「アプリ」カテゴリーアーカイブ

シリーズのアプリや使い方、サイトに関して

色の編集機能

編集中のデータで使用している色は、それぞれのタブで、各バンドに対応した行から個別に設定・変更しますが、まとめて設定・変更したいこともあります。[編集]メニューには、そのために使える2つの機能が用意されています。

色の変更機能

同じ色全てを、別の同じ色に変えたい時に便利です。
手動で呼び出しますが、バンドの種類を変更するなど使える色が変わった時には自動で表示されます。仮の色でテンプレートを用意しておき、都度、好きな色に置き変えて使うなどの応用ができます。

色の繰り返し機能

色の並びの繰り返しを作りたい時に便利です。
「縦横(側面)を展開する」ことにより、“何本幅”を変更可能なアプリであれば、同じ画面で、本幅の繰り返しを指定することもできます。

色の変更

[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の変更画面を呼び出してください。

最初は、そのデータで使われている全色がリストアップされています。
表示・変更対象は、上部にあるチェックボックスで限定することができます。下図は、CraftBandSquare ですが、色が使える「側面と縁」「差しひも」「追加品」「縦ひも」「横ひも」の各タブのうち、任意のタブを対象に指定できます。

例えば、「縦ひも」と「横ひも」だけ色を表示・変更したければ、その2点にチェックを入れ、[使用色]ボタンをクリックすると、縦ひもと横ひもで使われている色のみがリストされます。

先のデータで、縦ひもと横ひもの色を変更してみましょう。
現在の色それぞれに対して、何に変更したいかを指定してから、[変更実行]ボタンをクリックしてください。

変更結果のメッセージが表示されたら、色の変更画面を閉じて、指定通り変わっているかどうか確認しましょう。

色の繰り返し

[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の繰り返し画面を呼び出してください。

変更対象は、追加品や差しひもを除いたベースとなるバンドです。[色の変更]と同様に、上部にあるチェックボックスで操作対象を限定することができます。
下図は、CraftBandSquare ですが、ベースとなるバンドは「側面と縁」「縦ひも」「横ひも」となります。

何点を繰り返すのかは、行数で指定します。1行だけであれば、すべてのバンド行が対象になります。2行であれば2点の繰り返し、3行であれば3点の繰り返しです。必要数の行を [追加]ボタンで追加してください。

テスト用に、CraftBandSquareの概算機能で、ひもの本数のみをセットしたデータを作りましょう。「縦横側面を展開する」にチェックを入れると、横ひも・縦ひも・側面の編みひもそれぞれに色を設定できるようになります。

テストデータが作れたら、縦ひもを、4色の繰り返しに設定してみましょう。

4行を作り、繰り返したい色の並びを順に設定します。[変更実行]ボタンをクリックし、結果のメッセージが表示されたら完了です。[閉じる]ボタンで画面を閉じ、メイン画面に戻って結果を見てみましょう。

変更対象として指定した[縦ひも]タブを見ると、最初は空だったところに、色が入りました。上から、ひも番号の順に、4点セットが繰り返されています。

描画色の作成

既存にない色を登録する方法です。既成のバンドだけではなく、フェルトや布など個別に色を合わせて画像を作ったり、長さをリストしたい、という使い方にも応用できるでしょう。

次のようなステップで試してみます。

  1. 新たなバンドを登録する
  2. 画像ファイルからRGB値を読み取る
  3. RGB値を描画色として登録する
  4. バンドに描画色を割り当てる
  5. 作成した色を使ってみる

1~4.については、CraftBandMeshシリーズのどのアプリからでも登録することができますし、登録したバンドや描画色は別のアプリからも使えるようになります。(同じ設定ファイルを使っていれば)

1.新たなバンドを登録する

描画色登録用に、「バンドの種類」に「汎用(1幅1ミリ)」を登録しましょう。

CraftBandMeshシリーズのいずれかのアプリを開き、[設定]メニューの[バンドの種類]をクリックします。
[バンドの種類]画面が表示されたら「汎用(1幅1ミリ)」を追加してください。

バンドの種類「汎用(1幅1ミリ)」の行が追加されたら、本幅に「20」、バンド幅に「20」を入力してください。

他の値はとりあえずそのままにしておきます。(新規作成時の加算値や立ち上げ時にプラスされる値など、そのバンド用の値をセットできます)

