先の続きです。3つに分ける六つ目を大・中・小としましょう。
- 「大」 … 入れ子の外側、大きい六つ目
- 「小」 … 大きい六つ目の中に、入れ子になる小さい三角形
- 「中」 … 大と小を重ねた時の空き位置、「大」と「小」の中間です
まず、作りたい本数や色や模様の鉄線編みのデータを完成させ、ファイルとして保存します。このデータは、等倍に印刷して型紙に使います。
次に、そのファイルのコピーを5点作り、リネームします。そして、それぞれ部分的に、ひもの一部を非表示にします。
非表示にするには、色を「無描画色」に変更すればよいのですが、3点ごとの繰り返しについては、[編集]メニューの[色の繰り返し]を呼び出すと便利です。
変更は次の通りで、亀甲パターンとなる位置です。位置番号については以前の投稿を参照してください。
ファイル名 | 内容 | 横ひも | 斜め60度 | 斜め120度 |
---|---|---|---|---|
big | 「大」のみを表示 「中」「小」を非表示 | +1,+2位置を 「無描画色」 | -1,+1位置を 「無描画色」 | -1,+2位置を 「無描画色」 |
small | 「小」のみを表示 「大」「中」を非表示 | -1,+2位置を 「無描画色」 | -1,+2位置を 「無描画色」 | -1,+1位置を 「無描画色」 |
big-small | 「大」と「小」を表示 「中」のみ非表示 | +2位置を 「無描画色」 | -1位置を 「無描画色」 | -1位置を 「無描画色」 |
inter | 「中」のみを表示 「大」「小」を非表示 | -1,+1位置を 「無描画色」 | +1,+2位置を 「無描画色」 | +1,+2位置を 「無描画色」 |
inter-mark | 「中」を識別色(グレー)にする | +2位置を 「グレー」 | -1位置を 「グレー」 | -1位置を 「グレー」 |
これらのファイルのプレビュー図を見ながら、六つ目を2枚作り、重ね、残りのひもを差して、底が完成です。
上の写真の例では、型紙に貼り付けたまま立ち上げられるよう「うら」つまり内側から見たプレビュー図を印刷しました。
一度見るだけですから、印刷ではなくパソコンの画面を見ながらでよいと思います。また、最後の斜めひもは型紙から外して差しますので、「うら」ではなく「おもて」でもよいと思います。
そして何と、最初に作る「大」と「小」の六つ目は、ひもの交差箇所を貼り付けてしまっても良いのです。貼り付ければ、形が崩れることもありません。
これで、3の倍数の繰り返しでなくても、方向ごと色が違っても、全体にグラデーションかけるような模様でも、六つ目ふたつから開始できます。
鉄線編みでできた二つのかごを重ねてみました。
本体側のかごは辺に長短があり、最長に合わせざるを得なかったため、ふたとしてはちょっと大きめ。3軸だと本数を簡単に変えられないので、サイズはすき間で調整することになりますが、型紙があれば大丈夫です。
参考までに、5点のファイルを添付しておきます。
[?] 上記の数値が唯一かというと、[大][中][小]は入れ替え可能なようですし、亀甲パターンも先の値が唯一というわけではなさそうです。どんな条件を満たせば、六つ目3枚に分離できるのでしょうか。