「折りカラー編み」カテゴリーアーカイブ

バンドを折り返したときの色を活かして模様を作る編み方

PPバンド・斜めストライプのかごバッグ

斜め編みで今まで作ったサイズの最大は、7本ベースで、四角数14×7×14でした。このかごを使っている方から「家族で車で出かける時にすごく便利。でももう一回り大きくて、肩にかけても痛くないのがあるといいな」というご要望がありました。

ということで、作ってみたのがこちら。四角数16×10×14.5・約36×23×33センチのかごバッグです。

斜めストライプのかごバッグ

折りカラー編みで全体が4重になっています。プラカゴにしては’重い’くらいです。本体にはDカン8個を編みこみ、底をベルトで支える構造にしたので、丸紐だと肩に食い込むほどの荷物を入れても大丈夫でしょう。

底と内側です。「底の中央線」まで編み重ねました。

データです。

北欧編み2色ストライプの小かご

北欧編みの2色の小かごのように作りたかったのですが、縦横の四角数 5×3 では、高さ2.5しかありませんでした。全体ではなく、ライン模様のミニバッグのように一部のみ折り返すパターンです。

北欧編み2色ストライプの小かご

折り返し位置が、短辺の真ん中の2本・2箇所だったので、折り返しの代わりに持ち手用のバンドを重ねてみました。北欧風の持ち手なので、北欧編みです。

持ち手用のバンドを重ねるにあたっては、縁からの2点4本のバンドの位置で、外側は

  • 中央側の2本(B45とA135)に持ち手のバンドを重ねる
  • 側面側の2本は、模様のバンド色に別の色を重ねることになるので、
    • A45の白バンドは、1段のみにカットして裏で始末
    • B135のこげ茶バンドは、白の差しひもを上に重ねる
  • 折り返し位置以外の縁は外側に折って始末する(同色が交差しているため)

対称なので反対側も同様です。内側にも持ち手バンドを重ねることで、ライン模様が続くようになりました。若干、無理重ねな感もありますが、何とか形になったので良しとしましょう。

Square45のデータです。折りカラー機能で位置を示していますが、折りカラー編みはしません。

北欧風?斜めストライプのかご

以前作った北欧風チェッカーボード柄のかごと同じサイズで、ライン模様/斜めストライプのかごを作ることができました。

斜めストライプのかご

2色で、ともに全体が平編みの折りカラー編みですから、色の並び以外は同じ作りです。でも、チェッカーボードだと北欧風と言えるのに、北欧風のストライプって、あまり見たことがない。折りカラー編みでなくても、並びを変えるだけなのに、何故なんでしょう。

底編み図と折り返し位置です。

データです。バンドの種類「クラフトバンド24」を使っていますので、北欧風チェッカーボード柄のかごと同じ設定ファイルを使ってください。

作成ステップの動画です。

A4サイズの型紙です。

PPバンド・ライン模様のミニバッグ2

外側にのみ折り返すパターンですが、対角線に折るだけだと、縁で内外のバンドが分離してしまいます。では、その上に縁飾りを置いて、縁飾りの裏で折り返してみたらどうでしょう。斜め網代のミニバッグのように。

ライン模様に縁飾り

底のサイズや配置は先と同じで、ライン模様にできる折り返し高さ5.5 のデータを使いました。縁の始末は、斜め網代の時に使った「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」とし、斜め方向に四角5個を重ねています。最下の四角の対角線が、5.5の折り返し位置です。

裏での折り返しは外側だけなので、網代編みの時より簡単でした。バンドの残り端は、更に重ねて内側に折り込みましたので、縁飾り部分は5~6本のバンドが重なって丈夫になりました。

ただし、ライン模様が揃うのは、高さ5.5 より下だけです。縁飾り部分は、折り重ねによる補正がありませんので、元のままの模様になっています。なお、下図のように、折り返すバンドは高さ7.5の時とは異なります。

同じ底から作ったほぼ同サイズ、ライン模様のミニバッグが2個できました。

ライン模様のミニバッグ

一長一短。ただ、このパターンの場合、全体を折り返すわけではないのですから、別に折りカラー編みでなくても後から差しひもとして重ねればいいんじゃないかな、とも思いました。

データです。縁の始末「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」を使っていますので、斜め網代のミニバッグで使った設定データをインポートしてから開いてください。


PPバンド・ライン模様のミニバッグ

底が長方形でライン模様にできる、別のサイズ・別のパターンがありました。

底の四角数が10×5 のケースです。7×5の時には全てのバンドを外側/内側に折り返すことで、内外ともライン模様になりましたが、このケースではライン模様になるのは外側だけです。高さの四角数 7.5で、一部を外側に折りカラー編みし、残りは短くカットして内側に縁処理しました。

ライン模様

外側に折りカラー編みしたバンドは、今までのように斜め両方向ともではなく、片側だけ、60本中10本です。その10本の位置を、[プレビュー]図のバンド長配置、および[プレビュー2]beforeの赤ラインで示したのが次の図です。縞のブロックは先より大きく、辺がイレギュラーです。


ただ、実際に作ってみると、折り位置では、

  • 外側のバンドを外側に折り返す
  • 内側のバンドを内側に折り返す

ことになるため、縁では内外が分離した状態になります(下の青丸の位置)。1段弱ですが、10/(60/2) なので1/3が該当します。このかごの場合は、ちょうど持ち手位置になったので支障なさそうな感じではありますが、固定を考えた方がよいかもしれません。
底については、模様の適当な位置でバンド裏でカットしました。

また、試作してみたのは高さ 7.5ですが、他に、

  • 高さ 2.5(10本)
  • 高さ 5.5(10本)
  • 高さ 6.5(10本)
  • 高さ 8.5(18本)

で、折りカラー編みでライン模様にできる箇所がありました。カッコ内は折り返し本数です[※]。このパターンの場合、内側もライン模様にしようとすると、外側に折り返すのと同じバンドを使うことになるので、内外同時に模様を作ることはできません。

Square45のデータです。

他の高さの例、2点をつけておきます。