「マニュアル」カテゴリーアーカイブ

ソフトウェアの説明、仕様や設定、操作方法など

「早見表」四方網代編みと長桝網代編み・3つ飛びの編み図生成

CraftBandSquare45 を使って、3つ飛びで、四方網代編みおよび長桝網代編みの底編み図を生成する手順ができました。

この時、いちばん迷うのは、[縦横の四角]の「垂直に」「底に」に何を設定するかでしょう。3回試行すればいいだけなのですが、わかっていれば1回で作れます。なので、早見表を作ってみました。

PDFファイルです。

長桝網代底の編み図生成

CraftBandSquare45の機能を使って、四方網代編みの編み図を生成したように、長桝網代編みについても編み図を生成してみましょう。

条件に従うと、長辺に沿って3つ飛びで埋める組み合わせは以下でした。

  • 横の四角数 を3で割った余りが2の時は、A/a、数値は0-3/3-0 (下の四角)
  • 横の四角数 を3で割った余りがゼロの時、B/b、数値は2-1 (中の四角)
  • 横の四角数 を3で割った余りが1の時、C/c、数値は1-2 (上の四角)

上の四角・下の四角・中の四角を作る組み合わせについては、四方網代編みと同じです。

3つ飛びの長桝網代編みにするためには、先にみたように、線で切り替えられた模様を、連続した長方形の入れ子に書き換える、という手順が加わります。

また、上下による方向については、同様に最初から指定するか、もしくは[上下交換]で入れ替えることとします。


編み図生成手順

  1. CraftBandSquare45を起動する
  2. バンドの種類を選択し、基本のひも幅を指定する
  3. 目標寸法から[概算]、もしくは横の四角数・縦の四角数・高さの四角数を直接入力する。少ない方を横の四角数とする。
  4. 「縦横を展開する」チェックボックスをONにし、[ひも上下]タブを開く
  5. 「縦横の四角」に、横の四角数に応じた数をセットし[合わせる]ボタンをクリックする
  6. 底が生成されたら、不連続になっている4本のラインに沿って、2行/2列分の領域をそれぞれ選択し、DeleteでチェックをいったんOFFにする
  7. チェックOFFにした箇所の中を、長方形がつながるようにチェックONにする。
  8. 組み換えができたら、[プレビュー]タブをクリックすると、編み図を確認できる
  9. 縦ひも・横ひも位置の左右を変えたい場合は、[ひも上下]タブに戻って[上下交換]ボタンをクリックする

6.7.のBefore/Afterの例です。上ではいったんDeleteしていますが、そのまま「チェックONのセルの並びが1/3/5」「チェックOFFのセルの並びが1/3/5」になるよう、出来るだけ少なくON/OFFを入れ替える、という脳トレも楽しいです。

左がbefore /右がafter

動画内で参照している「早見表」はこちらにあります。

四方網代底の編み図生成

CraftBandSquare45は、底の中央線で区切られた4区画を、指定した連続数の上下パターンで埋めることができます。立ち上げた時に同じ方向になるように、隣り合う区画は上下を逆に埋めますが、これは四方網代編みと同じです。ですので、この機能を使えば、かなり簡単に四方網代編みの編み図を作ることができます。

条件の検討で、四角数がわかれば立ち上げ位置は自動的に決まることがわかりました。上の四角・中の四角・下の四角の三択しかありませんので、3回トライすればどれかは「四方網代編み」になるわけですが、わかっていれば1回で出来ます。

[ひも上下]の「縦横の四角」に[合わせる]機能を、3つ飛びで使った場合、上の四角・下の四角・中の四角を作る組み合わせは次のようになります。

先の結果と合わせると、次のようになります。

  • 辺の四角数を3で割った余りがゼロの時は、C/c、数値は1-2 (上の四角)
  • 辺の四角数を3で割った余りが1の時は、A/a、数値は0-3/3-0 (下の四角)
  • 辺の四角数を3で割った余りが2の時は、B/b、数値は2-1 (中の四角)

