「ボックス」カテゴリーアーカイブ

箱型のかご

中心3網代編みのボックス

名称中心3 網代 編み
名称(読み)ちゅうしん3 あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位12 × 12
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。
1行目の「中心3」をボックスに作ってみました。

中心3網代編みのボックス

単位が12×12で2模様24本ですが、中心に対して対称にするため、横ひも23本・縦ひも25本です。底も同じ模様です。

中心3網代編みのボックスの底

編み図です。

データです。底・側面とも、各1単位が入っています。

四つ目三本寄せ風のボックス

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」から「3 交色三本寄四つ目」のイメージで作ってみました。

こちらは四つ目のカテゴリーとなり、網代編みではないようです。また、オリジナルは’三本寄’で、真ん中の色を変えた3本の竹をセットで編んでいますが、1本+差しひもに代替したため、’三本寄風’です。

四つ目三本寄せ風のボックス

12本幅 = 4本幅 × 3
ですので、12本幅の上に4本幅を重ねました。2本分の厚みでは詰めるのは難しいので、目を空けました。

差しひもは、「全面」に「ひも中央」に重ねたため、底も交色三本寄風になっていますが、

四つ目三本寄せ風のボックスの底

重ねているのは外側ですから、内側は1本です。三本寄であれば、内側も3本になったはず。

展開図です。差しひもは、編み目に対してどう差すかは指定できないため、上に重ねた絵になっています。

データです。

流し網代編みのボックス

名称流し 網代 編み
名称(読み)ながし あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位34 × 34
バンド幅
飛び数2,13
対称性半回転
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「66 流し網代」でボックスを作ってみました。

2つ飛び網代編みが3セット、うち1セットが2つ飛びではなく13飛びになっている、といったらいいでしょうか。2の代わりに13ですから、

(2+2) + (2+2) + (13+13) = 34

で、34 × 34 が単位です。この「13」については、 竹編組見本から数えたつもりですが、多少ずれているかもしれません。実際、「13」でなくても、5でも10でも20でもいくつでも作れそうです。

流し網代編みのボックス

ひとつの側面にひと模様34本としたため、サイズ的に4本幅で作りました。4本幅は3つ飛びでもそのままでは無理で、湿らせて詰めなければならないところに、13飛びが入るのですから、なかなかきれいには作れません。上手に作れれば、ひもも揃うし斜めの線も真っ直ぐになるのでしょうけれど、素人には難しいです。

底も同じ模様にしました。でも、側面とは位置をずらしています。

流し網代編みのボックスの底

データです。底・側面とも、各1単位の模様が入っています。

交色連段桝網代(2)のボックス

名称連段桝 網代 編み (2)
名称(読み)れんだんます あじろ あみ (2)
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平8 × 垂直6
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「62 交色連段桝網代(2)」でボックスを作ってみました。

エッシャーの絵のような花模様です。模様の単位は 8×6と偶数ですが、中心が1点の模様なので、正方形ではなく、横ひもをプラス1・縦ひもをマイナス1とした長方形にしました。

交色連段桝網代(2)のボックス

底も同じ連段桝網代(2)にしてみました。同色だと模様は見えにくいです。

交色連段桝網代(2)のボックスの底

1,3,5でできた花模様にもかかわらず、花ますあじろ連続ますあじろほど目にすることがないのは、やはりちょっと編みにくいからだと思います。鱗網代編みの時に検討した、含まれる構造、があるのです。

編み図です。

連段桝網代(2)

データです。底と側面、いずれも1単位の模様ですが、底は回転&シフトしています。

市松網代のボックス

名称市松 網代 編み
名称(読み)いちまつ あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位10 × 10
バンド幅
水平A色 垂直B色
飛び数5
対称性
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「65 市松網代」を交色連段網代のボックスと同じサイズで作ってみました。

模様の単位は 10 × 10 で、飛び数5だけで出来ています。側面を編むとき、垂直ひもがばらけて編みにくかったのですが、5本中4本がセットになっていることに気付き、4本を固定するようにしたら、2つ飛びの網代編みだったということがわかりました。最初から気付いていればもっと簡単・上手に編めたかもしれないのに。

市松網代のボックス

底も市松網代です。

編み図です。

データです。底・側面とも、模様の1単位が入っています。

交色連段網代のボックス

名称連段 網代 編み
名称(読み)れんだん あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平40 × 垂直8
バンド幅
飛び数2,3,4,5,6
対称性
備考

竹細工の伝統的な模様を探していて、九州の別府市や八女市に展示館があることを知りました。中でも、福岡県八女市の「八女市伝統工芸館」には、120種類もの「竹編組見本」が展示されているそうです。いろいろな方がその素晴らしさをレポートされています。

