「模様」カテゴリーアーカイブ

名前のある模様や、再利用可能なパターンを持つデータ。

プラかごにピクセル絵でステッチ

プラかごに、後差し模様、つまり後からバンドを差し込んで模様を作るという説明をすると、多くの人がまず「ドット絵」を連想するようです。ドット模様と紛らわしいので、本稿では以降「ピクセル絵」と呼ぶことにします。

ピクセル絵は、ビデオゲーム黎明期から親しまれてきた表現であり、現在では「ピクセルアート」として一つのジャンルを確立しています。平編みで作られる正方形のマス目は、まさにピクセル絵のキャンバスと言えましょう。

ということで、作ってみたのがこちら。絵心がないので、ドット絵ダウンロードサイト「DOTOWN」から「ひな祭り」の図案をお借りしました。

プラかごに、色バンドを差し込み、ピクセルアートで、ひな祭りの絵
プラかごにピクセル絵でステッチ

ピクセル絵のサイズに合わせて、フレームとなるプラかごのデータを作り、ペイントソフトで[プレビュー2]画像に色塗りしました。

ピクセル絵の図案

三角にすると少し浮いてしまうので(写真右側面の下方)、基本は四角単位です。上下もしくは左右に差し込んで固定しますので、ピクセル1点に対し3点分の長さが必要です。とはいえ、端切れで済むので残りひもの活用には良さそうです。

内側と底です。ベースが白なので少し透けていますが、外側だけの模様です。

プラかごにピクセル絵でステッチ、内側
プラかごにピクセル絵でステッチ、内側
プラかごにピクセル絵でステッチ、底
プラかごにピクセル絵でステッチ、外側

Square のデータです。ロゴ絵として、解像度を落とした図案を入れています。

編み模様の生成(Weaving Pattern Generator)

CraftBandMeshシリーズは、編みかごのデザイン用ソフトですが、機能には編み模様の生成が含まれています。バンドの幅や色・編み目(上下関係)を指定した時に、どんな模様になるか、画像としてプレビューできるのです。

パソコンを使ってメッシュワークの模様をデザインしよう』講座では、この「編み模様」に焦点をあてて、実際に操作しながら、

について、色を変えたり編み目を変えたりしながら、模様がどう変わるかを見てみました。上下に組まれたバンドでは、上のバンドが模様色となります。メインのポイントは、つまり、組み合わせの結果 色がどう出るのか、でした。

編み模様については、色とは別に、編み目(ひもの上下関係)を線画として使いたい、というご要望がありました。

言われれば確かに、網代編みの絵なんてソフトでは簡単に描けますが、これを手作業で作ろうとしたら面倒くさいかも。ソフトを使っていれば、普通に目にする図なのですが、改めて、デザイン素材風に作ってみました。

Squareによる平編みの図
刺繍の図案や、シンプルな塗り絵のベースに

Square で、平編みです。

バンド幅とすき間は、任意に設定できます。

Squareによる2つ飛び網代編みの図
刺し子の下絵や、規則的な背景素材として

Square で、2つ飛び網代編みです。

反転・回転・シフトなどの編集が可能ですので、方向は自由に変えられます。

Squareによる6×6単位の図
パッチワークの型紙や、ロゴのデザイン案に

Square で、登録されている中から選んでみました。6×6単位の風車のようなパターンです。

Square45による2つ飛びの四方網代編みの図
レーザーカッターの刻印や、迷路風の装飾データに

Square45 で、2つ飛びの四方網代編みです。プレビュー2の底部分です。

普通は詰めて編むのですが、すき間をあけると違って見えてきます。

hexagonによる麻の葉の図
レジン封入用シートや、和柄のテクスチャ素材に

Hexagon です。六つ目の三すくみはありふれているので、麻の葉にしてみました。

hexagonによる鉄線編みの図
幾何学タイルの配置や、緻密な文様設計のヒントに

Hexagon です。鉄線編みです。

描画色は、いずれも基本色に「線のみ」を指定しています。線幅「3」ですが、描画色を自分で作ればもっと幅広に作ることもできます。

いずれも、単位の繰り返しで作られていますので、バンド本数を増やすだけで大きな図になります。縦横(Square系)については、ご自分で単位を作ることもできます。

デザイン図やテクスチャとして、様々な手芸・工作、資料作りなどにお使いいただけるのではないでしょうか。かごのデザインに限らず、編み模様の生成にも、ソフトを是非お役立てください。

