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[設定]-[バンドの種類]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューの最初にある[バンドの種類]をクリックすると、[バンドの種類]画面が開きます。

シリーズのアプリは、バンド・テープ形状の幅のある素材を対象としますが、その素材に任意の名前をつけて登録しておく画面です。

[バンドの種類]画面

「バンドの種類」の内容を変更するには

画面上部が行と列のグリッドになっています。
ひとつの行が、1点のバンドの種類に対応します。「バンドの種類名」がキーです。
変更したいセルをクリックして選択すると、そのセルの内容を編集できます。

「色編集」ボタンでをクリックすると、[描画色]に登録した色の中から、そのバンドの種類で使いたい色を変更することができます。結果は「色リスト」のセルの文字列として保存されます。

「バンドの種類」を追加するには

下部の「バンドの種類名」のテキストボックスに、新たな名前を入力してください。

[追加]ボタンをクリックすると、新たなバンドの種類名として、初期値の行が追加されます。
[複製]ボタンをクリックすると、現在の選択行(青く選択されたセルがある・冒頭に▼表示がある行)の複製に、新たな名前が付された行が追加されます。

行が追加されたら、それぞれのセルに値を入力してください。

「バンドの種類」を削除するには

削除したいバンドの種類の行ラベルをクリックすると、その行が青く選択された状態になります。

行が選択された状態で、Delete キーを押すと、そのバンドの種類が削除されます。

※バンドの種類を削除すると、そのバンドの種類を参照しているデータ全てが使えなくなる可能性がありますので、留意してください。

ボタン操作

ボタン名機能説明
長さと重さ長さと重さの換算画面を開く長さと重さの換算」参照
複製既存の行を複製する上述
追加新たな行を追加する上述
OK変更を確定して画面を閉じる追加や変更が保存されます
キャンセルキャンセルして画面を閉じる追加や変更は破棄されます

登録内容

バンドの種類の各設定値と、それがアプリごと、どのように使われるかを表にしました。

緑の箇所はアプリ共通、黄色の箇所は初期値として、白の箇所は実行時に参照、グレーはそのアプリでは参照しない値です。

参照値は、バンドの種類とともに切り替わりますので、そのバンドの種類の特性に合わせた値を設定しておくことで、計算結果も切り替わります。

「本幅」と「バンド幅」

ひとつの「かご」のデータを作る時には、ひとつのバンドの種類のみが選択できます。複数のバンドの種類を組み合わせることはできません。複数の幅を組み合わせたい場合は、本幅のしくみを使ってください。

各バンドの種類の最初に「本幅」と「バンド幅」を入力するセルがあります。ここに設定した値が、幅選択の基本となります。

例えば、サンプル冒頭の「クラフトバンド」は、12本幅・14.74mmです。これは実際には次のような幅のバンドが使えることを意味します。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
11.2
22.5
33.7
1113.5
1214.7

サンプルの「竹ひご(1幅1ミリ)」は、15本幅・15mmですから、次のようになります。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
11
22
33
1414
1515

ひとつの「かご」に、2.5ミリ・4ミリ・10ミリの竹ひごを使いたいとしましょう。名前・本幅値・バンド幅は、任意に登録することができますので、例えば、次のように登録すれば、使いたい幅が選択可能になります。

本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
10.5
21.0
31.5
199.5
2010
本幅(整数値)実際の幅(ミリ単位)
10.1
20.2
30.3
999.9
10010

バンドの種類は、一度登録しておけば、以降は選択するだけで済みます。個々のデータではなく、作りたい様々な「かご」で共通に使えるような設定にしておくのがポイントです。例の竹ひごA, 竹ひごB どちらの登録方法が良いのか、また別の登録方法が良いのかは使う方次第です。

  • 最大値として使える幅は、上記2例はいずれも10ミリですが、「40本幅・20mm」「200本幅・20mm」にしておけば、同じ幅て20ミリまで選べるようになります。
  • 「中線幅」を指定した描画色を選ぶと、画像生成時に本幅に応じた線が表示されます。あまり細かくしても意味がないので、中線を使うか使わないかも考慮対象です。

バンドの種類の切り替え

「かご」の各データに保持されているのは「本幅」の数値であり、実際の幅は、その時選択されている[バンドの種類]をもとに都度計算します。

例えば、ある「かご」のデータが、上記「竹ひごA」で作られていたとしましょう。
データが完成した後、バンドの種類を「竹ひごB」に変更すると、どうなるのでしょうか。

本幅値(データに保持)実際の幅(計算値)
5本幅2.5ミリ
8本幅4ミリ
20本幅10ミリ
本幅値(データに保持)実際の幅(計算値)
5本幅0.5ミリ
8本幅0.8ミリ
20本幅2ミリ

データ全体が比例的に再計算されます。この例だとAとBの差が大きすぎますのでミニチュアになってしまいますが、登録方法によっては便利に使えるでしょう。

追記

Ver1.8.7 で「本幅の幅」が設定可能になりました。例えば上述の、2.5ミリ・4ミリ・10ミリの竹ひごを使う場合の選択肢として、次のような設定も可能になります。