また、縦ひも・横ひも位置の左・右については、つぎの2つの方法があります。

  • A/B/C と a/b/c を使い分けて最初から指定
  • まずA/B/Cで作り、必要に応じて[上下交換]で入れ替える

編み図生成手順

  1. CraftBandSquare45を起動する
  2. バンドの種類を選択し、基本のひも幅を指定する
  3. 目標寸法から[概算]、もしくは横の四角数・縦の四角数・高さの四角数を直接入力する(横の四角数と縦の四角数は同じにする)
  4. 「縦横を展開する」チェックボックスをONにし、[ひも上下]タブを開く
  5. 「縦横の四角」に、縦横の四角数に応じた数をセットし[合わせる]ボタンをクリックする
  6. 底が生成されたら[プレビュー]タブをクリックすると、編み図が生成されている
  7. 縦ひも・横ひも位置の左右を変えたい場合は、[ひも上下]タブに戻って[上下交換]ボタンをクリックする

動画内で参照している「早見表」はこちらにあります。

斜め網代編みの底の生成

以前、斜め網代編みの底の組み方について検討しました。

そして、とりあえずシンプルなルール
底の中央線で4分割し、各、接している側面の塗り方をそのまま延長
で作れそう、ということで試してみました。
手作業で、図に色を塗って、それを編み図にしたのです。

シリーズ最新版、V1.7.0では、この“塗り方”が、アプリ上で簡単に生成できるようになりました。試しに、先に色塗りした3点のパターンを生成させてみましょう。

[縦横の四角]の設定はいずれも、垂直1・底に1となります。

まず、15-7のパターンです。四角数に15と7を設定します。先にならって、縦ひもを赤にしました。

15-7

次は11-8です。同様に四角数を設定します。プレビュー図で見ると、縦と横がわかりやすいです。

11-8

次は9-9です。正方形の例です。

9-9

1分で塗れるとしても、ワンクリックの方が簡単です。データにも残ります。
そして、最後の9-9、こんな設定もありだと思います。

中心部分が、1×1ではなく2になっているので、作りやすいと思います。
2つ飛びの場合の「四方網代」はこちらが正式なのではないかと思います。

なお、同じデータで四角数を変えた場合、[ひも上下]のサイズは自動的には変わりません。作りたければ都度[合わせる]ボタンをクリックしてください。生成パターンはあくまでお試し値ですし、合わせずに違うサイズで作ってもよいのです。編集して模様を作ったとしたら、編集結果が優先ですから。

V1.7.0 リリース

CraftBandSquare45 の底の「ひも上下」編集( issue#37)対応を行ったバージョンをリリースしました。CraftBandSquareと合わせて「ひも上下」編集画面でのコンテキストメニューを強化し、パターンを作りやすくしました。

公開はこちら
Release v1.7.0.0のリリース

「ひも上下」タブの表示

CraftBandSquare45の初期状態では[ひも上下]タブは表示されません。プレビュー画像も従来同様です。

[四角数]タブで「縦横を展開する」のチェックをONにすると、[横ひも][縦ひも]と合わせて[ひも上下]のタブが表示されます。プレビュー画像も、[ひも上下]を反映したものに変わります。

底に合わせたサイズで編集

[ひも上下]タブの初期値は平編みです。CraftBandSquareと同様、指定のサイズでパターンを作ると繰り返し適用されます。

「縦横の四角」の[合わせる]ボタンをクリックすることで、繰り返しではなく、現在の縦横の四角数で作られる底のサイズに変更することができます。

「垂直に」「底に」ともゼロにした場合は、底の辺のみにチェックが入った状態になります。底のサイズで編集する時にはチェックの色が少し変わり、底であることがわかりやすくなっています。

底の初期値を生成

「縦横の四角」では次のような指定ができます。

  • 横の辺 … 左上と右下の辺(横の四角数に対応)のチェックの状態(※)
  • 垂直に… 底の辺から開始して、(※)の状態を上方向に何点連続させるか
  • 底に…底の辺の下、底側に(※)の状態を何点連続させるか

(「垂直に」で設定した値+「底に」で設定した値 ) が、ON および OFFの連続数になります。

例えば、「横の辺」をON、「垂直に」を3、「底に」を0にすると下図のようになります。

プレビュー図はこんな感じです。

[ひも上下]編集画面でのコンテキストメニュー

[ひも上下]編集画面上で右クリックすると、コンテキストメニューが表示されます。従来はコピー・切り取り・貼り付け・削除だけでしたが、ここに、各セルの選択状態を変更できるメニューを追加しました。

斜めに選択できるようになりましたので、特に網代系のパターンは、編集しやすくなったと思います。