「網代編み」カテゴリーアーカイブ

網代編みに関連する

PPバンド・斜め網代のミニバッグ

斜め編みで縁を折り返す方法は、「ノコギリ状に折って差し込む」か「対角線に折って差し込む」です。折りカラー編みは縁で色を入れ替えますので、前者を使うことができません。同じ方向に重ねるので、色が変わらないのです。

でも「ノコギリ状」であっても、折り返した何段かを縁飾りにするようなケースでは、その裏で折り返すことができるかも。ということで、試しに小さいかごを作ってみました。

PPバンド・斜め網代のミニバッグ

2つ飛び3段分を縁飾りとし、その最下段の上の四角の位置で、縦の対角線で折り返しました。折り返した後は、いつも通りの重ね編みです。内側は、すき間から無理矢理差し込んで作ったので、縁がだいぶずれてしまっています。

底と内側です。内側・外側とも折り返したので、網代編みにしては、かっちりした感じの編み地になりました。

Square45のデータです。縁の処理に「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」という編みかたを追加したので、設定ファイルをつけておきます。

斜め網代・四方ベースのかごバッグ

以前、そのまま立ち上げられる繰り返し模様を試していて、四方網代編みをベースにしたテストパターンを作りました。先には単色でしたが、二色にしてバッグを作ってみました。

斜め網代・四方ベースのかごバッグ

今まで作ってきた斜め網代のバッグでは、サイズに合わせた底と側面の編み目を作ってきました。でも今回は、底も側面も全て、同じ模様です。

[ひも上下]には 8×8 の1単位が入っており「1回のみ」のチェックがオフですので、全体がその繰り返しになります。横の四角数16個・縦の四角数8個・高さの四角数16個として、単位の整数倍になるようにし、折りカラー編みしました。

Square45のデータです。素材はひらりカラーです。

切り替え斜め網代のバッグ

縦だけの斜め網代は縁の処理が大変ということがわかりましたので、斜め網代を切り替えしてバッグを作ってみました。素材はひらりカラー、2つ飛びです。

切り替え斜め網代のバッグ

幅が不均一なので折りカラー編みにどうかな、と思いつつでしたが、意外と重なりが気にならない。厚みがなく薄いので、重なりの高低差が小さいからでしょうか。それに、編み目が多少不揃いでも、下手というより“味”に見えるのが、私にはうれしいポイントです(笑)。

底と内側はこんな感じです。寝かせると平らになっているのがわかるでしょうか。柔らかい素材なので半分に折りたたむこともできてしまいます。それでも、全体が4重なので、かなりしっかりした編み地です。

底編みの時に、うらとおもてを間違えてしまったので、側面を編むときに調整した、写真の状態のデータです。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

折りカラー編みで、へリンボーン編み、すなわち垂直方向の網代編みのバッグを作ってみました。縦網代とも呼ばれる模様です。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

斜め網代編み2色のバッグの反省点を踏まえ、

  • すき間を小さく : 04ミリ→0.1ミリに。6本幅であれば無理なく詰められます。重ねた部分の下のバンド色も、先より少し目立たなくなりました。
  • 内側の折り返しを長く : 6センチ→11センチに。高さの1/3ほどがカバーされ、内側も上部だけは揃いました。

底と内側です。テスト的に、底の短辺の左右を変えてみましたがどうでしょう。折り返しとの組み合わせは右側の方が良さげですが。

作ってみてわかったのは、縁の折り返しが大変だということ。今までは、折り返し順・方向とも同じだったのに、縦ラインだと、方向も四角の位置も1本ずつ変わっていくのです。力をかけると伸び縮みして、縁が広がって、真ん中がくびれてしまいました。

頭も指先も使うのに、なかなか揃わず、手が痛くなってしまいました。縦ラインを切り替えして上部が横ラインになっているデザインが多いことに納得しました。

折りカラー編みなので、縁は折り返しただけの状態ですが、実用的には、上に縁ひもを貼る・かがるなどした方が固定されて良いかもしれません。

プレビュー図です。Ver1.8.13で個別の加算長がセットできるようになったので、そのままの配置で使えるようになりました。

Square45のデータです。

斜め網代編み2色のバッグ

折りカラー編みについて、平編みで説明しましたが、同じバンドの並びであれば編み目を変えても同様にできるはず。網代編みで試してみました。

ドット模様と同様、先にPPバンドで網代編みを試作した時底で2色を重ねましたが、折りカラー編みでは底はそのままなので簡単です。3つ飛びなのでクラフトバンド/紙バンドで、側面の模様がわかるようにバッグにしてみました。

斜め網代編み2色のバッグ

すき間は0.4ミリにしました。6本幅で3つ飛びなのでもっと詰められるのですが、厚みのあるバンドで折り返し効果がわからないし、初めてのバッグだしで、かなりな安全値です。編みやすかったのですが、出来てみると不均一で、もう少し詰めてもよかったと思いました。

底と内側です。

折り返しについては、底まで伸ばすのは全体ではなく外側になる分だけとし、内側は6センチほどにしました(でも、ちょっと少なすぎでした)。底での縁の始末は短辺側ですが、長方形の入れ子の長桝網代編みですから、中央まで伸ばすより合っていると思います。

今のところ、CraftBandSquare45では、それぞれのバンドに加える「ひも長加算」が1点しか設定できず、加算値はバンドの両側に均分されます。でも、外側になるバンドは片側だけなのです。

ですので、[プレビュー]は下図のようになりますが、実際に編むときは、底の長方形の短辺側に寄せました。左側の図、赤と青の4箇所の平行四辺形部分、点線部分を実線部分に移動です。そして、部分的に長いバンドの状態を側面まで編んだのが右写真です。

縦横と高さの条件は、先の適用例と同じです。

  • 横の四角数 23
  • 縦の四角数 11
  • 高さの四角数 17 = (23+11)/2

折り返し位置は、白のブロックと茶色のブロックが交差する対角線となります。3つ飛び長方形の真ん中です。

CraftBandSquare45のデータです。底の配置は上述のように調整してください。

さて。出来たバッグを見た一般人Aさん曰く。

外側?普通じゃん。単なる線だし、不揃いだし。
それより内側の模様の方が、ダイナミックでカッコいいじゃん。

「角が茶色と白の箱」の呪縛、恐るべしです。まぁ確かに、下手なので、重ねたバンドは少しずれてしまっていますが。