「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンド・花あじろ風のかご#28459

水平・垂直の中心を幅広にする花あじろ編みですが、手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ にも、中心を広くする模様 #28459が掲載されています。

https://www.handweaving.net/draft-detail/28459/page-184-figure-23-donat-franz-large-book-of-textile-patterns-germany-1895?page=0&keyword=28459

9×9の繰り返し模様です。1×1も含まれているのでPPバンドで作ることにしました。
1/2本幅をベースとし、水平の中心2本・垂直の中心2本はともに同じ上下になっていますので、1本幅で代替しました。結果、模様の単位は8×8で、水平・垂直の中心が幅広となりました。

できたかごがこちら。

花あじろ風のかご

近くで見ると単なる四角の連なり、強いて言えば大きな格子の中に小さな格子という感じでしょうか。でも、5メートルほど離れて眺めると、丸らしき模様が見えてきます。写真右上に、離れて見た時の全体が小さくなった状態を載せてみましたが、わかるでしょうか。

正面写真です。近くから・遠くから、眺めてみてください。45度傾けると、波のようにも見えませんか?

花あじろ風のかご

展開図・編み図です。

展開図・編み図

データです。

PPバンド・手織り模様のかご#62872

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、ちょっと難しそうな模様でプラかごを作ってみました。#62872で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/62872/threading-draft-from-divisional-profile-tieup-master-weaver-draft-61297-fulford-quebec-canada-2005-2015?page=0&keyword=62872

パターンの単位は 20×20 で、縦ひも33本・横ひも17本としたため、4側面で模様がつながりますが、相対する面の模様位置は異なります。難しそうなというのは、同じ方向にバンドが並ぶ箇所が何点も出てくるからです。

#62872

作ってみるとやはり、1,3,5が同じ方向に並ぶ箇所はバンドが重なってしまうし、5つ飛び箇所は浮いた感じになってしまいました。上手に作るコツってあるんでしょうか。

底と、反対側の側面の模様です。

データです。CraftBandSquareで開くと展開図が見られます。単位模様の繰り返しですので、サイズなどを変更して使うことができます。

PPバンド・手織り模様のかご#27376

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、また別の模様でプラかごを作ってみました。#27376で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/27376/page-143-figure-7-donat-franz-large-book-of-textile-patterns-germany-1895?page=0&keyword=27376

パターンの単位は 26×26、今までより大きめです。縦ひも33本・横ひも19本で、縦+横=52で2模様分。側面の相対する面は同じにしました。高さは24本のため上下が少し欠けます。

先と同じような片側同色模様なのですが、垂直ひもは硬め、側面の編みひもは少し柔らかめのPPバンドで編んでみました。5つ飛びも出てくるのですが、硬いバンドより少しは落ち着く感じです。

#27376

底は平編みです。

#27376の底

データです。CraftBandSquareで開くと展開図が見られます。単位模様の繰り返しですので、位置を変えることもできます。

PPバンド・手織り模様の浅かご#50003

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、別の模様でプラかごを作ってみました。#50003で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/50003/page-159-figure-2-orimono-soshiki-hen-textile-system-yoshida-kiju-japan-1903?page=0&keyword=50003

交互2色、パターンの単位は 16×16です。側面は#50003の模様、底が見える浅いかごにして、底は 16×16のパターンを倍に拡大した32×32のパターンにしてみました。

底の縦ひも・横ひもは奇数にするため共に31本、2単位マイナス1本です。

できたかごです。

#50003模様のかご

内側に模様を作ったので、上からみるとこんなです。底の2辺がほぼ重なってしまっていますが、そのまま折る感じで作りました。

#50003のかごの内側

今まで、CraftBandSquare による展開図・編み図は、外側から見た図として作ってきました。今回は、底は内側・側面は外側に模様を作りましたので、内側から見た展開図と、外側から見た展開図、2枚を作ってみました。

外側から見た展開図

外側から見た展開図

内側から見た展開図

内側から見た展開図

模様となる上下パターンを作り、それを上下交換し、左右反転すると裏側の模様になります。ただし、パターンの単位のうち一部しか使っていない場合は、その分を左右にシフトする必要があります。また、右側面と左側面については、上→右、下→左がセットになっているため、同じ位置での裏面です。

データです。上下図には、側面 16×16・底 32×32の単位模様が含まれます。

2023.9.14 追記 「阪神タイガーズ優勝記念BOX」と命名しました。
2023.11.5 追記 祝・日本一記念

PPバンド・手織り模様のかご#34196

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、別の模様でプラかごを作ってみました。#34196で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/34196/figure-589-a-handbook-of-weaves-by-g-h-oelsner-germany-1915?page=0&keyword=34196

