「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンド・四つ目崩しのかご2

Ver1.8.4 で、CraftBandHexagonに追加された差しひも機能は、うら/おもて指定ができます。同様な指定はCraftBandSquare でも可能になりましたので、試してみました。

四つ目崩しのかご2

ベースに対するおもて/うらがわかるように、不透明色で描画させると、こんなです。

先に四つ目崩しを作った時は側面の各角に目を1つ(1列)増やしたのですが底の目との不一致がありました。今回は、上下左右に目があるタイプ、つまり各角に2つ(2列)目を増やし、差しひもを角の垂直ひもにすることで合わせています。

上図の各角、少し短くなっているバンド部分が斜めではなく垂直になります。垂直のバンドは白ですので、底で白と紺を重ねました。

四つ目崩しのかごの底

角を通る斜めの差しひも4本は、データ的には別途追加しました。作成にあたっては内側で折っており、他ほどきれいなクロスにはできませんでした。でも、目の数的には、側面にふたつ作った方が、一つ作るより良さそうです。

データです。

PPバンド(不透明色)のデータをつけておきます。

PPバンド・麻の葉(単方向)のかご

PPバンドでも、織りタイプ「麻の葉(単方向)」を設定したかごを作ってみました。

「ひも中心合わせ」で、底の六角形の角は、先にはカットして減らしましたが、こんどは増やしてみました。「クロスひも」で底の対角線に置く補強ひもを指定できますが、それに側面分の長さをプラスしたものを、対角線位置のひもに重ねて編みました。PPバンドには接着剤が使えないからです。

ひもを増やしたので、上端・下端、斜め左端・右端 2 とし、周を少し大きくしました。

底の角は図のようには折れないのに、そこに更に、重なった2枚を2方向に分けようというのです。かごになるのでしょうか。

ということで、できたのがこちら。

対角線位置の3本が2本重ねです。角の立ち上げに無理矢理感がありますが、全体としては、意外と形になってるって感じです。

側面は、図には従わず、全て同じ方向に揃えました。

最近鉄線編みが続いたので、それに比べると頼りない感じですが、2つ飛び網代編みよりは、かなりしっかりしています。使ったバンドは、鉄線編みだと約23mのところ、似たようなサイズで約15mですから、使用量並みと言えましょう。

データです。

PPバンド・鉄線編みのかごバッグ

鉄線編み(3軸織)の模様、相対する側面で色を変えていいなら制限はなくなります。薄いPPバンドですから重ねてもさほど問題はない。作る手間だけです。

ということで、最後に、最初に作った鉄線編み模様が側面になるような、かごバッグを作ってみました。

鉄線編みのかごバッグ

近くにいた一般人代表、Aさんに感想を聞いてみました。

haru「このかご、どう?」

A「何の変哲もない、ただのブロック模様のかごじゃん」

haru「作るのに結構手間がかかったんだよ。どこだと思う?」

A「うーん。。横が紺色と水色に切り替わってるところ?」

haru「シンプル過ぎるかなと思って途中で変えたんだけどね、バンド変えただけだから、全然簡単。それより、底、ほら、白と黄色でしょ」

A「別に普通じゃん。何の感動もない(キッパリ)! 」

haru「そっかー、それが一般人の感想なのかー」

A「世の中の99.9%の人はそう思ってるよ」

haru「残りの1%は?」

A「1%じゃない、0.1%だよ。0.1%のマニアになら気付いてもらえるかもね」

工数が報われないパターンですね。


試作した鉄線編みのかごバッグ、3点を並べてみました。感動はあるでしょうか。

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データをつけておきます。作り方は、ひも個別のメモ欄に付記しています。サイズは設定通り。マニアな方は是非、アプリで開いて見て下さい。

PPバンド・斜め結び亀甲のかごバッグ

試してきた鉄線編み(3軸織)の模様の中に、もう1点、そのまま編めるものがありました。斜め結び亀甲です。

こちらは、底から模様がつながるシックススター2色と異なり、側面のみの模様となります。折って立ち上げた時に、A-B-A色で作れる、という条件に合うものです。

斜め結び亀甲のかごバッグ

底です。A-B-A色、つまりシックススター2色パターンになっています。

斜め結び亀甲のかごバッグの底

編み図です。

データです。

PPバンド・シックススター2色のかごバッグ

さて、鉄線編み(3軸織)の模様、色々試してきましたが、すべて浅いかごで、見るのは底だけ、側面は見ないでくださいね、というものでした。

では、バッグを作ろうとしたらどうでしょう。見るのは側面、底は隠れますのでどんなでもいい。底の模様を、そのまま側面にもって来られるのでしょうか。

今のところ、底のひもを折って立ち上げて側面にする想定ですから、両サイドで並びが反転しますし、6つの側面が筒状につながります。なかなか難しそうです。実際、作ってきたかごでは、側面の模様は全て崩れてしまっていました。唯一の例外シックススター2色を除いては。

ということで、作ってみたのがこちら。

シックススター2色のかごバッグ

模様は、底から続きます。

シックススター2色のかごバッグの底

編み図です。

データです。

お星様の金ラインを追加しましたので、設定ファイルも添付しておきます。

追記
サイズ違いになりますが、作り方の手順書をこちらに掲載しました。

PPバンド・鉄線編みの三角かご

鉄線編み(3軸織)で、いろいろなかごを作ってきましたが、基本サイズは同じで、ほぼ丸いかごでした。違う形はどうでしょう。例えば、六つ目で作ったような三角かごは?

