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CraftBandSquare45で作成

PPバンド・斜め編み2色のドット模様

サンプルで、斜め編み専用に定義されている縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」「対角線に折って差し込む」です。縁でバンドを折り返す場合、

  • 前者は、反対方向への折り返しになりますから、同じバンドに重なります。
  • 後者は、対角線で90度方向が変わる、つまりクロス位置のバンドに重なります。

つまり、バンド色で作った模様の縁の始末をする時、前者は変わりませんが、後者では折り返しによる影響が起きるのです。ですから、今まで作ってきたかごバッグでは、

  • クロス位置に同じ色が来れば、外側(表)に折り返す
  • その条件を満たせない場合は、内側(裏)に折り返す

としてきました。外側に折り返した方が作りやすいし感じもいいので、崩し縞や千鳥では、単位位置になる高さを選んできたのです。

では、対角に折り返すことで色が変わる、つまり「折り返し色」を織り込んだ模様を作れるものでしょうか。最もシンプルなケース、縦が全て同じ色・横が全て同じ別の色、で試してみました。そして、できたのがこちら。

斜め編み2色のドット模様

中と底はこんなです。格子がすべて連続することは原理的にあり得ないので、調整箇所があります。

斜め編み2色のドット模様、内側と底

底編み図です。今までとどこが違うか、わかりますか?

底編み図

どう作ったのか疑問に思われましたか?
それとも、単なる格子柄に、何を言っているのか理解できない?
もし、ここまでの記述でわかったのなら素晴らしい!!
既に知っていたという方、是非ご連絡ください!!!

ということで、気になる方は次稿をご覧ください。

データです。

追記
この編み方を「折りカラー編み」と命名しました。

PPバンド・斜め編みの千鳥模様のかご

輪弧の側面を千鳥模様にしたので、同じ模様でかごバッグを作ってみました。基本パターンだし作れることがわかっているのに、斜め編みはあまり見かけないようなので。

斜め編みの千鳥模様のかご

底も同じ模様です。斜め編みのバッグでは崩し縞が多かったので、側面が正方形になる深めのかごばかりでしたが、4本単位の千鳥模様であれば横に広い形も作ることができます。

斜め編みの千鳥模様のかごの底

プレビューの底編み図です。

CraftBandSquare45のデータです。

PPバンド・マルとバツのかご(CircleとCross)

斜め編みのかご、ライン模様の応用です。以前ご紹介した鍋つかみのサイト「Piglet’s Potholder Patterns」から、<浮かぶ丸> Floating-Circleと、<十文字> Criss-Cross 模様を組み合わせてみました。

使用した模様はこちら <浮かぶ丸>Floating-Circle-19.png (1274×1649)
<十文字>Criss-Cross-19.png (1274×1649)

マルとバツのかご

試作なのであまり大きくてもと思い、1/2幅で作ったのですが、メチャ歪んでしまいました。キレイに詰められていないので、ラインの模様もデコボコです。それでも何とか、丸とバツには見えるでしょう、、遠くから見れば。

底から見たところ。ラインをつなげるため、正方形です。高さに0.5個をプラスすることで、縁の折り返しが同じ色に重なりました。

マルとバツのかごの底

底編み図です。

[プレビュー2]画像。側面を編むときの編み図です。

CraftBandSquare45 のデータです。

鍋つかみには19本ベースと27本ベースがあり、このかごは19本ベースをもとに作りました。実はその前に、27本ベースのデータも作ってみたのです。もう少し大きく作りたい、上手な方は、こちらのデータも使ってみて下さい。

補助線の描画、方眼の例

かごをデザインする場合は、かご形状のプレビューが得られます。でも、メッシュワークでは、最終的に作りたい形とは別に、模様だけを作るケースがあります。そのような場合、作りたいサイズで補助線が引かれていると便利でしょう。

