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CraftBandSquare45で作成

PPバンド・ライン模様のミニバッグ

底が長方形でライン模様にできる、別のサイズ・別のパターンがありました。

底の四角数が10×5 のケースです。7×5の時には全てのバンドを外側/内側に折り返すことで、内外ともライン模様になりましたが、このケースではライン模様になるのは外側だけです。高さの四角数 7.5で、一部を外側に折りカラー編みし、残りは短くカットして内側に縁処理しました。

ライン模様

外側に折りカラー編みしたバンドは、今までのように斜め両方向ともではなく、片側だけ、60本中10本です。その10本の位置を、[プレビュー]図のバンド長配置、および[プレビュー2]beforeの赤ラインで示したのが次の図です。縞のブロックは先より大きく、辺がイレギュラーです。


ただ、実際に作ってみると、折り位置では、

  • 外側のバンドを外側に折り返す
  • 内側のバンドを内側に折り返す

ことになるため、縁では内外が分離した状態になります(下の青丸の位置)。1段弱ですが、10/(60/2) なので1/3が該当します。このかごの場合は、ちょうど持ち手位置になったので支障なさそうな感じではありますが、固定を考えた方がよいかもしれません。
底については、模様の適当な位置でバンド裏でカットしました。

また、試作してみたのは高さ 7.5ですが、他に、

  • 高さ 2.5(10本)
  • 高さ 5.5(10本)
  • 高さ 6.5(10本)
  • 高さ 8.5(18本)

で、折りカラー編みでライン模様にできる箇所がありました。カッコ内は折り返し本数です[※]。このパターンの場合、内側もライン模様にしようとすると、外側に折り返すのと同じバンドを使うことになるので、内外同時に模様を作ることはできません。

Square45のデータです。

他の高さの例、2点をつけておきます。

PPバンド・長方形のライン模様

前稿のように、側面をライン模様にするためには、底が正方形という条件がありました。では、長方形の底、つまり縦の四角数と横の四角数が異なるケースでも、折りカラー編みを使うことで、ライン模様にできないものでしょうか。

一般的な条件まではわかりませんが[※]可能となるケースがありました。試しに、前稿の6×6をそのまま1つずらして7×5にしてみたものです。

PPバンド・長方形のライン模様

一部を外側に折り返し、残りを内側に折り返すことで、全体がライン模様になりました。

外側は底の中央線まで折り返し、内側は側面までを折り返しました。

折りカラー機能有効時の[プレビュー2]画面、before/afterです。

縞模様のブロックが格子状に並び、格子の対角線位置に折り返しラインが生じています。その高さで、ブロックごと内外に折り返すことで、斜め各方向を2色交互にできました。

データです。

PPバンド・ライン模様のドット模様

斜め編みで2色のライン模様を作るには、底が正方形&中心で色を重ねる、というルールがあります。ライン模様は、縦横とも2色交互の時に現れる模様ですから、ルールの結果、側面の斜め2方向では、それぞれ2色交互になります。

Ver1.8.14のSquare45の折りカラー機能を使うと、指定した高さにおける斜め2方向のバンド色の並びを表形式で見ることができます。この2色交互が、高さ0.5ごとに、同色交差/異色交差の入れ替わりになっていることに気付きました。

異色であれば、折りカラー編みで入れ替えることができます。つまり、ライン模様をドット模様に変えられるのです。作ってみました。

内側ライン、外側ドット

高さが整数の時、縁の1組ごと、外側-内側-外側-内側..と折り返せば、ライン模様を内外ともドット模様に変えることができます。でも、全部変えてしまったら単なるドット模様になってしまいますから、外側のみ折り返して、内側のラインは残してみました。

内側ライン

外側のみ折り返す時のプレビュー・底配置図です。

なお、この過程で、プレビューの「うら」表示にバグがあることがわかりました。次バージョンでは修正予定ですが、Ver1.8.14ご使用の際は留意ください。

データです。

外側・内側ともに折り返せば、両側ともドット模様になります。こちらのデータもつけておきます。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

フォルトゥーナパールという素材があります。販売サイトによると「国内産のPPバンドと同じように使っても、その質感、発色の違いにきっと驚くはずです。同じ編み方でも、フォルトゥーナパールなら、よりエレガントで、個性的な作品に仕上がります。

試してみたくなりますよね。でも、53色のラインナップですから、オリカラー・チェック(OriColorCheck) にするとして、2色だと2756通りにもなります。どんな組み合わせがいいのか、選びかねていたのです。そこに、モニターになって下さるという方がありまして、サクッと選んでくれました。好き♡とか可愛い♡を持ってる方、最強です。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

PPバンドより柔らかめで、編地は、カゴというよりカバンです。21ミリ幅・27メートルの素材を2色で計2巻使い、32ミリのDカンを6箇所編み込み、既成のボタン式の持ち手をつけました。

底と内側です。底の中央線位置で切り替えています。

Ver.1.8.14 のSquare45の折りカラー機能を使いました。折り返しを指定したバンドに対して、標準では側面分の長さが倍になります(下図・左)。この状態で、27メートルのバンドで作れるサイズを決めました。使用長26.3メートルです。