[OK]ボタンで画面を閉じてください。これで、1幅につき1ミリ、1~20本幅(1~20ミリ)で使える新たなバンド「汎用(1幅1ミリ)」が追加されました。

CraftBandMeshシリーズのアプリも、ここで一旦閉じてください。

2.画像ファイルからRGB値を読み取る

色はRGB値で作成します。

取り込みたい色が表示された写真のjpgファイルを、ペイントソフトで開きます。
(ペイントはWindows標準のソフトです。画像を右クリックして[編集]としてもOK)

画像から、ペイントの「色の選択」機能でRGB値を読み取ることができます。

0~255までの整数値で、R,G,B が赤,緑,青 に対応します。

読み取りたい色の箇所、それぞれについて、赤,緑,青 の三つの数値をメモしておいてください。ディスプレイが大きければ、次の「3.RGB値を描画色として登録する」操作は、メモではなくウィンドウを並べて読み取った値を転記、でもOKです。

3.RGB値を描画色として登録する

CraftBandMeshシリーズのアプリを開き、[設定]メニューの[描画色]をクリックします。

[描画色]画面が表示されたら、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドに対して、2.で読み取った各色に好きな名前をつけて登録します。まず「あじさい(薄い青)」という名前で、メモした赤,緑,青 の値を入力し、[更新/追加]ボタンで追加してみましょう。

他の色についても同様です。
ここでは、次のように、全部で6色を追加登録しました。

登録出来たら、[OK]ボタンで描画色の画面を閉じてください。

4.バンドに描画色を割り当てる

アプリの[設定]メニューから、再度[バンドの種類]をクリックして、バンドの種類画面を開いてください。

先に登録した「汎用(1幅1ミリ)」のバンドの[色選択]ボタンをクリックすると、登録されている色のリストが表示されます。ここから、このバンドで使いたい色にチェックを入れてください。追加した色だけではなく、既存の標準色も合わせて表示されますので、使いたければチェックを入れてください。

色を選んだら[OK]ボタンで閉じ、更に[バンドの種類]画面も[OK]ボタンで閉じてください。これで、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドを選択した時に、リストに表示される色が選べました。

ここまで登録出来たら、登録に使ったアプリも一旦終了させてください。(終了させることで、設定ファイルが保存されます)

5.作成した色を使ってみる

登録した色を使いたいアプリを起動してください。

[編集]メニューから[バンドの種類選択]をクリックし、バンドの種類選択画面から、バンドの種類として「汎用(1幅1ミリ)」を選択します。

バンドの種類選択画面を閉じると、色選択の各箇所は、4.でチェックを入れた色のリストになっています。

必要なバンドの本数を設定し、「縦横(側面)を展開する」にチェックを入れて、個別のバンドに色を設定してください。

[プレビュー]タブで画像を表示させると、作成した描画色で表示されます。

CraftBandSquare で使った例
CraftBandKnotで使った例

例のデータファイルです。

作成した色を含む設定ファイルです。例のデータファイルと合わせて使ってください。

V1.8.4 リリース

#issue対応、CraftBandHexagon に差しひも機能を追加しました。ベースのひもに対してうら/おもてが指定できますが、CraftBandSquareでも同様な指定を可能にしました。

例えば、底の横ひも間に幅広のひもを差したり

華模様の位置や色を確認したりできます。

CraftBandSquareでは、角の差しひもは長くしないなどの調整を行っていますが、CraftBandHexagonは今のところそのままの長さです。使ってみて、不都合があるようなら対応したいと思います。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.4 のリリース

麻の葉編み

CraftBandHexagon Ver1.8.2で「ひも中心合わせ」機能を追加しました。60度ごと3方向のひもを「六つ目」つまりすき間の中心で合わせるだけでなく、ひも中心位置で合わせられるようにしたものです。

合わせて「麻の葉(単方向)」織りを追加しました。こんな編み方です。
3本のひもが長さ方向の真ん中で交差しており、目(すき間)が三角形になっているのがわかるでしょうか。

「巴(3すくみ)」や「鉄線(3軸織)」織りの場合は3方向に対して同じ扱いができた、つまり60度の回転対称だったわけですが、この編み方は異なります。横ひも方向と、斜め60度・120度方向は違うのです。上図、赤の矢印で示しましたが、方向性があります。

ではこの編み方、かご編みにはどう使われるのでしょう。文献、

『かごと器の技法がわかる 竹細工 増補改訂版』田中瑞波、メイツ出版、2023

「PART5 ステップアップする竹かごづくり」の95~108ページに、”六つ目編みを応用した麻の葉編みに挑戦” として、底が正六角形のかごの詳細な作り方が説明されています。簡単には、こんな感じでしょうか。

