ボックスに便利な金具

色々な網代編みを再現してきましたが、あまり手間はかけず・でも実用できるように、ということで主にボックスにしてきました。編むのは模様だけ、持ち手や縁飾りも無し。

ボックスですから使う場合は床や机や棚に置くしかなかったのですが、手許にあったこんな金具が意外に役立つことがわかりました。

輪を棒に通すタイプのカーテン取付金具です。布をしっかり挟み込めるよう、先がギザギザのクリップがついています。このクリップが、ボックスの縁のバンドを挟むのに具合がいいのです。

小さいかごなら壁掛けしたり、両側に2個とりつけて持ち手のようにしたり。付け外しも簡単ですから、用途に応じて数や位置を変えることができます。

ボックスに付けた金具

残っているかごを並べてみました。かご屋さんみたいでしょ♡

変形桝網代編み2のボックス

名称変形桝 網代 編み 2
名称(読み)へんけいます あじろ あみ 2
模様タイプ単位の繰り返し
単位18 × 20
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。
2行目の「変形 桝 網代 2」をボックスに作ってみました。

単位は18×20ですが、2種類の桝が並んで見えるよう各側面2単位ベース、対称にするため横ひもをマイナス1、縦ひもと編みひもをプラス1としました。単位が大きいため4本幅をベースにしました。

変形桝網代編み2のボックス

底も同じ模様です。

変形桝網代編み2のボックスの底

編み図です。

変形桝網代編み2

データです。CraftBandSquare で開くと、底と側面、それぞれ模様の1単位が入っています。

元禄模様網代編みのボックス

名称元禄模様 網代 編み
名称(読み)げんろくもようあじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位10 × 10
バンド幅
飛び数0,2,3,7
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。
3行目の「元禄模様」をボックスに作ってみました。ただし、元図は模様部分3本・あいだ2本を重ねていますが、重ねるのではなくその本数分の幅で作りました。つまり、

  • ベースは4本幅
  • 2本重ねは8本幅
  • 3本重ねは12本幅

という訳です。

元禄模様網代編みのボックス

元図データの[ひも上下]はこんなです。

元禄模様の[ひも上下]

[チェック]ボタンをクリックすると「列1,5,6,10を確認してください」という警告が出てきます。行/列に1点も交差がない場合の警告です。編んで固定できないため、ボンドで貼り合わせて作りました。

内側から見るとこんなです。縦・横・底に、交差のないバンドがあります。飛び数ゼロはこのことを示しています。

元禄模様網代編みのボックスの内側

元図の編み図はこんなです。

元禄模様

データです。同じ幅で作ったものと、幅を変えて作ったもの2点をつけておきます。

市松模様網代編みのボックス

名称市松模様 網代 編み
名称(読み)いちまつもよう あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位6 × 6
バンド幅
水平A色 垂直B色
飛び数3
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

佐倉竹芸保存会の「色々な網代編み」からです。
2行目の「市松模様」をボックスに作ってみました。ただし、元図は各3本を重ねた6×6ですが、作ったのは2本を重ねた4×4です。クラフトバンド/紙バンドの場合、もとが細いひもを12本貼り合わせていますから、8本幅3本と、12本幅2本は同じになるはず、という理屈です。

市松模様網代編みのボックス

底も同じ模様です。

市松模様網代編みのボックスの底

すき間なく並べられた箇所もありますが、空いてしまった箇所もあり、2本で出来ているというのが明白です…が、3本のつもりということにしてください。

編み図です。

データです。8本幅3本版と、12本幅2本版の2点をつけておきます。

斜め網代編みの底の生成

以前、斜め網代編みの底の組み方について検討しました。

そして、とりあえずシンプルなルール
底の中央線で4分割し、各、接している側面の塗り方をそのまま延長
で作れそう、ということで試してみました。
手作業で、図に色を塗って、それを編み図にしたのです。

シリーズ最新版、V1.7.0では、この“塗り方”が、アプリ上で簡単に生成できるようになりました。試しに、先に色塗りした3点のパターンを生成させてみましょう。

[縦横の四角]の設定はいずれも、垂直1・底に1となります。

まず、15-7のパターンです。四角数に15と7を設定します。先にならって、縦ひもを赤にしました。

15-7

次は11-8です。同様に四角数を設定します。プレビュー図で見ると、縦と横がわかりやすいです。

11-8

次は9-9です。正方形の例です。

9-9

1分で塗れるとしても、ワンクリックの方が簡単です。データにも残ります。
そして、最後の9-9、こんな設定もありだと思います。

中心部分が、1×1ではなく2になっているので、作りやすいと思います。
2つ飛びの場合の「四方網代」はこちらが正式なのではないかと思います。

なお、同じデータで四角数を変えた場合、[ひも上下]のサイズは自動的には変わりません。作りたければ都度[合わせる]ボタンをクリックしてください。生成パターンはあくまでお試し値ですし、合わせずに違うサイズで作ってもよいのです。編集して模様を作ったとしたら、編集結果が優先ですから。