「マニュアル」カテゴリーアーカイブ

ソフトウェアの説明書

v1.8.9 リリース

#issue 80~83に対応しました。
「一時保存」機能が追加されました。操作ミスを後から“元に戻す”ことはできませんが、ミスしそうな操作の前に保存しておけば、戻すことができます。また、データを比較しながら作りこんでいくような時に、気軽に色々試せるでしょう。

いずれのアプリも、メイン画面、概算ボタンの並びに[一時保存]のボタンが増えました。[編集]メニューからも呼び出すことができます。

このボタンをクリックすると、こんな画面が表示されます。

ここから、現在のデータの状態を保存したり復元したりすることができます。

一時保存

どんな状態のデータなのかをメモ欄に記述し、 [一時保存]のボタンをクリックすると、データが保存され、画面が閉じます。
メモ欄は空でも問題ありませんので、[一時保存]のボタンを2回クリックすれば、保存が完了する、ということです。

復元

この後、色や本数など、いろいろ編集したとしましょう。
その後でも、先に[一時保存]した時の状態に戻すことができます。

メイン画面の[一時保存]のボタンを、再度クリックしてください。

先に[一時保存]した時の状態が保持されているのがわかります。

該当行の[復元]ボタンをクリックすると、その時の状態に戻ります。[一時保存]→[復元]の2回クリックで戻せる、ということです。

なお、復元すると、その間に行った編集は失われることになります。現状を残しておきたければ、[一時保存]してから[復元]してください。

一時保存の管理

[一時保存]は何度でも行うことができます。例えば、4回[一時保存]するとこんな感じ。一時保存のリストが、新しい順に表示されます。

一時保存リストから不要な保存を削除したり、メモを編集することができます。

従来から、ブラウザのタブに画像を残すことができましたが、この機能を使えば、その画像に対応するデータも残すことができます。

なお、この機能ですが、編集途中の一時的な状態を保持するためのもので、別のファイルを開いたり、アプリを閉じた時点で保存も消えます。永続的に残しておきたいデータは、「名前をつけて保存」してください。また、保存対象は現作品データだけで、設定は対象外です。


設定ファイルには、バンドの種類に「汎用(1幅1ミリ)」を追加しました。最近のメッシュワークで使用していたものです。

『パソコンを使ってメッシュワークの模様をデザインしよう』令和6年度後期りぶら講座のお知らせ

フリーソフト「CraftBandMeshシリーズ」を使って、メッシュワークの模様をデザインしましょう。バンドを編んで作る“かご”のソフトを、高さを指定せず平面に適用することで、多彩な模様を簡単に作成することができます。

素材の幅や色は任意に登録できますので、縦・横2軸、横・斜め60度・120度の3軸で、編み目と組み合わせた様々な模様を作ってみましょう。

各自のパソコンにソフトをインストールして基本操作を学びます。作成した画像は、印刷すれば台紙や型紙になります。ソフトや作成したデータは、そのまま持ち帰って活用できます。

講座名令和6年度後期りぶら講座
「パソコンを使ってメッシュワークの模様をデザインしよう」
日時2025年1月13日(月・祝) 13:30~15:00
会場図書館交流プラザ りぶら 会議室103
受講料
教材費
無料 
定員20名 どなたでも参加可。当日空席があれば参加可。
持ち物Windowsパソコンをご持参ください。
ソフトをインストールして各自演習します。ペア参加(2人で1台)も可能です。
(事前インストールしていただくと効率的)
申込期限2025年1月4日(土)
申込方法りぶら講座ホームページhttps://www.libra-kouza.com/から申し込み
もしくは図書館交流プラザにある申込書をりぶらサポータークラブ事務局に提出
連絡先講座内容に関するお問い合わせはこちら。もしくはお問い合わせより。
申し込みに関してはりぶらサポータークラブ事務局へ。