先に検討した立ち上げ時の角の条件からは、底となる六角形の各辺のバンド数は3の倍数、従って最小3本です。これを1本にして、三角かごにするとどうなるか。

「最小3本」が導かれた前提は「底と辺に同じ織り模様が続く」でしたから、この前提が満たされなくなる、ということでしょう。

試しに、3辺を1本にしたかごの図を作ってみました。模様は「アルプス」です。

そして、図に従って作ってみたのがこちら。

鉄線編みの三角かご

三角形の角になる部分を、無理矢理合わせた、といいましょうか。

3つの角部分です。各、ひも4本分ほどが、3本組ではなく2本組になっています。

角のひも4本がイレギュラーで、この位の小さいかごだとその影響は大きいけれど、大きい三角かごであれば比率は下がるので、形状としてアリ、かもしれません。大きくするなら1本じゃなく3本にすれば? とも言えますが。

データです。

鉄線編みのかご、3軸織3色パターン

鉄線編み・3軸織の色々な模様のかごが出来ました。並べてみました。

名前が付いているわけですから、いずれも、広く認識されている、よく使われる模様なのでしょう。同じ織り方なのに、違って見えるのも面白いです。

色だけではなく、組み合わせ数や繰り返し数もいくらでも作れますから、模様はもっとあるはず。
CraftBandHexagonを使えば色の組み合わせは容易にシミュレーションできますから、「3方向各3色」のパターンで試してみました。ちなみに、上の写真の中で、「3方向各3色」でできているのは、シックススター(右下)と亀甲(左下)です。

色違いや位置違いは同一視して、異なると思われるパターンは、他に次の3点がありました。

出現する同色パーツは次の3種、

  • ボックス型
  • 山(スターの両断)型
  • 三菱(六つ目のベース)型

作られる模様はいずれかのバーツ3点の組み合わせ[?]であり、すべてボックス型なのが亀甲、すべて三菱型なのがシックススターということのようです。

混合ではなく、すべて山型になる一番右のパターンも、2軍模様としてはありかもしれません。名前は…山の連なりなので「アルプス」とか。図は下向きになってますが。

[?] 組み合わせには条件があるようです。例えば、各1点ずつというのは、数回試したレベルでは出てこなかったのですが、ほんとうに存在しないのでしょうか。

PPバンド3軸織・麻の葉くずしの浅かご

鉄線編みの色違い、メッシュワークの続きです。

『布で楽しむメッシュワーク 基礎とレッスンつき』前田澄子、日本ヴォーグ社、2006年

3本組みの章、41ページ「麻の葉くずし」のパターンでかごを作ってみました。CraftBandHexagonの中心位置および横・斜め60度・斜め120度に読み替えた設定は、次のようになります。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-1A色B色B色
+1A色A色A色
+2B色B色B色

2色3点の繰り返しです。右綾と左綾・表と裏で麻の葉の位置が変わります。

麻の葉くずしの浅かご

白のPPバンドが少し透けているのが残念です。

底です。

麻の葉くずしの浅かごの底

編み図です。底の写真位置。

データです。

PPバンド3軸織・ヘクサゴンの浅かご

鉄線編みの色違い、メッシュワークの続きです。

『布で楽しむメッシュワーク 基礎とレッスンつき』前田澄子、日本ヴォーグ社、2006年

3本組みの章、39ページ「ヘクサゴン」のパターンでかごを作ってみました。CraftBandHexagonの中心位置および横・斜め60度・斜め120度に読み替えた設定は、次のようになります。4色ですが、各方向3点の繰り返しです。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-1C色A色B色
+1B色D色C色
+2D色C色A色

ヘクサゴンの浅かご.

底です。編み図に対応した方向から見たところ。

ヘクサゴンの浅かごの底

編み図です。

データです。

PPバンド3軸織・リトルステップの浅かご

鉄線編みの色違い、メッシュワークの続きです。

『布で楽しむメッシュワーク 基礎とレッスンつき』前田澄子、日本ヴォーグ社、2006年

3本組みの章、39ページ「リトルステップ」のパターンでかごを作ってみました。CraftBandHexagonの中心位置および横・斜め60度・斜め120度に読み替えた設定は、次のようになります。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-1C色B色A色
+1A色B色A色

右綾と左綾で、階段の組み合わせが変わります。書籍と同じになるよう、左綾で作りました。合わせたのは底です。

リトルステップの浅かご

かごの内側から見ると、階段の影の方向が異なっています。どちらをメインにするか、どの方向に合わせるか、配慮が必要なようです。

編み図です。斜め60度方向が縦に相当します。

データです。