「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンド・斜め編みのクラッチバッグ

縦横のバンド色を変えて、チェック柄を作ったとしても、立ち上げると崩れてしまうのが斜め編みでした。でも、例外がありました。以前、リボンで作ったようなペタンコ形状です。PPバンドでも可能なのか?試してみました。

斜め編みのクラッチバッグ

若干膨らんでいるのは、PPバンドを折った時の復元力によるもの。中に何か入れているわけではありません。

縁の半分はそのまま三角形に伸ばして、カバーにしました。マグネットボタンを、カット残りのバンドに取り付け、重ねて差し込みました。

マチが必須かと思っていたのですが、意外とカタチになるものですね。2つ飛び網代編みもですが、このカタチであれば、斜め編みでも続き模様が作れそうです。

[プレビュー2]の図。平編みの繰り返しなのですが、カバー部分がわかるように「1回のみ」に編み範囲を作ってみました。

底編みのバンドは全て同じ長さです。今のところ、上と下・左と右、各個別に加算長を指定できないため、カバーでない側は、部位によっては15センチほど無駄が出てしまいます。でも、カバーになるか内側になるかは読みづらいので、不足よりはカットがマシ、ということにしておきましょう。ボタン取り付けにも使えたことですし。

データです。

PPバンド・斜め編みのかご・フルオーダー

CraftBandMeshシリーズは、かごをデザインするアプリです。では、誰が使うかごを、誰がデザインし、誰が作るのか?“ハンドメイド”ですから、まずは、自分が使いたいかごを、自分でデザインし、自分で作る、でしょう。

使う人・デザインする人・作る人。アプリが想定しているユーザーは、デザインして・作る人、です。作り方は教えてくれませんが、作るために必要なデザインをサポートしてくれます。使いたい人が、作り方を習って、作ろうとした時に役立つのです。

使う人・デザインする人・作る人。でも、この中の主役は、そのかごと一番長く付き合っていく使う人でしょう。そして、使う人、皆が作れるわけではありませんから、多くの場合は、誰かがデザインして作った中から選ぶだけになっているのだと思います。

ハンドメイドでは、オーダーで、カスタマイズが可能なところもあります。でも、SMLのサイズ指定だったり、模様の色変更だったりで、ベース部分は既存から選ぶケースが多いようです。バンドの長さや本数・色や配置・模様の出方などを、毎回手計算して試作していたら、時間がかかってしまうからでしょう。

でも、アプリを使えば、サイズや本数計算は即時、模様もパソコン上で簡単に見ることができます。そして、従来の[プレビュー]図は作る人向けのものでしたが、Ver1.8.8からの[プレビュー2]であれば、使う人が見てもわかるのではないでしょうか。

ということで、試してみたのは「使う人が・デザインする」です。

テスターとしてご協力いただいたのは、Nさん。ピンクが好き♡カラフルが好き♡と言われる、おしゃれな方です。haruはオペレーターに徹し、すべてをNさんに決めていただいた、Nさんデザインのかご、それがこちらです。

斜め編み・フルオーダーのかご

作りはしましたけれど、この発想、haruには不可能です。使う人の欲しいってすごい、って作りながら驚きました。

そして、作ることについては素人の見真似ですから、すき間があったり、持ち手のカバーや留め具もありません。データをお渡しするから、プロの方が上手に作ってくれるといいなあ、と思ったのでした。

コウモリ模様のプラカゴ

同じ紫と黒で、更にふたつ作ってみました。

コウモリ模様のプラカゴ

右側は、先の16パターンのうち、もうひとつの千鳥模様⑧を、高さ半分で作ってみたもの。左側は、Squareに差しひもで絵を作ってみたもの。さて、コウモリ模様に見えるでしょうか。

左側、Squareの編み図です。[プレビュー2]機能は追加されましたが、差しひもが表示されるのは[プレビュー]だけです。

sauqre

右側、Square45の編み図です。

square45

データです。

PPバンド・斜め編み2色の模様

Ver1.8.8で、CraftBandSquare45で斜め編みのかごを作る時、[プレビュー2]タブで、側面の模様も見られるようになりました。

試しに、2色の組み合わせで出来る模様を作ってみました。各辺の四角数4個の小さめのキューブです。それでも、全ての並びだと数が多すぎるので、こんな制限をつけました。

  • 2色同数・8本ずつ
  • 縦と横の並びは、同じ、もしくは色の反転とする
  • 回転や反転で同じ模様になるものは除く

この条件で、16パターン、順に側面の絵を作ってみました。

斜め編み2色の模様

対応する色の並びはこんなです。

底と各側面の模様が揃う条件を満たすのは⑧だけですから、側面がどんな模様になるのかを[プレビュー]から読み解くのはちょっと難しかったのですが、それが簡単になりました。

1個、作ってみました。千鳥ですから、今の季節、コウモリって言っちゃっていいかな、なんて。さて、何番のパターンか、わかりますか?

