杉綾網代編みのマットと、稲妻網代編みのマットを作るのに、畳縁を購入しました。
それぞれ、50cmの畳縁 2本、計4本です。マットを作った後、その畳縁が少し余ったので、ポーチにしてみました。
マットの長辺分の余りが5cmほど、短辺分の余りが16センチほど。片面だけが4枚パッチになっているのは余りをそのまま繋げたからなのです。
マットと並べるとこんなです。ポーチだけ見るとどこにでもある感が否めませんが、3つ揃えると、ハンドメイド、ですよね。
杉綾網代編みのマットと、稲妻網代編みのマットを作るのに、畳縁を購入しました。
それぞれ、50cmの畳縁 2本、計4本です。マットを作った後、その畳縁が少し余ったので、ポーチにしてみました。
マットの長辺分の余りが5cmほど、短辺分の余りが16センチほど。片面だけが4枚パッチになっているのは余りをそのまま繋げたからなのです。
マットと並べるとこんなです。ポーチだけ見るとどこにでもある感が否めませんが、3つ揃えると、ハンドメイド、ですよね。
名称 | 稲妻 網代 編み |
名称(読み) | いなづま あじろ あみ |
模様タイプ | 単位の繰り返し |
単位 | 水平8× 垂直33 |
バンド幅 | 水平幅 <= 垂直幅 |
色 | |
飛び数 | 1~9 |
対称性 | 水平線 |
備考 |
引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
57ページ「3 稲妻網代編み」を作ってみました。クラフトバンド/紙バンドです。
杉綾網代編みを横にした模様です。
とのことで、作例は等幅で、図はたて芯が太くなっていますが、図の方を参照して作りました。杉綾網代編みと同様のマットで、畳縁(たたみべり)を縁に貼りました。
こんどは、縦ひもが浮いたりすき間が空いたりになってしまいました。横の2本幅を先に置き、後から縦に6本幅を差したのですが、なかなか詰められない箇所と重なるくらいに詰まる箇所があるのです。
模様の単位ですが、杉綾網代編みは43×8で、それを横にした稲妻網代編みが8×33になっています。どちらの模様も、ベースとなるのは10×8の山形パターンです。その繰り返しの中に、何点かにひとつ、山が高くなった箇所が+3として加わっています。
という訳です。この4と3という数については、固定ではないだろうと推測しますが、とりあえず文献の図から読み取った値にしました。
裏面です。
データです。CraftBandSquare で開くと底が模様の単位になっています。
名称 | 杉綾 網代 編み |
名称(読み) | すぎあや あじろ あみ |
模様タイプ | 単位の繰り返し |
単位 | 水平43 × 垂直8 |
バンド幅 | 垂直幅 < 水平幅 |
色 | |
飛び数 | 1~9 |
対称性 | 垂直線 |
備考 |
引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
56ページ「2 杉綾網代編み」を作ってみました。クラフトバンド/紙バンドです。
たて芯は先端でとがって見えるよう、たて芯は細くします。
とありますので、横は6本幅、縦は2本幅とし、縁には畳縁(たたみべり)を貼ってみました。ちょっと和風になりました。
これだけ差があると、交色にしなくても模様に見えます。
横の6本幅を置いたところに、縦に2本幅を差していったのですが、細いぶん、数が多くて大変でした。ひもの位置が局所的なせいで、横ひもが浮いたりすき間が空いたりになってしまいました。
裏面です。
データです。CraftBandSquare で開くと底が模様の単位になっています。
CraftBandSquareのひも上下の編集関連issue対応を行ったバージョンをリリースしました。
公開はこちら
v1.6.3.0のリリース
設定ファイルからの[登録呼出」を行うと、従来は選択した上下図名に入れ換えを行うだけでしたが、V1.6.3 では、現パターンへの追記、ならびにその繰り返しが指定できるようになりました。指定可能なサイズも、50×50から99×99に拡張されました。
例えば、60×60のところに、「網代編み3つ飛び」を入れ換えOFF&繰り返しONで選択すると、
こんなパターンになります。
繰り返しパターンをベースに、部分的に変更して模様を作りたいという時に便利です。
また、矩形選択した領域のみ反転可能となり、桝網代なども作りやすくなりました。
網代編みの伝統的な模様を集めてみよう、ということで、まずは本を見ながら10点ほど作ってみました。まだまだあります。なので、各投稿の冒頭に、識別情報を載せることにしました。こんな表です。
項目名 | 内容 |
---|---|
名称 | 漢字表記の名前、複数ある場合は併記(*) |
名称(読み) | よみがな |
模様タイプ | 単位の繰り返し/中心から四方へ などの大別 |
単位 | 単位がある場合は、その単位 |
バンド幅 | バンド幅の変更を伴う場合は、その変更方法 |
色 | 色の変更を伴う場合は、その変更方法(*) |
飛び数 | 網代編みの飛び数 |
対称性 | 対称軸。上下に対称なら水平線、左右に対称なら垂直線など |
備考 | 追記事項があれば |
“網代”/”あじろ”など、投稿の名前は参照文献記載通りとしていますので、「名称」として表記を合わせます。
(*) 名称の形容詞として「交色」「配色」が付されており、それが”水平方向と垂直方向の色を変える”という意味の場合は、名称・色の記載からは外します。
なにぶん、素人によるコレクションですので、間違いはあると思います。その場合は是非、投稿へのコメントや「お問い合わせ」フォームからお知らせいただければと思います。随時、記載に反映していきたいと思います。
名称 | 縦菱 網代 編み |
名称(読み) | たてひし あじろ あみ |
模様タイプ | 単位の繰り返し |
単位 | 34 × 34 |
