ライン模様を作ったのであれば、ドット模様も試してみましょう。
同じく、四角数6×6、斜め網代編みやライン模様と同サイズ、ブラウンとこげ茶の2色です。
底です。
内側です。
もとにしたデータをつけておきます。データをもとに、手作業で色を塗り、組み合わせて作りました。作り方については次回。
『このサイズが欲しい!』キャンペーンの当選者No.8 ホノさんのご希望は「1歳になる娘のおむつや肌着などを入れるかご」です。オーダーされたサイズは
25 cm、奥行き35 cm、高さ15 cm (底の外側)
使い方やサイズの理由などは、
とのことでした。
ラックに合わせた四角い感じのかご、作ってみました。
娘さんとのことでしたので、ひなまつりをイメージして、菱編みにしてみました。
ひもの折り返しも、菱編みに隠れるような位置にしています。
データです。
追記
ホノさんからお写真を送っていただきました。ありがとうこざいました。
無事に受け取り、さっそく色々と入れさせていただきました。
大きさもラックの上に置くのにちょうどいいサイズで使いやすそうです!
縦横とも同じ2色を交互に編んだ場合、模様としては線になります。
でも、斜め組み編みの場合は、角のところで縦横の方向が変わるため、すべてのバンドをそのまま交互にすると、縦横の切り替えが発生します。
線としてつながるように作ってみました。四角数6×6、斜め網代編みと同サイズ、使った色は同じくブラウンとこげ茶です。
内側はこんな感じ。
このかごの底組み図を見ると、底の角4点それぞれ、同じこげ茶のバンドが2本になっています。底の角を中心として、縦・横のバンドの方向が90度変わるため、例えば
でないと、それぞれの側面において、ブラウンと交互になりません。
上の赤丸に示す、上の角で縦のこげ茶が2本になるとすると、こげ茶2本が下の角になる必要がありますから、縦の四角数と横の四角数は同数、つまり正方形が条件になります。
また、この例では、縦・横の四角数が6個、つまり偶数ですから、左の角と右の角となる縦バンドの色はブラウン、従って左右の角をはさむ横バンドはこげ茶2本となります。
では、縦・横の四角数が奇数の場合はどうなるか。左右の角となる縦バンドの色はこげ茶になりますので、左右の角をはさむ横バンドはブラウン2本となります。
縦の四角数・横の四角数が奇数(7個)の例です(縦横入れ替わっていますが)。この場合も、立ち上げて組んだ時、線がつながることがわかるかと思います。
結論
線がつながるように作れるのは、縦横同数、つまり正方形の時のみ。
中心に同じ色を重ねるようにバンドを配置しますが、
ようにすれば、線がつながる、ということです。
上のかごのデータです。
参考に、7×7(奇数)パターンのデータもつけておきます。
最初に作ったPPバンドのかごのパターンで、斜め組み編みのバッグ、プラかごを作ってみました。
このパターンだと、模様がきれいにつながります。底から見ても
縁の処理は対角線に折っているのですが、折って重ねるバンドの色も同じになりました。
斜め組みにした時の模様は、斜め網代編みの底の組み方でみたように角で縦と横が入れ替わります。色との組み合わせでは2色の小かごのように途中でバンドの色を変える必要がありました。
でも、このパターンだとOK。2色以上でOKになる条件を考えてみました。
作り方 | 条件 | このかごの例 | 他の例 |
単位となるバンドの数 | 3以上 | 7 | 3や4や5など |
単位となるバンドの色 | 左右対称の並びであること | 深緑・ブラウン・こげ茶・ブラウン・こげ茶・ブラウン・深緑 | 赤・白・赤など |
横の側面 | 単位の整数倍 | ×2 | ×3や×4 |
縦の側面 | 単位の整数倍 | ×1 | ×2や×3 |
高さについても、単位の2倍となっているため、折って重ねるバンドも同じ色になったのですね。透明色を使うような場合、同じ色が重なった方がいいですよね。
データです。色もそのままです。
斜め網代編みの2色の小かごの作り方です。
まず、CraftBandSquare45でデータを作り、プレビューでできた図に色塗りしました。