斜め編みの千鳥模様

データです。写真の1点のみですが、上の表に従って色を入れ替えていただくと、他の模様を作れます。

様々な色パターンで試す操作、4点の例です。

『鉄線編みのプラかごの作り方』手順書

鉄線編み、シックススター2色のかごバッグの作り方を手順書にしてみました。六角形の底からそのまま立ち上げられる、いちばんポピュラーなタイプです。

先のカゴより、ワンサイズ小さいカゴです。金ラインのバンドの残りに合わせましたが、50メートルの購入でちょうど2個、2サイズ作れたわけです。星の回転方向も逆にしてみました。(右綾/左綾でどちらでも選べます)

パワーポイントを動画にしたのがこちら。

鉄線編みのプラかごの作り方

手順書ですが、パワーポイントだとファイルサイズがちょっと大きすぎるので、PDFを貼り付けておきます。

型紙に使ったPDFファイルも置いておきます。編み図は手順書に含まれていますので、実寸で印刷すれば、アプリなしでも試せると思います。

データです。CraftBandHexagonで開けばバンド色や本数を任意に変えて再利用できます。

できあがりは、こんな感じです。

PPバンド・鉄線崩し編みのかご

鉄線崩し編み、PPバンドでも試してみました。

ひとつの模様が各方向 6本(間引いたバンドも含めると) で作られますので、模様の数を作るため1/2幅ベースにしました。

鉄線崩し編みのかご

間引いている部分がスペースになるのですが、側面を下から順に編んでいくと、このスペースを均等に保つのが難しくて、だいぶ歪んでしまいました。最初に六つ目枠を作って、あいだを埋める作り方ができれば、もっとキレイに作れるかもです。

底です。

鉄線崩し編みのかごの底

鉄線編み3本セットのうち1本を無描画色にしました。色の並びは先と同じです。

データです。

PPバンド・華編みのかご

PPバンドで、華編みのかごをもうひとつ作ってみました。先と同じサイズです。

模様としては、牡丹華編みに近いのですが、紺の差しひもで作られる六角形の角部分、クロスする白とシアンのバンドの上下を入れ替えました。

華編みのかご

先の反省から、少し硬めの白バンドをベースとし、側面も最初から固定するなどして今回はあまり無理なく編めましたが、編めた最大の理由は直角方向のバンドの数でしょう。1/2に間引かれており、各三角形部分には1本しか通りません。

底から見たところ。先のかごも同じですが、角の六角形から五角形を通る部分の平行の差しひもは、底で二重に重ねています。

華編みのかごの底

図では、うらおもては完全には表示できませんが、花びら部分がおもてになります。

データです。

PPバンド・小菊華編みのかご

小さな花模様をPPバンドで作ってみました。以下文献106ページに、小菊華編み(こぎくはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

細かい柄ということなので、ベースは1/2幅とし、直角方向に三角形の中を通るバンドは1/4幅にしました。最初に直角方向のバンドを通す、つまり車華編みを作り、その後に平行方向のバンドを差すという手順です。

菊華編みのかご

デコボコになってしまいました。今まで、六つ目かごの側面は差しひもを通すことで位置が固定されていたので、同じようにしたのです。でも、三角部分にすき間を置いたため、形が決まらず、差しているうちに詰まってしまってバンドを通せるすき間がなくなる、それを各箇所それぞれに無理矢理広げて差し込む、の繰り返しでした。しかも車華編みですから、差しても差しても埋まらない、、

多少は変形するPPバンドだから、何とか形になったようなものです。山あり、谷あり。平行方向・直角方向ともにフルに差していますから、何重にも詰まった硬い感じのかごになりました。

底から見たところ。

菊華編みのかごの底

図です。シアンの差しひもは、紺のベースの六つ目・三角部分の間は上を通します。

データです。

PPバンド・六つ目かごに差しひも

六つ目のかごに、各方向平行な差しひもを加えました。同じ幅のバンドで、目を埋めることができ、すき間のないかごになりました。

六つ目かごに差しひも

縁は2段に重ねました。斜めひも・差しひもとも、折り返しの位置になりますので、そのまま折って重ねています。持ち手もその間に入れました。

底の角 6点はY字分岐になります。底部分のバンドを2枚重ねて、五角形箇所で分岐させました。ちょっと浮いた状態になっています。

六つ目かごに差しひもの底

図は差しひもが上に重なっていますが、2本のバンドの間を通しました。

データです。

縁の編みかたに「縁ひもを2段置いて差し込む」を追加したので、設定データをつけておきます。

PPバンド・四つ目崩しのかご3

四つ目崩しのかごをもうひとつ、作ってみました。使用するバンドの色・長さ・配置、すべて先の四つ目崩しのかごと同じです。差しひもが、四つ目の中でクロスするのも同じ。異なるのは、うら/おもての位置関係だけです。

四つ目崩しのかご3

右上がりのバンドを前面に置いたのですが、角のところだけは、うまく差せませんでした。追加となった垂直ひもに、底を通らない差しひもを加えなくてはならない。紺色のバンドはと同様に内側で折りましたが、工夫の余地はありそうです。

プレビュー画像です。

底も、差し方以外は同じ作り方です。

四つ目崩しのかごの底

2点を並べてみました。白と紺、同じ位置に同じバンドがあるのがわかるでしょうか。

四つ目崩しのかご

データです。先と同じPPバンド(不透明色)を使っています。