ひもに沿った位置で立ち上げるといっても、なかなか理想通りにはいきません。ひもの厚みがありますし、折るのではなく丸める(竹ひごなど)というケースもありますから。試作したかごを見ても、沿ったつもりが何ミリかは外側になってしまっています。(単に下手だからかもしれませんが)
この状態を明確に示すよう、底(上端・下端と斜め左端・右端)、および側面(最下段)それぞれ、目(六つ目の高さ)に対する比率を0.5に設定してみましょう。こんなです。
設定した箇所は赤丸部分です。
問題は、側面の六つ目のサイズです。基本のかごの場合は、底と側面の六つ目はほぼ同サイズでした。でも、このかごでは、基本のかごより底の周が長くなります。ひもの本数は同じなのですから、従って、水平方向の六つ目のサイズは大きくなるということです。
側面の六つ目を正六角形にするなら、側面の六つ目の高さに、水平方向に広がった分を加えるべきでしょう。それを示すのが、緑で囲んだ部分です。「側面周比率対底」で底に対して側面がどのくらい大きくなったかの比率を示し、その隣の「高さの六つ目に反映」にチェックを入れることで、側面の六つ目の高さを高くできるようにしています。
先と同じ本数で上端・下端と斜め左端・右端を0.5とし、「高さの六つ目に反映」したかごを作ってみました。
底から見たところ。
三角の中は、先の反省から3ミリにしたため、2センチほど大きいかごになりました。底は辺ではなく、三角の角が突き出るような感じになりました。
編み図です。
データです。