六角形の底を構成する三角形6部分を、異なる方向、すなわち、立ち上げた時に側面が全て垂直方向に揃う方向に編んでいくのです。最初の図はそのパーツとなるものですが、対応する方向を同じく赤の矢印で示しました。

これが正式な「麻の葉編み」であり、CraftBandHexagonではその一部のみを限定的に表示できるということです。ですので「麻の葉(単方向)」。

上の図のデータを添付しておきます。どんな編み目になっているか、気になる方はご覧ください。

『フリーソフトを使って竹細工のかごの図面を作ろう』令和6年度前期りぶら講座のお知らせ

パソコンに、かごデザイン用ソフトをインストールして図面を作りましょう。六つ目、四つ目、網代底編み、網代模様など。印刷すれば型紙になります。

かごをデザインするソフトCraftBandMeshシリーズ 3回目の講習会です。

今回は 素材として“竹ひご”を使います。竹ひごを共通データとして登録し、シリーズの各ソフトを使って、様々なタイプのかごの図面を作ってみましょう。

各自のパソコンにソフトをインストールし、入力した数値がどんな絵になるか見てみましょう。変更も簡単です。ソフトやデータはそのまま持ち帰って活用できます。

皆様のご参加をお待ちしております。

講座名令和6年度前期りぶら講座
「フリーソフトを使って竹細工のかごの図面を作ろう」
日時2024年8月22日(木) 13:30~15:00
会場図書館交流プラザ りぶら 会議室103
受講料
教材費
無料 
定員20名 どなたでも参加可。当日空席があれば参加可。
持ち物Windowsパソコンをご持参ください。
ソフトをインストールして各自演習します。ペア参加(2人で1台)も可能です。
(事前インストールしていただくと効率的)
申込期限2024年8月12日(月)
申込方法りぶら講座ホームページhttps://www.libra-kouza.com/から申し込み
もしくは図書館交流プラザにある申込書をりぶらサポータークラブ事務局に提出
連絡先講座内容に関するお問い合わせはこちら。もしくはお問い合わせより。
申し込みに関してはりぶらサポータークラブ事務局へ。

配布チラシ画像

チラシ表面
チラシ裏面

講習内容

1.   フレームと共通操作

ベースとなる“本幅”のフレーム、ならびにシリーズ全体の共通操作を知りましょう。
ファイルメニューやメイン画面の寸法表示、タブの切り替え操作は、いずれも同じです。計算結果はエクセルで開くこともできます。

2.   設定ファイルのデータベース

共通の設定ファイルには、情報をデータベースとして登録します。
バンドの種類・編みかた・付属品・描画色・上下図、それぞれの用途と編集方法を知りましょう。

3.   CraftBandHexagon

六つ目のかごがデザインできます。
底に置く横・斜め60度・斜め120度のひごと、側面の本数を指定します。
右綾・左綾を指定した図が描けます。

4.   CraftBandSquare45

縦横に組んだ底を、ひごに対して45度で立ち上げるタイプです。
長桝網代底の編み目が簡単に作れます。

5.   CraftBandSquare

四つ目のかごがデザインできます。
すき間を空けてひごを差したり、単位となる網代模様を展開したり。
幅を変えて波網代も作れます。

6.   CraftBandMesh

四角ベースに、ひごを編みこんでいくタイプです。
ござ目など、使いたい編みかたを登録して組み合わせます。

7.   質疑応答

ご質問・ご意見・何でもどうぞ。
ソフトに関するご要望も、あればどうぞ。

Q&A

Q.講習会に参加しないとソフトを使えないのですか?
A. フリーソフトですから、公開されている情報をもとにご自分でパソコンにインストールされれば、いつでも、誰でも、使うことができます。

