「模様」カテゴリーアーカイブ

模様データが含まれるかご

鉄線編みのタブレットケース

「ひらりカラー」という紙ひもがあります。手が痛くなりにくいそうなので、CraftBandKnotにいいかもと思い購入したのですが、ゲージをとった後そのまま置いてありました。

薄手なので、平たいケースに向いているかもと気づき、メッシュワークを試してみることにしました。手持ちの色は3色、ネットのカタログからRGB値を拾って色を合わせたものです。

鉄線編みのタブレットケース

平たい形状の場合、実際にベビーブロックも可能ということが確認できました。
縁は裏に折り込みました。中も同じ模様です。

鉄線編みのタブレットケースの中

フェルトほど厚くはないけれど、タブレットなどを入れるのにちょうどいいクッションです。

型紙に貼り付けたまま、折って台紙にすればいいということがわかりましたので、今回は、最初からそのための切り込みを入れました。

編みひもにはフェルトと同様、ひも通しを使いました。今回は最後にまとめて始末しましたが、編みながら貼り付けていったのでよさそうです。

データです。

「ひらりカラー」の設定ファイルもつけておきます。

追記

『みんなの紙バンド雑貨』vol.13 ブティック社 2024年,
98ページ「こんな作品作りました!」に掲載していただきました♪

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

フェルトのメッシュワークでもうひとつ、ポシェットを作ってみました。3層の厚手は、スマホを入れるのにいいかも、と思ったからです。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

今回は、脇に縫い目があるので、裏地をつけて、そのまま表に返して縁にしました。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

模様のdancing stars (踊る星) は、先の文献

「HEX WEAVE & MAD WEAVE」An Introduction to Triaxial Weaving,
Elizabeth Lang-Harris & Charlene St. John, 2014, Schiffer Publishing ,
ISBN: 978-0-7643-4465-7

81~82ページに掲載されています。3色6本の繰り返しです。CraftBandHexagon位置合わせに対応させると:

位置横ひも斜め60度斜め120度
-3C色B色C色
-2C色B色C色
-1A色A色A色
+1A色A色A色
+2B色C色B色
+3B色C色B色

横ひも数ゼロそのままのポーチでは作れる模様に制限があることがわかったので、上側面のみを使ったのです。これで、左右対称・上下対称も不要、どんな組み合わせにも作れます。こんな感じ。

すべて型紙に貼り付けて作れたため、先よりは少し模様のサイズが揃いました。布はPPバンドより間を通しやすく、この細かさの模様がそう手間もかからずに、縫わずに作れるというのは価値ありかもしれません。

データです。側面の上半分が dancing stars の模様になっています。バンドの種類、フェルトは先と同じです。

PPバンド・麻の葉(単方向)のかご

PPバンドでも、織りタイプ「麻の葉(単方向)」を設定したかごを作ってみました。

「ひも中心合わせ」で、底の六角形の角は、先にはカットして減らしましたが、こんどは増やしてみました。「クロスひも」で底の対角線に置く補強ひもを指定できますが、それに側面分の長さをプラスしたものを、対角線位置のひもに重ねて編みました。PPバンドには接着剤が使えないからです。

ひもを増やしたので、上端・下端、斜め左端・右端 2 とし、周を少し大きくしました。

底の角は図のようには折れないのに、そこに更に、重なった2枚を2方向に分けようというのです。かごになるのでしょうか。

ということで、できたのがこちら。

対角線位置の3本が2本重ねです。角の立ち上げに無理矢理感がありますが、全体としては、意外と形になってるって感じです。

側面は、図には従わず、全て同じ方向に揃えました。

最近鉄線編みが続いたので、それに比べると頼りない感じですが、2つ飛び網代編みよりは、かなりしっかりしています。使ったバンドは、鉄線編みだと約23mのところ、似たようなサイズで約15mですから、使用量並みと言えましょう。

データです。

麻の葉(単方向)のかご

織りタイプ「麻の葉(単方向)」を設定したかごを作ってみました。

「ひも中心合わせ」ですので、目は六角形ではなく三角形です。
底の六角形の角にひもが来るのですが、1本しかないため、側面を編むときには1本増やして2本にするか、カットしてゼロにするか、になります。今回はカットを選びました。側面周比率対底は1.03でので、何とか収まるでしょう。