「竹編組見本」の使用について八女市伝統工芸館に問い合わせたところ、

日本に伝承、各地で発展した竹の編み方の資料として展示しておりますので、お使いいただいてかまいません。

とのことでしたので、網代編み系統をいくつか、作ってみようと思います。

竹編組見本には、番号と名前がついています。まず「50 交色連段網代」です。ボックスにしてみました。

交色連段網代のボックス

ぱっと目につくのは5つの繰り返しですが、単位は 40 × 8 で、すこしづつ段をずらすことで、8ブロックで連続する階段模様を作っていたのでした。縦ひも・横ひも各20本にしましたので、4つの側面を一周してひと模様です。

底も同じ連段網代です。交色じゃなくても階段模様がわかります。編むというより、敷き詰める、という感じです。

交色連段網代のボックスの底

編み図です。

データです。底、側面とも、連段網代の1単位ですが、底は重なりを避けるため少しシフトしています。

文庫網代編みAのトレイ

名称文庫 網代 編み A
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ A
模様タイプ中心部と4象限
単位4象限部分は 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
72ページ「13 文庫網代編みA」を作ってみました。

ますあじろ編みがベースですが、中央部分が4点だけ連続ますあじろになっています。

文庫網代編みAのトレイ

文庫網代編みBのトレイより、バンド1本(4本幅で3本)ぶん、小さくしました。
「文庫」ですから、書類を入れる箱、ですよね。AとB、合わせて文庫、というわけです。

文庫網代編みAと文庫網代編みB

データです。同じく、内側から見た編み図で作っています。

文庫網代編みBのトレイ

名称文庫 網代 編み B
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ B
模様タイプ斜めに帯領域で分割
単位右上・左下領域は 10×10
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
73ページ「41 文庫網代編みB」でトレイを作ってみました。

斜めに右上側と左下側に分断され、それぞれの領域は、花ますあじろの表と裏になっています。

文庫網代編みB

底です。斜め線の方向と、裏表が逆になります。

文庫網代編みBの底

内側から見た編み図で作りました。側面に模様が続くよう、位置を調整しています。側面は縦ひもと同じ色で編みましたが、わかりやすくするため、図では色を変えました。

データです。

変形小桝網代編みのトレイ

名称変形小桝 網代 編み
花桝 網代 編み
名称(読み)へんけいこますあじろ あみ
はなます あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位58 × 58
バンド幅
飛び数1,2,3,4,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
69ページ「11 変形小桝網代編み」でトレイを作ってみました。

桝模様4点セットで繰り返し単位になっており、1つの単位が58×58と大きめです。横方向は側面とあわせてひと模様、縦方向は2/3模様くらいを形にしています。

変形小桝網代編みのトレイ

底から見ると上下が入れ替わりますが、模様自体が入れ替わりで構成されているため、模様の別の箇所ともいえます。

変形小桝網代編みのトレイの底

展開図の編み図です。側面の編み目がわかりやすいよう、色を「線のみ」としていますが、実際は茶で編んでいます。内側から見た図として作りました。

変形小桝網代編みの編み図
変形小桝網代編みのトレイ

先に、同じA4サイズでトレイを作った時には、底+側面でデータを作りましたが、その後のVer.Upでひも上下の上限が拡張されたので、単位である58 × 58のデータで底を作ることができました。位置をシフトして、使用ひも本数に合わせています。

側面は、単位模様から底の続きにあたる箇所を抜粋し、2側面分を組み合わせています。水平数が縦ひもの本数+横ひもの本数である98なのですが、現Ver.の上限が99なので、こんどはこちらが制限になりました。

データです。ひも上下は、底が模様の単位です。

編みかえ網代編みのボックス

名称編み替え 網代 編み
組み替え 網代 編み
名称(読み)あみかえ あじろ あみ
くみかえ あじろ あみ
模様タイプ中心から斜めに2分割
単位各領域 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
75ページ「16 編みかえ網代編み」でボックスを作ってみました。

ひとつの面で、中心を通る斜め線で縞の方向が90度変わる、という模様です。

編みかえ網代編みのボックス

4面、同サイズのボックスとし、隣の面から模様が続くようにしたため、隣り合う面では縞の方向が逆になりました。

底も同じ編みかえ網代編みにしてみました。

編みかえ網代編みのボックスの底

データです。CraftBandSquareで開くと、底は1面分、側面は2面分(1面+反転した1面 )を繋げた模様になっています。このボックスのサイズ(縦ひも20本・横ひも20本)に合わせていますので、サイズを変えて使う場合は調整が必要です。