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CraftBandSquare45で作成

斜め網代編みの底の模様(2)

先に計画した、斜め網代編みで横の線が長く伸びるパターン、作ってみました。

CraftBandSquare45で型紙を作り、模様がわかりやすいよう、縦ひもと横ひもの2色にしました。

色つき小かごでは、端から始めたら最後が足りなくなってきたので、普通に真ん中のひもから始めてみました。最初に中央の縦ひも2本・横ひも2本を組んで、上下左右に順に増やしていきました。

でも、上下左右に増やしていくには、何度もひもをめくって型紙の色をチェックする必要がありました。つくりを理解して差しているわけではないので、少しずれると上下がわからなくなってしまいます。結局、全体をプリントアウトしたA4の図を隣に置いて、その図を見た方がやり易かったのでした。

ひものすき間は、色つき小かごの0.2mmでは小さすぎたので、今回は0.4mmとし、ほぼその通り配置できています。であれば、

最初にすべての横ひもを並べる → 縦ひもを端から順に差していく

ということができたのでしょうか。素人にとってはその方がずっと簡単です。

そしてもうひとつ。今回作ろうとしているのは、長方形・底メイン・側面スルーの浅いかごです。横が長いのです。その場合、縦ひもと横ひもが組み合わさってできる正方形がフルに形作られない、ということがわかりました。

上の図でいうと、

  • 右上・左下については、縦ひもと横ひもが完全にクロスしており、三角形が形作られている
  • 左上・右下については、三角形に至らず切れており、台形の状態。

底組みの段階で、縦ひもと横ひもがクロスして組まれた部分は、側面を折って立ち上げた後もそのまま使われます。きれいに側面を組むためには、この三角形の箇所を崩さず保持することが重要だと思うのです。

でもその三角形がフルではなく部分的にしか作られていないので、底の段階でも縦ひもと横ひもが外れやすいし、立ち上げて側面を編むときは、崩れないよう注意する必要がありそうです。

斜め網代編みの底の模様(1)

斜め網代編みの底の組み方では、側面のひもの方向を合わせるために、底の中央線で4分割された領域を、それぞれが接する側面に合わせる、というルールにしました。

意図としては、側面の整合性を優先し、底はとりあえずつながれば良しって感じです。バッグの底のように、普通は隠れていて、ことさら見るようなものでなければ、底の模様なんてどうでもよいのです。

でも、浅くて底がひろいかごだったり、入れ子の箱のふたにするなら、どうでもよくなくなってきます。模様が重要になってくるのです。

では、側面のひもの方向を合わせるために必要なのは、どこまでか。最低限なら、折って底の辺となる四角まででしょう。横辺が縦ひもなら縦辺は横ひも、横辺が横ひもなら縦辺は縦ひもが上になればよい。先の絵に追記してみました。

網代編みの底

そして、その中については、上下は、自由に組み合わせられるのではないでしょうか。
ただし、要注意点としては、

  • 上下1点づつになってしまうと編みにくなる
  • 上上上上…とか、下下下下… と長く続くと構造が弱くなる

といったところでしょうか。

試しに作ってみたのが、次のパターン。

底が横に長く伸びるパターン

横長の箱で、横の線が長く伸びるパターンにしてみました。

原理的に、2つ飛びの線だけで埋めることはできませんので、2つ飛びと3つ飛びの組み合わせになりました。横の線を可能な限り長くし、縦辺との辻褄合わせは辺の四角で行っています。上の要注意点に抵触する箇所も出てきますが、数点なので良しとしましょう。

サイズについては、6本幅を基本とし、縦ひも・横ひもそれぞれがちょうど6メートルに収まるようにしました。

さて、これで、目論見通り作れるものでしょうか。やってみました

斜め網代編みの色つき小かご

複数色のバンドを使った場合、斜め組み編みの模様では、単位となる色の組み合わせが左右対称であれば、模様としてつながっていました。

クラフトバンド/紙バンドの斜め網代編みでは、この条件ではどうなるでしょうか。試してみました。

斜め網代編みの色つき小かご

底から見るとこんなです。「斜め網代編みの底の組み方」のパターンそのままです。

斜め網代編みの色つき小かごの底

余りひもを利用したので4色が少しづつ、そのためか模様として見えるほどにはなっていないようです。PPバンドでは1目づつ縦横にできますが、クラフトバンド/紙バンドでは厚みもあって難しいので、少なくとも2つ飛び。色との組み合わせが難しいのですね。それでもよく見ると、各側面が同じパターンになっているのがわかります。

