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大きめのかご

PPバンド・斜め崩し縞のかごバッグ

斜めストライプのかごバッグを作りながら思ったのは、せっかくのダイナミックな模様を平凡化してしまっているのでは、ということです。編地が丈夫になるという点では良いのですが。

ということで、同じ底からそのまま普通に編んだ、かごバッグを作ってみました。

斜め崩し縞のかごバッグ

13×13の縞のブロックが市松になった、大きな崩し縞模様です。切り替え位置が各面の中央になるよう、高さは横と同じ16四角とし、縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」としました。外側に四角数5個分を折り返して飾りにしています。

底や内側の模様もより自然です。大きいので、内側に留め具をつけました。

先のかごと並べてみました。重いかごと軽いかご、バンドの使用量は各128メートルと90メートルです。どちらがお好みですか?

データです。

PPバンド・斜めストライプのかごバッグ

斜め編みで今まで作ったサイズの最大は、7本ベースで、四角数14×7×14でした。このかごを使っている方から「家族で車で出かける時にすごく便利。でももう一回り大きくて、肩にかけても痛くないのがあるといいな」というご要望がありました。

ということで、作ってみたのがこちら。四角数16×10×14.5・約36×23×33センチのかごバッグです。

斜めストライプのかごバッグ

折りカラー編みで全体が4重になっています。プラカゴにしては’重い’くらいです。本体にはDカン8個を編みこみ、底をベルトで支える構造にしたので、丸紐だと肩に食い込むほどの荷物を入れても大丈夫でしょう。

底と内側です。「底の中央線」まで編み重ねました。

データです。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

フォルトゥーナパールという素材があります。販売サイトによると「国内産のPPバンドと同じように使っても、その質感、発色の違いにきっと驚くはずです。同じ編み方でも、フォルトゥーナパールなら、よりエレガントで、個性的な作品に仕上がります。

試してみたくなりますよね。でも、53色のラインナップですから、オリカラー・チェック(OriColorCheck) にするとして、2色だと2756通りにもなります。どんな組み合わせがいいのか、選びかねていたのです。そこに、モニターになって下さるという方がありまして、サクッと選んでくれました。好き♡とか可愛い♡を持ってる方、最強です。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

PPバンドより柔らかめで、編地は、カゴというよりカバンです。21ミリ幅・27メートルの素材を2色で計2巻使い、32ミリのDカンを6箇所編み込み、既成のボタン式の持ち手をつけました。

底と内側です。底の中央線位置で切り替えています。

Ver.1.8.14 のSquare45の折りカラー機能を使いました。折り返しを指定したバンドに対して、標準では側面分の長さが倍になります(下図・左)。この状態で、27メートルのバンドで作れるサイズを決めました。使用長26.3メートルです。

その後、サイズは変えずに、底の中央線に届く長さを個別加算長に・四角2個分をひも長加算に設定することで、使用長を最適化しました。それが下図・右で、使用長は25.3メートルになりました。

バンドは後者でカットして作ったのですが、

  • 余裕がほとんどないため、カットミスや配置ミスのプレッシャーが大きい
  • 仮編みの2倍高さ状態で高さが揃わないため、均等に編めているかのチェックや補正ができない
  • 差し込み時に縦に割けたら終わり。割けない素材で本当に良かった☺
  • 最後、折り返して底に差し込むまで、長さが合っているかどうかドキドキ

なので、材料に余裕があれば、前者で十分と思いました。それでも、何とか予定通りに作ることができ、カット残りは下図・左、残った1.6メートルで右図のようなポーチを作ることもできました。

Square45のデータ、最適化なし・ありの2点です。Ver1.8.14以降で開いてください。

これらのデータで参照している設定データ(バンドの種類「フォルトゥーナパール」や補助線が含まれます)、および残りバンドのポーチのデータも添付します。

PPバンド・幅変更の斜め編みかご

折りカラー編み、バンドの幅を変えても可能なのでしょうか。
ということで、1/2幅を加えて作ってみた、かごバッグです。

幅変更の斜め編みかご

1/2幅が加わると、本数も増えるし1幅以上にすき間が空いてしまいます。きちんと詰めずに、折り返しで整形しようとしたものだから、バンドを引っ張って手が痛くなってしまいました。

色はこげ茶とブラウンで、ブラウンの方は透けています。ギンガムチェックの時は重ねた色の違いが出てきましたが、2色であれば透けても問題ありません。内外ともブラウンの下はこげ茶で、ブラウンが重なることはありませんから、色味が同じになるのです。4枚の重なりはサンドイッチ状です[※]。

底は、外側は中央線、内側は辺で切り替えました。

倍の高さでデータを作っていますので、真ん中が折り返し位置です。この模様を見ていると、ブロックが入っていてもいいんじゃない?とも思えますが。

データです。

ティムテープの北欧風かご

北欧風といえば、ティムテープでしょう。ホワイトとナチュラル、各10メートルを使って、折りカラー編みで丸いかごを作ってみました。

ティムテープの北欧風かご

ティムテープは幅が約30ミリなので、バンドの種類は「PPバンド(W幅)」で代替しました。すき間を0.5ミリにしたのですが、厚みがあるので、もう少し空けてよかったかも。

先のかごもそうですが、このくらい幅広のバンドになると、平編み一択のように思います。網代模様にするには、全体を相当大きくしなければならないでしょうから。ということで、この市松模様(ドット模様)、『オリカラー・チェック(OriColorCheck) 』と呼ぶことにしましょう。

底と内側です。底の中央線を切り替え位置にしました。

データです。

オマケ:
各色、合計がちょうど10メートルになるようデータ(995センチ)を作ったのですが、余ってしまいました。もともと60~90センチほど長かったようで、短い方はカットした切れ端です。貴重なテープなので半分に割いてかごにしてみましたが、上のかごよりすき間が大きくなってしまいました。