もとにした編み図はこんなです。方向性がわかりやすいように、横方向を白色にしました。

試作かご・その1
底、側面とも図の通りに編んでみました。2側面が垂直方向に交差する辺で、編み方が変わっています。その交差する辺を前面にした位置からの写真です。


試作かご・その2
底は図の通りですが、斜め方向の4側面については、底から立ち上げた辺で編み方を変えました。6側面全て、同じ方向に揃えました。ひもの色が変わっても編み目が続いているのがわかるでしょうか。

麻の葉(単方向)のかご・その2

並べてみました。展開図では、上側面・底・下側面は同じ編み目が続いていますから、この同方向から見ると同じように見えます。

左がその1・右がその2

高さもあまりないし、編み目より色の違いの方が目につきますが、揃っているその2のかごの方がいい感じです。そして、その2の方が、ずっと編みやすいのです。側面ごとの切り替えなどど考えずに、そのまま続ける方が簡単でした。

「ひも中心合わせ」だと、底の角のひもの本数も問題ですが、立ち上げ位置も、ひもの真ん中(長さ方向の中心)になりますので、作り方に工夫が必要になってきます。ですので、編み図についても、そのままというより、参考図レベルで使っていただければよいかと思います。

データをつけておきます。共通です。

鉄線編みの浅かご、1本ごと2色

2色パターンでもうひとつ、作ってみました。単純な繰り返しです。



位置
横ひも斜め60度斜め120度
-1A色A色A色
+1B色B色B色

各辺、左右対称にはならず、色も底から続きません。側面の模様は崩れてしまうので、浅いかごにしました。

鉄線編みの浅かご、1本ごと2色

底です。

鉄線編みの浅かご、1本ごと2色の底

すき間が不均一ですが、でも、今回は、ちゃんと正六角形になりました。まず六つ目を作る、という方法で作ったからです。

こちらの文献、

「HEX WEAVE & MAD WEAVE」An Introduction to Triaxial Weaving,
Elizabeth Lang-Harris & Charlene St. John, 2014, Schiffer Publishing ,
ISBN: 978-0-7643-4465-7

46~49ページに、図とともに、作り方のSTEPが載っています。

  • STEP1 六つ目を1枚作る
  • STEP2 もう一枚の六つ目を作る
  • STEP3 2枚の六つ目を、入れ子に重ねる
  • STEP4 真ん中の空いた位置に横ひもを差す
  • STEP5 更に横ひもを差す
  • STEP6 120度の真ん中空き位置に斜めひもを差す
  • STEP7 更に120度の斜めひもを差す
  • STEP8 60度の真ん中空き位置に斜めひもを差す
  • STEP9 更に60度の斜めひもを差す

大きな分かりやすいカラーの図です。

なるほど、どのみち最初に六つ目を作るんだったら、2枚作った方がもっと簡単だよね。型紙だからずれないし。

でも、説明文は読まずに図だけを見て試したものだから、何度も作っては外し…..やり直しの連続でした。

  • 単に3本ごと3方向に分けただけではダメ。三角になって、六つ目になりません
  • 適当な六つ目3枚に分けただけではダメ。どう重ねても重なりません
  • 六つ目枠と、その中の下向き三角に分けてもダメ。作りたい模様になりません

ポイントは、亀甲パターンの位置にある六つ目に分けること、だったのです。

掲載されている図は、3枚が分かりやすいように色を変えたのだと思ってました。だから「3つに分ければいいのね」と読み取ってしまったのですが、色そのものに意味があったのでした。その先のページには「spot form」として亀甲模様の写真が3枚も載っているし、ちゃんと説明されていたのかも。。。紙の本は、自動翻訳されないんです。

最終的に、どんな作り方をしたのかは次稿で。とりあえず、このかごのデータです。

追記

このやり方で、既に鉄線編みを作られている方がいました。サイト「クラフトバンド部」のuniさんです。研究ノートとして様々な模様を作られており、YouTubeの動画も作られています。上の文章よりずっとわかりやすいです。リンクはその最初のものですが、サイトYouTubeチャンネルには他にもたくさん掲載されています。