「ボックス」カテゴリーアーカイブ

箱型のかご

鉄線編みのかご、2本ごと2色

クラフトバンド/紙バンドでも、鉄線編みかごを作ってみました。2色を2本ごとに変えた模様が、カタツムリみたいで面白かったからです。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-2A色A色A色
-1B色B色B色
+1B色B色B色
+2A色A色A色

色は4点の対称な繰り返し・編み目は3本の繰り返しですから、六角形の各辺を12にしたい。でも、辺12は24本ですからPPバンドだと大きすぎる。ということで、細めの4本幅が使えるクラフトバンド/紙バンドにしました。

鉄線編みのかご、2色ごと2本

各側面に、底から同じ模様が続きますので、セット分の段数を高さにしました。

鉄線編みのかご、2色ごと2本の底

詰めるのが大変は想定内ですから、すき間は無理をせず2.5ミリにしました。
下の写真、左側のように、まず型紙の上で横ひもと60度のひもを組みました。
120度ひもは、型紙上では差し込めそうになかったので、いったん型紙から外して、表・裏ひっくりかえしながら縫いました。

それを、右写真のように型紙に貼り付けてみると、正六角形が少し崩れていました。すき間がちょっと詰まってしまい、最終的に出来たかごでは1センチくらい短くなってしまいました。(上の写真の上下方向)


クラフトバンド/紙バンドで、鉄線編みによく使われるのが、最初に六つ目を作り、次にその間に3方向2本ずつ差し入れていく方法です。途中の編み目が難しそうで避けていたのですが、作り易さより、最初に六つ目を作ることで3方向のサイズを均等にすることが重要だったのだと、改めて認識しました。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。

もうひとつの反省点は、ひも長加算(上端)をもう少し大きくすべきだったということ。六つ目向きの値は、鉄線では短すぎました。側面があまり詰められなかったこともあって、一番上の編みひもの目は噓八百です。

データです。

波網代の鶴模様のかご

縦ひも・横ひもともに、2色を複数本ずつ交互にし、網代編み(PPバンドの場合は平編みも含む)で編むと、千鳥格子と呼ばれる模様になります。

それに波網代を加えて、千鳥をスリム化するとになります。
四方網代底をベースとし、鶴模様のボックスを作ってみました。

波網代の鶴模様のかご

連なって見えるように模様の数は多くしたい、けれどサイズは20センチまでに収めたい、ということで、波網代については、6幅・4幅・3幅・2幅・2幅・2幅・3幅・4幅・6幅の9点を単位とし、縦・横の四角数は各3単位27個としました。

今までの波網代は1~2セットで作ってきましたので、3つ飛び6×6との関係はあまり考慮しませんでした。でも、今回は繰り返しが入ります。6では波にならないし、12では大きくなりすぎる、間をとったのが9点です。9と6の最小公倍数は18ですから、各方向少し異なる2種類の鶴が組み合わさった形状になっています。

底です。四方網代がベースなので、十字ラインができていますが、模様はそこそこつながっています。

波網代の鶴模様のかごの底

編み図の底の部分だけ拡大したのが下図です。左側が四方網代編みそのままで、右側が上で作ったもの。赤の中心線の両脇で数点、模様を見ながら、重なって編みにくい箇所をつぶしたのですが、差がわかるでしょうか。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

波網代のヘリンボーン編みのかご

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目最後の「波網代(1,3,5,7)」をベースにしたかごを作ってみました。 オリジナルの「波網代(1,3,5,7)」で使っている竹ひごの幅は、縦横とも1幅・3幅・5幅・7幅の4種、各3点ずつ、

1,1,1,3,3,3,5,5,5,7,7,7,5,5,5,3,3,3

の繰り返しで、3つ飛びです。これを、3幅・4幅・6幅・8幅の4種、2点/3点で作ってみました。中の四角のへリンボーン編み、各辺1単位の正方形です。

波網代のヘリンボーン編みのかご

底から見たところ。

波網代のヘリンボーン編みのかごの底

外側からの図です。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

「色々な網代編み」に掲載されている21種の網代編み模様、これでコンプリートです!
佐倉竹芸保存会様、ありがとうございました。

波網代の長桝網代のかご

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目の「波網代(1,3,5)」をベースにしたかごを作ってみました。オリジナルの「波網代(1,3,5)」で使っている竹ひごの幅は、縦横とも1幅・3幅・5幅の3種を各3点ずつ使った

1,1,1,3,3,3,5,5,5,3,3,3

の繰り返しで3つ飛びです。波網代編みは7点単位でも試していますが、こちらが正統な感じがします。1,3,5ですから!

これを、12本幅クラフトバンド/紙バンドで、3幅・4幅・6幅の3種、各3点で作ってみました。ただし、対称にするため奇数となるよう中心の6幅は4点とした13本を単位とし、横に1単位、縦に2単位とした長桝網代編みです。V1.7.4 で可能になった幅変更機能を使ってみました。

底です。

波網代の長桝網代のかごの底

外側からの図です。

データです。Ver.1.7.4以降で開いてください。

組み換え長桝四方網代編みのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様長桝四方ベースのテストパターンの亜種です。追加条件4.の改善を目指し、4単位をひとつにして、うち2点の方向を井桁状に変えてみました。

組み換え長桝四方模様のベース

この模様で、かごを作ってみました。ほぼ同様のかご、2点目になりますので、部分的にひもの色を変えて、方向をわかりやくしてみました。

組み換え長桝四方網代編みのかご

底から見たところ。

組み換え長桝四方のかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的縦横組み合わせの模様として
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさちょっと微妙ですが。。

追加条件の評価があがってきたので、使える(かもしれない)模様として「組み換え長桝四方網代編み」と命名しました✌

編み図です。

データです。[ひも上下]には模様の1単位、12×12が入っています。長桝四方と同サイズなのです。

さて、立ち上げ可能な繰り返し模様、試したのは底編み系中の四角という安易なパターンです。最近作った中から使えそうなものを選んでみました、レベルの安直さ

[?] 3つ飛びなら他にも上の四角・下の四角・端の四角、2つ飛び、方向、様々な組み合わせがあり得ます。立ち上げ可能な繰り返し模様に、アルゴリズム的な作り方があるのでしょうか。