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ソフトウェアの説明書

V1.8.15 リリース

issue#98~#101に対応しました。

描画色に画像が登録可能に

[設定]メニューの[描画色]画面で画像が登録可能になりました。

右から4列目に「画像」カラムが増えました。セルを選択し、画像ボタンからpngファイルを指定してください。半透明にしたい場合は、ペイント3Dなどのアプリで透明度を指定した画像を作ってください。

[バンドの種類]に対して、画像を登録した色を割り当てると、プレビュー時のバンド表示時に、指定した画像を敷き詰めた表示ができるようになります。メッシュワークで、布をテープ状に編んでパッチワークの模様を作ったことがありましたが、そのような時に便利かと思います。

ただし、画像のどの位置が表示されるかについては解像度などにより変わりますので、正確な画像表示というより、模様の目安程度とお考え下さい。また、登録可能なのは、小さい.png画像だけです。

squareとhexagonのプレビュー図の例です。

この例のバンドの種類「模様テープ」の設定ファイルです。

Square45の折りカラー機能修正

[プレビュー]画像表示のバグ修正と合わせて、45度と135度のバンド色が同じ場合、チェックボックスの背景をグレーにしました。チェックは可能ですが、折り返しても色が変わらない箇所が、見てわかるようになりました。

例えば以下は、「斜め編みの崩し縞のかご」のデータですが、「折りカラー編み」にチェックを入れることで、作りたい高さにおけるバンドの並びを確認することができます。左図、高さ10だと両方向全て同色なので、縁の始末を外側に折り返しても大丈夫ということがわかります。右図のように高さを9.5に変えると不一致箇所がでてきます。

「折りカラー編み」にしない(最終的にはチェックを外す)場合でも、デザイン途中でオン/オフは可能ですから、高さ選択の参考などに使えるかと思います。

ダウンロードはこちら

Release v1.8.15 のリリース

※添付の設定ファイル CraftBandMesh.XML の変更点は以下。

  • 描画色に、画像情報と画像文字列のフィールド追加(中身は全て空です)
  • 白、deep白のRGB値を255・255・255から253・253・253 に変更(v1.8.14のフォローアップ)
  • 編みかたに「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」を追加

CraftBandMeshシリーズ 初心者クイズ

CraftBandMeshシリーズに関する理解を深めるために、クイズを作ってみました。
全10問のクイズです。気軽にチャレンジして、あなたの知識をチェックしてみましょう。

クイズの結果は[FINISH]をクリックするとすぐに表示されます。認証不要でデータも残りません。

出題の順番はランダムに変わりますので、何度でもトライできます。もしよければ、コメント欄で「○○点だった!」と教えていただけると嬉しいです。

PPバンド・花模様のミニバッグ

Ver.1.8.14 のSquareの差しひも機能を使って、花模様のミニバッグを作ってみました。

花模様のミニバッグ

使用している差しひものうち、水平方向の白のバンドは編みひもに重ねて編まれています。この状態を、追加された差し位置「とも編み」で指定しました。

差しひもの設定はこんなです。

1/2,1/3,1/4幅のバンドを使いましたが、バンドの種類「PPバンド(4本幅)」では1/3幅は使えないので代替しています。幅をより正確に表したければ、12本幅のPPバンドを定義してください。

[プレビュー]および[プレビュー2]タブにおける操作と表示は、以下のようになります。
何本おきに何色を差すか・本数は合っているか、などがチェックし易くなりました。

[プレビュー]タブでは、次のように表示を切り替えることができます。

[プレビュー2]タブの表示は「差しひも」指定を引き継ぎます。

なお、Ver1.8.14では[3Dモデル]ボタンによる表示で、完全白が透明化されるようになりました。描画色「白」と「deep白」で、赤・緑・青が255・255・255になっていたら、253・253・253に修正してください。

データです。

『折りカラー編み(OriColorWeave)』斜め編みの底配置(2)