パターンの単位は 10×10で、先より模様は小さいのですが、4側面で連続としたため相対する面の模様位置は異なります。同じく1/2幅です。

#34196

1,2,3飛びなのですが、横の3飛びのところが少し浮いてしまいました。すき間が空いてしまったせいでしょうか。素人には難しいです。

底は平編みです。

#34196の底

データです。CraftBandSquareで開くと展開図が見られます。単位模様の繰り返しですので、位置を変えることもできます。

PPバンド・手織り模様のかご#12316

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、別の模様でプラかごを作ってみました。
#12316で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/12316/16-zu-16-093-old-german-pattern-book-untitled-and-unbound-germany-uncertain-date-1850-1900-?page=0&keyword=12316

先にはクラフトバンド/紙バンドでしたが、こちらは1×1が多数ある模様なのでPPバンドで、また、パターンの単位が16×16のため、1/2幅で作りました。

#12316

垂直方向は8本ごとのブロック色、和風の配色にしてみました。上の写真は側面にかけて同じ色になっていますが、反対側から見ると交互になります。

#12316反対側


底は平編みで、編み図はこんなです。

#12613 の編み図


データです。単位模様の繰り返しですので、CraftBandSquareで開くと位置を変えることができます。

PPバンドのかご・幅変更のデザイン

CraftBandSquare では、ひもの色だけではなく幅も個別に変更できます。
最初に作ったかごの色の組み合わせで、ひもの幅を部分的に変更して作ってみました。

ひも幅を変えたかご

こげ茶のひもの幅を半分にしました。7本がセットなので、3セット×2セット×2セットサイズの奥行きが広めのかごです。

すべて平編み、展開図の編み図はこんなです。

側面が2セットと偶数になっているため、図の上側面と下側面・左側面と右側面は、縦縞と横縞が入れ替わっています。側面と上側面を見ると、できたかごもその通り。

底から見ると

でもこの「こげ茶のひもを半分」は、それなりに検討はしたのです。
深緑が縁になるので半分にはしないとして、ブラウンとこげ茶、半分にして対称になるような組み合わせを作り、絵を比較しました。

上側面だけの図ですが、真ん中だけを細くしてみると

22122

ブラウンを細くしてみると

12121

深緑以外を細くしてみると

11111

ブラウンが多い方がいい感じかなと思ったのですが、残りひもの長さが(重さでチェックしました)ちょっと足りない。それでワンサイズ小さくしたのです。
パソコン上のちょっとしたデザイン・シミュレーションってわけですね。

データです。

PPバンドのかご・6本千鳥格子模様

3本の次は、6本の千鳥格子を試してみました。

基本は2色なのですが、色が薄い方の真ん中に同系色を入れてみました。6×6の格子が収まるサイズにしたため、6の倍数で、12本・24本・高さ18本と、今までのかごより大きめのかごになりました。

6本千鳥格子

模様の基本パターンは次の図ですが、同じ色が重なる箇所(色の薄い同系色も同色扱い)は、平編みに変えた、12×12の繰り返しです。

底は平編みです。

6本千鳥格子の底

展開図・編み図はこんなです。

データです。

PPバンドのかご・3本千鳥格子模様

一方向のみの色の次は、両方向に色があるタイプでしょう。

垂直ひもと側面の編みひも、ともに3本ずつ2色、千鳥格子と呼ばれる模様を作ってみました。

千鳥格子

底は平編みで、側面と続けてみるとこんなです。

千鳥格子の底

編み目をちょっとだけ変えているのがわかるでしょうか。
紺色3本・水色3本でできる、3×3領域の組み合わせは次の4点です。

  1. 水色×水色
  2. 水色×紺色
  3. 紺色×紺色
  4. 紺色×水色

2.と4.は平編みだと模様が入れ替わります。それを、側面については、片方だけ上下入れ替えて、同じにしてみたのです。入れ替えた境界部分では、ひもが同方向に重なりますが、2連続までは良しとして。

でも、作ってみると、ひもの方向が重なる箇所は、ひも同士が重なるような感じになってしまいました。特に上部の縁の近くは。そのため、内側、上から3本目に重なり位置の間になるように水色のひもを通し、持ち手を巻き付ける位置も重複箇所の間に通して固定してみました。

このかごでは、1.と3.の同色部分は変更していませんが、1.と3.については上下を入れ替えても模様は変わりませんので、もうすこし改良の余地があるかもしれません。

展開図・編み図はこちらです。(水色の方は、色がわかりにくいので、「線のみ(中線あり)」に変更)

データです。