その後、サイズは変えずに、底の中央線に届く長さを個別加算長に・四角2個分をひも長加算に設定することで、使用長を最適化しました。それが下図・右で、使用長は25.3メートルになりました。

バンドは後者でカットして作ったのですが、

  • 余裕がほとんどないため、カットミスや配置ミスのプレッシャーが大きい
  • 仮編みの2倍高さ状態で高さが揃わないため、均等に編めているかのチェックや補正ができない
  • 差し込み時に縦に割けたら終わり。割けない素材で本当に良かった☺
  • 最後、折り返して底に差し込むまで、長さが合っているかどうかドキドキ

なので、材料に余裕があれば、前者で十分と思いました。それでも、何とか予定通りに作ることができ、カット残りは下図・左、残った1.6メートルで右図のようなポーチを作ることもできました。

Square45のデータ、最適化なし・ありの2点です。Ver1.8.14以降で開いてください。

これらのデータで参照している設定データ(バンドの種類「フォルトゥーナパール」や補助線が含まれます)、および残りバンドのポーチのデータも添付します。

V1.8.14 リリース

issue#93~#97に対応しました。

Square の差しひも、種類と表示

差しひもの「差し位置」に、「とも編み」の選択肢が増えました。
ベースとなるひもとともに編むタイプですので、中心点が「ひも中央」、角度が0度もしくは90度、つまりベースとなるひもが特定できる時のみ有効になります。

また[プレビュー]画面で、差しひもの表示を選べるようになりました。
非表示/底置き/回り込みの3択です。従来の表示は「底置き」で、斜めのひもを側面に「回り込み」表示が選べるようになりました。また、この選択肢が非表示以外の時は、[プレビュー2]の画像にも、差しひもが表示されるようになりました。

側面に、水平で「とも編み」および45度、135度の差しひもを指定した[プレビュー2]画像例です。

Squareのプレビュー2画像例

Square45の折りカラー機能

今まで、Square45のデータをもとに折りカラー編みを試してきましたが、手作業で、折り返し位置のラインを追加したり、折り返し分の加算長を加えていました。この折り返し処理機能がSquare45に加わりました。

「縦横を展開する」のチェックをONにし、表示された「折りカラー編み」のチェックをONにすると[折りカラー]タブが表示されます。このタブでは、高さの四角数位置に並ぶ45度方向と135度方向のバンドがリストアップされ、外側/内側に折り返すかどうかをチェックで指定することができます。

ここで、折り返しを指定したバンドについては

  • 必要なバンドの長さに、側面を折り返す分がプラスされる
  • プラスされた分は、[プレビュー]画像に反映され、ひもリストに出力される
  • [プレビュー2]で、折り返し前・折り返し後の画像を見ることができる

「折りカラー編み」のチェックをOFFにすれば、従来通りの長さ・画像になります。

付属品・補助線の描画

付属品画面で付属品を登録する時に

  • 「描画位置」の選択肢に「座標」
  • 「描画形状」の選択肢に「線分」と「点」

が増えました。サンプル設定ファイルには、これらを使った付属品を登録しています。

  • 「補助線(線分)」長さと、開始点と、角度(ひも長加算に入力)を指定した線
  • 「補助線(2点)」順に2点を指定して、その2点を線でつなぐ
  • 「補助線(4点)」順に4点を指定して、その4点を線でつなぐ

描画位置が[追加品]タブで変更できるようになり、「座標」を選ぶと入力用のカラムが増えます。

使用例です。

座標を指定した補助線の使用例

3D表示画像

[プレビュー2]画像を3D表示する際、何も描かれなかった箇所(完全な白)を、半透明にするようにしました。すき間を数ミリ程度にしている場合は、実質あまり変わりはありませんが、すき間が大きくなると、バンドの有無が明確に識別できるようになります。

以下はknot の画像例ですが、左側が今までの画像で、本バージョンでは右側のようになります。

なお、この変更に伴い、「線のみ」「線のみ(中線のみ)」など、描画色の設定で透明度がゼロになっている色は、バンドが抜けたような表示になってしまいます。透明度は0~255で設定できるので、ゼロではなく「2」(限りなく透明に近い) とすることで、バンドの存在を示すようにしてください。


ダウンロードはこちら

Release v1.8.14 のリリース

※添付の設定ファイル CraftBandMesh.XML の変更点は以下。

  • 追加された描画機能を使った付属品として「線分」「補助線(2)点」「補助線(4点)」を追加登録
  • 透明度の値をゼロから’2’に変更した色: ナチュラル、線のみ、線のみ(中線あり)、緑ライン、オレンジライン、線のみ(細)、金ライン

設定ファイルには含まれませんが、以下も必要になりますので、追加しました。

  • 「白「deep白」のRGB値を、255・255・255から253・253・253 に変更

以下は、追加・変更部分のみを切り出した設定ファイルです。このファイルを上書きでインポートしていただくと、お手元の設定ファイルに反映させることができます。