斜め編みで、縦横に色を切り替えた非対称のパターンですが、切り替え位置を反転(底の長方形を90度回転させることに相当)するとどうなるか、見てみました。

先と同様、横の四角数8・縦の四角数3、縦ひも・横ひもとも11本の配置パターンをリストアップしてみました。Aが紫,Bをイエローとして、交色から半分の5-6までの一式です。

縦ひも・横ひもとも2色を切り替えて配置し、縦横で色を反転した場合は、図から、

  • 折りカラー編みでクロスにできない切り替え位置がある
  • 可能なのは、同色本数のいずれかが縦の四角数(小さい方)以下の場合のみ
  • 高さは「同色本数の多い方/2」 [+(横の四角数+縦の四角数)の整数倍]で 0.5単位
  • 同色本数が共に縦の四角数(小さい方)を越える場合は、同色領域が分断され、折り返しラインは作られない

全体をクロスにできる配置では、最初にクロス領域・同色領域とも2箇所作られており、折り返しの高さ位置は先(1)と同じですが、

  • 色の切り替えの場合は、クロス領域・同色領域とも位置ごとサイズが変わる(1)
  • 色を切り替えて反転した場合は、同色領域は、縦の四角数の幅で作られる(2)

という違いがあります。

同じく、A3-B8 ・高さ4のパターンを試作してみました。

1.

同色の固定幅の間にクロス領域が作られています
※前と後ろの模様が異なります

2.

大きいクロス領域2箇所を、外側に折りカラー編みします
※逆でも可ですが外側の方処理しやすい為

3.

残り、単色領域から続く小さいクロス領域2箇所を、内側に折りカラー編みし、内側・外側の底で端の始末をします

4.

全体がクロスになりました
※底は、内側・外側とも、「底の中央線」まで差し込みました

試作したかごを比べると紫・ピンク(1)も紫・イエロー(2)も同じ高さ、底の模様も同じになりました。最初の底ひも配置も同じで、底の長方形がどちら向きか、の違いです。
交色ベースで作成したとしたら、(3+8)/2=5.5 ですから、この高さ4は作れなかったでしょう。

『折りカラー編み(OriColorWeave)』斜め編みの底配置(1)

斜め編みで外側・内側ともにクロスになる配置として、今まで交色ベースで試してきましたが、縦横に色を切り替えた非対称のパターンでも折り返しが可能です。

横の四角数8・縦の四角数3で、切り替え位置を縦横の四角数に合わせて作ってみた例です。

1.

前面と背面に、最小と最大のクロス領域が作られています
※前と後ろの模様が異なります

2.

大きい方のクロス領域を、外側に折りカラー編みして底で始末します
※逆でも可ですが外側の方処理しやすい為

3.

残りの小さい方のクロス領域を、内側に折りカラー編みします
※底の始末は内側を先にした方がよいかも

4.

全体がクロスになりました
※底は、外側・内側とも、「底の中央線」まで差し込みました


この例では、縦ひも・横ひもとも11本です。A,B2色で、Aが紫,Bがピンクとして、交色から半分の5-6までの配置パターンの組み合わせをリストアップすると、次の図のようになります。5-6に続く6-5以降は、縦横を入れ替えたものに相当しますので、配置パターンとしては全てになります。

縦ひも・横ひもを2色を切り替えて配置し、縦横で色を逆にした場合は、図から、

  • 切り替え位置によらず、折りカラー編みでクロスにすることは可能
  • 同色本数のいずれかが縦の四角数(小さい方)より小さければ、折り返し位置はクロス2箇所で、高さは 「同色本数の多い方/2」
  • 同色本数が共に縦の四角数(小さい方)以上であれば、折り返し位置はクロス1箇所で、高さは 「横の四角数(大きい方)/2」
  • 高さは 「横の四角数(大きい方)/2」~「(横の四角数+縦の四角数)/2」 [+(横の四角数+縦の四角数)の整数倍]で、0.5単位

交色から開始した場合より高さの調整範囲は狭くなりますが、小数点以下ゼロと0.5 が選べますし、前後非対称な位置を選ぶことができます。

試作例のデータです。A3-B8 ・高さ4のパターンです。