バンド幅 | 垂直幅 < 水平幅 |
色 | |
飛び数 | 1,3,5 |
対称性 | 水平線,垂直線,半回転 |
備考 |
引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
63ページ「6 縦菱網代編み」を作ってみました。PPバンドのマットです。
繰り返しの単位、および上下パターンとも、横菱網代編みと同じです。異なるのは、縦ひもと横ひもの幅が逆になっていること。こちらは、横ひもが縦ひもの倍です。
同じく、リバーシブル。
データです。横菱網代編みと同様、縁の始末部分は長さの調整が必要です。
名称 | 横菱 網代 編み |
名称(読み) | よこひし あじろ あみ |
模様タイプ | 単位の繰り返し |
単位 | 34 × 34 |
バンド幅 | 水平幅 < 垂直幅 |
色 | |
飛び数 | 1,3,5 |
対称性 | 水平線,垂直線,半回転 |
備考 |
引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
62ページ「5 横菱網代編み」を作ってみました。
繰り返しの単位が 34×34と大きいので、マットにしました。縦ひもが縦ひもの倍の幅です。竹イメージの色にしてみましたがどうでしょうか。
縁の始末は「外向き折り編みひもに重ねて残りも外に折る(PPバンド)」ですが、側面の編みひもは使っていないので、底の4辺に各、同色・同長のバンドを重ねています。
同じ色を重ねているので、リバーシブルです。
データです。CraftBandSquare で開くと、底が繰り返し模様の1単位です。
PPバンドのかご、手許にある色で試してきたのですが、使いきれずに残っていたバンドが2点。緑とオレンジの縞柄です。図柄がプレビューできないと思っていたのですが、本幅線を太くしたら描けるかも、と気づきました。
模様のベースは手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ の#12316、再掲となりますがこちら。
この模様では、既にかごを作っています。斜めの部分が3つ飛びで並んでいるため、先にはPPバンドを1/2幅と細かくして作りましたが、今回はそのままの幅で作るため、3つ飛びの部分を2つ飛びに変えて 14×14の模様で作りました。
縦ひも・横ひもが緑の縞なので底から見るとこんなです。
図を描かせるために、まず[バンドの種類]で、「PPバンド」を複製して”本幅”を3とした「PPバンド(3本幅扱い)」を追加しました。次に、描画色に「緑ライン」と「オレンジライン」を追加登録しました。
そのデータでプレビューした編み図がこちら。縞のおかげで編み目がわかりやすいです。縁の始末は「外向き折り編みひもに重ねて残りも外に折る(PPバンド)」ですが、バンドの縞は外側だけのため、内側に折っています。
たまたまベースが白だから出来ただけで、どんなバンドに対しても適用できるわけではありませんが、現状機能の応用例ということで。
データです。そのまま使うには、上述のバンドの種類・描画色の追加登録が必要です。側面に 14×14の模様が入っています。
水平・垂直の中心を幅広にする花あじろ編みですが、手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ にも、中心を広くする模様 #28459が掲載されています。
9×9の繰り返し模様です。1×1も含まれているのでPPバンドで作ることにしました。
1/2本幅をベースとし、水平の中心2本・垂直の中心2本はともに同じ上下になっていますので、1本幅で代替しました。結果、模様の単位は8×8で、水平・垂直の中心が幅広となりました。
できたかごがこちら。
近くで見ると単なる四角の連なり、強いて言えば大きな格子の中に小さな格子という感じでしょうか。でも、5メートルほど離れて眺めると、丸らしき模様が見えてきます。写真右上に、離れて見た時の全体が小さくなった状態を載せてみましたが、わかるでしょうか。
正面写真です。近くから・遠くから、眺めてみてください。45度傾けると、波のようにも見えませんか?
展開図・編み図です。
データです。
名称 | 花 網代 編み |
名称(読み) | はな あじろ あみ |
模様タイプ | 単位の繰り返し |
単位 | 18 ×18 |
バンド幅 | 水平・垂直とも、単位ごと、中心は広→外に狭 |
色 | |
飛び数 | 1,3,5 |
対称性 | 水平線,垂直線,半回転 |
備考 |
図3・20 編み方のちがいよにるますあじろの変化 の続きです。文献は
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993
55ページ、3点の図の3番目 (c)花あじろ です。
繰り返しの単位は 18 × 18 で、その単位の中で、幅が中心から外へ広→狭 となっています。4側面と高さ、各2単位で作ってみました。1,3,5飛びの組み合わせでできているのは、なるほど竹細工だと思います。
最初は 8本幅→4本幅→3本幅→4本幅でデータを作ったのですが、22センチではちょっと大きすぎるかなと思い、6本幅→3本幅→2本幅→3本幅に変更しました。でも、2本幅が入ると作りにくく、大きくても良かったかも、と思いました。
底は、3つ飛びの網代編みです。幅が段階的に変わっていますので、波網代状態です。
展開図・編み図です。CraftBandSquare で開いた時、側面にある18×18が1単位です。ひも上下は1単位ですが、縦ひも・横ひも・側面の編みひもは各2セット分。変更して使う際には、ひも幅と位置を合わせる必要があります。
また、下・左側面は、上・右側面に対してひも1本分、右にシフトしています。ひも幅が偶数単位の奇数中心だからです。角の2辺がずれてしまうのですが、とりあえず単位を優先しました。
データです。