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網代編みに関連する

切り替え斜め網代のバッグ

縦だけの斜め網代は縁の処理が大変ということがわかりましたので、斜め網代を切り替えしてバッグを作ってみました。素材はひらりカラー、2つ飛びです。

切り替え斜め網代のバッグ

幅が不均一なので折りカラー編みにどうかな、と思いつつでしたが、意外と重なりが気にならない。厚みがなく薄いので、重なりの高低差が小さいからでしょうか。それに、編み目が多少不揃いでも、下手というより“味”に見えるのが、私にはうれしいポイントです(笑)。

底と内側はこんな感じです。寝かせると平らになっているのがわかるでしょうか。柔らかい素材なので半分に折りたたむこともできてしまいます。それでも、全体が4重なので、かなりしっかりした編み地です。

底編みの時に、うらとおもてを間違えてしまったので、側面を編むときに調整した、写真の状態のデータです。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

折りカラー編みで、へリンボーン編み、すなわち垂直方向の網代編みのバッグを作ってみました。縦網代とも呼ばれる模様です。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

斜め網代編み2色のバッグの反省点を踏まえ、

  • すき間を小さく : 04ミリ→0.1ミリに。6本幅であれば無理なく詰められます。重ねた部分の下のバンド色も、先より少し目立たなくなりました。
  • 内側の折り返しを長く : 6センチ→11センチに。高さの1/3ほどがカバーされ、内側も上部だけは揃いました。

底と内側です。テスト的に、底の短辺の左右を変えてみましたがどうでしょう。折り返しとの組み合わせは右側の方が良さげですが。

作ってみてわかったのは、縁の折り返しが大変だということ。今までは、折り返し順・方向とも同じだったのに、縦ラインだと、方向も四角の位置も1本ずつ変わっていくのです。力をかけると伸び縮みして、縁が広がって、真ん中がくびれてしまいました。

頭も指先も使うのに、なかなか揃わず、手が痛くなってしまいました。縦ラインを切り替えして上部が横ラインになっているデザインが多いことに納得しました。

折りカラー編みなので、縁は折り返しただけの状態ですが、実用的には、上に縁ひもを貼る・かがるなどした方が固定されて良いかもしれません。

プレビュー図です。Ver1.8.13で個別の加算長がセットできるようになったので、そのままの配置で使えるようになりました。

Square45のデータです。

斜め網代編み2色のバッグ

折りカラー編みについて、平編みで説明しましたが、同じバンドの並びであれば編み目を変えても同様にできるはず。網代編みで試してみました。

ドット模様と同様、先にPPバンドで網代編みを試作した時底で2色を重ねましたが、折りカラー編みでは底はそのままなので簡単です。3つ飛びなのでクラフトバンド/紙バンドで、側面の模様がわかるようにバッグにしてみました。

斜め網代編み2色のバッグ

すき間は0.4ミリにしました。6本幅で3つ飛びなのでもっと詰められるのですが、厚みのあるバンドで折り返し効果がわからないし、初めてのバッグだしで、かなりな安全値です。編みやすかったのですが、出来てみると不均一で、もう少し詰めてもよかったと思いました。

底と内側です。

折り返しについては、底まで伸ばすのは全体ではなく外側になる分だけとし、内側は6センチほどにしました(でも、ちょっと少なすぎでした)。底での縁の始末は短辺側ですが、長方形の入れ子の長桝網代編みですから、中央まで伸ばすより合っていると思います。

今のところ、CraftBandSquare45では、それぞれのバンドに加える「ひも長加算」が1点しか設定できず、加算値はバンドの両側に均分されます。でも、外側になるバンドは片側だけなのです。

ですので、[プレビュー]は下図のようになりますが、実際に編むときは、底の長方形の短辺側に寄せました。左側の図、赤と青の4箇所の平行四辺形部分、点線部分を実線部分に移動です。そして、部分的に長いバンドの状態を側面まで編んだのが右写真です。

縦横と高さの条件は、先の適用例と同じです。

  • 横の四角数 23
  • 縦の四角数 11
  • 高さの四角数 17 = (23+11)/2

折り返し位置は、白のブロックと茶色のブロックが交差する対角線となります。3つ飛び長方形の真ん中です。

CraftBandSquare45のデータです。底の配置は上述のように調整してください。

さて。出来たバッグを見た一般人Aさん曰く。

外側?普通じゃん。単なる線だし、不揃いだし。
それより内側の模様の方が、ダイナミックでカッコいいじゃん。

「角が茶色と白の箱」の呪縛、恐るべしです。まぁ確かに、下手なので、重ねたバンドは少しずれてしまっていますが。

輪弧編みの3色のかご 2

ということで、同じサイズで、飛び数(連続数)を 5-1 にしたかごを作ってみました。先と同じ3色の輪弧ですが、合わせる位置を2本分ずらした、ちょっと違う模様です。

輪弧編みの3色のかご・その2

5-2 の時に比べると、輪の部分からの編み目も自然ですし、底板も固定されました。

輪弧編みの3色のかご・その2

底、つまり立ち上げ位置でサイズが決まりますが、側面を詰める想定なので「底の周に対するひも幅の割合」の値がほぼ50%となる設定です。上の写真を見ても、折り位置が、重ならずに一番詰まった状態になっています。

でも、側面は詰め切れずにすき間が空いているので、その分広がっています。Square45で試算してみると、すき間0.5mmにつき周が4cm強増えますので、サイズ的にもほぼその位(しかもランダムに..)かな、という感じです。

プレビュー図です。

底板です。

CraftBandMesh V1.8.12 のデータです。

CraftBandSquareのデータです。

輪弧編みの3色のかご

輪弧合わせでは、1枚目と2枚目通しで色が設定できることがわかりましたので、3色のかごを作ってみました。3つ飛びにするので、4本幅です。

輪弧編みの3色のかご

飛び数(連続数)の設定は、5-2 にしてみました。最初の’5‘については、サイズや本数から編める最小ですが、2番目の飛び数は何で決まるのでしょうか。’2‘や’1‘での作例はあるものの、何故その数値なのか、理由が説明されていないのです。

推測してみました。

  1. 編める数値を選んでいる(板の曲がり具合)
  2. 合わせた後の全体の編み目を想定している
  3. 合わせるための数を選んでいる(どんな条件?)
  4. 以外?

仮に2.だとすると、全体を3つ飛びの網代編みにするから、’1‘より’2‘の方が近いかな、と思ったのです。

でも、今クラフトバンド/紙バンドで作っているのは、合わせ位置=底の立ち上げ位置となるようなかごです。実際作ってみると、最初の’5‘が大きいところに、折り位置に’2‘が加わるので、間が空きすぎて底板が浮いた感じになってしまいました。なので、底を少し編みかえて固定しました。

結局、外側は 5-2 ではないイレギュラーです。内側(最初の写真)はまだ 5-2 ですが。

ということで、クラフトバンド/紙バンドについては、1.曲がりの制限はないし、2.全体の編み目は2枚で倍になりますから、2番目の飛び数は’1‘にした方が良さそうです。

底板は、Squareで同じ並びの網代編みを作りました。

CraftBandMesh V1.8.12 のデータです。

CraftBandSquare のデータです。