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PPバンド2色・網代編みの模様(3つ飛び)

網代編みのかごで、上下を2×2にしておけば、真ん中部分はかなり自由に作れそう、ということがわかりました。そこで、同じ段数で、3つ飛びの網代編みで模様を作ってみました。3の倍数にするため縦ひもは2本増やしています。

最終的に作ったかごは、こんなです。

網代編み模様

CraftBandSquareの「ひも上下」で赤枠で囲ったところが3つ飛びの網代編みになっています。そのパターンによるプレビュー図が右側です。

でも、プレビュー図を見ていて、同じ模様を、3本飛びより減らせると思ったのです。2色で作っていますから、縦横同じ色が重なっている箇所は、どちらを上にしても模様は同じです。3つ飛びより2つ飛び、更には1つの方が、かごとしてはしっかりします。

そこで、プレビュー図とひも上下パターンを見比べながら、飛び数を減らすように上下を入れ替えてみました。それがこちら。

3つ飛びを使わずに、すべての模様を2つ飛びに置き換えられるのか?というのは4色問題みたいなものでしょうか。だいぶ減らすことはできましたが、もっと減らせるパターンがあるのかもしれません。編み目は変わっていますが、2色で見た時の模様は同じです。

そうやって作ったのが、上の写真のかごというわけです。模様は3つ飛び、編み目は2つ飛びの網代模様。

データをつけておきます。ただしこのデータ、縁の代わりに編みひもを表示させた、上図用のデータです。このデータをもとにかごを作る際は、側面の編みひもを縁の始末に置き換えてください。

PPバンド2色・網代編みの模様(2つ飛び)

3×3の次に試してみるとしたら4×4、2つ飛びの網代編みでしょうか。でも、2×2に比べると3×3はだいぶ柔らかい感じに編みあがります。それが更に4×4だと、かごとしては頼りなさそう。

そこで、かごの上と下は2×2で固めて、真ん中部分を4×4 2つ飛びの網代編みにしてみました。ベースや色は、2色の縦横ストライプと同じにして、あいだの5段が網代編みです。

網代編み模様

縁を含めて上から4段目は、縦に続くより横に続く方がよいかな、ということで平編みだったところを一部入れ替えました。下4段・上3段で固定すると、3×3の例えば縦横ストライプよりしっかりした感じになりました。

CraftBandSquareのプレビュー画像、展開図の編み図です。

データです。

PPバンド3色の模様・縦横ストライプ

先には、2色で縦横ストライプ模様のプラかごを作りましたが、同じパターンを3色で試してみました。

イタリア模様

データ的には、3×3のパターンなのですが、平編みパターンのようにそのままではなく、3段・6段・3段で入れ替えが必要でした。そのため、3×12のパターンを作成して3-6-3の組み合わせが含まれるようにしました。

垂直ひもにについては、縦ストライプの時には、横ひもを一部入れ替えて色が重ならないようにしたため、縦の側面は展開図とずれていました。でも、横ひもを1本ではなく2本増やせば、そのままつながることがわかりました。同様に、横ストライプの場合も、2本増やせばよかった、ということですね。

CraftBandSquareのプレビュー画像、展開図の編み図です。

データです。

PPバンドの花模様のデータ

PPバンドのかご、典型的な花模様です。
1歳の女の子用に作ってみました。まだ、2本の持ち手を掴んで歩くのは難しいので長めのワンハンドル、ぬいぐるみなども入れやすいよう、正方形です。

CraftBandSquare のデータですが、PPバンドは今まで1/2に割く想定で、2本幅扱いとしてきました。でも、この模様の場合、斜めに差すのは1/4幅となります。そのため、[バンドの種類]の編集画面で、従来のPPバンドを複製して「PPバンド(4本幅扱い)」を追加しました。そして本幅の設定を4本幅とし、1/4が1本幅として指定できるようにしました。

縁の始末については、PPバンドでは「内外に折り内と外に縁ひもを差し込む(PPバンド)」を使っています。大きなかごを想定して、折り返しがひも幅の7倍となっており、小さいかごでは長すぎるのですが、とりあえず編みかたの設定はそのままとし、ひも長加算(縦横端)にマイナス値を設定して短くしています。

横(水平)の差しひも、45度と135度の差しひもは指定できますので、展開図はこんなです。

同色でクロスする45度と135度の差しひもは、作る時には1本にして折り返しています。また、設定の色は白だと線が見えないためグレーにしていますが、白に読み替えてください。

データです。

PPバンド3色の模様・縦ストライプ

3色の横ストライプを試したとしたら、次は縦のストライプでしょう。3色を使ったプラかご、最もシンプルな模様です。

作ってみました。

フランス模様

横ストライプの上下パターンを「上下交換」すると縦ストライプになります。そう、横ストライプのかごの内側は、縦ストライプだったのです。横ストライプも柔らかい感じでしたが、縦ストライプの方がより柔らかい(頼りない)感じです。

先の反省を活かして、縦ひもの数を1本増やして3の倍数ではないようにし、横ひもの並びも入れ替えました。

プレビュー図は展開図であり、編み図でもあるのですが、こんなです。

右側面と左側面は縦ストライプになっていませんが、編むときには上側面や下側面同様、縦ストライプになるようにしました。

4側面それぞれ別のパターンを持つよう修正できなくはないですが、そうなると、同じでよい場合も個別に’同じ’になるよう設定しなければならなくなり、それも面倒です。とりあえず2パターンあれば良しとすることにしましょう。

データです。

PPバンド3色の模様・横ストライプ

CraftBandSquareは「ひも上下」のタブで、縦・横・側面の上下パターンを編集することができます。平編みパターンをひとつ大きくした3×3のパターン、3色で試してみることにしました。

