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箱型のかご

墨流し模様のかご

先に使った墨流しのひもですが、素材の墨流し模様がもうすこし広く見えるように作ったら、どうなるでしょう。2-1の網代模様で作ってみました。

墨流し模様のかご

和紙だけだとやわらかくなるので、12本幅の白の紙バンドを芯にして、開いた顔墨ひらりと和紙とを巻きました。硬い箱になりました。

底と内側です。

平編みではなく、2-1ベースのちょっとイレギュラーな網代編みです。型紙は使わず、完成した底編み図を見ながら、中心から外に組んでいったのですが、上下が混乱してしまいました。バンドを加えるごとに色パターンが変わってしまうからです。端から順に並べるなら簡単なのですが。

ということで、作る時には、こんな図を並べておくと便利です。Ver1.9.1 の機能を使えば、ワンクリックでこの7枚が作れます。

そして、底を折って立ち上げた後は、以下の図を表示させ、実物と方向を合わせながら側面を編みました。その後、高さ3で折りカラー編みです。

データです。表示順番号も入っていますので、機能のテストにどうぞ。

幅で色を変えた貼りかご

幅を変えた貼りかごと同じ型で、縦横・側面ともに、6本幅のバンド色を白に変えてみました。横ラインです。

幅で色を変えた貼りかご

上に重なる縦ラインの色はそのまま、下はすき間から見えるだけですから、外側は交互色の横ライン、内側は交互色の縦ラインです。でも、縦横ともに色が変わっていると、上に重なるバンド同士より、上と下であっても同色のバンド同士の方のつながりが見えてくるのが面白いです。

このかごも、フラップ部分の重なりを3本として、それら全体を貼り合わせました。内側が縦ラインなので、貼り合わせ箇所があまり目立ちません。

底も、幅ごとの2色になっています。

幅で色を変えた貼りかごの底

さて、ここまでいくつか貼りかごを作ってみて思ったのは、同じ紙バンドで同じサイズのかごを作れるけれど、編みかごとは全く違うカテゴリーにあるということです

広く平らな作業台に、正確な貼り付け作業。ゆらぎのある凹凸ではなく、シャープに揃った幾何学的な平面。

できたかごは、厚紙の箱とは違い通気性があって、強度が高い紙バンド材なので、しなやかで軽い。そして、バンドは色や幅を変えることができますから、その組み合わせとなると無限大です。

これも紙バンドという素材の活用方法であり、編むことが苦手な人でも、子どもでも、紙工作感覚で作れるでしょう。個人的には、シャドウボックス風が面白いと思いました。精度を出すための手間を考えると、作るのは躊躇してしまいますけれど。

プレビュー図です。

データです。

縦横で色を変えた貼りかご

幅を変えた貼りかごと同じ型で、側面のバンド色を白に変えてみました。

縦横で色を変えた貼りかご

上に重なる縦ラインの色はそのまま、下はすき間から見えるだけです。内側は全面、白のラインになりました。編みかごであれば交互色になるところ、完全分離という貼りかごならではの模様になりました。

フラップ部分の重なりを3本として、それら全体を貼り合わせて薄く重なるようにしました。底は縦横ともに同じ色です。

縦横で色を変えた貼りかごの底

プレビュー図です。

データです。

幅を変えた貼りかご

貼りかごもあり、ということで違うサイズで作ってみました。12本幅と6本幅を交互にした縦ラインです。きれいに目を空けるのは、編みかごでは難しいでしょう。

幅を変えた貼りかご

フラップ部分を外側にして重なった個所を貼り付けました。写真では、左側の側面です。間に1~2ミリ空いているので、真正面だと目が重なるのですが、斜めからだとバンドが重なって見えます。シャドウボックスのような立体感も面白いのですが、貼りかごらしいのは、すっきり薄い右側の側面でしょうか。

底です。

幅を変えた貼りかごの底

データです。

北欧風?斜めストライプのかご

以前作った北欧風チェッカーボード柄のかごと同じサイズで、ライン模様/斜めストライプのかごを作ることができました。

斜めストライプのかご

2色で、ともに全体が平編みの折りカラー編みですから、色の並び以外は同じ作りです。でも、チェッカーボードだと北欧風と言えるのに、北欧風のストライプって、あまり見たことがない。折りカラー編みでなくても、並びを変えるだけなのに、何故なんでしょう。

底編み図と折り返し位置です。

データです。バンドの種類「クラフトバンド24」を使っていますので、北欧風チェッカーボード柄のかごと同じ設定ファイルを使ってください。

作成ステップの動画です。

A4サイズの型紙です。