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2つ飛び網代編みの模様かご

2つ飛び網代編みのボックス、4方向を組み合わせた菱形模様でかごを作ってみました。模様は側面に作り、ひもの色を変えて明確化しました。

2つ飛び網代編みの模様

底です。2つ飛び網代編み、そのままではやはり無理で、霧を吹いて詰める必要がありました。

2つ飛び網代編みの底

PPバンドと逆で、1×1は作りにくく、極力避ける。また、同じ方向にバンドが並列に並ぶと、PPバンドでは重なってしまいますが、厚さのあるクラフトバンド/紙バンドでは不可能ではない。重なりそうになったら、ボンドで貼るという裏技も使えますし。

上側面、重なった個所をマークしてみました。意図したわけではなく、上下の作りが下手だっただけなのですが、こういうパターンもクラフトバンド/紙バンドでは可能とわかったということで、良しとしましょう。

データです。

波網代編みの波模様の比較

初めてということもあって、波網代編みを試作してみましたが、では、台形(線形)でも、波型(サインカーブ)でも、波模様はあまり変わらないのでしょうか?

考えてみれば、3つ飛び網代編みは、ひもを3本はさみますから、例えば4幅と8幅、2種しかなかったとしても、幅は段階的に変わるのです。こんな風に。

  • 4 + 4 + 4 =12
  • 4 + 4 + 8 =16
  • 4 + 8 + 8 =20
  • 8 + 8 + 8=24

ですので、先の台形型波型に、更に階段型2極型を加えて、 CraftBandSquare のデータを作って、模様を比較してみましょう。

比較ついでに、3つ飛びと2つ飛びも比べてみます。こんなデータです。

  • 側面、4サイクル × 2サイクル分
  • 上の側面は、3つ飛びの網代編み
  • 下の側面は、2つ飛びの網代編み
  • (底は、平編み)
  • 模様がわかりやすいように、ひもの色を変える

波型台形型階段型2極型の4つを作って、図を表示させました。

波型、サインカーブに近い形の図です。

波型

台形型、途中は直線的な幅の変化です。

台形型

階段型、10幅・7幅・4幅・7幅の階段状の幅の変化。

階段型

2極型、10幅と4幅だけ。

2極型

底の平編みだと波模様になりませんが、2つ飛び、3つ飛びの網代編みになると波になる。移動平均みたいなものですから、3つ飛びの方が滑らか。階段状で十分に波となり、幅が2種類しかなかったとしても、ブロック状よりは波に見える。でしょうか。

データです。波型台形型階段型2極型の順。

グラフ元のエクセルもつけておきます。

追記

アプリを使うと、自分で作成した幅と並びから、どんな波模様になるかを見ることができます。操作はこちら並びの例はこちら。動画もあります。

波網代編みのボックス2種

名称波 網代 編み
名称(読み)なみ あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位バンド幅のセットに対して、
6 × 6 [3つ飛び] / 4 × 4 [2つ飛び] で編む
バンド幅段階的に広→狭→広→狭
飛び数2もしくは3
対称性
備考

CraftBandSquare では、それぞれのひもの幅を個別に設定することができます。
3つ飛びで、波網代編みで作ってみましょう。

では、波網代編みのひも幅、狭→広→狭、と繰り返せばよいのでしょうけれど、その刻みはどうしたらよいのでしょうか。

単純に考えつくのは、線形とサインカーブ。12本幅、7点を1セットとして、

  • 台形 … 10,9,8,7,6,5,4
  • 波形 … 10,10,9,8,6,5,4

で試してみました。

台形
台形(底)
波型
波型(底)

3つ飛びの網代編み、ひも幅以外は同じ編み方です。比較してみると、台形よりは波型の方が曲率が大きいような気がする、、けど、あまり変わらない、、ようにも思えます。

どちらも変わらないのであれば、台形の方が、ひもを効率的に使えます。12本幅を、8-4, 5-7 として使えますから。

ちなみに、ひも幅の差、グラフで比較するとこんなです。

2個を重ねてみました。さて、どちらが台形でどちらが波型か、わかりますか?

