サンプルで、斜め編み専用に定義されている縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」「対角線に折って差し込む」です。縁でバンドを折り返す場合、
- 前者は、反対方向への折り返しになりますから、同じバンドに重なります。
- 後者は、対角線で90度方向が変わる、つまりクロス位置のバンドに重なります。
つまり、バンド色で作った模様の縁の始末をする時、前者は変わりませんが、後者では折り返しによる影響が起きるのです。ですから、今まで作ってきたかごバッグでは、
- クロス位置に同じ色が来れば、外側(表)に折り返す
- その条件を満たせない場合は、内側(裏)に折り返す
としてきました。外側に折り返した方が作りやすいし感じもいいので、崩し縞や千鳥では、単位位置になる高さを選んできたのです。
では、対角に折り返すことで色が変わる、つまり「折り返し色」を織り込んだ模様を作れるものでしょうか。最もシンプルなケース、縦が全て同じ色・横が全て同じ別の色、で試してみました。そして、できたのがこちら。

中と底はこんなです。格子がすべて連続することは原理的にあり得ないので、調整箇所があります。

底編み図です。今までとどこが違うか、わかりますか?

どう作ったのか疑問に思われましたか?
それとも、単なる格子柄に、何を言っているのか理解できない?
もし、ここまでの記述でわかったのなら素晴らしい!!
既に知っていたという方、是非ご連絡ください!!!
ということで、気になる方は次稿をご覧ください。
データです。