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ティムテープの北欧風かご

北欧風といえば、ティムテープでしょう。ホワイトとナチュラル、各10メートルを使って、折りカラー編み(OriColor Check)の丸いかごを作ってみました。

ティムテープの北欧風かご

すき間を0.5ミリにしたのですが、厚みがあるので、もう少し大きくてもよかったかも。

底と内側です。底の中央線を切り替え位置にしました。

データです。30ミリ幅の「PPバンド(W幅)」を使いました。

オマケ:
各色、合計がちょうど10メートルになるようデータ(995センチ)を作ったのですが、余ってしまいました。もともと60~90センチほど長かったようで、短い方はカットした切れ端です。貴重なテープなので半分に割いてかごにしてみましたが、上のかごよりすき間が大きくなってしまいました。

PPバンド・ウルトラのかご

メタリックピンクでお洒落なかごを、と思って作り始めたのですが、「ウルトラマンの色みたい、ウルトラのかごだ」というコメントがあり、まぁそれもありかもと受け入れることにしました。

ウルトラのかご

マチ部分を折りカラー編みし、広く残ったクロス部分をそのまま三角形に編んでいます。中と底です。

バンド長がイレギュラーなので、縁の始末としてではなく、加算長として必要な長さを加えました。そして最後に、全体にプラスする値として「ひも長加算(一端)」をセットしました。

長さを測って配置するより型紙を選びました。40枚中16枚の印刷でした。

データです。印刷するのであれば、グレーとピンクは見にくいので、上のように一時的に違う色に変えると良いです。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

折りカラー編みで、へリンボーン編み、すなわち垂直方向の網代編みのバッグを作ってみました。縦網代とも呼ばれる模様です。

ヘリンボーン編み2色のバッグ

斜め網代編み2色のバッグの反省点を踏まえ、

  • すき間を小さく : 04ミリ→0.1ミリに。6本幅であれば無理なく詰められます。重ねた部分の下のバンド色も、先より少し目立たなくなりました。
  • 内側の折り返しを長く : 6センチ→11センチに。高さの1/3ほどがカバーされ、内側も上部だけは揃いました。

底と内側です。テスト的に、底の短辺の左右を変えてみましたがどうでしょう。折り返しとの組み合わせは右側の方が良さげですが。

作ってみてわかったのは、縁の折り返しが大変だということ。今までは、折り返し順・方向とも同じだったのに、縦ラインだと、方向も四角の位置も1本ずつ変わっていくのです。力をかけると伸び縮みして、縁が広がって、真ん中がくびれてしまいました。

頭も指先も使うのに、なかなか揃わず、手が痛くなってしまいました。縦ラインを切り替えして上部が横ラインになっているデザインが多いことに納得しました。

折りカラー編みなので、縁は折り返しただけの状態ですが、実用的には、上に縁ひもを貼る・かがるなどした方が固定されて良いかもしれません。

プレビュー図です。Ver1.8.13で個別の加算長がセットできるようになったので、そのままの配置で使えるようになりました。

Square45のデータです。

斜め編み・丸いかごと四角いかご

長方形の底から立ち上げたとしても、縁が丸いかごがあります。というより、側面を編んで高くなるに従い自然に丸くなっていくのを、折り目をつけて四角くする、という感じでしょうか。

折り目のつけやすさ、つまり折り曲げに必要な力や、曲げた状態が保持されるかなどは使用する素材の特性ですが、斜め編みで対角線に折って縁の処理をする場合、もうひとつ要素があることに気付きました。今更ですが。

試しに作ってみた、丸いかごと四角いかごです。

右側のかごは角を折って四角くしましたが、左側のかごだと角が折りにくい、というのがわかるでしょうか。

並べて、上から見てみましょう。

丸いかごと四角いかご

違いは、縁の角の位置に、バンドがあるのか/バンドの切れ目があるのか、です。二重に重なっているバンドの対角線の真ん中で折る、というのはかなり無理がありますから、四角いかごにしたければ、角は右図のようにすべきでしょう。

そしてこの違いを作るのは簡単、高さです。高さの四角数は0.5単位で設定できますから、対角線にしたければ小数以下を0.5に、角にしたければ整数にすればよいのです。

かごを、折りカラー編みで作るのであれば、最小高さの基準は、(縦の四角数 + 横の四角数)/2 ですから、

丸くしたければ、縦横を、偶数と奇数の組み合わせにする

ということになります。

Square45のデータです。いずれも、高さの半分の位置で折りカラー編みしてください。

p.s. もう一つ作ってみました。サイズが違うのでお片付けも〇

『折りカラー編み(OriColorWeave)』斜め編みの高さ(2)

先に、『折りカラー編み(OriColorWeave)』斜め編みの高さとして、「縦横の両端、ひとつ変えるごとに高さがひとつずつ低くなる」という経験則をあげました。

いくつ変えるのか、という点数を整数 N とすると、

0 ≦ N ≦ (縦の四角数 と 横の四角数の小さい方)

であることがわかりました。

Nがゼロというのは、色を変えない、つまり縦ひもと横ひもをそれぞれ別の色にするということです。
Nが1というのは、1点を色替え、つまり両端で計2本の色を替えると、高さが1低くなるということです。
Nが2というのは、2点を色替え、つまり両端で計4本の色を替えると、高さが2低くなるということです。

下図を見ていただくと、その理由がわかるでしょうか。

縦ひも数・横ひも数は、ともに縦の四角数+横の四角数です。
例えばこの数が10本とすると、底となる縦横の四角数として可能な組み合わせは、

  • 縦の四角数=1 横の四角数9
  • 縦の四角数=2 横の四角数8 (上図のAのケース)
  • 縦の四角数=3 横の四角数7
  • 縦の四角数=4 横の四角数6
  • 縦の四角数=5 横の四角数5 (上図のBのケース)
  • 縦の四角数=6 横の四角数4
  • 縦の四角数=7 横の四角数3 (上図のCのケース)
  • 縦の四角数=8横の四角数2
  • 縦の四角数=9 横の四角数1

このように、9パターンになります。

N点の色替えで、N×2本が替わりますから、Nの絶対的な上限は(縦の四角数+横の四角数)/2 です。そして、側面に現れてくるブロック模様は、底の長方形の2辺のサイクルですから、この辺の長さ以上の色替えはありません。

底の長方形の2辺の長さというのは、縦の四角数と横の四角数ですから、縦の四角数と横の四角数の小さい方が上限になるわけです。

式によると、変更可能幅が最も大きく、ほぼ任意に作れるのは底が正方形の時。縦の四角数と横の四角数の差が大きくなるほど、作れない高さの範囲が広がるということがわかります。

でも、最も差が大きい、つまり、縦の四角数もしくは横の四角数がゼロの時は、同色ブロックが現れませんから、折りカラー編み自体が必要ないというのも、面白いです。底が長方形である、という条件を満たさないので、対象外であるとはいえ。