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『ステッチパターン図鑑』ver1.1

ステッチパターン図鑑に、しおり(ブックマーク)情報を追加しました。

pdfファイルの目次を表示させると、ブックマークからすぐに特定のページを開けます。先にはいったん「目次」ページに戻る必要がありましたので、移動操作が楽になります。

※内容自体は先のバージョンと同じですので、印刷して使われている方は更新不要です。

ステッチパターン図鑑に目次が追加されました
ステッチパターン図鑑に目次が追加されました

ダウンロードはこちら。(先のページ内容を更新しています。)


デジタル図鑑ならではの「着せ替え」はこんな感じで操作できます。

印刷版であれば、QRコードからシミュレーターが開きます。

色だけでなく、バンド幅を1/3幅に変えたり、無くしたり。またコード自体を変えて、模様の変化を見ることもできます。

巻末のバリエーション表にもリンクがついています。スマホやパソコンの画面で模様を確認できます。

PPバンド・ブロック花模様のかごバッグ

2色の大きなブロックでベースを作り、その上に花模様のステッチを差したブロック花模様のかごバッグです。

ブロック花模様のかごバッグ
basket with block flower pattern
ブロック花模様のかごバッグ

最初に書籍で紹介されたステッチ「大人かわいい花柄バッグ」において、既にこのブロックとの組み合わせがデザインされています。

松田裕美 (2021). 『おうちで作ろう! PPバンドとクラフトバンドのかご・バッグ・小物』 ダイヤモンド社.40-41ページ

内側と底です。クロスひもを連続させるのに、底と縁の1段目を通しました。

ブロック花模様のかごバッグの内側
ブロック花模様のかごバッグの内側
ブロック花模様のかごバッグの外側の底
ブロック花模様のかごバッグの底

今までは、基本的にはすべて同じ模様で敷き詰めてきました。でも「ステッチパターン図鑑」にも書かれているように、これらはパーツです。作品としてのかごは、サイズと合わせて、かご全体をデザインする必要があります。ステッチの場合は、

  • 色の組合せ … 2色に限りません
  • 単位サイズ … 2×2や4×4以外にも様々あります
  • 模様の組合せ … 領域を分けて模様を変えたり
  • 後差しひもの幅 … 変えるだけではなく無しにしたり
  • 後差しひもの位置 … どこからどこまで、どう始末するか
  • 縁のつくり、持ち手

など。

そして、後差し模様の組合せにおいて、変えやすい/変えにくい箇所は、底を縦横に作ってから側面を編むという作り方においては、

  1. ベースの垂直方向のひもの色は、後から変えるのは困難
  2. クロスひもを全体に通すとき、途中で色を変えることは稀
  3. ベース・後差しの水平方向のひもの色は、段の途中からでも変更可能

のような条件がついてきます。

ブロック花模様の場合は、1.3.としてまずブロックをベースにつくり、2.は2色交互、3.でベースに合わせて後差しの水平ひもの色も変えています。結果として作られるのは、花模様の領域と、クロスチェック模様の領域です。

コードを並べてみると横方向が綺麗に入れ替わっていることがわかります。

赤枠 BBAA-BB-AB               赤点線枠 AABB-AA-BA(反転)
青枠 AAAA-AA-AB 青点線枠 BBBB-BB-BA(反転)

対応するコード箇所を編み図に示してみました。同じ模様を示す複数コードがあり、どの位置を基点にするかで変わりますが、構成は理解できるのではないでしょうか。

模様コード領域
赤枠 BBAA-BB-AB   赤点線枠 AABB-AA-BA(反転)
青枠 AAAA-AA-AB   青点線枠 BBBB-BB-BA(反転)
模様コード領域

実はこのかご、作る時にちょっとしたミスがあったのですが、それでも作れますし、わりと合わせやすい組み合わせだと思います。格子に斜め二色交互ですから配置条件も緩やかで、ブロック領域のサイズにも制限がありません。

…どんなミスか推察できた方、是非コメント欄からお知らせください。

square のデータです。

PPバンド・花畑のかごバッグ

クロスベースのステッチで、レベル1の差しひもを垂直方向に変えた例です。水玉模様から、ベース(Lv.0)やレベル1の色を部分的に変えてみました。ポピーの花畑です。

ポピーの花畑のかごバッグ
a field of poppies
ポピーの花畑のかごバッグ

内側と底です。ベースは格子模様です。垂直方向の差しひもは、底を通して前後の側面に続けました。

ポピーの花畑のかごバッグの内側
ポピーの花畑のかごバッグの内側
ポピーの花畑のかごバッグの底
ポピーの花畑のかごバッグの底

垂直ひもは深緑で、編みひもの色は、下図・左のように、段ごとに少しずつ色を変えています。

レベル2のクロスひもは全て、ベースと同じ深緑で、深緑と赤の部分を取り出してみると、下図・右のような単位になります。深緑と赤の2色だけで見ると水玉模様なのですが、そこから更に、垂直方向の一部の色を変えています。

