「メッシュワーク」カテゴリーアーカイブ

2軸・3軸に編んで作る模様。布や細切りの紙を編む。

メッシュワーク・紙織り#69516

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、模様 #69516です。

Handweaving.net: Weaving Draft Tieup: Pg-113-No-51, Threading: p113-51, Mušterske bukve Jožef Bernik, Slovenia, 1878, #69516

もうひとつ、ペーパークラフトを試してみました。A5に収まるサイズ、3ミリ幅です。緑色の画用紙に、細く切った折り紙を差し込んだのは先と同じ。でも、セットに1枚しか入っていない、貴重な金色です。プリントアウトでは無理でしょう。紙バンドのフレームもつけました。

裏側に画像を印刷し、裏側を上にして差し込みました。正しく差せれば黄色のボックスは折り紙の下に隠れます。

CraftBandSquare のデータです。[ひも上下]には、模様の1単位、46×46が入っています。飛び数の最大は5なので、かごにも使えるかもしれません。

バンドの種類は、同じく「汎用(1幅1ミリ)」を使っています。必要であれば、先の設定ファイルをインポートしてください。

メッシュワーク・紙織り#68201

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、模様 #68201です。

Handweaving.net: Weaving Draft Tieup: p25-1-Nro-41, Threading: p1-1-(point), Treadling: p1-1-(point), Modelbuch for Tobias Arnold, Germany/USA?, 1825, #68201

飛び数の最大が10なので、PPバンドはもとよりクラフトバンド/紙バンドでも難しそうですが、ペーパークラフトならいけるかな?ということで、試してみました。

A4の白画用紙に「うら」の画像を印刷しました。下の図です。余白を残して縦線をスリット状にカットし、5ミリ幅に切った折り紙を差し込みました。今まで、バンドを編むときは、編み図を見ながらだったのですが、この場合は不要でした。印刷した絵が、そのまま図案になっているからです。

薄い紙なので、すき間ゼロの5ミリ方眼に作ったのですが、平編みが続く箇所は詰め切れず、所々、5ミリより少し狭くして調整しました。不均一だし、もっと丁寧にきちんと測って作らないとダメか、、と思いつつ作業していたところ、

「なんでそんな面倒な。カラープリントすればいいだけじゃん」

とのコメントが。いやいやいや、この不均一さこそがハンドメイドの味でしょ、印刷では作れませんから!

5メートルくらい離れて見れば、色もきれいだしね。額装まではしませんが、A4のカードケースに入れました。

CraftBandSquare のデータです。[ひも上下]には、模様の1単位、46×46が入っています。

バンドの種類として「汎用(1幅1ミリ)」を使いましたので、これも添付しておきます。

亀甲崩し模様の縦長ケース

「ひらりカラー」でもうひとつ、鉄線編みの平たいケースを作ってみました。

亀甲崩し模様の縦長ケース

クッション封筒といった趣きです。中も同じような模様になっています。

模様の「亀甲崩し」ですが、この名前の編み方があった訳ではなく、以下の条件で試してみた結果です。

  • 3色あるので、3色同じくらい使いたい
  • 両側面の模様を合わせるため、斜めひもについては左右対称に
  • 3の倍数ベース、6点を繰り返す
  • 側面についても、斜めひもと同じ色の並びで

いくつか試して、まず色の並びを決めました。その並びでは、合わせ目の位置を変えることで、次のような2パターンが作られました。シックススター崩しと、亀甲崩し、とでもいいましょうか。右側の方が良いかな、ということで作ってみたのが上の写真です。

でも、作ってみてわかったのは、合わせ目を移動する時には要注意、ということです。底の角はスターの中心に置くというルールは、ペタンコタイプでも適用されるのです。合わせ目をずらしたことでルールから外れてしまったため、封筒の両側面の辺は、続きではなくちょっとイレギュラーになってしまいました。

データです。先と同じ設定ファイルを使ってください。

鉄線編みのタブレットケース

「ひらりカラー」という紙ひもがあります。手が痛くなりにくいそうなので、CraftBandKnotにいいかもと思い購入したのですが、ゲージをとった後そのまま置いてありました。

薄手なので、平たいケースに向いているかもと気づき、メッシュワークを試してみることにしました。手持ちの色は3色、ネットのカタログからRGB値を拾って色を合わせたものです。

鉄線編みのタブレットケース

平たい形状の場合、実際にベビーブロックも可能ということが確認できました。
縁は裏に折り込みました。中も同じ模様です。

鉄線編みのタブレットケースの中

フェルトほど厚くはないけれど、タブレットなどを入れるのにちょうどいいクッションです。

型紙に貼り付けたまま、折って台紙にすればいいということがわかりましたので、今回は、最初からそのための切り込みを入れました。

編みひもにはフェルトと同様、ひも通しを使いました。今回は最後にまとめて始末しましたが、編みながら貼り付けていったのでよさそうです。

データです。

「ひらりカラー」の設定ファイルもつけておきます。

追記

『みんなの紙バンド雑貨』vol.13 ブティック社 2024年,
98ページ「こんな作品作りました!」に掲載していただきました♪

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

フェルトのメッシュワークでもうひとつ、ポシェットを作ってみました。3層の厚手は、スマホを入れるのにいいかも、と思ったからです。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

今回は、脇に縫い目があるので、裏地をつけて、そのまま表に返して縁にしました。

3軸織・Dancing Stars模様のポシェット

模様のdancing stars (踊る星) は、先の文献

「HEX WEAVE & MAD WEAVE」An Introduction to Triaxial Weaving,
Elizabeth Lang-Harris & Charlene St. John, 2014, Schiffer Publishing ,
ISBN: 978-0-7643-4465-7

81~82ページに掲載されています。3色6本の繰り返しです。CraftBandHexagon位置合わせに対応させると:

位置横ひも斜め60度斜め120度
-3C色B色C色
-2C色B色C色
-1A色A色A色
+1A色A色A色
+2B色C色B色
+3B色C色B色

横ひも数ゼロそのままのポーチでは作れる模様に制限があることがわかったので、上側面のみを使ったのです。これで、左右対称・上下対称も不要、どんな組み合わせにも作れます。こんな感じ。

すべて型紙に貼り付けて作れたため、先よりは少し模様のサイズが揃いました。布はPPバンドより間を通しやすく、この細かさの模様がそう手間もかからずに、縫わずに作れるというのは価値ありかもしれません。

データです。側面の上半分が dancing stars の模様になっています。バンドの種類、フェルトは先と同じです。