作り方のポイントは、
底で2色のバンドを重ねる
です。そもそもPPバンドは、貼り合わせではなく重ねて始末しますし、厚みもありません。ではどこで重ねるか、ですが、
上の絵では、赤の四角は横ひもを重ねた場所、緑の四角は縦ひもを重ねた場所です。重なりがわかりやすいように、同じ色のひもに対して、縦と横で少し色を変えています。
4隅の四角1個になる箇所以外は、網代編みなので四角2個分の余裕、そして裏に隠れる分を合わせるとおおよそ3幅分くらい重ねることができそうです。
この図を等倍にプリントアウトして型紙にし、両面テープを貼って、型紙に合わせてPPバンドをカットしながら貼っていきました。(プリントアウトには縁処理分を加えていないので、カット時に各端4cm加えています。)
2色が重なる場所はPPバンド同士を1.5幅分ほど、両面テープで止めました。
まず横にPPバンドを貼り、PPバンドの片側をマスキングテープで固定し、めくりながら縦のPPバンドを貼りました。
底が組めたところで、更に上からマスキングテープでしっかり固定し、ひっくり返して型紙ごと折りました。型紙の裏側には、あらかじめ、底の位置を転記しています。
後は側面を網代編み。型紙にPPバンドが貼りついていますので、そのまま外さずに編むと編みやすいです。
試作なので、重ねる位置や重ね方など検討すべき点はいろいろありますが、PPバンドを使った作り方としてはこういうのもあり、じゃないでしょうか。
斜め網代編みの底の編み図の色塗りをしながら思いました。縦ひもの上と下を2色で塗っているわけだけれど、2色のひもでできないのかなと。
で、試しに作ってみました。PPバンドです。
作り方はまだまだ改良の余地ありですが、2色。素敵でしょ?
底はこんなです。
そして、内側です。
もとになったデータをつけておきます。この通りじゃなくて、ちょっと手を加えているのですが、それについては次回説明します。
底の作り方がわかったところで、実際に作ってみました。
12本幅のクラフトバンドを6本幅に割いて使い、横8・縦10・高さ4.5個の斜め網代編み、縁の始末は「カットして縁ひもを貼る」としました。
このサイズにした理由は、12本幅のバンドが5.8mほど残っていたからです。ひもリストに集計値が出てくるのですが、6本だとほぼ「面積長」で行けますから、四角の数をUP/DOWNして、ちょうと収まるくらいの数にしました。
重なる部分しか塗りつぶしていませんが、底の組図はこんなです。
北欧編みの時と同様の手順で、等倍のプリントアウトを型紙にして作りました。型紙に合わせてひもをカットし、ひもを並べた片側を両面テープとマスキングテーブで固定。端から順に、縦ひもを差し込んでいきました。塗った色が横ひもで隠れてしまいましたが、湿らせて柔らかくしているので、順にめくって持ち上げ、白だったらそのまま縦ひもをはさめばOK。
当初、型紙どおりにひもをカットしていたのですが、上下に波打つような感じで組んでいくと、組みあがったときには少しひもが短くなりました。30cmのひもで、0.5cmくらいかな。メイン画面の「ひも長係数」は、1.02くらい必要ということですね。
できあがりです。ふちかがりを加えました。(CraftBandSquare45用に、この縁の始末方法を、編みかたに加えた方がいいですね)。
底はこんなです。
北欧編みではすき間を2mmに設定したので、今回は1mmに設定しました。そのすき間が不均一になってしまっています。硬いひもなので、私のテクでは無理、と日和ってしまったのです。網代編みなのだから、ゼロでも良かった…のかもしれません。
でも、オリジナルサイズを・しろうとが・初めてでも作れたんです。カットして並べるのも、型紙に合わせるだけだから全然難しくないし、時間もそうかからない。小学生でもできるんじゃないかな。CraftBandSquare45を使えばね。
データです。
CraftBandSquare45が扱うクラフトバンドの斜め四角のタイプ、北欧編みの次は斜め網代編みです。難しいイメージがあって敬遠してきたのですが、やってみるしかありません。
