「折りカラー編み」カテゴリーアーカイブ

バンドを折り返したときの色を活かして模様を作る編み方

顔料墨流しひらりのミニバッグ

さて、いろいろ試してきたミニバッグ、顔墨ひらりで作るならば、究極はこれでしょう。

顔料墨流しひらりのミニバッグ

そもそもが2色なのですから素直にそれを活かせばいい。しかも、同じに作っても、同じ模様は2つと存在しないのです。

最初に作るべきだったって?いえいえ、組み合わせを試したからこその境地。全てのひもを外側に折り返す、これも折りカラー編みなのです。

内側と底、そして模様の出方が異なる反対側です。

データです。幅約23センチ・奥行約9センチ・高さ約12センチ、50メートル1巻を心残りなく使い切るSDGsなサイズです。

どう作ったかをマニュアルにしてみました。A4、型紙付き、表紙イラストはGeminiです。“ゆらぎが調和した味わい深い編地”を見ていただきたいです。

顔墨ひらり、使用した3色の追加分設定データです。既に、ひらりの設定データを読み込んでいる場合は、上書き無しでインポートしてください。

千鳥模様のミニバッグ

斜め編みの格子/ドット模様については、折りカラー機能ができる前にいろいろ試したので、今更な気がしていました。でも、やってみるものですね。全バンドが交差する高さ位置というのは、片側同色のみならず、交互2色も可能だったことがわかりました。

今の今まで気付かなかったなんて。「全バンドに対して、編み色を変えるかどうかを選ぶことができます。」なんて書いておきながら。。…orz…….

何とか気を取り直して、千鳥模様を作ってみました。

千鳥模様のミニバッグ

以前作った斜め編みの千鳥模様は、繰り返し条件を満たすよう、縦・横ともに4の倍数でした。でもこちらは、縦+横が偶数であればOK。折りカラー編みの条件が必要になりますので、これも同じサイズでつくりました。

内側と底です。切り替えのため、底の中央線あたりの千鳥は崩れています。

[プレビュー2]画像のbefore/after です。外側と内側への折り返しは、各、赤線と青線です。

データです。

斜め格子のミニバッグ

ストライプを作ってみましたが、縦横交互ですから、墨流しが続くわけではない。モザイクになるなら、格子で良いのかも。

ということで作ってみた、オリカラー・チェック(OriColorCheck)です。

斜め格子のミニバッグ

こちらだとサイズの選択肢はかなり広がります。3本色替えすれば、先のサイズに合わせることができます。

内側と底です。格子模様が小さいので、底の不連続性もあまり目立たないようです。

データです。

斜めストライプのミニバッグ

ひらりカラーに、❝顔料墨流し❞の新色が加わりました。工業的な同一色に、二つとない流水の模様。畳まれて一部だけがランダムに見えています。

ひらりカラーは、網代に編んだことはありますが、平編みはどうでしょう。細く撚る紙バンドより広い墨流し領域が、縦横に組み合わさるとどうなるのか。試してみました。

斜めストライプのミニバッグ

折りカラー編みです。内側もストライプ。

バラバラになるかと思いましたが、なんとなく繋がっているようにも見える、微妙な?絶妙な?模様が現れてきました。面白いです。

平編みで重ねられる薄さがすごい。層が一体化して、紙バンドの仲間として遜色のない編地になりました。

プレビューとプレビュー2画像です。バンドを重ねる位置を、今までは中央に置いていたのですが、ずらしても折り返せる[※]ということがわかりました。

データです。Ver1.8.15で加わった、画像つきのバンドで表示しています。

PPバンド・斜めストライプのかごバッグ

斜め編みで今まで作ったサイズの最大は、7本ベースで、四角数14×7×14でした。このかごを使っている方から「家族で車で出かける時にすごく便利。でももう一回り大きくて、肩にかけても痛くないのがあるといいな」というご要望がありました。

ということで、作ってみたのがこちら。四角数16×10×14.5・約36×23×33センチのかごバッグです。

斜めストライプのかごバッグ

折りカラー編みで全体が4重になっています。プラカゴにしては’重い’くらいです。本体にはDカン8個を編みこみ、底をベルトで支える構造にしたので、丸紐だと肩に食い込むほどの荷物を入れても大丈夫でしょう。

底と内側です。「底の中央線」まで編み重ねました。

データです。