作りは…まだまだですね。「斜め網代編みの小かご」ではすき間を1mmにして大きすぎたので、0.2mmにしたのですがこんどは小さすぎ。最初に横ひもを並べるのは良かったのですが、縦ひもを差し込んで同様に詰めることができず、歪んでしまいました。適切なすき間、重要です。

データです。

2色のヘリンボーン編みの手さげかご

斜め網代編み、クラフトバンドで2色を試してみました。ヘリンボーン編みの手さげかごです。出典は次の本。

『改訂版 エコクラフト1巻き(5m)でちっちゃなかごを作りましょ』
桑折 智美
ブティック社 2017年

55~56ページに作り方が書かれており、青色とクリーム色の2色で編まれた底の組図が載っています。CraftBandSquare45 で画像を作り、横側面はそのまま、縦側面になる部分は青色とクリーム色を入れ替えました。切り替え箇所は、PPバンドでは重ねましたがクラフトバンドはボンドで貼りました。

2色のへリンボーン編みの手さげかご

全然詰められていません。下手ですみません。
3つ飛びの網代編みの方が2つ飛びより詰めやすいんじゃないかと思いますが、それなのに全然です。上手に編まれる方を尊敬してしまいます。試作ということで、お許しください。

本だと出来上がりの高さ9cmなのですが、11cm近くあります。あと2割ほど詰めないといけないわけです。本来の高さに押しつぶしてみました。

2色のへリンボーン編みの手さげかごの本来の高さ

網代編みは、ひもが90度に交差するはずですので、確かに、こちらの方が90度に近い。持ち手とのバランスも合っています。ここまで詰めないといけなかったのですね。斜め網代編み、難しいです。2色にしたことで、隙間が更に目立ってしまっています。

底から角度を変えてみると、多少は隙間が隠れたりして、、

2色のへリンボーン編みの手さげかごの底

アコーディオンのように伸び縮みできるかご..なんてどうでしょう(笑)
ぷっくりした縦縞、カボチャなんかに作ったらいいかもですよ。

斜め組み編み2色のドット模様の作り方

斜め組み編み2色のドット模様の作り方です。

CraftBandSquare45のプレビュー図に色塗りしました。側面の模様を同じにするためには、底は単純な交互ではなく、底の中央線で切り替えが必要でした。
次の図は、底の外側から見たものになります。

2色のドット模様の底組み

交互にするには、斜め網代編みの時と同様、2色のバンドを重ねる必要があります。

  • 赤で囲った場所…左右の色の切り替え箇所
  • 緑で囲った箇所…上下の色の切り替え箇所

です。それぞれのバンドの中央を切り替え箇所としました。重ね方については、

  • 横のバンドの切り替えは、縦のバンドの裏になる位置
  • 縦のバンドの切り替えは、横のバンドの裏になる位置

そして、今回は、次のように重ねました。

  • ブラウンを上、こげ茶を下にする
  • 重なる位置の裏は、こげ茶とする
  • ブラウンのバンドは、表になる四角の隣まで
  • こげ茶のバンドは、表になるブラウンの四角1個分、余分に重ねる

これにより、バンド4本分+α程度、重ねることができます。
あとの作り方は、斜め網代編みと同様です。

作って分かったことは、

  • 中央部付近では、4枚が重なることになり、PPバンドとはいえ厚みがでてくる
  • 縦横1目ごとに組んでいるので、厚いところはずれやすい

また、上の図の裏側(かごの内側の底)は、四角3つ分連続してこげ茶になっています。置いて使うかごで、内側の底の方を目にするような場合は、模様を内側にした方がよいかもしれません。

底と側面が交差する4辺の模様は、斜め網代編みと同じです。つまり、側面が網代編みであってもドット模様であっても、同じ底の組み方から作れるということです。
ひもが重ねやすく、表・裏ともきれいな模様の底に組むことができたら、側面は網代編みにでもドット模様にでも作れる、ということですね。

では、正方形ではなく長方形だとどうでしょう。例として、横の四角数10個・縦の四角数5個のデータを作って、同様に色を塗ってみました。赤・緑で囲った場所は上と同様です。

長方形の場合

間にある、横の四角数10-縦の四角数5=5個に相当する部分は、切り替えなしでいけることがわかります。ライン模様の場合は切り替えなしは正方形のみでしたが、ドット模様の場合は正方形がいちばん切り替えが多くなるんですね。

10×5のデータをつけておきます。色の切り替えは含まれませんが。