★カテゴリー「メッシュワーク」から試作例が見られます★

配布チラシ画像

チラシ表面
チラシ裏面

講習内容

1. インストールと共通操作

ネットからダウンロードしてソフトをインストールし、使える状態にしましょう。
今回は、5点のうち3点のソフトを使用します。基本的な画面構成、共通の基本的な操作を知りましょう。

2. 2軸・CraftBandSquare(45)

縦と横、2方向の組み合わせです。それぞれの本数を設定し、幅・色を個別に指定して、どんな模様になるか見てみましょう。繰り返しや色の変更も簡単です。更に、編み目の変化を加えてみましょう。 バンドを斜め45度に配置した模様も作ってみましょう。

3. 3軸・CraftBandHexagon

60度ごと3方向に組み合わせます。3方向それぞれ、色や幅が指定できます。 画像では、おもて・うらや、方向ごとの表示の有無を指定できますので、製作時に便利です。

4. 指定幅色の登録

バンドの種類を登録すると、正確な幅で作図できます。
任意の色(RGB値)に名前をつけて登録すると、その色が使えるようになります。

5. 質疑応答

ご質問、ご意見、ご要望、メッシュワークに限らず“かご”についても、何でもどうぞ。

Q&A

Q. 講習会に参加しないとソフトを使えないのですか?
A.  フリーソフトですから、公開されている情報をもとにご自分でパソコンにインストールされれば、いつでも、誰でも、使うことができます。
可能であれば、事前にインストールされることをお勧めします。

Q. 会場ではwifiは使えますか?
A.  フリーwifiがあります。メールアドレスの登録や制限時間での再接続など、各自の準備をお願いします。

Q. 何に使う模様をデザインするのですか?
A.  ペーパークラフトやパッチワーク手芸、リボン編みなどに応用できるでしょう。できた模様をパーツとして組み込み、ご自分の作品を作ってください。

Q. わざわざソフトを使う必要があるのでしょうか?
A.  数本程度を編むのであれば不要でしょうけれど、繰り返しや対称性、組み合わせの試行や配置、更に3軸となると、専用ソフトを使った方が便利でしょう。

Q. 何種類くらいの模様が扱えるのですか?
A.  網代模様などすぐに使えるひな型は数十種あります。数万種類が登録されたサイトもあります。オリジナルの編集もできますから、色や幅を組み合わせると、ほぼ無限大といえるでしょう。

Q. 曲線は扱えますか?
A.  素材として使えるのは、直線のバンド形状だけです。でも、幅を変えたバンドを組み合わせることで、曲線が浮かび出るような模様を作ることができます。

講座情報掲載

チラシのPDFはこちら

『鉄線編みのプラかごの作り方』手順書

鉄線編み、シックススター2色のかごバッグの作り方を手順書にしてみました。六角形の底からそのまま立ち上げられる、いちばんポピュラーなタイプです。

先のカゴより、ワンサイズ小さいカゴです。金ラインのバンドの残りに合わせましたが、50メートルの購入でちょうど2個、2サイズ作れたわけです。星の回転方向も逆にしてみました。(右綾/左綾でどちらでも選べます)

パワーポイントを動画にしたのがこちら。

鉄線編みのプラかごの作り方

手順書ですが、パワーポイントだとファイルサイズがちょっと大きすぎるので、PDFを貼り付けておきます。

型紙に使ったPDFファイルも置いておきます。編み図は手順書に含まれていますので、実寸で印刷すれば、アプリなしでも試せると思います。

データです。CraftBandHexagonで開けば、バンド色や本数や余裕値を任意に変えて再利用できます。

できあがりは、こんな感じです。

波網代・編み目の組み合わせ

幅と並びを変えた波網代を何点か作ってみましたが、更に編み目を変えるとどうなるでしょうか。先のテスト用フレームで「1,2,3,4,5,6,7,8,9,9,8,7,6,5,4,3,2,1」のパターンで試してみましょう。

[色の繰り返し]画面を次のような値にセットし、[変更実行]とすると、縦ひも・横ひもともに繰り返しが適用されます。プレビュー図を確認後、[横ひも]タブの[リセット]ボタンで、横ひもをすべて5幅にリセットし、先の図と比較してみます。