また、縮小印刷した図の背景に、方眼が描画されていれば、配置や長さの参考になります。

Ver1.8.6で加わった「補助線」の機能を使えば、線の種類は限定的ですが、プレビュー図にこのような線を加えることができます。

補助線機能で方眼

[追加品]として次のような補助線を加えました。集計対象外ですので、ひもの長さにはカウントされません。

中央が原点(0,0)です。
横線は

  • 原点を通るライン1本 紫
  • +10mm ごとに、15本 ピンク、原点から上に
  • -10mmごとに、15本 オレンジ、原点から下に

縦線は

  • 原点を通るライン1本 深緑
  • +10mm ごとに、11本 シアン、原点から右に
  • -10mmごとに、11本 紺、原点から左に

CraftBandHexagonの例ですが、追加品の機能は全5点のアプリで共通ですので、いずれのアプリにおいても同じような線をひくことができます。

例のデータです。データは説明用に色をつけていますが、最初の図は「線のみ(細)」と「線のみ」を使い、リスト出力記号も空にしたものです。

『パソコンを使ってメッシュワークの模様をデザインしよう』令和6年度後期りぶら講座

講座は終了しました。ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

講座の案内はこちら

講座で使用したパワーポイントです

同内容のPDFファイルです

動作環境の準備

  1. 起動するまで」を参照して、アプリをインストールしてください。完了すると、デスクトップに5点のアイコンが作られます。
  2. 今回使用するのは、うち3点《CraftBandSquare》《CraftBandSquare45》《CraftBandHexagon》です。
  3. 《CraftBandSquare》のアイコンをダブルクリックして起動し、設定ファイルの場所と名前を聞かれたら、”ドキュメント”など自分のファイル保存用の場所(デスクトップはお勧めしません)を指定して、メイン画面が開いたら終了させてください。
  4. 《CraftBandSquare45》《CraftBandHexagon》についても同様に、同じファイルを指定してください。
  5. これで、3点のアプリが起動できるようになりました。

<配布は終了しました>

  1. 上のファイルをダウンロードしてください。
  2. 《CraftBandSquare》を起動し、[設定]メニューの[基本設定]画面を開いてください。
  3. 画面が開いたら、[インポート]ボタンをクリックし、上でダウンロードしたファイルを指定して[開く]としてください。上書きの問い合わせには[はい]としてください。
  4. 更新メッセージが表示されたら完了です。この操作により、[ひも上下]から呼び出せる模様の数が増えます。(《CraftBandSquare45》の操作は不要です)
  1. 《CraftBandSquare》のアイコンをダブルクリックして起動してください。
  2. [編集]メニューの[バンドの種類選択]画面を開いてください。
  3. 「対象バンドの種類名」から「汎用(1幅1ミリ)」を選び、「出力時の寸法単位」は“cm “を選んでください。選択出来たら[OK]ボタンでこの画面を閉じ、メイン画面も終了させてください。
  4. 《CraftBandSquare45》《CraftBandHexagon》についても同様に、「対象バンドの種類名」と「出力時の寸法単位」を選択してください。

演習: やってみましょう

※各タイトルがリンクになっています。指示に従って、操作してみましょう。

3点のアプリ、《CraftBandSquare》《CraftBandSquare45》《CraftBandHexagon》を使ってみましょう。バンド個別に色を設定して、作られる模様を見てみましょう。色の編集機能を使って、繰り返し設定や一括変更をしてみましょう。

《CraftBandSquare》と《CraftBandSquare45》には[ひも上下]というタブがあります。縦横、指定した本数を単位として、チェックONは縦ひもが上・チェックOFFは横ひもが上の編み目を設定するものです。編み目で作られる模様を見てみましょう。

《CraftBandHexagon》では、3方向のバンドの重なり位置と繰り返し色の配置を合わせることで、ベビーブロックやシックススターなどの模様を作ることができます。ルールに合わせて、模様を作ってみましょう。

バンド幅と描画色

※先の演習で作ったデータを、以下を参考に、自由に変更してみましょう。

演習では、バンドの種類は「汎用(1幅1ミリ)」を使い、全てのバンドを同じ「10本幅(10mm)」にしていました。

「10本幅」としたのは、1センチ幅で作るとわかりやすいだろうということで、固定値ではありません。同じ画面の操作で、1本幅(1mm) ~ 50本幅(50mm) の任意の数値を選ぶことができます。

縦ひも、横ひもなどのタブには、1行につき1本のバンドが表示されていますが、「何本幅」の数値を変えることで、1mmから50mmの幅に変えることができます。[設定]メニューの[色の繰り返し]画面から、幅の繰り返しを作ることもできます。

使用したバンドの種類「汎用(1幅1ミリ)」もまた、固定ではありません。登録されている「バンドの種類」から任意に選んで使うことができますし、更には、ご自分で、使いたい幅のバンドを登録することができます。

演習では、登録されている中から色を選んでいましたが、「描画色」を作成して、その色で図を描かせることもできます。

  • 「描画色の作成」のページには、写真から読み取った色を登録する例があります。
  • [設定]-[描画色]のページには、どう描画されるのかなどの仕様説明があります。

応用に向けて

ここまでで、

  • 「任意の幅」「任意の色」のバンドを
  • 2軸では、任意の編み目を組み合わせて
  • 3軸では、鉄線編みの位置を合わせて

模様を作れるようになりました。

ソフトを使うことで、

  • いちど作ったデータは、ファイル化して再利用することができます
  • 様々なデータファイルを体系的に作れば、ライブラリになります
  • ひな型の色をセットで変えて、簡単に色合わせすることができます
  • 画像を、実寸で印刷すれば、型紙にすることができます

皆さんは、“何に使いたい”と思って受講されたのでしょうか。その目的は果たせそうでしょうか。サイトでも何点か試作してみましたが、いろいろ応用してみてください。

そして、今回は、平面だけを扱いましたが、本来は「かご」の立体形状をデザインするソフトです。平面をマスターされましたら、高さを加えた立体にも、チャレンジしてみてください。