「模様」カテゴリーアーカイブ

名前のある模様や、再利用可能なパターンを持つデータ。

八つ目のかご

上下左右半分の目の四つ目のかごのバリエーションです。斜めの差しひもを、

  • 7本幅 → 2本幅 + 3本幅分のスペース + 2本幅

に読み替えて作ってみました。

2本幅の四つ目に、斜めの差しひも、7本幅・45度と135度、2本ごとに設定して型紙を印刷しました。そしてまず、四つ目の枠部分を作り、間に2本幅・2本セットで斜めに差しました。2本幅だと、糸のように、細いすき間も裏表に通すことができます。和風イメージで作れたので、縁を1本幅でかがってみました。

型紙はこんなです。差しひもは7本幅。

型紙のデータはこちら。

そして、カットリスト出力用に、差しひもを各2本幅2本に変えたデータがこちら。

斜め網代編みの底の模様(3)

横の線が長く伸びるパターンの底が組めたところで、立ち上げて側面を編み、縁をかがりました。できたかごが、こちらです。

底から見るとこんなです。

どうでしょうか。ちょっとは上達したかな、と言いたいところですが、今回は、先生に教えていただいたのです。アトリエ・プチ・マロウのバスケット部、私にとって初めての教室です。

ゆがみを整形するためにはボンドでの固定は最後にした方がいい、だからこれで底の4隅の角を留めてください、と渡されたのがヘアピン。型紙に書かれていた底の延長線を目安に留めたのですが、位置を1本分、間違っていました。先生から、その位置ではパターンがつながらないとの指摘があり修正できましたが。

また、折り位置に霧を吹き、手でなじませてから立ち上げること、まず角・次に1~2段づつんで組んでいくこと、などを教えていただきました。側面を編む際のひもの固定には、先までしっかり留まるワニ口クリップが良いということで貸していただき、確かに、指先が挟まれても簡単には抜けないくらい、しっかり留まることを体感しました。

すき間が空いていたり歪んでいたりすると、先生が目打ちを使って直してくださるのですが、すごく手が早くて、え?今何をされたの?どこがどうなったの?と思っているうちに、見ると、魔法のようにきれいになっているのです。

ということで、先生の手をお借りしてですが、横の模様を優先した斜め網代編みのかご、形にすることができました。

作ってみてわかったこともあります。横に模様が長く揃ったことで、蛇腹/アコーディオンみたいに伸び縮みするのです。最後に縁をボンドで固めることで、だいぶ固定されますが、途中は力を入れ過ぎないようにしないと形が変わりやすい。底の中央線で4分割というルールには、4方向に分散することで固定に役立つ機能もあるのだなと、改めて理解しました。

データはこちらです。

四つ畳み編みの色付きの小かご

CraftBandKnot のテストに、小さいかごを編んでみました。プレビュー絵の確認のため色をつけたくて、手もとにある青のひもで作れるサイズに合わせたら、横6コマ・縦5コマ・高さ4コマになりました。

四つ畳み編みの色つきの小かご

プレビューの展開図は表の目だけで作りますので、かごを底から見た絵に相当します。これは、既定値である「右側」で編んでおり、上の写真では底・下の側面・右の側面が見えていますが、ほぼ再現できている、と言えるんじゃないでしょうか。

ということは、CraftBandKnot を使えば、色の組み合わせでできる模様を、編む前に確認できるってことですよね。1本ずつ色を入力するのはちょっと大変ですが…

比較用に、同じデータを「左側」で作った時のプレビュー図(開始位置指定なし)だとこんなです。左上にあるのは1コマ分の要尺ですが、折る角度も逆。

「左側」のプレビュー図

データをつけておきます。

斜め組み編み2色のドット模様

ライン模様を作ったのであれば、ドット模様も試してみましょう。

同じく、四角数6×6、斜め網代編みライン模様と同サイズ、ブラウンとこげ茶の2色です。

ドット模様

底です。

ドット模様の底

内側です。

ドット模様の内側

もとにしたデータをつけておきます。データをもとに、手作業で色を塗り、組み合わせて作りました。作り方については次回

斜め組み編み2色のライン模様

縦横とも同じ2色を交互に編んだ場合、模様としては線になります。
でも、斜め組み編みの場合は、角のところで縦横の方向が変わるため、すべてのバンドをそのまま交互にすると、縦横の切り替えが発生します。

線としてつながるように作ってみました。四角数6×6、斜め網代編みと同サイズ、使った色は同じくブラウンとこげ茶です。

線がつながる

内側はこんな感じ。

線がつながる例の底

このかごの底組み図を見ると、底の角4点それぞれ、同じこげ茶のバンドが2本になっています。底の角を中心として、縦・横のバンドの方向が90度変わるため、例えば

  • 横のバンドがブラウンであれば → 角を挟む縦の2本のバンドはともにこげ茶

でないと、それぞれの側面において、ブラウンと交互になりません。

6×6の底組図

上の赤丸に示す、上の角で縦のこげ茶が2本になるとすると、こげ茶2本が下の角になる必要がありますから、縦の四角数と横の四角数は同数、つまり正方形が条件になります。

また、この例では、縦・横の四角数が6個、つまり偶数ですから、左の角と右の角となる縦バンドの色はブラウン、従って左右の角をはさむ横バンドはこげ茶2本となります。

では、縦・横の四角数が奇数の場合はどうなるか。左右の角となる縦バンドの色はこげ茶になりますので、左右の角をはさむ横バンドはブラウン2本となります。

縦の四角数・横の四角数が奇数(7個)の例です(縦横入れ替わっていますが)。この場合も、立ち上げて組んだ時、線がつながることがわかるかと思います。

7×7の底組図

結論

線がつながるように作れるのは、縦横同数、つまり正方形の時のみ。
中心に同じ色を重ねるようにバンドを配置しますが、

  • 四角数が偶数の場合は、重なる色は、縦・横とも同じ
  • 四角数が奇数の場合は、重なる色は、縦・横で異なる

ようにすれば、線がつながる、ということです。

上のかごのデータです。

参考に、7×7(奇数)パターンのデータもつけておきます。