でも、3色だと反対側の側面では色の並びが逆になります。ですので、上下パターンも変えられるようにした方がよいとわかりました。 issue#25 で展開図の上と右、下と左で、別のパターンを持つように修正しました。

1×1が含まれるためクラフトバンド/紙バンドでは難しいので、プラかごを作ってみました。シンプルな横ストライプです。

ドイツ模様

設定したパターンはこんなです。

上と右
下と左

でも、作ってみてわかったのは、垂直ひもの色が重なるのはまずいということです。

右側面図の最下は、下側面の最右と同じ、イエローのバンドです。
左側面図の最上は、上側面の最左と同じ、黒のバンドです。

同じ色が続き、上下に編まれず、構造が弱くなっています。その部分を差しひもで補強しました。図では1/2幅で示していますが、1/4幅くらいの細いバンドを使いました。

横につながる模様ですので、3本をセットにして並べる必要はないのでは?
この模様の場合はもう少し改良の余地がありそうです。

データです。

四つ目にPPバンドを差してみました

四つ目で、対角線がバンドの幅になるよう枠を作り、PPバンドを差してみました。

PPバンドはクラフトバンド/紙バンドのように、ボンドで貼ることができないので、縁で折ってそのまま斜めに差し込んで行き、裏の方で重ねてカットしました。そして最後に、内側に縁ひもを貼りました。

縁で折ってそのまま差していくと、2本分がつながって輪になったのが4箇所。下の写真で、左上から右下にかけての赤と紫がその例です。底の角からスタートしてずっとつながってもう一方の角に至るルートが青。多すぎるので途中で別の色につなぎましたが。

でも、縁の高さや側面の角の辺分、きれいに45度に差し込めないので、いまいちな仕上がりです。また、縦・横とも、目の数を奇数にしたため、上下・左右ともに非対称。そのせいか、折り返しを含めると一部、上や下が続いてしまう箇所がありました。

クラフトバンド/紙バンドとPPバンドのハイブリッド、何かに使えるでしょうか。
好きな色のPPバンドを差し込んでいくのは簡単だし面白いので、予め枠を用意しておけば、誰でもかごづくりを楽しめる…というのはどうでしょう。枠をもう少し改良する必要はありますが。

データです。差しひも部分はPPバンドに読み替えてください。

八つ目のかご

上下左右半分の目の四つ目のかごのバリエーションです。斜めの差しひもを、

  • 7本幅 → 2本幅 + 3本幅分のスペース + 2本幅

に読み替えて作ってみました。

2本幅の四つ目に、斜めの差しひも、7本幅・45度と135度、2本ごとに設定して型紙を印刷しました。そしてまず、四つ目の枠部分を作り、間に2本幅・2本セットで斜めに差しました。2本幅だと、糸のように、細いすき間も裏表に通すことができます。和風イメージで作れたので、縁を1本幅でかがってみました。

型紙はこんなです。差しひもは7本幅。

型紙のデータはこちら。

そして、カットリスト出力用に、差しひもを各2本幅2本に変えたデータがこちら。

上下左右半分の目の 四つ目のかご

左端・右端、上端・下端の目の有無の組み合わせをテストしてきたわけですが、有無についてはすべて、なければゼロ個あれば1.0個として設定してきました。

設定自体は、0~2の間の任意の小数値で指定できますので、こんどは、左端・右端、上端・下端、そして高さの最下段についても、0.5個にしてみました。

また、横の目の数・縦の目の数については、アップダウンで指定する場合は、自動的に偶数になりますが、数値を直に入力すると奇数にすることもできます。今まではそのまま偶数で使ってきましたが、これも、縦の目の数だけ奇数にしてみました。

各方向0.5個ですので、2点合わさると1個分の目のサイズになります。実際、底の4辺や側面の角の辺については、同じようなサイズの目ができています。差しひもを差す際も、目の並びとして扱われます。

今回は、2本ごと斜めの差しひもを、目の中で交差するようにしてみました。上の図で☆が中心位置です。上下に対称ですが、左右には非対称となっており、角の差しひもの位置も左右で異なっています。

右上・右下の角の外の差しひもは、上下左右に目があれば作られますが、今は0.5個ですので作られません。そのため、別途、必要な位置に、側面の差しひもを45度と135度で計4本追加することにしました。

できたかごを、左側(図のB)から見たところと、右側(図のA)から見たところです。
右側、側面に差しひもが追加されているのがわかるでしょうか。

B方向から見ると
A方向から見ると

数値だけではイメージしにくいですが、プレビュー図を見れば四角数や差しひもの位置などを調整することができ、必要なカットリストを作ることができます。

でも、実のところ、試作には図を印刷して型紙にしたので、カットリストを見る必要はなかったのですが。

データです。

上下左右に目がある 四つ目のかご のふた

上下左右に目がある四つ目のかごは、側面の角の辺となる差しひもは、同じ6本幅にしました。でも当然ながら、縦ひも・横ひもと差しひもが同じ本幅とは限らない。むしろ、異なるケースの方が多いでしょう。

試しとしてその逆パターン、つまり6本幅の差しひもと2本幅の差しひもを入れ替えで作ってみました。

角のひもの差し方にちょっと工夫が必要でしたが、形にはなりました。

縦横のサイズは上下左右に目がある四つ目のかごと同じですので、縁の内側に13本幅のひもを貼って、先のかごのふたにしました。

ふたを被せてみました。

差しひもの上下関係や引っ張り方など、行き当たりばったりではありますが、実用になるでしょうか。

データです。