1-9,9-1

縦ひも・横ひも、ともに18点の繰り返しですので、編み目の単位もこのサイズに合わせましょう。

[ひも上下]タブを開き「水平に」「垂直に」のそれぞれの数値、いずれも18にしてから[サイズ変更]ボタンをクリックしてください。

編集領域のサイズが、6×6から18×18に拡大されます。ここを、3つ飛び網代編みで埋めましょう。

[設定呼出]ボタンをクリックして、再度「上下図の呼び出し」画面を表示させます。先と同じ「6×6-33-網代編み3つ飛び」を選択しますが、今度は、反映方法を入れ換えなし、繰り返しあり、にします。

プレビュー図は先と同じになっているはずです。単位サイズは大きくなりましたが、連続した3つ飛び網代編みになっているからです。


次に、この単位の右半分を左右反転してみましょう。18列の半分ですから、10列1行から18列18行の範囲をクリック&ドラッグして選択状態にします。「左右反転」ボタンをクリックすると選択されていた領域が左右反転します。いずれかのセルをクリックして領域選択を解除し、編み目を確認してください。

網代編みの流れ方向が9列ごとに反転しました。プレビューで見てみましょう。

左側は、縦ひも・横ひもとも波網代、右側は横ひもをリセットした縦ひものみ波の図です。


同じ様にして、上半分を「天地反転」しましょう。

四方網代風の編み目になりました。プレビューで見てみましょう。

左は18×18の繰り返し、右は横ひもが等幅の図です。


左下1/4領域を選択して「上下交換」をクリックします。次に右上1/4領域を選択して再度「上下交換」をクリックします。

桝網代風の編み目になりました。プレビューで見てみましょう。

左は18×18の繰り返し、右は横ひもが等幅の図です。


上方向に9回シフトします。9行は18行の半分ですから、上半分と下半分がちょうど入れ替わります。

開き網代風の編み目になりました。プレビューで見てみましょう。

左は18×18の繰り返し、右は横ひもが等幅の図です。


垂直方向の繰り返し単位を18の半分、9にします。

垂直方向では、同じ範囲に対して単位が2回適用されることになります。プレビューで見てみましょう。

左は、ひも幅は18×18・編み目は19×9の繰り返し、右は横ひもが等幅の図です。


下に5回シフトします。

5行は9行の約半分ですから、ひも幅との位置関係を上下方向に約半分ずらすことになります。

左図は、先の図と幅と編み目の位置関係がずれています。右図は等幅ですから同じになります。


まだ「模様」と呼べるほどのものではなく、繰り返し幅も、編み目も、改善の余地は大いにあります。でも、組み合わせを試すためのおおよその操作は、ご理解いただけたのではないでしょうか。

波網代・幅と並びの例

波網代のテスト用フレームを使って、いくつかのパターンを試してみました。数字は、本幅値の並びです。

1,1,1,3,3,3,5,5,5,7,7,7

波網代(1,3,5,7)の片パターンです。


1,1,1,3,3,3,5,5,5,7,7,7,5,5,5,3,3,3

波網代(1,3,5,7)の対称パターンです。


1,2,3,4,5,6,7,8,9

3つずつではなく、ひとつずつにしてみました。


1,2,3,4,5,6,7,8,9,9,8,7,6,5,4,3,2,1

ひとつずつの対称パターン。


1,1,2,2,2,3,4,6,9

波風、片側です。


1,1,2,2,2,3,4,6,9,9,6,4,3,2,2,2,1,1

波風の対称パターン。


幅と並びの組み合わせは容易に試せますので、繰り返しであれば、まずはその単位をどうするかですね。

最後の状態のデータを添付しておきます。


ここまでのパターン、3つ飛び網代編みの開始位置は全て同じでした。開始位置を変えると、波の位置も変わります。3つ飛び網代編みの位置をシフトしたらどうなるか、上から4番目、1-9,9-1のパターンで動画にしてみました。