「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンド・北欧編み2色のかごバッグ

木目調のPPバンドで編む北欧風の市松模様、なかなか良い雰囲気です。ならばもっと活かしてみましょう。バッグです。

持ち手はサスペンダーで外付けしました。幅広なので丸編みの持ち手を括り付けにくいというのもあるのですが、内側も市松模様で揃っているのを崩したくなくて。端のない均一な編地です。

北欧編み2色のかごバッグ

この編み方、今まで ‘折り返し色のテクニック’ と書いてきましたが、もう少し短く、わかりやすいよう「折りカラー編み(OriColorWeave)」と名付けました。バンドを折り返したときの色を活かして模様を作る編み方だからです。

そしてこの折りカラー編み先の最後に書いたように、今回は少し変えてみました。

  1. 横の四角数(多い方)に対応した折り返しを、内側ではなく外側にする
  2. 底での端の始末を、辺ではなく「底の中央線」位置で調整する

1.は、実際、編みやすかったです。
2.は、1.の編み方の帰結として、外側の端は 底の長辺側で始末することになります。長辺ですから、辺ではなく中央部分まで重ねた方が自然な感じになるのです。

ドット模様のバッグと比べると、側面は全て二重の市松模様(ドット模様)ですから、どちらも同じ。でも、底の模様(模様と呼ぶならばですが)は異なります。そして、こうやって並べてみると、内側と外側が同じ模様になるのが面白い。一重の裏表ではなく二重の所以ですね。

北欧編み2色のかごバッグの内側と底

四角数8・4・6、約34×17×26センチのLサイズです。2色 のバンド、各30メートルからの残りを使い切りました。中央部分まで伸ばせるよう「ひも長加算(一端)」の値は大きめに設定しましたが、そもそも全体が二重ですから、一重の1.7倍ほどのバンドが必要です。

データは倍の高さで作っていますので、半分の高さで折り返してください。下図は[プレビュー2]に追記したものですが、縁は、赤線が外側・黒線が内側です。また、底については、切り替え箇所(底の中央線)を、赤線で示しています。

データです。持ち手は含まれていません。先と同じ設定ファイルを参照します。

PPバンド・北欧風市松模様のかご

折り返し色のテクニック、幅広のバンドで試してみました。バンドで作られる菱形のサイズも大きくなり、ドットというより市松模様です。

縦横の四角数が4・高さが2です。折り返し位置がの半分でできるよう、底の編み目を調整しました。数は少な目ですが17センチほどの大きさです。

北欧風市松模様のかご

使用したのは、ウッドスタイルPPバンドの<W>で、普通のPPバンドの倍の幅です。’白木’と’ウォールナット’ を使いました。折り目をつけても復元して丸い形になりました。

内側と外側は完全ではありませんが、側面は市松なので、市松模様のかごと言っていいのではないでしょうか。

北欧風市松模様のかごの中と外

[プレビュー]の底編み図はこんなです。

[プレビュー2]は倍の高さの図ですので、縁の高さは半分の位置です。追加で赤線と黒線を加えていますが、それぞれを内側もしくは外側に折り返します。対称なのでどちらでも可です。

データです。追加したバンドの種類「PPバンド(W幅)」を使っています。

設定ファイルです。

PPバンド・斜め編みドット模様のかごバッグ

折り返し色のテクニック、先には縦横同数でしたが、縦横を変えてかごバッグを作りました。斜め編みで、全面ドット模様です。サイズは先稿に書かれていた例の通りで、Sサイズになります。

  • 横の四角数 10個
  • 縦の四角数 5個
  • 高さの四角数 7.5 = (10+5) / 2
斜め編みドット模様のかごバッグ

内側も底まで折り返していますので、外側も内側もドット模様です。

斜め編みドット模様のかごバッグの内側と底

底編みは縦横です。

作り方は「斜め編み2色のドット模様の作り方」の通り。外側への折り返しは四角数5個分(=縦の四角数)、内側への折り返しは10個分(=横の四角数)、×2です。

Sサイズのかごなので、内側を底まで折り返すのはちょっと大変でした。最終的に内側も外側もドット模様にするのであれば、サイズによっては外側を10個分・内側を5個分の方が作り易いかもと思いました。

また、底は辺から1段のところでカットしているため幅広のラインが作られていますが、底の中央線まで伸ばしても良いと思います。

データです。倍の高さ15で作っていますが、7.5で折り返してください。


追記
折りカラー編み」の例、手順書を動画にしました。

手順書のpdfです。

動画内で使っている、底だけの型紙のpdfです。

PPバンド・斜め編み2色のドット模様

サンプルで、斜め編み専用に定義されている縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」「対角線に折って差し込む」です。縁でバンドを折り返す場合、

  • 前者は、反対方向への折り返しになりますから、同じバンドに重なります。
  • 後者は、対角線で90度方向が変わる、つまりクロス位置のバンドに重なります。

つまり、バンド色で作った模様の縁の始末をする時、前者は変わりませんが、後者では折り返しによる影響が起きるのです。ですから、今まで作ってきたかごバッグでは、

  • クロス位置に同じ色が来れば、外側(表)に折り返す
  • その条件を満たせない場合は、内側(裏)に折り返す

としてきました。外側に折り返した方が作りやすいし感じもいいので、崩し縞や千鳥では、単位位置になる高さを選んできたのです。

では、対角に折り返すことで色が変わる、つまり「折り返し色」を織り込んだ模様を作れるものでしょうか。最もシンプルなケース、縦が全て同じ色・横が全て同じ別の色、で試してみました。そして、できたのがこちら。

斜め編み2色のドット模様

中と底はこんなです。格子がすべて連続することは原理的にあり得ないので、調整箇所があります。

斜め編み2色のドット模様、内側と底

底編み図です。今までとどこが違うか、わかりますか?

底編み図

どう作ったのか疑問に思われましたか?
それとも、単なる格子柄に、何を言っているのか理解できない?
もし、ここまでの記述でわかったのなら素晴らしい!!
既に知っていたという方、是非ご連絡ください!!!

ということで、気になる方は次稿をご覧ください。

データです。

追記
この編み方を「折りカラー編み」と命名しました。

PPバンド・斜め編みの千鳥模様のかご

輪弧の側面を千鳥模様にしたので、同じ模様でかごバッグを作ってみました。基本パターンだし作れることがわかっているのに、斜め編みはあまり見かけないようなので。

斜め編みの千鳥模様のかご

底も同じ模様です。斜め編みのバッグでは崩し縞が多かったので、側面が正方形になる深めのかごばかりでしたが、4本単位の千鳥模様であれば横に広い形も作ることができます。

斜め編みの千鳥模様のかごの底

プレビューの底編み図です。

CraftBandSquare45のデータです。