「小さいかご」カテゴリーアーカイブ

小さいかご

ヘリンボーン編みの手さげかご、端の四角と中の四角

文献はこちらです。

『改訂版 エコクラフト1巻き(5m)でちっちゃなかごを作りましょ』桑折智美、ブティック社、2017

54ページ~56ページに「へリンボーン編みの手さげかご」として作り方が載っており、底編みの写真も掲載されています。底の四角数は 12×6で、「端の四角」パターンで作られています。

改めて、このかごを作ってみました。そして、その底編み図を、四角ひとつ分回転するようにシフトして「中の四角」パターンの編み図を作り、こちらも作って比較してみました。

同サイズのはずが少し形が違うのは、編み方ではなく作り方が下手なせいです。。
側面の角のところ、左側は「端の四角」右側は「中の四角」になっているのがわかるでしょうか。

底を比べると、相対する面で、「端の四角」はラインが入れ替わるような形、「中の四角」はそのままつながるような形になっています。


ヘリンボーン編みの手さげかごの底、端の四角と中の四角

左側の「端の四角」パターンが文献に掲載されていたのは、中央縦に切り替え線が入り左右対称に近いからでしょうか。持ち手もつけやすいですし。

端の四角」パターンが「決まった編み方」なのかはわかりませんが、右側の「中の四角」パターンも、底がシンプルで作り易いのではないかと思います。ちなみに、立ち上げ後の側面の編みやすさはどちらも変わりませんでした。(ただし、側面交互に編む必要があるので、底に平行な場合より手間がかかります。)

編み図です。まず「端の四角」。文献掲載は内側から見た写真ですが、反転・回転して外側から見た図に変えています。

端の四角

中の四角」です。同じく、外側からの図です。

中の四角

データです。

四方網代編みのかご(中の四角)

四方網代編みのかご、下の四角上の四角の次は、中の四角です。

四角数14で作ってみました。こんどは、2つごとに色を変えてみました。

四方網代編みのかご(中の四角)

底です。長桝網代編みの時のように歪んで作りにくいということもなく、中の四角でも問題ない感じでした。

四方網代編みのかご(中の四角)の底

底の編み図です。

データです。

四方網代編みのかご(上の四角)

四方網代編みのかご、下の四角の次は、上の四角です。

四角数12で作ってみました。同じに作れるのはわかっていますので、ひもの色を変えてみました。12は3の倍数なので、3つごとに変えました。

底です。あみだくじみたいな模様になりました。

四方網代編みのかご(上の四角)の底

底の編み図です。

データです。

四方網代編みのかご(下の四角)

長桝網代編みは長方形の底を立ち上げる時に使われます。そして、正方形の底の時に使われるのは、四方網代編みです。

長桝網代編みで試した3つの立ち上げ位置のパターンを、四方網代編みでも試してみましょう。まず、下の四角です。

4本幅より扱いやすい6本幅で、15センチほどのかごを作ってみました。斜めに立ち上げますので、CraftBandSquare45です。四角数は13です。

四方網代編みのかご(下の四角)

側面は崩れてしまいますが、底は四方網代編みの模様です。

四方網代編みのかご(下の四角)の底

底の編み図です。

データです。

二本寄透かし網代のかご

名称二本寄透かし 網代 編み
名称(読み)にほんよせすかし あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位4 × 4
バンド幅水平・垂直とも、4本中1本は倍幅
飛び数2
対称性
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「68 二本寄透かし網代」で浅いかごを作ってみました。

組み方は2つ飛び網代編みですが、4本中1本が倍の幅になっています。上下左右半分の目の 四つ目の設定とし、かご側面を少し広げるようにしました。

二本寄透かし網代のかご

底から見ても、同じ模様です。

二本寄透かし網代のかごの底

型紙印刷したので作るのはわりと簡単だったのですが、目のサイズはちょっとずれてしまっています。簡単に、つまりアバウトに作っちゃダメってことですね。

データです。