえず「クラフトバンド」と同じにしました。

バンドの種類

ちなみにこの画面、12bandとか10bandとか登録されていますが、テスト用の存在しないバンドなので、行を選択してDeleteキーを押せば、消すことができます。
また、登録済のバンドについても、設定値を変更することができます。
「垂直ひも加算初期値」は、[底(縦横)」にある「垂直ひも長加算」の初期値なのですが、毎回20を10に変えていたので、最初から10になるよう、途中で変えました。

登録後、[編集]メニューの[バンドの種類選択]画面から「対象バンドの種類名」を
「クラフトバンド13」 に変更すれば、以降は13本幅のバンドのサイズで計算が行われるようになります。

バンドの種類選択

既に作成済のデータに対して、後から対象バンドの種類名を変更した場合は、ひもの本数や幅の設定は変わらず、新しいバンドに対して寸法が再計算されます。

ただし、例えば13本幅で作られていたデータに対して、12本幅のバンドに変更するようなケースでは、13本幅は最大値である12本幅に変わります。