これも、縦ランタン模様と同様に配置を回転させた例です。垂直方向は、花の茎が伸びる方向としての必然、そしてその一部の色を変えるために。

花畑のかごの構成図
花畑のかごの構成図

Squareのデータです。

PPバンド・縦ランタン模様のかごバッグ

クロスベースのステッチで、レベル1の差しひもを垂直方向に変えた、ランタン模様のかごバッグを作ってみました。LEDではない、ろうそくのランタンをイメージし、点灯した状態をオレンジで表しています。

縦ランタン模様
vertical lantern pattern
縦ランタン模様のかごバッグ

内側と底です。ベースはギンガムチェックです。垂直方向の差しひもは、底を通して前後の側面に続けました。

縦ランタン模様のかごバッグの内側
縦ランタン模様のかごバッグの内側
縦ランタン模様のかごバッグの底
縦ランタン模様のかごバッグの底

クロスベースの模様を単位化する際、レベル1の差しひもは水平方向に限定しました。平編みは水平・垂直対称ですから、垂直方向でもよいはずです。しかし、どちらでもよいのならば、水平方向の方が作りやすいのです。

今回の例でも、水平方向なら13本通せば済むところを、垂直方向では26本通しています。底を通さず側面だけであれば52本になります。手間や必要長を考えると、水平方向を選ぶのが自然でしょう。

縦横ステッチでは、同じコード体系の中に転置(90度回転)が含まれており、シミュレーターでも転置を同一模様の一環としてリストアップしています。一方、クロスベースのステッチでは、転置は別セットになります。

では、垂直方向に通した模様を作りたい場合は、どう考えればよいのでしょうか。コードとしては、「①②③④-␣␣cd-あいうえ」のような表現になります。しかし、作られる模様全体のセットとしては、「①②③④-ab-あいうえ」と同じですから、表現が増えるとかえって紛らわしくなりそうです。

そのため、コードやシミュレーターでは、レベル1は水平として識別し、「必要に応じて、図を90度回転させて見てください」という扱いになっています。

では、手間をかけてまで垂直方向を選ぶのは、どのような場合でしょうか。今回の例でいえば、垂直方向のバンドの色を部分的に変えたい、でしょうか。水平方向では、一周を同じ色で通すことになりますから。

もちろん、模様そのものに水平・垂直の方向性がある場合もあります。例えば蝶模様は、90度回転させると蝶としては少し不自然で、蟻のように見えてしまいます。

また、垂直方向でしか表現できない組合せをデザインしたい場合もあるでしょう。

クロスベースのステッチでは、コードやシミュレーターはレベル1を水平方向としていますが、図を90度回転させていただければ、レベル1は垂直方向になります。そのような形で活用していただければと思います。

今回の例で、コードに対応した単位箇所を青枠で示した図を載せておきます。2色のランタン模様と、3色遣いに変えた箇所(点線)です。

縦ランタン模様の構成単位
縦ランタン模様の構成単位

squareのデータです。オレンジ色の5本は、個別に色を変えられる作りになっています。

PPバンド・斜めチェック模様のかごバッグ

クロスチェック模様をもとに、一部のバンドを省くとともに、レベル3のバンドを加えて、かごバッグを作ってみました。

斜めチェック模様のかごバッグ
斜めチェック模様のかごバッグ

内側と底です。ステッチは外側ですので、内側はベースとなる1色です。クロスひもが連続しているのがわかるでしょうか。若干無理通し感はありますが。

斜めチェック模様のかごバッグの内側
斜めチェック模様のかごバッグの内側
斜めチェック模様のかごバッグの外側の底
斜めチェック模様のかごバッグの外側の底

この投稿を見て、「あれ? ステッチのインデックスがない」と思った方。そうなのです。

ここまでレベル3のステッチをいくつか試してみましたが、レベル2のように、基本となる単位を定義して整理するのは難しそうです。最小単位を敷き詰めて模様を作れるのは、レベル2までではないでしょうか。

レベル3は、レベル2を差した、そのうえに通します。何十種類もあるレベル2に、更にレベル3位置を掛け合わせるとなると、組み合わせ数は膨大。しかも、レベル2には、二重クロス模様のステッチで見たように、二層の独立した通し位置があるのです。

さらに、すべての差し位置にバンドを通すとなると、同じ場所に何本ものバンドが重なります。その結果、各色の領域は細かく分かれ、わかりやすい模様にはなりにくそうです。

そうなると、多くの差し位置の中から、その都度、作りたい模様に合わせて必要な箇所を選び、その一部をレベル3として通す、という使い方になるでしょう。

レベル3は、レベル2のような「敷き詰め単位」や「パーツ」として整理するより、デザインのための自由度と考えるのが自然なのではないでしょうか。

- こんな模様を作りたい。
- そのために、ここにバンドを通したい。
- レベル1、レベル2では表現できない。
- レベル3ならできるのでは?

そんな位置付けで、作ってみた例です。

データです。1/3幅のところ、データ上は1/4幅になっている箇所があります。メモ欄をご覧ください。