波網代編み、2パターン

台形のデータです。

波型のデータです。

エクセルのデータもつけておきます。

3つ飛び網代編みのボックス

名称網代 編み
片流れ 網代 編み
3つ飛び 網代 編み
3本飛び 網代 編み
3本飛ばし 網代 編み
三間 網代 編み
三目 網代 編み
名称(読み)あじろ あみ
かたながれ あじろ あみ
みっつとび あじろ あみ
さんぼんとび あじろ あみ
さんぼんとばし あじろ あみ
みま あじろ あみ
さんもく あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位6 × 6
バンド幅
飛び数3
対称軸半回転
備考右上がり、左上がり

PPバンドでは、そのままでは3つ飛びは難しいことがわかりましたので、クラフトバンド/紙バンドで3つ飛び 網代編みのボックスを作ってみました。

12本幅を半分に割いて6本幅にしました。2つ飛び網代編みの場合は、霧吹きで柔らかくしないと組むことができませんでしたが、3つ飛びでは、そのまま組むことができました。底・側面すべて3つ飛び網代編みです。

網代編みのボックス

底はこんなです。

網代編みのボックスの底

斜めとなる方向については既定値のまま、底は左上が開始点・側面は左下が開始点です。底と側面が交差する4辺について、同じにならないことを確認しただけなので、縦(狭い方)の側面と同じになってしまいましたが、横(広い方)に合わせた方が良かったかもしれません。

CraftBandSquare による展開図・編み図です。

データです。

PPバンドのかご・幅変更のデザイン

CraftBandSquare では、ひもの色だけではなく幅も個別に変更できます。
最初に作ったかごの色の組み合わせで、ひもの幅を部分的に変更して作ってみました。

ひも幅を変えたかご

こげ茶のひもの幅を半分にしました。7本がセットなので、3セット×2セット×2セットサイズの奥行きが広めのかごです。

すべて平編み、展開図の編み図はこんなです。

側面が2セットと偶数になっているため、図の上側面と下側面・左側面と右側面は、縦縞と横縞が入れ替わっています。側面と上側面を見ると、できたかごもその通り。

底から見ると

でもこの「こげ茶のひもを半分」は、それなりに検討はしたのです。
深緑が縁になるので半分にはしないとして、ブラウンとこげ茶、半分にして対称になるような組み合わせを作り、絵を比較しました。

上側面だけの図ですが、真ん中だけを細くしてみると

22122

ブラウンを細くしてみると

12121

深緑以外を細くしてみると

11111

ブラウンが多い方がいい感じかなと思ったのですが、残りひもの長さが(重さでチェックしました)ちょっと足りない。それでワンサイズ小さくしたのです。
パソコン上のちょっとしたデザイン・シミュレーションってわけですね。

データです。

PPバンドのかご・6本千鳥格子模様

3本の次は、6本の千鳥格子を試してみました。

基本は2色なのですが、色が薄い方の真ん中に同系色を入れてみました。6×6の格子が収まるサイズにしたため、6の倍数で、12本・24本・高さ18本と、今までのかごより大きめのかごになりました。

6本千鳥格子

模様の基本パターンは次の図ですが、同じ色が重なる箇所(色の薄い同系色も同色扱い)は、平編みに変えた、12×12の繰り返しです。

底は平編みです。

6本千鳥格子の底

展開図・編み図はこんなです。

データです。

PPバンドのかご・3本千鳥格子模様

一方向のみの色の次は、両方向に色があるタイプでしょう。

垂直ひもと側面の編みひも、ともに3本ずつ2色、千鳥格子と呼ばれる模様を作ってみました。

千鳥格子

底は平編みで、側面と続けてみるとこんなです。

千鳥格子の底

編み目をちょっとだけ変えているのがわかるでしょうか。
紺色3本・水色3本でできる、3×3領域の組み合わせは次の4点です。

  1. 水色×水色
  2. 水色×紺色
  3. 紺色×紺色
  4. 紺色×水色

2.と4.は平編みだと模様が入れ替わります。それを、側面については、片方だけ上下入れ替えて、同じにしてみたのです。入れ替えた境界部分では、ひもが同方向に重なりますが、2連続までは良しとして。

でも、作ってみると、ひもの方向が重なる箇所は、ひも同士が重なるような感じになってしまいました。特に上部の縁の近くは。そのため、内側、上から3本目に重なり位置の間になるように水色のひもを通し、持ち手を巻き付ける位置も重複箇所の間に通して固定してみました。

このかごでは、1.と3.の同色部分は変更していませんが、1.と3.については上下を入れ替えても模様は変わりませんので、もうすこし改良の余地があるかもしれません。

展開図・編み図はこちらです。(水色の方は、色がわかりにくいので、「線のみ(中線あり)」に変更)

データです。

PPバンドのかご・一方向のみの色(その1)

片側同色で、2色のパターンの亜種です。
同様に、底と垂直ひもが同色で、側面の編みひもに色をたくさん使ってみました。

色を2対1で地より強調しています。地は無彩色の白です。

issue#28対応で[ひも上下]の[チェック]ボタンによるチェック内容を改良しました。このかごの場合、こんなふうに表示されます。

メッセージの最後、ON比率が0.38となっています。
ONは垂直方向ですので、水平方向の比率は
   1 – 0.38 = 0.62
ですから、水平方向の方が倍くらいになっている、ということです。

データです。