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波網代の長桝網代のかご

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目の「波網代(1,3,5)」をベースにしたかごを作ってみました。オリジナルの「波網代(1,3,5)」で使っている竹ひごの幅は、縦横とも1幅・3幅・5幅の3種を各3点ずつ使った

1,1,1,3,3,3,5,5,5,3,3,3

の繰り返しで3つ飛びです。波網代編みは7点単位でも試していますが、こちらが正統な感じがします。1,3,5ですから!

これを、12本幅クラフトバンド/紙バンドで、3幅・4幅・6幅の3種、各3点で作ってみました。ただし、対称にするため奇数となるよう中心の6幅は4点とした13本を単位とし、横に1単位、縦に2単位とした長桝網代編みです。V1.7.4 で可能になった幅変更機能を使ってみました。

底です。

波網代の長桝網代のかごの底

外側からの図です。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

V1.7.4 リリース

issue#46~#50対応を行ったバージョンをリリースしました。

公開はこちら
Release V1.7.4のリリース

CraftBandSquare45 の各ひも幅が変更可能に

縦横を展開して表示される横ひも・縦ひもそれぞれについて、従来は基本のひも幅固定でしたが、各ひも、何本幅かが設定可能になりました。

仕様としては

  • 縦・横の長さは、設定した各本幅を加算した値
  • 高さは、基本のひも幅×高さの四角数

という計算です。設定した四角数位置を角にしますので、底が長方形にならない場合もあります。その場合、警告を表示しますが、プレビュー図やひもリストの出力は可能です。また、高さは「実際の四角数」ではなく、基本のひも幅ベースの「高さ値」です。

また、同タブ内で、ひもの追加や削除も可能になりました。
追加・削除については、CraftBandMeshやCraftBandKnot でも可能です。

CraftBandSquare・CraftBandSquare45 、表面と裏面

従来は表になる側、つまり外側だけのプレビュー図でしたが、おもて/うらを切り替えて見られるようになりました。内側のプレビュー図を編み図にすれば、ひっくり返さずにそのまま立ち上げることができます。

幅を変えて作った例です。プレビュータブに追加した「おもて」「うら」のラジオボタンで、左右に反転した図を見ることができます。

おもてとうら

幅の変更により底が長方形にならない場合は、ステイタスバーに警告が表示され、本幅ベースで縦と横の差が表示されます。差がゼロになった時が、長方形です。

組み換え長桝四方網代編みのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様長桝四方ベースのテストパターンの亜種です。追加条件4.の改善を目指し、4単位をひとつにして、うち2点の方向を井桁状に変えてみました。

組み換え長桝四方模様のベース

この模様で、かごを作ってみました。ほぼ同様のかご、2点目になりますので、部分的にひもの色を変えて、方向をわかりやくしてみました。

組み換え長桝四方網代編みのかご

底から見たところ。

組み換え長桝四方のかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的縦横組み合わせの模様として
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさちょっと微妙ですが。。

追加条件の評価があがってきたので、使える(かもしれない)模様として「組み換え長桝四方網代編み」と命名しました✌

編み図です。

データです。[ひも上下]には模様の1単位、12×12が入っています。長桝四方と同サイズなのです。

さて、立ち上げ可能な繰り返し模様、試したのは底編み系中の四角という安易なパターンです。最近作った中から使えそうなものを選んでみました、レベルの安直さ

[※] 3つ飛びなら他にも上の四角・下の四角・端の四角、2つ飛び、方向、様々な組み合わせがあり得ます。立ち上げ可能な繰り返し模様に、アルゴリズム的な作り方があるのでしょうか。

テストパターン:長桝四方ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様として、長桝網代の正方形パターンも試してみました。これも「中の四角」の位置です。

四角数6×6をベースとして、かごを作ってみました。中が3つ飛びの長方形で、できるだけ小さいサイズです。

長桝四方ベースのかご

底から見たところ。

長桝四方ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的△〇一方は縦・一方は横ですが、高さ位置で揃うので
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさ模様らしくなってきましたが、単位が大きくなったからかも

左側が、ベースとした四角数6×6の底の図です。右側は、それを2単位×3単位とした、四角数12×18の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の菱形です。繰り返しの1単位は、右側の図の青点線部分の12×12です。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には12×12の1単位が入っています。

テストパターン:長桝ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様、縦横同サイズではありませんが、辺ごと方向が変わる長桝網代編みも、側面をつなげられるパターンでしょう。側面の辺は、先と同様「中の四角」の位置としておきます。

四角数3×5をベースとして、かごを作ってみました。単位としては最小に近いと思います。四方ベースのパターンより後退とも言えそうですが、長方形のバリエーションの方が圧倒的に多いので、基本的条件が満たせることの確認とでもいいましょうか。

長桝ベースのかご

底から見たところ。

長桝ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的あまりつながっている感じはしない
5. 編みやすさ長桝ベースなので四方網代より編みやすい
6. 美しさ模様と言えるかな?

左側が、ベースとした四角数3×5の底の図です。右側は、それを3単位×3単位とした、四角数 9×15の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の平行四辺形です。

右側の図、四角数 9×15ですから、縦ひもと横ひもで作られる底のサイズは24×24です。でも、繰り返し単位の1単位はそれより大きい30×30となります。平行四辺形という斜めの図形なので、縦横に一巡して同位置になるところが、1単位になるからです。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には30×30の1単位が入っています。

同じ単位を使って、サイズを変えた編み図を作ってみました。基本的な条件 2. の確認です。

上図のデータです。