Q. パソコンを持っていないのですが、参加できますか?
A. 参加して話を聞いていただくことは可能です。でも、その後、ソフトを使いたければ、Windowsパソコンが必要になります。

Q. 竹細工専用のソフトですか?
A. いいえ。素材として“バンド”ないしは“テープ”形状を想定したソフトです。今回は、“竹ひご”を素材にしてみましょう、ということです。

Q. 編組可能な編み目、使える図面が作れるのですか?
A. ソフトは入力された値に従って計算し、図を描きます。計算の各種係数もデータベースに保持していますので、使う方次第と言えましょう。

Q. 自然素材の様々な厚み、特性に対応できるのですか?
A. 幅や厚さが揃った“竹ひご”からのスタートです。平面図ですので、厚さは直接的には使いませんが、折り曲げた時の加算値のような形で算入します。

Q. 図面をもとにした作り方は教えてもらえるのですか?
A. 講習はソフトを使って図面を作るだけです。教室の教材と併用されるとよいでしょう。

講座情報掲載

チラシのPDFはこちら

V1.8.3 リリース

issue#60対応、リスト出力記号の空に対応しました。また、CraftBandHexagon についても、おもて/うら表示に対応しました。

例えば先の麻の葉崩しの浅かごですが、表と裏で模様の位置が変わります。作る前に確認できますし、裏側の編み図で編めば、立ち上げ時にひっくり返さずに済みます。

表と裏

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.3 のリリース

V1.8.2 リリース

CraftBandHexagon の[ひも上下]に、機能を追加しました。「ひも中心合わせ」もできるようになりました。ダウンロード先はこちら

Release v1.8.2 のリリース

[ひも上下]タブです。

先には「巴(3すくみ)」だけでしたが、「鉄線(3軸織り)」と「本麻の葉編み」を追加しました。底と側面は連続した同じ編み方になります。

追記
織りタイプの名前は、v1.8.3で「鉄線(3軸織)」と「麻の葉(単方向)」に変更しました。

V1.8.1リリース

CraftBandHexagon の issue対応版です。ダウンロード先はこちら

Release v1.8.1 のリリース

同数のチェックをオフにした時、1.8.0では、本数は変えられても、合わせ目と斜め左端・右端の設定は共通でした。これを、各々設定できるようにしました。

赤枠部分が、追加された設定箇所です。

合わせ目の意味についてはともかくも、配置を60度回転しないとできなかった形状が、作れるようになったとは思います。

[?]合わせ目の設定については、2点しか指定できないと、作れる形状に制限があるのでしょうか。そもそも、3点指定できれば、どんな形状でも作れるのでしょうか。

3種の六つ目かご

試作した3つの六つ目かごができました。端の目のとりかた以外は、以下いずれも同じ設定です。

  • 4本幅
  • 底は3方向に6本づつ、計18本
  • 側面の編みひもは2本
  • 縁は6本幅

並べてみました。左から、基本のかご半分ずつの目のかご底側に目のかごです。

基本のかご・半分ずつの目のかご・底側に目のかご


六つ目のサイズは、12.6ミリ・16.6ミリ・16.6ミリで、基本のかごだけ少し小さめですが、各六つ目分の差ですから、余裕で重なります。高さは、目の分と高さ比率の分を合わせて、結果的に同じくらいになっています。

同じ本数の六つ目かご

ということで、結論。
いずれの設定でも、かごは作れる。
ただし、かごの形状は若干異なるので、作りたいかごに合わせた適切な設定を使いましょう、というところでしょうか。

V1.8.0 リリース

六つ目のかごがデザインできる新たなアプリ、CraftBandHexagon が追加されました。

公開はこちら
Release v1.8.0 のリリース

他のアプリと同じ作りになっていますので、同様の操作で使うことができるでしょう。

六つ目のサイズ

六つ目のサイズ設定に関わる部分を赤で示しました。

赤が設定可能な箇所、オレンジが設定に基づいた表示箇所です。
図に対応箇所を表示すると次のようになります。

ひもの配置

底には、横ひもと斜め60度・120度のひもを配置します。斜め60度・120度のひもについては、基本的には同じ本数ですが、「同数」のチェックを外して異なる本数にすることもできます。

また、横・斜めに各「合わせ目」の位置を指定することができます。例えば、下図は左右とも横ひも6本・斜めひも8本でできていますが、形状が異なります。赤の六角形で示されている「合わせ目」の値を変えることで、配置が変わるのです。
特に指定しなければ、左図のように中央・対称になります。

六つ目のかごについては、まだこれから、作りながら理解していくという状況です。お詳しい方がいらっしゃれば、是非ご試用いただき、ご意見をいただければと思います。今なら、ご要望を仕様に反映させることも可能です!

[?] 横・斜めに設定したひも本数(及び合わせ目の組み合わせ)によっては、六角形の底が作れないケースがあります。とりあえず、絵が描けなかったら「立ち上げ可能な底を作れません」としていますが、満たすべき条件として定義可能なのでしょうか?