底の重ね位置

折りカラー編みでは、側面で折り返したバンドを底まで編み重ねますが、底の中はどこまで重ねたらよいのでしょう。今まで、各辺からのバンドは、とりあえず底の中央線までとしていましたが、改めて、位置を変えて比べてみました。

縦横の四角数は5と6、最初の配置や折り返しは同じで、底の中でどこまで重ねるか、を変えた3種、格子(ドット)模様です。

左から、A:底の辺B:中間位置C:底の中央線、まで重ねたときのパターンです。長辺側が重なっている例となります。

折りカラー編みの底の模様

同様に、左から、A:底の辺B:中間位置C:底の中央線、まで重ねたときのパターンです。短辺側が重なっている例となります。

折りカラー編みの底の模様

まず、それぞれの数を数えてみました。辺にかかる部分を除いてカウントした値に、辺上のカウントをカッコ付きで加えています。

同じ色が連続する四角数の最大

C:底の中央線では最大2で、大きく連続することはない。辺に近づくほど連続した領域が大きくなっていきます。

同色領域数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の最大数1392
外側・赤の最大数122
内側・黒の最大数1172
内側・赤の最大数122

バンドごと、同色2点が並ぶ数

C:底の中央線まで重ねたパターンが、2個並び数が一番少なくなっています。2個並び数が少ないほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

2個並び数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・横ひも・黒12106
外側・横ひも・赤024
外側・縦ひも・黒12106
外側・縦ひも・赤024
外側・2個並び数合計242410
内側・横ひも・黒1086
内側・横ひも・赤024
内側・縦ひも・黒1086
内側・縦ひも・赤024
内側・2個並び数合計202010

同じ色が並ばない、独立した四角の数

重なり位置が、中央から遠いほど、独立した四角の数が増えています。一番多いのは、A:底の辺のパターンです。独立した四角数が多いほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

独立四角数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の独立四角数15 (+6)5 (+14)6 (+14)
外側・赤の独立四角数241813
外側の独立四角数39 (+6)23 (+14)19 (+14)
内側・黒の独立四角数16 (+8)8 (+14)6 (+14)
内側・赤の独立四角数201913
内側の独立四角数36 (+8)27 (+14)19 (+14)

同じ色が連続する領域の数

同じ色が一続きになっている領域を1と数えます。最小の独立四角、最大の同色領域、いずれも1です。
A:底の辺が一番多く、次いでC:底の中央線、B:中間位置の順です。領域数が多いほど、格子模様に近いと言えるでしょう。

同色領域数A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
外側・黒の同色領域数17 (+6)7 (+18)12 (+18)
外側・赤の同色領域数242221
外側の同色領域数41 (+6)29 (+18)33 (+18)
内側・黒の同色領域数18 (+8)10 (+18)12 (+18)
内側・赤の同色領域数202321
内側の同色領域数38 (+8)33 (+18)33 (+18)

その他の指標

指標A:底の辺B:中間位置C:底の中央線
バンドの使用量◎ 少ない〇 少し多い△ 多い
底の丈夫さ△ 二重〇 二重/四重◎ 四重
編む手間◎ 少ない〇 少し多い△ 多い
切り替え位置◎ わかりやすい△ わかりにくい〇 慣れればわかる

まとめ

比べてみると、どの点から見てもベスト、というパターンはありません。用途、サイズ、色、模様、素材、手間その他を総合的に勘案して、何を選ぶかでしょう。

なお、選択にあたっては、赤のバンドと黒のバンドは交換可能ですし、長辺側/短辺側は折り返し方向を変えれば入れ替えられます。また、A/B/C については内側と外側は同じである必要はなく、例えば外側はA:底の辺・内側はB:中間位置などとすることもできます。

