斜めに立ち上げる、全て三つ飛び網代編みでできたかごと、長桝網代編みのかご。データができたので、作ってみることにしました。
底です。左側が長桝網代編み、右側が全三つ飛び網代編み。
2点を重ねて、2側面が見えるようにした写真です。方向を変えて、4側面を撮りました。上の長桝網代編みはどの側面も同じ、下の全三つ飛び網代編みは4側面で方向も位置も異なっています。
全三つ飛び網代編みは縦方向のライン面が目立つので、ふたつは違うかごみたいです。ちょっとサイズが違うのは作り方が下手なせいで、ひもの本数も長さも全く同じなんですけど。
作ってみての感想としては、こんな感じ。
比較点 | 長桝網代編み | 全三つ飛び網代編み |
---|---|---|
底の編みやすさ | △ 編み図(手順)が必要 | ◎ 単純な繰り返しです |
立ち上げ位置 | △ 編み図に合わせた位置 | △ サイズに合わせた位置 |
立ち上げ | △ 側面の方向が合うように | × 編めるように頭を使う |
側面の編みやすさ | ◎ 単純な繰り返しです | × 辺の組み合わせに頭を使う |
側面のかたち | 〇 同じ並びなので整いやすい | × 角に1×1があって詰めにくい |
全三つ飛び網代編みの側面を編むときは、3Dモデル図を画面に表示し、方向を変えつつバンドと照合して、やっと編めました。詰め切れず、緩んでいる部分もありますが、編むだけで精一杯。
まとめると、どこで頭を使うか、でしょうか。底で頑張って側面を単純化するか、底は簡単だけれど側面で毎段悩むのか。側面の場合更に、本数と立ち上げ位置でパターンも変わりますから、手順化するなら底。なるほど、長桝網代編み、というわけですね。
追記
かごの縁を作るのに、動画「底が正方形の網代編みかごの立ち上げ方 その2」を参考にさせていただきました。最初に3本幅を載せると作りやすかったです。工房トミー様、ありがとうございました。