PPバンド・斜め崩し縞のかごバッグ

斜めストライプのかごバッグを作りながら思ったのは、せっかくのダイナミックな模様を平凡化してしまっているのでは、ということです。編地が丈夫になるという点では良いのですが。

ということで、同じ底からそのまま普通に編んだ、かごバッグを作ってみました。

斜め崩し縞のかごバッグ

13×13の縞のブロックが市松になった、大きな崩し縞模様です。切り替え位置が各面の中央になるよう、高さは横と同じ16四角とし、縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」としました。外側に四角数5個分を折り返して飾りにしています。

底や内側の模様もより自然です。大きいので、内側に留め具をつけました。

先のかごと並べてみました。重いかごと軽いかご、バンドの使用量は各128メートルと90メートルです。どちらがお好みですか?

データです。

PPバンド・ライン模様のミニバッグ2

外側にのみ折り返すパターンですが、対角線に折るだけだと、縁で内外のバンドが分離してしまいます。では、その上に縁飾りを置いて、縁飾りの裏で折り返してみたらどうでしょう。斜め網代のミニバッグのように。

ライン模様に縁飾り

底のサイズや配置は先と同じで、ライン模様にできる折り返し高さ5.5 のデータを使いました。縁の始末は、斜め網代の時に使った「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」とし、斜め方向に四角5個を重ねています。最下の四角の対角線が、5.5の折り返し位置です。

裏での折り返しは外側だけなので、網代編みの時より簡単でした。バンドの残り端は、更に重ねて内側に折り込みましたので、縁飾り部分は5~6本のバンドが重なって丈夫になりました。

ただし、ライン模様が揃うのは、高さ5.5 より下だけです。縁飾り部分は、折り重ねによる補正がありませんので、元のままの模様になっています。なお、下図のように、折り返すバンドは高さ7.5の時とは異なります。

同じ底から作ったほぼ同サイズ、ライン模様のミニバッグが2個できました。

ライン模様のミニバッグ

一長一短。ただ、このパターンの場合、全体を折り返すわけではないのですから、別に折りカラー編みでなくても後から差しひもとして重ねればいいんじゃないかな、とも思いました。

データです。縁の始末「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」を使っていますので、斜め網代のミニバッグで使った設定データをインポートしてから開いてください。


PPバンド・ライン模様のミニバッグ

底が長方形でライン模様にできる、別のサイズ・別のパターンがありました。

底の四角数が10×5 のケースです。7×5の時には全てのバンドを外側/内側に折り返すことで、内外ともライン模様になりましたが、このケースではライン模様になるのは外側だけです。高さの四角数 7.5で、一部を外側に折りカラー編みし、残りは短くカットして内側に縁処理しました。

ライン模様

外側に折りカラー編みしたバンドは、今までのように斜め両方向ともではなく、片側だけ、60本中10本です。その10本の位置を、[プレビュー]図のバンド長配置、および[プレビュー2]beforeの赤ラインで示したのが次の図です。縞のブロックは先より大きく、辺がイレギュラーです。


ただ、実際に作ってみると、折り位置では、

  • 外側のバンドを外側に折り返す
  • 内側のバンドを内側に折り返す

ことになるため、縁では内外が分離した状態になります(下の青丸の位置)。1段弱ですが、10/(60/2) なので1/3が該当します。このかごの場合は、ちょうど持ち手位置になったので支障なさそうな感じではありますが、固定を考えた方がよいかもしれません。
底については、模様の適当な位置でバンド裏でカットしました。

また、試作してみたのは高さ 7.5ですが、他に、

  • 高さ 2.5(10本)
  • 高さ 5.5(10本)
  • 高さ 6.5(10本)
  • 高さ 8.5(18本)

で、折りカラー編みでライン模様にできる箇所がありました。カッコ内は折り返し本数です[※]。このパターンの場合、内側もライン模様にしようとすると、外側に折り返すのと同じバンドを使うことになるので、内外同時に模様を作ることはできません。

Square45のデータです。

他の高さの例、2点をつけておきます。