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シリーズのアプリや使い方、サイトに関して

四つ畳み編みの要尺とコマ寸法

CraftBandMeshシリーズ、次のアプリはCraftBandKnotです。

四つ畳み編み/石畳編み/ノット編み/2本結び編み、と呼ばれるタイプのサイズ計算です。基本的には、ゲージを測定しコマ数を掛けるだけなので、今更要るのかなとも思いますが、何といってもクラフトバンド/紙バンドの基本の編み方ですから、あってしかるべきでしょう。

さて、そのゲージです。縦横同じ幅のひもで、縦横対照に編まれる1つの編み目を「コマ」とします。サイズ計算に必要なのは、1コマ編むのに必要なひもの長さ(要尺)とコマのサイズ(コマ寸法)です。

まず、厚みゼロ・折り曲げのRゼロの完全2Dの場合の値はいくつでしょうか。

図を描いて測ってみました。コマの形は風車のような形、コマの配置は横ひもに対して26度強の傾きです。バンド幅幅10ミリとすると、1コマのサイズは22.36ミリでした。

2Dの四つ畳み編みの表

1コマ編むのに必要な要尺は、下は編み目の裏側の図になりますが、 20+20+24.3=64.3 となりました。

2Dの四つ畳み編みの裏

ひも幅を1とした時の比率(2D値)は、次のようになります。

  • コマ寸法 = 2.236
  • 要尺 = 6.43

2D値が把握できたところで、実際に編んで測ってみました。手許にあるのは、13本幅と12本幅のクラフトバンド、およびPPバンドです。規定長の6本のバンドで9コマ編み、要尺とコマ長、各6点・12点の平均をとりました。

ゲージ測定

結果がこちらです。

測定結果

12本幅と13本幅のクラフトバンドは類似しており、ひも幅が狭い場合は厚みの影響が大きく2D値とずれていますが、広くなるにつれ2D値に近づいていくことがわかります。

PPバンドは薄くて紙に近い折り勝手でしたが、実際、クラフトバンドより2D値に近い値になっていました。

次はこれらの値を、仕様化します。

斜め網代編みの底の組み方

CraftBandSquare45が扱うクラフトバンドの斜め四角のタイプ、北欧編みの次は斜め網代編みです。難しいイメージがあって敬遠してきたのですが、やってみるしかありません。

ちなみに、私の「網代編み」の知識と経験は、

  • 横に編んで作ったことはあります! 上2・下2を、段ごとひとつずらせばよいのよね
  • 上3・下3の写真も見たことあり。2・3とか、4・4も網代というのかな?
  • 右上がり・左上がりはバリエーションの一種かな?

こんなところでしょうか。

上2・下2で作ってみるとして、横に編む場合は4の倍数であることが必要ですが、斜めの場合つながるわけではないので、縦の四角数・横の四角数、どんな組み合わせでもよさそうです。ではその場合、底をどうやって組むのでしょう?絵を見ながら、考えてみました。

まず、CraftBandSquare45のプレビューの図を、ペイントアプリで塗りつぶせるよう、線だけのパターンで画像ファイルが作れるように、「線のみ」という描画色を追加登録しました。

「線のみ」という描画色

そしてサンプルとして、横12・縦8・高さ3のデータを作り、画像ファイルを作りました。画像ファイルには、縦ひも・横ひもの他、縦横の各側面、底の中央線などが描かれています。

まず、横の側面と縦の側面の上2・下2パターンがつながるように、色を塗ってみました。垂直となる方向が変わるので、縦ひもと横ひもが入れ替わることがわかりました。

縦ひもが上になる箇所を色塗り

では、底はどう組んだらいいのか、ですが、とりあえずシンプルなルール

底の中央線で4分割し、
各、接している側面の塗り方をそのまま延長

としてみました。

底の塗り方

ネットや本に載っている底の編み図をみても、なぜそうしたかのルールは書かれていないため、推測ですが。

色塗りの練習台は簡単に作れますので、3点ほどやってみました。

15-7
11-8
9-9

windows標準のペイントアプリで、クリックするだけですから簡単です。4点目ともなると1分もかかりません。
とりあえずこのルールで、やってみましょう

※「正しいルール」をご存じの方ありましたら、教えてください!

追記
・別のルールで試してみた例がこちら
V1.7では、この投稿のようなパターンが自動生成できるようになりました。
・まとめページ「斜め網代編みとは
・そもそも、何故底編みが必要なのか「底編み無しの斜め網代

V1.3リリースしました

CraftBandMesh V1.3 では、CraftBandMeshのissue対応と合わせて、新たなアプリ CraftBandSquare45が追加されました。CraftBandMesh とセットでインストールすることができます。

CraftBandSquare45は、北欧編みや斜め網代など、縦横に組んだ底を交差方向に対して45度で立ち上げるタイプのサイズ計算ができます。また、プレビュー機能もありますので、配置を確認することができます。

V1.2リリースしました

issue #7 #8 #9 対応を行ったCraftBandMesh V1.2リリースしました。

  • (#7) 底の縦ひも、横ひもの個別長さの指定
  • (#8) データファイルのドラッグ&ドロップ
  • (#9) 側面の編みかたごとの比率表示

既にv1.1をインストールしている場合は、手動/インストーラで、バイナリを上書きしてください。設定データや既存のデータはそのまま使用できます。(同梱の設定ファイルは、若干の更新を行っています)

インストール方法などは、CraftBandMeshの「起動するまで」のページをご覧ください。

再・棚の収納ボックス

CraftBandMesh ver1.0では、12本幅の時の間隔が広すぎるというissueがあり、
ver1.1 では、ひもの幅が半分より広ければ、プラス1して奇数にするように修正しました。

例えば、棚の収納ボックスでは、縦横については概算で出てきた数値そのままで作ったのですが、縦ひもは15本でした。

この同じサイズを、ver1.1で計算させてみると、縦ひもは17本と出てきます。
試しに、17本で作ってみました。

手前が17本、奥が15本

手前が縦ひも17本、奥が縦ひも15本です。側面については、毎回ランダムに変わるので、先と同じにしています。

本棚に入れてみました。見た目はそんなに変わらないですが、密になったぶん、ちょっとしっかりした感じがします。

上が縦ひも15本、下が17本

CraftBandMesh ver1.1では、計算寸法の縦・横の表示も、底と上部(最大)の2セット表示するようにしたので、できあがりのサイズもわかりやすくなりました。側面がまっすぐの箱になりますので、底のサイズが目安になります。