本幅数等分値変更幅
11.00
22.00
33.002.5
1010.00
10本幅10ミリで、3幅のみ変更

本幅数等分値変更幅
13.332.5
26.674
310.00
3本幅10ミリで、すべて変更幅を指定

[設定]-[基本設定]画面

いずれのアプリにおいても、メイン画面の[設定]をクリックし、開かれたメニューの最下にある[基本設定]をクリックすると、[基本設定]画面が開きます。

ここでは「設定ファイル」というファイルを操作します。

設定ファイル」というのは、[バンドの種類]や[編みかた]など[設定]メニューから呼び出される各データベース、すべてが保存されているひとつのファイルです。個々のデータは、ここに登録されている[バンドの種類]や[編みかた]を参照します。参照のキーは、最初のカラムの「~名」に設定した文字列です。

ここに、アプリを使う上で共通となるデータを登録しておくことで、個々のデータが簡単に作れるようになります。再利用可能なパーツとして、名前や構成をどのように登録するかが、アプリを使う上でのポイントとなります。

[基本設定]画面

設定時の寸法単位

各種設定における長さの単位です。既存の設定ファイルを使う時は、その設定ファイルの数値の単位が表示されます。新たに空から設定ファイルを作る時には、数値単位を設定することができます。

既存の設定ファイルに対して、後から寸法単位を変えても数値は自動的には調整されませんので、変更には留意してください。

※既定値はmmです。この後の説明においては、mm設定されているという前提で例示します。

設定データの保存先

現在、そのアプリが参照している設定データファイルの場所と名前が表示されています。

ファイル名右側の[…]ボタンで、別の既存ファイルに切り替えたり、新たにゼロから作ったりすることができます。

アプリ個別に指定できるので、各アプリ別々の設定ファイルを使う、といったことも可能ですが、慣れないうちは、全アプリ共通で同じ設定ファイルを使うことをお勧めします。

ボタン操作

ボタン名機能説明
インポート別の設定を選択し、その情報をインポートする別の設定ファイルの情報を、現在の設定ファイルに追加で読み取ります
同名があった場合、上書きするかしないかを一括指定します
エクスポート指定した場所に、新たな設定ファイルを作成して、情報をエクスポートする書き出す情報は、現在作成中のデータが参照しているバンドの種類・編みかた・付属品・描画色だけです
OK変更を確定して画面を閉じる寸法単位や保存先の変更を確定します
キャンセルキャンセルして画面を閉じる寸法単位や保存先を変更したとしても、なかったことにします
(インポート結果は保持されます)

差し六つ目のかご

説明用に型紙を作ってみましたが、使わないともったいない。
作ってみました。

トイレットロール2個分のサイズの設計です。入れてみました。ちょっと大き目ですが、六つ目のサイズが単位ですので、大は小を兼ねるということにしましょう。

差し六つ目のかご

1分で計算したのは基本の六つ目だけでしたが、ちょっと寂しい気がして垂直方向に差しひもを加えてみました。三角の中は1ミリにしましたので、華編みのひもを通すのは無理だからです。

底から見たところ。側面の差しひもの端は、ベースの六つ目の間に挟み込みました。

差し六つ目のかごの底

型紙は、こんな感じで使いました。3方向だと四つ目のように後から詰めるのは難しいですが、型紙だとそのままカットしながら置いていけます。

最終データの図です。型紙部分のサイズは変わりません。目安のため、120ミリの緑の円(トイレットロール1個分) を追加品に加えています。

データです。

型紙の実寸印刷

型紙になる画像ファイルが作れたら、等倍になるように印刷しましょう。

シリーズのアプリ、いずれにおいても、画像ファイルの左上には、画像サイズのスケールが表示されます。スケールは「出力時の寸法単位」として設定した刻みになっていますので、等倍になるよう印刷すれば、実寸の型紙になるのです。

Acrobat Reader には、倍率を指定して印刷する機能があります。また、Windows は標準で、PDFに印刷出力できます。これらを組み合わせれば、等倍に印刷することができます。以前にもご紹介しましたが、改めてまとめてみました。

1.windows (Microsoft) の印刷機能でPDFファイルを作る

2.作成されたPDFファイルの倍率を調べる

大きく印刷するには、「ポスター」の機能を使います。まず、試しに1枚だけ、倍率100%でプリントアウトします。

1枚目にスケールがありますから、10センチ(100ミリ)が、何ミリでプリントアウトされたかを測定します。

3.逆数の倍率をセットしてプリントアウトする

上記例では、100ミリが52.4ミリになっていますから、
100/52.4 = 1.908

ポスター印刷の倍率を、191パーセントに変更して、最終的な印刷を行います。

こんな感じで、のりしろ付きでプリントアウトされます。タイルマークとラベルも指定したので、各プリントの左上にはファイル名・配置位置も合わせて印字されています。

4.貼り合わせる

重なるのりしろ部分をカットする・裏に折るなどして、画像部分をつなぎ合わせれば完成です。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る六つ目かご&型紙

CraftBandHexagon のテストが一段落したので、1分でサイズ計算シリーズを作ってみました。一番シンプルな六つ目のかごです。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る六つ目かご

pdfファイルです。

wordのファイルです。