ちなみに、私の「網代編み」の知識と経験は、
こんなところでしょうか。
上2・下2で作ってみるとして、横に編む場合は4の倍数であることが必要ですが、斜めの場合つながるわけではないので、縦の四角数・横の四角数、どんな組み合わせでもよさそうです。ではその場合、底をどうやって組むのでしょう?絵を見ながら、考えてみました。
まず、CraftBandSquare45のプレビューの図を、ペイントアプリで塗りつぶせるよう、線だけのパターンで画像ファイルが作れるように、「線のみ」という描画色を追加登録しました。
そしてサンプルとして、横12・縦8・高さ3のデータを作り、画像ファイルを作りました。画像ファイルには、縦ひも・横ひもの他、縦横の各側面、底の中央線などが描かれています。
まず、横の側面と縦の側面の上2・下2パターンがつながるように、色を塗ってみました。垂直となる方向が変わるので、縦ひもと横ひもが入れ替わることがわかりました。
では、底はどう組んだらいいのか、ですが、とりあえずシンプルなルール
底の中央線で4分割し、
各、接している側面の塗り方をそのまま延長
としてみました。
ネットや本に載っている底の編み図をみても、なぜそうしたかのルールは書かれていないため、推測ですが。
色塗りの練習台は簡単に作れますので、3点ほどやってみました。
windows標準のペイントアプリで、クリックするだけですから簡単です。4点目ともなると1分もかかりません。
とりあえずこのルールで、やってみましょう。
※「正しいルール」をご存じの方ありましたら、教えてください!
追記
・別のルールで試してみた例がこちら。
・V1.7では、この投稿のようなパターンが自動生成できるようになりました。
・まとめページ「斜め網代編みとは」
PPバンドで試してきましたが、CraftBandSquare45 は名前にあるようにクラフトバンドのアプリです。そしてクラフトバンドの斜め四角のタイプといえば、まずは北欧編みです。
CraftBandSquare45とCraftBandMeshは同じ設定ファイルを共有できますので、編集メニューの[バンドの種類選択]から、対象を今まで使ってきたクラフトバンドに変更することができます。
今手許にあるクラフトバンドは、13本幅のもので、硬くて詰めにくく折りにくいので、組むタイプは避けてきたのですが…やるしかありません。横5個・縦3個・高さ3個の北欧編みのかごを作ってみました。持ち手もつけてみました。
型紙を使えたことで、ちょっとはラクになったかな。ひも間のすき間を2mmにしたので、底の配置がやりやすくなりました。(その分、側面にもすき間が空いてしまいましたが)
ひもを湿らせるので、いったんクリアシートの上で組みましたが、その後、両面テープ貼った型紙の上に置いて縦・横・すき間の位置を合わせ、型紙ごと底の線で折りました。
こんなに大きな型紙で、できたのはたったこれですか?みたいなサイズ感。慣れた人なら、実物大にプリントしなくても、A4サイズ 1枚の図、もしくは画面を見ながらでも作れるでしょう。
データです。
付記
北欧編みのコツや持ち手の編みかたなど、いろいろなYouTube動画を参考にさせていただきました。動画制作者の皆さま、ありがとうございます。
斜め組み小かごと同様にして、トレイを作ってみました。四角数は、横16・縦12・高さ2.5個。縁の始末は「対角線に折って差し込む」です。
実寸の型紙をプリントアウトし、両面テープを貼って、その上にひもを並べて作りました。ちなみに、実寸に印刷する手順は、
やってみてわかったことは、実寸の型紙があれば、
今回もクリアファイルの上に両面テープを貼ったので、たちあげの時にはいったん外す必要がありました。そのせいか、側面がちょっと広がってしまいました。
そこでまた考えました。
何度も作るわけじゃないので、型紙は使い捨てでいい。
→クリアファイルを置かなくても、直接型紙に両面テープを貼ればいい。
→立ち上げ時には、両面テープから外さなくても、型紙ごと折ればいい
→型紙の裏面に、あらかじめ、表側の底の線を転記しておけばいい。
データです。