日別アーカイブ: 2025年12月30日

やってみよう 折りカラー編み(4) 

2色の格子模様の箱が、ふたつできました。使用したテープ、本数、サイズ、編み方、すべて同じです。比べてみましょう。

そのままタイプ

そのままタイプの全体図
側面の格子模様は崩れている
そのままタイプの内底
内底は揃っている
そのままタイプの外底
外底は揃っている

配置換えタイプ

配置換えタイプの全体
側面は、揃った格子模様
配置換えタイプの内底
内底は崩れている
配置換えタイプの外底
外底は崩れている

底を格子模様にしても、斜めに立ち上げると、側面の格子模様は崩れます。
底の色配置を変えると、側面の格子模様を揃えることができますが、底は揃いません。

では、底と側面、同時に格子模様にすることはできるのでしょうか。

以下の図は、ひとつの角を中心に、その角の左側面と右側面を並べたものです。左図・左の側面、右図・右の側面は、それぞれ底と連続した格子になっています。でも、真ん中の図のように、その状態を角の辺から見ると、このふたつの側面が、物理的につながらない(編めない)ことがわかります。

3Dプレビュー、左側面と底がつながる
角の左の側面
3Dプレビュー、右側面と左側面がつながらない
角の中心から見ると
3Dプレビュー、右側面と底がつながる
角の右の側面

つまり、揃った格子模様を全ての面に連続させることはできず、底もしくは側面のいずれかにしか作れないのです。

では、どちらのタイプを選ぶか。

  • 底を揃えたければ → そのままタイプ
  • 側面を揃えたければ → 配置換えタイプ

でしょうか。もちろん、このふたつ以外にもパターンはありますし、ありふれた格子よりダイナミックなブロックが良い、など好みもあるでしょう。

ちなみに、配置換えタイプについては、2本の色替えは折りカラー編み・斜め編みの高さとしてまとめられている、以下の式に基づきます。

(4 + 4)/2 = 4
4 - 2 = 2

カラフルで扱いやすい素材が豊富に揃い、誰もがそれを容易に手にできるようになった今の時代。

かご編みでは、編み幅や編み目だけでなく、色の組み合わせや、色によって生まれる模様そのものを、遊び、楽しむようになりました。
折りカラー編みは、そんな時代に生まれた技法です。