「ボックス」カテゴリーアーカイブ

箱型のかご

組み換え網代編み2のかご

名称組み換え 網代 編み 2
名称(読み)くみかえ あじろ あみ 2
模様タイプ単位の繰り返し
単位18 × 18
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。3行目の「組み替え網代 2」のかごを作ってみました。

できたかごはこんなです。

組み換え網代編みのかご

底から見たところ。

組み換え網代編みのかごの底

縦と横に網代編みのラインが作られますので、4つの側面の辺で、いろいろな組み合わせを試してみました。

4つの側面の角と、対応する編み図です。繰り返し模様ですので、側面に相当する箇所を編み図の別の位置から切り貼りして突き合わせ、編んだ編み目と較べてみました。

編み目と編み図

両側面のひもが、辺で山形や谷型になる箇所があります。ひもの交差はひもに対して直角ですから、山形や谷型の場合は、どちらかの側面に切り替え線が入ります。その結果、元が1×1.5的なところが1×1になったりします。4本幅ではきれいに詰められません。

模様を優先して線が入らないようにするのか、1×1にならないよう模様を犠牲にするのか。選択可能ならまだしも、両側面とも1×1になってしまう箇所もあります。その部分だけ編み方を変えるなら、よい変え方はあるのでしょうか。

作るのは大変でした。。詰め方もまだいまいちですが、これがやっと。なにぶん素人ですので、交色で作った編み図の色が頼りだというのに、角にはそれがないのです。わりとシンプルなラインでこれですから、模様を編める方ってすごいです。

編み図です。

データです。底は、繰り返し模様の1単位です。

変わり小桝2網代編みのかご

名称変わり小桝2 網代 編み
連続桝 網代 編み
名称(読み)かわりこます2 あじろ あみ
れんぞくます あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位32 × 32
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。2行目の「変わり 小桝 2」でかごを作ってみました。同じ模様が「八女市伝統工芸館」では「58 連続桝網代 」となっています。

先の試作で、側面の辺が重要であることがわかったので、各側面半分ずつ・合わせてひとつの長方形になる位置に辺を置いてみました。

底です。側面の辺が「中の四角」状態になったわけですが、その派生として、続き位置となる底の辺も「中の四角」になりました。

変わり小桝2網代編みのかごの底

側面の辺に相当する編み図です。他の箇所の絵を組み合わせて作ってみました。双方の辺がつながっているのがわかるでしょうか。

花模様の位置が違うことからわかるように、つながった模様にはなっていないのですが、編み目としての連続性はかなり高いです。

でも、このかご、作っていると歪むのです。下図の矢印方向に力がかかるのか、長方形がつぶれて平行四辺形になるような感じ。整形して縁で固定するので、完成すれば問題はないのですが。そして、このひも方向や状態は、長桝網代編みの底を「中の四角」で立ち上げた時と同じ。中の四角は、要注意だということを追認しました。

編み図です。

データです。底が模様の1単位になっています。

変わり小桝網代編みのかご

名称変わり小桝 網代 編み
名称(読み)かわりこます あじろ あみ
模様タイプ斜めに帯領域で分割
単位繰り返し部分は10×10
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。2行目の「変わり 小桝」のかごを作ってみました。

底に模様を作って、そのまま立ち上げるとどうなるのか、のお試しです。斜め45度なので、CraftBandSquare45でデータを作りました。ベースは花ますあじろ模様です。とりあえず、ラインの縁で折ってみました。

角が作れるのだろうか・側面がつながるのだろうか、と思いつつ試してみたわけですが、やってみて、できることがわかりました。

斜めであっても角であっても、90度に交差した縦横のひもを織るという点では他と変わりなかったのでした。編みにくいか編みやすいか、という差があるだけで。

変わり小桝網代編みのかご

底です。

底の辺をどの位置で立ち上げるかはあまり問題ではなく、角から上の側面が交差する箇所、つまり「側面の辺」が重要であることがわかりました。

「側面の辺」部分の拡大です。1×1が入っていて、編みにくい角が、更に詰めにくくなっています。こんな位置は避けた方が良さそうです。

編み図です。

データです。使用しているのは49本ですが、ひも上下には63×63分の模様を入れています。

2つ飛びヘリンボーン編みの小かご

2つ飛び網代編みの模様ラインが縦になるパターンで、小さいかごを作ってみました。

条件によれば、縦の四角数・横の四角数は、ともにどんな数でもよい、ということで した。偶数ではできて当然でしょうから、縦ひも+横ひもの数が奇数になるよう、四角数11 × 10、ひも数21本にしてみました。

まず側面を縦方向に2つ飛び網代編みで作り、角の位置を条件に合うように合わせ、底をできるだけ自然な模様にする、という手順です。

底です。3つ飛びの「端の四角」のような模様になりました。

編み図です。

データです。

長桝二間網代のかご

名称長桝二間 網代 編み
長桝 網代 編み
名称(読み)ながますふたま あじろ あみ
ながます あじろ あみ
模様タイプ中心2点間は3つ飛び、各領域2つ飛び
単位
バンド幅
飛び数1,2,3
対称性半回転
備考

八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」から「52 交色長桝二間網代」でボックスを作ってみました。

「竹編組見本」は、平らに編まれていますが、長桝網代編みと同様に長方形に立ち上げました。「長桝二間網代」という名前の通り、二間網代編みベースです。側面の二間網代編みがつながるように作りました。

底です。3本飛びの長桝網代編みとはちょっと異なる模様です。長方形がつながっていません。

長桝二間網代のかごの底

そして、3本飛びと比べると二重に編みにくいです。

  • 2本飛びは、3本飛びより単位となる長方形が短い
  • 底の短辺に、2本ごとに4本が交差する箇所がある

編み図です。

データです。