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PPバンドのかご

PPバンドのマット・横菱網代編み(よこひしあじろあみ)

名称横菱 網代 編み
名称(読み)よこひし あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位34 × 34
バンド幅水平幅 < 垂直幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
62ページ「5 横菱網代編み」を作ってみました。

横菱網代編みのマット

繰り返しの単位が 34×34と大きいので、マットにしました。縦ひもが縦ひもの倍の幅です。竹イメージの色にしてみましたがどうでしょうか。

縁の始末は「外向き折り編みひもに重ねて残りも外に折る(PPバンド)」ですが、側面の編みひもは使っていないので、底の4辺に各、同色・同長のバンドを重ねています。

同じ色を重ねているので、リバーシブルです。

横菱網代編みのマットの裏面

データです。CraftBandSquare で開くと、底が繰り返し模様の1単位です。

縞のPPバンドのかご#12316

PPバンドのかご、手許にある色で試してきたのですが、使いきれずに残っていたバンドが2点。緑とオレンジの縞柄です。図柄がプレビューできないと思っていたのですが、本幅線を太くしたら描けるかも、と気づきました。

模様のベースは手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ の#12316、再掲となりますがこちら。

Handweaving.net: Weaving Draft 16 zu 16, 093, Old German Pattern Book, Untitled and Unbound, Germany, Uncertain Date, 1850-1900?, #12316

この模様では、既にかごを作っています。斜めの部分が3つ飛びで並んでいるため、先にはPPバンドを1/2幅と細かくして作りましたが、今回はそのままの幅で作るため、3つ飛びの部分を2つ飛びに変えて 14×14の模様で作りました。

縦ひも・横ひもが緑の縞なので底から見るとこんなです。

縞のPPバンドのかご#12316の底

図を描かせるために、まず[バンドの種類]で、「PPバンド」を複製して”本幅”を3とした「PPバンド(3本幅扱い)」を追加しました。次に、描画色に「緑ライン」と「オレンジライン」を追加登録しました。

そのデータでプレビューした編み図がこちら。縞のおかげで編み目がわかりやすいです。縁の始末は「外向き折り編みひもに重ねて残りも外に折る(PPバンド)」ですが、バンドの縞は外側だけのため、内側に折っています。

たまたまベースが白だから出来ただけで、どんなバンドに対しても適用できるわけではありませんが、現状機能の応用例ということで。

データです。そのまま使うには、上述のバンドの種類・描画色の追加登録が必要です。側面に 14×14の模様が入っています。

PPバンド・花あじろ風のかご#28459

水平・垂直の中心を幅広にする花あじろ編みですが、手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ にも、中心を広くする模様 #28459が掲載されています。

https://www.handweaving.net/draft-detail/28459/page-184-figure-23-donat-franz-large-book-of-textile-patterns-germany-1895?page=0&keyword=28459

9×9の繰り返し模様です。1×1も含まれているのでPPバンドで作ることにしました。
1/2本幅をベースとし、水平の中心2本・垂直の中心2本はともに同じ上下になっていますので、1本幅で代替しました。結果、模様の単位は8×8で、水平・垂直の中心が幅広となりました。

できたかごがこちら。

花あじろ風のかご

近くで見ると単なる四角の連なり、強いて言えば大きな格子の中に小さな格子という感じでしょうか。でも、5メートルほど離れて眺めると、丸らしき模様が見えてきます。写真右上に、離れて見た時の全体が小さくなった状態を載せてみましたが、わかるでしょうか。

正面写真です。近くから・遠くから、眺めてみてください。45度傾けると、波のようにも見えませんか?

花あじろ風のかご

展開図・編み図です。

展開図・編み図

データです。

PPバンド・手織り模様のかご#62872

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、ちょっと難しそうな模様でプラかごを作ってみました。#62872で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/62872/threading-draft-from-divisional-profile-tieup-master-weaver-draft-61297-fulford-quebec-canada-2005-2015?page=0&keyword=62872

パターンの単位は 20×20 で、縦ひも33本・横ひも17本としたため、4側面で模様がつながりますが、相対する面の模様位置は異なります。難しそうなというのは、同じ方向にバンドが並ぶ箇所が何点も出てくるからです。

#62872

作ってみるとやはり、1,3,5が同じ方向に並ぶ箇所はバンドが重なってしまうし、5つ飛び箇所は浮いた感じになってしまいました。上手に作るコツってあるんでしょうか。

底と、反対側の側面の模様です。

データです。CraftBandSquareで開くと展開図が見られます。単位模様の繰り返しですので、サイズなどを変更して使うことができます。

PPバンド・手織り模様のかご#27376

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、また別の模様でプラかごを作ってみました。#27376で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/27376/page-143-figure-7-donat-franz-large-book-of-textile-patterns-germany-1895?page=0&keyword=27376

パターンの単位は 26×26、今までより大きめです。縦ひも33本・横ひも19本で、縦+横=52で2模様分。側面の相対する面は同じにしました。高さは24本のため上下が少し欠けます。

先と同じような片側同色模様なのですが、垂直ひもは硬め、側面の編みひもは少し柔らかめのPPバンドで編んでみました。5つ飛びも出てくるのですが、硬いバンドより少しは落ち着く感じです。

#27376

底は平編みです。

#27376の底

データです。CraftBandSquareで開くと展開図が見られます。単位模様の繰り返しですので、位置を変えることもできます。