縦横の四角数は5と6という、あくまで一例ではありますが、代表的なパターンとその傾向として、判断材料になればと思います。

データです。3点とも同じです。Ver1.9 からの .cbmesh ファイルですが、旧Verでもそのままドラッグすれば開けます。

コウモリ模様のかご

ハロウィンにコウモリ模様を作ってみましたが、どうでしょうか。見えないかな。うーむ。シールを貼って目にしました。

CraftBandSquare です。’H’模様を差しひもで矢印にしました。

コウモリ模様のかご

内側と底です。側面の差しひもは、底のバンドの裏側でカットしました。

[プレビュー]と[プレビュー2]画像です。側面は平編み(左図)ですが、黒のとも編みの差しひもを、赤の差しひものクロス部分の下を通すため、[ひも上下]で編み目を指定(右図)しています。

Squareのデータです。Ver1.9 からの .cbmesh ファイルですが、旧Verでもそのまま開けます。

V1.9.0 リリース

issue#102 に対応しました。
このVerから、アプリの起動方法が少し変わります。
更新される方は、以前と少し操作が変わりますので、ご注意ください。
切り替えてしまえば、より便利にお使いいただけると思います。


更新インストールされる方へ(重要)

インストールに先立って、ご自分の設定ファイルの場所と名前を確認しておいてください。アプリを起動して[設定]メニューから[基本設定]を選ぶと、「設定データの保存先」として場所+ファイル名が表示されます。通常は、ドキュメントの「CraftBandMesh.XML」です。

この設定ファイルには、追加で登録したりインポートしたバンドの種類や色、編みかたなどの情報が登録されています。ご自分にとっての大切なデータベースです。

Ver1.9 を更新インストールして、最初にいずれかのアプリを開くと、設定ファイルの場所を入力するよう促されます。この時、上で確認した場所確認した名前のファイルを指定して[OK]としてください。そして、そのアプリは、×ボタンではなく[終了]ボタンで閉じてください。これで、更新前と同じ設定データが使えるようになります。

以降は、以下、Ver1.9の操作となります。

※新たにインストールされる方・更新でも追加情報は何も登録していない、という方は、通常の初回起動の手順を行ってください。


Ver1.9での起動

5点のアプリは、今まで、デスクトップのショートカットから個別に起動していました。

Ver1.9 では、CbMesh.exe というランチャーが追加され、CbMesh.exe を起動して、そこから5点のうち使いたいアプリを開く、という構成に変わりました。デスクトップのショートカットも5点から1点とシンプルになりました。

CbMesh.exe の設定画面には、各アプリのショートカットを作る機能があります。アプリのショートカットを作れば、従来のように起動することもこともできます。


また、アプリで作られるファイルの標準の拡張子が、”.xml”から”.cbmesh”に変わりました。中身は変わりませんが、拡張子が変わることで、アプリに対応付けられるようになります。”.cbmesh”に対して、CbMesh.exe で開くように指定してください。対応付けると、データファイルのアイコンの絵も変わります。

CbMesh.exe には、旧拡張子を新拡張子に変更する機能もあります。

※従来の”.xml”ファイルも、CbMesh.exe および対応アプリの画面にドラッグして開けます。また、”.xml”を指定して保存することもできます。


なお、本Ver.Upにおいては、各アプリの機能自体は先と変わりません。
その他、CbMesh.exe については、こちらのページをご覧ください。

ダウンロードはこちら。
Release v1.9.0 のリリース

ティムテープのツートンカラーのかご

折り返しラインで折り返し方向を変えれば、違う模様になる。ということで、改めて、同じじサイズで同じ底配置から、基本のクロスの市松模様、そしてストライプのかごを作ってみました。

縦・横・高さの四角数は、5×6×3 です。高さを整数にするため、対称な底配置ではなく、2分割タイプの配置からの折り返しラインにしました。

ティムテープのツートンカラーのかご

各、内側と底、切り替えは底の中央線目安です。

折り返しライン上に、外側への折り返しを赤線、内側への折り返しを青線で示しています。大きく分かれるクロスと、細かく分かれるストライプです。

データです。

オマケ:
残りひも、半分の幅で折りカラー編み無しのかごを作ってみました。最近は折りカラー編みばかりなので、こちらの方が新鮮だったりして。これも、パッケージ長よりかなり余分があったお陰ですが、今回30mの要量を10m×3で購入してみて、余分の必要性が理解できました。