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PPバンドのかご

斜め網代編みの2色の小かご

斜め網代編みの底の編み図の色塗りをしながら思いました。縦ひもの上と下を2色で塗っているわけだけれど、2色のひもでできないのかなと。

で、試しに作ってみました。PPバンドです。

斜め網代編みの2色の小かご

作り方はまだまだ改良の余地ありですが、2色。素敵でしょ?
底はこんなです。

斜め網代編みの2色の小かごの底

そして、内側です。

斜め網代編みの2色の小かごの内側

もとになったデータをつけておきます。この通りじゃなくて、ちょっと手を加えているのですが、それについては次回説明します。

PPバンドの斜め組みトレイ

斜め組み小かごと同様にして、トレイを作ってみました。四角数は、横16・縦12・高さ2.5個。縁の始末は「対角線に折って差し込む」です。

PPバンドのトレイ

実寸の型紙をプリントアウトし、両面テープを貼って、その上にひもを並べて作りました。ちなみに、実寸に印刷する手順は、

  1. A2/A1など、サイズの大きい1枚のPDFファイルとして印刷させる
  2. Acrobatの印刷ダイアログで「すべてのページを分割」指定して、既定の倍率100%でいったん印刷する。
  3. 1枚目がプリントアウトされたら、プリントを中止する。
  4. 1枚目には、1cm単位のスケール(出力単位をcmにした時)が印字されているので、10cmの目盛が、実際に何ミリで印刷されたかを測る。
  5. 2.の印刷ダイアログで、倍率に4.の逆数パーセントを指定して印刷する。(例えば、10cmが71ミリで小さくプリントされていれば 100/71=141%を指定、10cmが136ミリで大きくプリントされていれば、100/136=73.5%にする)
  6. この時合わせて「タイルマーク」・「ラベル」を指定すると、貼り合わせ用のマークと、各ページが何枚目かがのりしろに印字されます。
acrobat
  • プリントアウトができたら、マークを合わせて貼り合わせる。(この際「貼ってはがせるステックのり」使うととても便利。最初両面テープを使ってみたのですが、強力すぎ。貼る箇所が多いので、まず貼り合わせてから、最後に必要箇所をメンディングテープで固定する方法に落ち着きました)
  • 大きすぎて扱いづらい場合は、四隅の三角の余白をカットする

やってみてわかったことは、実寸の型紙があれば、

  • PPバンドを、あらかじめカットしておかなくても、サイズに合わせてカットしながら貼り付けて作れる
  • 順に並べなくても、どこから置いても良い。例えば、最初に深緑、次にブラウン、残りをこげ茶、みたいに貼っていくことができます
  • 配置ずれを想定した余裕を加えなくていい。そのため、普通は縁の始末時に長さを合わせながらカットして差し込みますが、余裕を適切にセットできれば、カット不要で差し込むだけ、にもできそうです。

今回もクリアファイルの上に両面テープを貼ったので、たちあげの時にはいったん外す必要がありました。そのせいか、側面がちょっと広がってしまいました。

そこでまた考えました。
何度も作るわけじゃないので、型紙は使い捨てでいい。
→クリアファイルを置かなくても、直接型紙に両面テープを貼ればいい。
→立ち上げ時には、両面テープから外さなくても、型紙ごと折ればいい
→型紙の裏面に、あらかじめ、表側の底の線を転記しておけばいい。

データです。

PPバンドの斜め組み小かご

CraftBandSquare45 を使ってみます。

まずは、小さいかご。四角の数で、横4個・縦3個・高さ2.5個です。縦横は1個、高さは0.5個単位で設定します。

「縦横を展開する」とすると、それぞれのひもの色を設定できるので、先のPPバンドのかごに合わせてみました。縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」です。

プレビュータブに表示された画像を[ブラウザ]ボタンで開き、ブラウザの機能で印刷しました。画像は、画面の解像度・実寸で作られています。実寸で印刷できれば、そのまま型紙にできるはずなのです。

でも、使用しているプリンターはA4までしか印刷できないので、A2のPDFファイルを作り、Acrobatの印刷機能で「すべてのページ分割」して印刷し貼り合わせたのですが、測ってみると実寸の89%になっていました。

ぴったりとは置けませんが、そこそこの目安にはなります。とりあえず作ってみることにしました。

クリアファイルをプリントアウトの上に置いて、両面テープを貼って、PPバンドを絵に合わせて並べました。色や長さもわかりますので、真ん中から置く必要もなく、端から順に組むことができました。

実寸で印刷できれば、絵にあわせてカットしながら組んでいく、なんてこともできそうです。ブラウザの印刷機能もPDFの印刷機能も、拡大縮小をパーセント指定できますので、印刷手順を試してみようと思います。

データです。

初めてのPPバンドのかご

CraftBandMesh V1.2では、底の縦ひも・横ひもの個別長さとともに、個別色も指定できるようになりました。そこで、試しに、PPバンドでも使えるか、試してみました。

作ったのは、こんなかごです。PPバンドで作るのは初めてなので、あまり出来はよくないです。持ち手を裏に取り付けると表が凸凹になること、縦ひも数が偶数だと持ち手の取り付け位置が対称にならないこと、がわかりました。

ppバンドのかご

データでは、短い横ひもをゼロにすることで、実質、縦ひもと横ひもを組んでつくるかごになります。PPバンドは、組んでつくるかごが作りやすいのです。でも、このデータを作るためには、

1.「バンドの種類」に「PPバンド」を登録

実際の幅は14.5mmほどですが、組むと多少のすき間は空いてしまいます。それが0.5mmに相当するとして、バンド幅を15mmで登録しました。パッケージには幅約15mmと書かれていますし。持ち手は半分に割いて作りましたので、全幅は2本幅にしました。

2.編みかたに「輪編み(PPバンド)」を登録

PPバンドは、貼るのではなく重ねて輪にしますので、1周あたり10センチの余裕を持たせました。また、側面の高さ方向は、少しすき間が空いてしまいましたので、高さ対ひも幅・垂直ひも比率対ひも幅を1.01としました。上手にできれるようになれば、1に収まるのかもしれません。

3.編みかたの’縁専用’に、「内外に折り内と外に縁ひも差し込む(PPバンド)」を登録

縁をかがらなくても、差し込むだけで処理できてしまうという、PPバンドならではの縁の始末方法です。これも、1周あたり10センチの余裕を持たせました。

4.付属品に「丸編みの持ち手(6本・PPバンド)」を登録

1/2に割いたひも3色×2を丸く編み、両端に20センチの余裕を持たせた持ち手です。

参考までに、上記のみの設定データのファイルを添付しておきます。

そして、1~4で登録した設定データを使って作った、かごのデータです。

ver1.2では、カットリストも出力するようにしましたので、ひもリストの下部に次のようなリストが表示されます。

カットリスト

とは言っても、四角いかごですから電卓で十分。わざわざアプリを使うほどのことはなさそうです。組み編み向きの機能があれば良いのでしょうけれど。

追記

その後、シリーズにCraftBandSquare というアプリが加わり、このタイプのかごのカットリスト出力だけではなく、模様のデザインもできるようになりました。